すべてが謎に包まれている男・ゴルゴ13。フィクションの背後に光る恐るべき事実……ゴルゴ13が放つ銃弾の軌跡が、世界の濁流の行方を左右する!!英国諜報部は、大戦末期に莫大な偽札を隠匿した元ナチの親衛隊長を消すためにゴルゴ13を雇った。要塞化した城で待っていたものは!?
激しい嵐をさけるため、おろちが立ち寄ったお屋敷。そこには美しい姉妹がふたりきりで住んでいた。姉・エミ17歳、妹・ルミ16歳。だが奇妙なことに、ふたりとも18歳になることを異常なくらい恐れていた。身の毛もよだつような、恐ろしい血筋の家に秘められたナゾとは…?摩訶不思議な力を持ち、時を超えて存在する美少女・おろち。行く先々で哀しき運命を背負った人間と出会い、その翻弄されゆく人生を傍らから観察し続ける…。
▼「決定版 カムイ伝全集」刊行にあたって▼第1章/誕生(怪声、ダンズリ、犬追物、山狩り、地擦り、緑の目、誕生)▼第2章/カガリ(根ビラキ、カガリ、フッカケ、犬、草場、カムイ)▼第3章/剣(雪割、見分、血、剣、一本杉、流星)▼第4章/マス取り(蔵方役、遊猟、検見、マスどり、刺客)●主な登場人物/カムイ(差別の壁を力で乗り越えようとする夙谷の少年)、正助(才覚あふれる貧しい農民の子)、草加竜之進(次席家老のひとり息子)●あらすじ/幕府による厳しい身分制度がしかれていた江戸時代。その寛永年間(1624~34年)末の日置藩領内。厳しい差別を受けていた人々の集落は、夙谷(しゅくだに)という地域にあった。そこで生まれたカムイは“生きる誇りと自由”を得るためには、強くなる以外に方法はないという信念を持つ。そんなカムイがふとしたことで知り合った少年の正助。貧しい下人(自分の田を持たない小作農民)の子として生まれた彼も、いつかは自分の家や田が持てる立場になりたいと願っていた。ある日、カムイの母親が重い病にかかるが、夙谷の病人ということで町の医者から診察を拒否される。自分の母親が、ろくな手当ても受けずに死んでしまったことで、言いようのない怒りを感じたカムイは、その怒りを森で出会ったイノシシと戦うことで晴らそうとする。しかし、逆にカムイは傷ついて意識を失ってしまう。そこに偶然、あの正助が通りかかる…(第1章)。●その他の登場人物/日置藩主、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、花巻村の庄屋、草加勘兵衛(日置藩の次席家老)、橘軍太夫(草加勘兵衛に敵意を抱いている日置藩の目付)、橘一馬(軍太夫の息子)、横目(目付けの手先となって働く夙谷の頭)、笹一角(日置藩の剣法指南役)、水無月右近(笹一角を打ち負かした浪人)、笹兵庫(水無月右近に敗れて脱藩した兄の代わりに剣法指南役となる)
▼第1話/雀落とし▼第2話/飯綱落とし▼第3話/月影▼第4話/むささび▼第5話/五ツ▼第6話/木耳▼第7話/常風▼第8話/九の一▼第9話/暗鬼▼第10話/空蝉▼第11話/下人▼第12話/狂馬▼第13話/天人▼第14話/移し身 ●主な登場人物/カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜け忍として逃亡の日々) ●あらすじ/抜け忍・カムイの始末のため、日置領・竹間沢近辺の探索を命じられた三人の追忍。辻風のドド、矢張のソネ、荒草のハヤネと名乗る彼らは、それぞれ手裏剣、弓、吹き矢を得手としていたが、探索の傍ら、誰がスズメの群れを一度にたくさん打ち落とせるかを競い合うことに。すると、それを見ていた謎の乞食が「自分なら武器など使わず、もっとたくさん落とせる」と言い寄ってきて…(第1話)。●本巻の特徴/抜け忍・カムイと追忍との、様々な秘術を尽くした死闘を描く連作集。第1巻は、第1話「雀落とし」から第14話「移し身」までを収録!!
戦乱の世に、運命にあらがい信念に生きる人間像を描く大河歴史コミック ▼第1話/脱獄▼第2話/仇討▼第3話/疾風剣▼第4話/無風道人(1)▼第5話/無風道人(2)▼第6話/無風道人(3)▼第7話/無風道人(4)▼第8話/秘太刀▼第9話/幻の使者▼第10話/通り魔▼第11話/雷雲党▼第12話/忍剣▼第13話/土一揆▼第14話/地摺り残月剣▼第15話/雷雲砦▼第16話/密偵▼第17話/天神戦法●登場人物/結城重太郎(伏影城元城主の一子。父の仇討ちをめざす)。影丸(謎の忍者。雷雲党を説得し城を攻めるよう導く。農民に人望が厚い)。無風道人(謎の僧侶。重太郎に剣の基本、吹毛剣を教える) ●あらすじ/永禄年間のこと。土牢に幽閉されていた子どもが助け出された。それは伏影城元城主、結城隼人光春の一子、重太郎だった。当時の家老坂上主膳の謀反により、城はのっとられ父は非業の死を遂げていた。牢を出た重太郎は、父の仇をうつため単身城に忍び込む。そこに待っていたのは、謎の忍者と主膳の影武者の死体だった(第1、2話)。▼城で会った忍者、影丸に助けられた重太郎は、追手から身を隠しつつ腕と心をみがくために、武者修行の旅に出る。一方主膳は、腕のたつ最上三剣士に重太郎を討つよう申しつける。その頃、重太郎は瀕死の落武者から「陰の流れ疾風の剣」を伝授されていた…(第3話)。▼仇討ちのために、重太郎は無風道人のもとから故郷へ戻っていた。影丸は、闘いで腕をなくし倒れた重太郎を助け、雷雲党の砦にかくまうが…(第15話)。●本巻の特徴/剣法とは精神論でなく、ただひとを殺すための方法だと語る無風道人。ウサギを殺すことなく毛だけを斬る、太刀先の見切りを教える。登場人物の異なる信念がぶつかりあい、重太郎は剣の腕をあげていく。●その他の登場キャラクター/坂上主膳(第2、12、13話)、最上三剣士(第3、5~7話)、林崎甚助(第3、16話)、上泉秀胤(第3話)、明美(第6、8、9話)、眼づけの熊(第6、7、16話)、雷雲党(第11、15、17話)、螢火(第12、14話)●その他のデータ/登場する忍術・剣術~陰の流れ疾風の剣(第3話)、金剛縛または合気遠当ての術(第8話)、吹毛剣(第8話)、地摺り斬月剣(第14話)、天神戦法(第17話) 解説~武光誠(明治学院大学助教授)
ご存知“用無し犬”と呼ばれる賞金稼ぎが縦横無尽に大活躍する傑作時代劇。弱きを助け強きをくじく主人公がみせる剣アクションの迫力はさすが巨匠・さいとう・たかを先生だ。甦った傑作時代劇はファン必読!
僕がどんなきっかけでプロ・レスリングの世界に入り、どのような努力を重ねてきたか知らない方が大部分だと思います。その中には汗と涙の苦しい経験がたくさんあります。それでもあえて僕の半生を漫画化したのはマットの上の華々しい戦いの陰に厳しい人生の戦いがあった事を一人でも多くのファンに知ってもらいたかったからです。この漫画がこれからを生きていく若い人達への励みとなるならば、これに勝る喜びはありません。(馬場選手の言葉、作中より一部抜粋)ケガのためプロレスラーに転向した馬場。だが強豪ひしめくリングに立ち向かう彼を待ち受けるのは……。国民的ヒーロー、ジャイアント馬場の半生を描いたノンフィクションコミック!
▼第1部▼第2部●登場人物/松造(力も才能もない農夫。妻を信平に殺され復讐心に燃える)。妙(松造の妻)。伊予守信平(横暴な領主。農民のことは人とも思っていない)。●あらすじ/永禄年間、領主の伊予守信平は横暴と搾取の限りをつくしていた。松造の身重の妻・妙は、「腹の中の赤子の様子を見てみたい」という理由で信平に殺される。追いつめられた農民たちが起こした一揆も悲惨な終末を遂げ、松造もけがを負い、倒れていたところを忍者に拾われる……(第1部)。▼信平の圧政は続いていた。食糧不足で騒動が起こることを見越した信平は、罪のない娘たちを虐殺して農民たちを怒らせ、農民たちが一揆の相談に集まったところを一網打尽にしてしまう。怒り嘆く農民たち。そこに、「この悲劇は、罪もない兎を殺した呪いだ」と説く僧が現れる(第2部)。
映画監督の伊万里大作(いまり・だいさく)は、映画の世界に夢が持てなくなって廃業しようと決める。そんなある日、街角の占い師から古い屋敷を紹介され、そこで、I.L(アイエル)という不思議な美女と出会う。彼女は、愛用の棺のなかに入ると、老若男女どんな人間にも変身することができるのだ。伊万里は、アイエルといっしょに身代わり引き受け業をはじめるのだが……。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『I.L』(手塚治虫漫画全集MT262~263『I.L』第1~2巻収録)/『ステロタイプ』(手塚治虫漫画全集MT263『I.L』第2巻収録) <初出掲載>『I.L』(箱の女 1969年8月10日号 「ビッグコミック」掲載/蛾 1969年9月10日号 「ビッグコミック」掲載/メッセンジャー 1969年9月25日号 「ビッグコミック」掲載/フラレルノ大統領の宝 1969年8月25日号 「ビッグコミック」掲載/ブロッケンの妖怪 1969年10月10日号 「ビッグコミック」掲載/身代金 1969年10月25日号 「ビッグコミック」掲載/フーテン芳子の物語 1969年11月10日号 「ビッグコミック」掲載/マネキン 1969年11月25日号 「ビッグコミック」掲載/栄光の掟 1969年12月10日号 「ビッグコミック」掲載/封蝋 1969年12月25日号 「ビッグコミック」掲載/南から来た男 1970年1月10日号 「ビッグコミック」掲載/ラスプーチン 1970年1月25日号 「ビッグコミック」掲載/眼 1970年2月10日号 「ビッグコミック」掲載/ハイエナたち 1970年2月25日号~3月25日号 「ビッグコミック」連載)/『ステロタイプ』1973年4月3日増刊号 漫画サンデー掲載
悪名高い不良中・木曽中学校に転校してきた赤城忠治は、ケンカの強い元気な少年。クラスメイトから、その強さを見込まれ、いじめグループの番長連合退治を頼まれる。一度は断ったものの、彼らの行動を見るに見かねて全員を叩きのめす。やがて事態は収束に向かい始めるが、彼らの背景に居る黒幕・影の大番長が現われ―――。
大自然を生きる動物たちを描いたシートンの名作を、白土三平がリアルタッチで劇画化。高い評価を得た、正確な動物描写の傑作。▼第1話/ワーブの少年時代▼第2話/ワーブの青年時代▼第3話/ワーブの壮年時代▼第4話/ワーブの老衰時代●あらすじ/灰色熊の仔・ワーブは人が未だ訪れたことのない未開の地で生まれた。力持ちで優しい母のもと、3匹の兄弟とともに元気よく、すくすくと成長していった。しかし、ワーブたちの平穏な暮らしは人間の放つ銃弾によって一気に崩壊させられてしまう。母熊と格闘し、傷ついた家畜の雄牛を見つけた家畜王・ピケット老大佐が家畜の安全のため、熊狩りを行ったのだった。母、そして兄弟たちが次々と倒れていくなか、ワーブは運良く九死に一生を得る。しかし、まだ自分の力でエサを確保できない小熊には、厳しい自然の摂理が待ち構えていた!(第1話)
▼第1話/死神少年▼第2話/ブロンコ・ヒルの決闘▼第3話/黒マントの男▼第4話/▼第5話/悪人の小屋▼第6話/ふしぎな男▼第7話/ブル=バイチング ●登場人物/キム(死神少年。ピューマに育てられ獣語を解す。母親を捜している)。あたたかい闇のおふくろ(黒いピューマ。キムの育ての親)。●あらすじ/開拓時代の西部に、死神少年として恐れられていた少年がいた。彼の訪れた町は全滅してしまうともっぱらの噂だった。そんな中、熱風が吹きわたる広野を歩く赤ん坊連れの男と白人の女の姿があった。2人の愛は道ならぬものとして激怒され、女の父親に追われていた。疲れ果ててあきらめかけたところで、3人はキムに出会う(第1話)。▼母を捜してさまよっていたキムは、熊用の罠に足を挟まれてしまう。1週間後、手負いの銀行強盗の男が、キムのところにさまよいこんでくる。男は熊に襲われてひどいけがを負い、息を引き取る寸前にキムに銃と金を渡し、妻子のもとに届けてくれるように頼むのだった(第2話)。
▼第1章/猿山(カミナリ/孤猿/伏兵/旅立ち/恋鳴き/逃げ水/帰還)▼第2章/谷地湯(道づれ/下剋上) ●主な登場人物/カミナリ(第一位のボス猿。メスたちからの信頼も厚く、確固とした地位を保つ)、ダルマ(第二位のボス。おっとりした性格)、キズ(第三位のボス。気性の激しい性格)、歯ッカケ(第四位のボス。四匹の中で一番若い) ●あらすじ/領地没収になった日置藩領内に、廃城をねぐらにする猿の群れがあった。第一位のボス・カミナリを筆頭に四匹のボス猿たちが群れを統括していたが、ある日、テリトリー内に一匹のよそ者が現われる事件が発生。さっそく第二位以下のボス猿が撃退に向かうが、あっけなく敗北し、ついにカミナリとの睨み合いとなる。よそ者は何を思ったか、その場は戦わずに森へと帰っていくが、その後も群れの付近につかず離れずで居座り続け…(第1章)。
▼第1話/プロローグ▼第2話/第1章・神かくし▼第3話/第2章・亡霊復活▼第4話/第3章・多面武蔵▼第5話/第4章・異変二階堂流▼第6話/第5章・二階堂乱舞▼第7話/第6章・猿風▼第8話/第7章・月影▼第9話/第8章・螢火狂乱▼第10話/第9章・竜煙▼第11話/第10章・飢牙作戦▼第12話/第11章・シジマ無情▼解説/石川弘義 ●登場人物/コッパ(全国の忍びの権利と生活を守る風魔一族の少年忍者。少々そそっかしい性格の持ち主)。スズメ(コッパに思いを寄せる少女)。犬丸半蔵(風魔一族の壊滅を狙う公儀隠密)。五月右近(ひょうひょうと生きる浪人。スズメの父)。宮本武蔵(浪人。二刀流を操る剣の達人)。太郎(風魔一族のナンバー2。コッパの兄貴分)。●あらすじ/コッパはある日、剣の達人でありながらひょうひょうと生きる浪人・五月右近とその娘・スズメに出会う。スズメをコッパのもとに残して右近は仕事を探しに出かけるが帰りが遅い……(第1話)。▼真剣勝負をすれば、お互いに無事ではすまないことを悟った右近と武蔵は、剣を引く。右近はスズメのもとヘ急ぐ途中、2人の忍者に襲われ、眠り薬を使われて連れ去られる。右近の帰りを心配するスズメに泣きつかれたコッパは、風魔の一族に助けを求める。話を聞いた風魔の太郎は、近ごろ剣客が相次いで誘拐されていることから、その裏に事件の臭いをかぎつける(第2話)。●その他の登場キャラクター/風魔の小太郎(風魔一族の首領)。二階堂主水(熊本で道場を開く剣術家。実は風魔一族で、「心の一方」の使い手)。シジマ(才蔵の忍犬)。
絶世の美女ゼフィルスは、夫の策略により、財産と最愛の父を失ってしまう。彼女の7人の娘たちは、母とおなじゼフィルスという名を名乗り、母の人生を台無しにした世界中の男と文明社会に復讐を誓う。しかし、末娘のミルダは、酒豪で絶倫の関五本松(せき・ごほんまつ)に惹かれていく……。お色気あり、お笑いありの異色問題作!! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT259~260『地球を呑む』第1~2巻収録 <初出掲載>1968年4月号~1969年7月25日号 ビッグコミック連載
天下一の剣士を目指す風吹波之進、十六歳。下諏訪神社の奉納試合で凄腕の剣客・鳴神鬼心と出会い…
1966年のTV放映と同時に連載された楳図かずおの「ウルトラマン」! バルタン星人やメフィラス星人など、人気怪獣との激闘を連載時のカラーページ、各話扉と共に完全収録!
2018年で97歳を迎えた「伝説の劇画師」植木金矢が人の世の無常を老練の筆致で描いた傑作時代劇画6編を収録。1950~60年代に夢中になった世代はもちろん、数多のクリエイターからも改めて注目されている圧倒的な画力とストーリー展開を御照覧あれ!
▼第1話/第1章・怪童子誕生▼第2話/第2章・謎の男▼第3話/第3章・狼谷の決闘▼第4話/第4章・伊賀の忍者▼第5話/第5章・再会▼第6話/第6章・地走り。放浪の巻▼第7話/第7章・仇討ち●登場人物/佐助(狼に育てられ、その後忍術の修行を積む。狼の群を率いる)、影丸(佐助の忍術の師匠。陰から佐助を見守る)、お春(佐助の母親。佐助を捜している)●あらすじ/ある農民夫婦の息子・佐助は両親が目を離している間に姿を消してしまった。村人たちの必死の捜索も徒労に終わり、佐助はついに見つからなかった。それから月日はめぐり、遠く離れた村を狼の群が襲った。親玉狼を狙いに山に足を踏み入れた猟師・留吉に襲いかかってきたのは、なんと狼ではなく少年だった……!(第1話)。▼再び村を狼の群が襲った。しかし、今度は村人に逆襲されて少年は捕らえられ、「狼小僧」として話題になる。その噂を聞いて、「もしや佐助では……」とお春が村を訪ねてくる。母の子守歌に一度は心を開きかけた佐助だが、仲間の遠吠えで再び狼へと戻ってしまう。そこへ村人が襲いかかるが、煙幕が張られ、佐助は謎の男によって連れ去られる。意識を回復した佐助は、男に襲いかかるが……(第2話)。
第一部・桔梗の巻▼第1話/第1章・妖術[プロローグ]▼第2話/怪人暗夜軒▼第3話/妖術(丑三)▼第4話/第2章・謎の群・真田の忍者▼第5話/謎の群▼第6話/真田剣流▼第7話/真田屋敷▼第8話/第3章・死の影・剣光▼第9話/割散▼第10話/猿風▼第11話/死の影▼第12話/第4章・密宗・風魔▼第13話/流光▼第14話/密宗▼第15話/丑の刻▼第16話/風穴▼第17話/茨木。第二部・丑三の巻(一)▼第18話/第1章・小法師▼第19話/第2章・夜鷹▼第20話/第3章・死の商人▼解説/副田義也 ●登場人物/桔梗(大和高原の一角に暮らす少女)。暗夜軒(丑三の術を操る謎の怪人)。油屋の妖蔵(油屋稼業の裏で人身売買や武器の売買も行う商人。丑三の書を狙う)。岩波乱童(桔梗の祖父。岩波流銃術の使い手)。●あらすじ/慶長年間、大和高原の一角の大自然の中で祖父の岩波乱童と暮らす娘・桔梗は、暗夜軒の一味に囲まれていた剣士の助けに入るが、逆に危機に陥ってしまったところを祖父に助けられる。暗夜軒は丑三の術で乱童の命を奪うといい残して消えていく。翌日から乱童の身の回りに不気味な人形が現れるようになり、乱童は高熱を発し、桔梗に一本の巻物を託して死んでしまう(第1話)。▼秘密の実験を見てしまった桔梗は、忍者に殺されかける。そこに金色の鳥が現れて桔梗を連れて飛び去っていくが、巻物を落としていってしまう。河原で意識を回復した桔梗は、巻物がないことに気づく……(第2話)。●その他の登場キャラクター/猿飛、霧隠、穴山小助(真田の忍者)。武蔵(剣術の修行のため放浪している。後に二刀流に開眼)。南海坊天海(家康の参謀役の怪僧。暗夜軒を操る)。服部半蔵(公儀隠密団の首領)。太郎(風魔の一族の忍者)。
女とは、ときには愛らしく、ときには残忍に、気まぐれにその姿を変えていく生き物……。謎の女I.Lが出会う様々な人間達の生きざまは、まるで愛の標本のようにそれぞれの輝きを放っている。愛のオムニバス、第1弾!
64巻収録の「2万5千年の荒野」という原発事故に絡んだストーリーの話、確かにいまの日本の緊迫感を重ねてしまっても不思議ではありません。やっぱり実体験に近いということは強いですね。で、私にはほかに同じような意味で妙に思い入れのある話があります。それは90巻の「F1サーカス」というエピソード。舞台は90年鈴鹿。そう、セナとプロストが1コーナーで絡みクラッシュ、鈴木亜久里が日本人で初めて表彰台に上ったレースです。ホンダ(劇中ではサワダ)排除の動きを止めるため、澤田社長がゴルゴに依頼したのはポイントトップであり自社ドライバー・セナ(劇中ではレネ)のマシンの狙撃。ゴルゴは思慮の末、1コーナーでマシンのアップライト部のボルトを撃ち抜く――。どこか遠い世界の話ではなく、リアルに体験した事実の裏にゴルゴが、というのが印象的でした。狙撃ラインを考えるお楽しみもありましたし(見つかりませんでしたが…)。裏側ではこんなこともありそう、という雰囲気が漂っていて、当時のF1を感じさせてくれるのも良いです。