※ネタバレを含むクチコミです。
女子高生が罠を仕掛けてイノシシをつかまえたりする漫画です。ゆるキャン△のようなレジャーものと違って自分でやってみようという気は起らないところがキャッチーではないですが、雑学的な感じで楽しめます。 1巻の最後でつかまえた鹿を自分たちで解体して食べるくだりはとてもいい話でしたね。銀の匙もそうですがこれも食育ですね。 ところでニュース番組でみたことあるカゴの罠ってめっちゃ高いんですね…
理系じゃない僕はホトホト苦手な分野でしたが、こうやって説明してもらえるとめちゃ興味わきます! 小さな頃に読むといいかも!と思いました!
なんて心があたたまるんだ… すごい…これは新種のセラピーだ… ペットを飼いたくなるというより 親しい人を大切にしたくなる作品
この「天才なのでは!?」という感想を誰かと共有したい… まさか料理漫画と思うわけないじゃないですか!なぜだろう…今まで読んだ料理漫画の中で一番美味しそうな気がしてくる…
おチャラけてふざけたギャグテイストではあるものの、普通に心理学の勉強になります。 デスゲーム回の「確証バイアス」や「機能的固着」の話はめからウロコがぽろぽろ落ちました。「確証バイアス」なんて特に情報化社会では現代病といっていいですよね。 グループ内で浮いてるくんの話で出てくる「自己不一致」や、他人を無自覚に能力で差別しているという話にははっとさせられます。
新聞社内で熱心に働いている人たちの脇で「堂々と働いていない」人たちに焦点を当て、感化された主人公の心移りや、彼らを反面教師にする視点で「働く」ということを思ってもみなかった角度から見つめ直させらられる漫画だった。 この漫画は「働きマン」や「島耕作」シリーズのような仕事と向き合って働く漫画の系譜に属した上で、新聞が斜陽産業であるこの時代の中で働くということを痛烈に切り取った漫画でもあって素晴らしかった。 社内の働かない人たちを煙たがり、訝しみ、同情し、憧れ、侮蔑し、受け入れる主人公の姿に人生を見た。 誰かのように生きるのもいいが、自分がいいと思えるように生きるのがいい、というかそういうふうにしか結局生きれないよねって感じの普遍的なラストなのもいろいろ振り回されての着地なので、いいぞーと思った。 僕も、明日も仕事を頑張ろう。
アニメ化もされているので有名だと思いますが、アニメは途中でアニメオリジナルのような形に切り替わっているのでマンガでないと終わりが知れません。 主人公たちが作るパンを審査員が食べる中で、臨死体験したり、宇宙いったり、とてもユニークなギャグマンガです。 シンプルなギャグが好きならオススメです。
大学病院に勤める研修医が自分の道を探す話。 内科・外科・新生児ICU・小児科・精神科・夜間救急病院のアルバイト… そこで現代医療の問題に向き合うことになるが… 実直で頑固な性格のため各病棟から問題児扱いされるものの、医療に真摯に向き合う姿勢が評価され人には好かれる。応援したくなる不器用な主人公です。 下唇を突き出した絵とかほんとに苦手なんですけど面白くて何回も読んでいます。
今年屈指の大ヒットアニメ・「ウマ娘プリティーダービー」にかなり先行して連載が始まっていた漫画版です。ストーリーは同じものを下敷きにしているようですが、アニメ版がスポ根や実際の名レース('98年日本ダービーなど。知らない人は、ネタバレになるので先に検索することをおすすめしませんw)を忠実に再現したりと競技色が強いのにくらべ、漫画の方は学園モノの群像劇という色合いが強いようです。勿論主人公はスペちゃん。 ただ、身も蓋もない話ですが、いかんせんアニメの出来がよすぎるので、まずはアニメを見て気に入ったら補足的に漫画よ読んでみるのが良さそう。大元の、原作であるはずのゲームアプリもまだリリースされていませんし…w
「羽生生純」とか「太宰治」ていうワードにいまいちピンとこない人でも、読んだらハマると思う。 田島毛ことタジマゲドンのこじらせ恋愛っぷりは、もし太宰が現代に生きてたらこんな感じなのでは?と思わず妄想してしまう。 ヒロインの別所さんが髪を切って可愛くなるシーンは、ベタだけどやっぱ神展開。 コマ割りが物語をぐんと面白くしていて、これぞマンガのよさだなぁ…と思いました。
基本的な設定は、関川夏央/谷口ジローの「事件屋稼業」に近く主人公は個人で事務所をやっている探偵。黒崎潤一に近い登場人物もいる。 これに収録されている「十一月にできたともだち」は最近読んだなかでも一番のお気に入りだ。次点で「乾いた街」かな
西武警察などの刑事物のバイオレンス&エロ部分を濃縮して60分ではなく10分で放送しようとするとこんな感じになりそうな劇画 テキサスの鷹が電子書籍になる世の中は素晴らしいな。 ついでに「餓狼の森」や「ルート・ゼロ」も電子書籍化してほしい
今までにないグルメ漫画 実際のお店や、品物のウンチクがすごくためになる。 また各キャラクターの描かれかたがすごく、単に脇役ではなかったり、と とにかくおもしろい
僕は旅行をする時、観光名所を周るよりはその土地の人の普段の暮らしを体験したいと思う。日常の延長上にあって、ちょっと逸脱した気分を味わいたい。前々からしっかり予定を組むんじゃなくて、ふらっと週末あるいは平日に行けてしまうような…。そんな欲望に応えてくれる作品。 大阪名古屋から東京に帰る途中、静岡あたりで寄り道したくなる気持ちとか、めちゃくちゃ分かる。
漫画だからできる表現をフルに活用した作品。内容も読みやすいタイプの青春ものでたまにフェティッシュ。 不思議な漫画世界の日常が垣間見える。かわいらしく面白い作品
『ひたひた』が良かった。 静かな世界に半裸ときどき全裸の女性が一人。それと猫。はじめはなにがなんだか分からないけれど、徐々になんとなく薄靄がかった彼女の生きる場所、世界が見えてくる。水に塔に船。寝っ転がりながら本を読む彼女。 どこかの世界でこんな風に暮らしている彼女が、いるような気がしてくる、そんな漫画だった。
科学のワクワクをそのままサバイバル漫画に落とし込んだような漫画。ただのサバイバルでなく、千空と司の対立から生じる原始世界での科学vs暴力の構造は神話的なスケール感のある物語になっているのが、また面白い。 漫画表現の遊び心もあり、電球発明前の『思いつき』は松明で代用されていた。 とても奥深く、漫画だからこそできることをやっている作品
ゾンビを未知の恐ろしいものでなく、ちょっと危ないけど対処可能な生き物(生きてない)くらいに描いているのが革新的。 主人公の超楽観的な思考も相まって、ゆるく読めてしまう。なるほど!と手を打ちたくなるもの。ゾンビフリークには是非読んでもらいたい作品
未知の文明を築いてきた異星の住人の思考を上手に描いている。一番にすごいのは表向きの建前の思考と、裏側の種族としての思考をうまく書き分けていた点。 あからさまな侵略者と戦うといったよく見る展開にならなかったのもよい。素晴らしいSFマンガ
バトンのことはよくわからないですがバトンずっと続けられてた作者の漫画、躍動感あるし多分経験者ならば気になるポイント?とか出てて興味が湧きます。力強い手とか描き込まれたバトンの道具とかに自然と目がいきます。好きで描いてる感じが伝わってきてワクワクします。楽しみ!
1941年から1945年の期間を書いた高井研一郎の自伝的作品 高井研一郎の父親がやっていた上海租界での書店が作品の舞台のベースになっている。 最初はのどかだったが戦争が長引くにつれ徐々に生活が変わっていく部分が体験者ならではなのリアリティがあって面白い。
原作者の林律雄/劇画家の松森正の両方の大ファンなので即購入した。 条件の悪い飛行依頼をされた主人公を活躍を松森正のハードボイルドな劇画で書く短編。主人公のセリフが全てかっこいいぜ。 内容を簡単に書くとさいとうたかをの「キティホーカー」「俺は空輸屋」、新谷かおるの「アリス12」をよりハードボイルドにした感じと言えばわかりやすいと思う。
よかった点 ・戦国時代編は時代背景や状況などは暗いが、その暗さを全く感じさせない内容。定期的に歴史的発見ネタをねじ込んでくるあたりもよかった。 ・昭和編は全編通してむちゃくちゃだった。昭和のオリンピックを彷彿とさせるバトルを読んだ瞬間の脱力感は半端ない 総評 ・「時男~愛は時空を超えて~」はすげーぞと噂を聞いていたが今まで読んでいなかったのちょっと後悔するぐらいの名作だった。 1巻を試し読みして、まあいつもの感じかと思いながら2巻を試し読みしたら予想以上の面白さで全巻購入して一気に読んでしまった。
子供の頃、猫好きの私に友達が貸してくれました。漫画もほとんど読んだことないような歳でしたが、内容がけっこう悲惨で号泣した記憶があります。 あらすじはほぼ覚えていなかったので大人になってから改めて読みました。 …全然、萌えとか言ってる場合じゃなくて。人間の業…?…やっぱり暗い気持ちになりましたね… 掲載誌はりぼんなので子供向けだと思うんですが、子供に理解できる範囲で心に残る物を書くというのはすごいなぁと思いました。(漫画でわかる○○!系ってかなり実用的なのかもですね) 悲しい話なので動物好きにもむやみにお薦めできませんが、どこかで見かけたら読んでみてください。
可愛いラブコメ少女漫画です。いかにも花ゆめ読者が好きそうな感じです。読むと可愛いけど個性的で一筋縄ではいかないワタシになれます。 とくに事件が起こるわけでもなく、ただただ面白おかしく日常が描かれています。なかなかに中毒性がありますね。
外国好きの主人公シノブと日本好きの外国人アリス。シノブに会うため日本語を猛勉強し日本に留学してきたアリス。日本好きが高じて日本人よりも日本人らしくなってしまったアリスとシノブの対照的な関係性が美麗なイラストとゆるふわギャグで彩られた素敵な作品。金髪少女の美しい絵に癒されます。
「へうげもの」の山田芳裕先生による新作は「NEO時代劇」と銘打たれた暗殺サスペンス&アクション。 元締から依頼を請けて人を殺すところは「仕掛人 藤枝梅安」と同じですが、本作は元締が主人公となり何人か抱えている殺し屋が登場するオムニバス形式になっています。大ゴマなどを使った演出や、ストーリーのセンシティブな部分など、かなり現代的にブラッシュアップされた文字通り「NEO時代劇」になっています。 梅安と違って香具師の元締が「音羽」なのがモーニングっぽいw
宮園いづみ先生の新連載。 恋も仕事も絶好調なキャリアウーマンが、有能イケメンな仕事相手と犬猿の仲に……から始まるラブストーリー? とにかく舞台設定がITバブル中の六本木かと思うような煌びやかさ。 不景気な社会で細々と生きているOLさんの憧れを詰め込んだらこうなるのだろうか。 それにしても、朝から10キロランニングするヒロインには痺れたw
北川みゆき先生のシリーズ新連載。 第一話では、影のある美女に溺れていくエリートサラリーマンの赤裸々なエロスが描かれる。 その美女の秘密がすぐに明かされるのだが、かなり痛い。 しかもその人物が、ビッグな取引先の担当者として現れるというデステニー。 泥沼の人間関係と、ジェットコースター展開から目が離せません! ※しかし、ヒロインの「キスは許さんけど身体はオッケー」というセフレ設定には、ねっとりとしたバブルみを感じる……。
よかった点 ・不倫漫画の巨匠・国友やすゆきが描く手に汗握るエロティック・サスペンスの名に恥じない展開と主人公が予想以上にやばいのがよかった 総評 ・途中の中だるみからの最終巻の急展開と最終回はさすがだ。 ・雑誌で漫画を読むときに安心感のある漫画家なので、もっと長生きして色々読者の予想を裏切る傑作を書き続けて欲しかった
よかった点 ・第一話見ただけだど胸糞悪いマンガとしか思えないけど、最後まで見ると面白い 総評 ・最近高齢者を題材にしたマンガが多いがこれはサクッと読めて良い
いい話ですね! ゆずちゃんです。
色んな出身地の人がいる大学生とか、社会人はより楽しめると思う。これ読んで育った子供が大人になった時に語れるくらい続くと素敵だな。
設定が細かくて物語に入り込みやすいですね。 不倫しちゃってる子が住んでる家がいい感じでした。 一軒家に一人暮らしって憧れます。
あまりにも面白くて読み終わるのがさみしく、1巻を読んで二日あけて2巻を読みました。 明日からまた頑張るぞ〜!と思えるような充実した3人の日曜日。 大人になっても子供でいさせてくれる懐の深いリンジさんは、チャーミングなところも魅力的で、私もマックスのようにダッドに憧れます。もちろんヤスもいいキャラしてる。 オノ・ナツメさんの作品もっと読みたい!と思いました。
K子もU子もA君もこういう人いるなぁと共感しながら読んでいるのですが、A太郎だけはちょっと違う。近藤聡乃さんにしか作れないキャラクターだと思います。単なる三角関係恋愛モノじゃなくて奥深いです。
前後編読んだ。超シュール。私は人を赦せない方の人間だが、深く考えさせられた。この作品をこれで終わらせてはもったいない。バニャスコ再登場切に願います。
待ってた!やっぱりシュトヘルの時みたいにオオカミのような人間のようなバトルかっこよすぎて惚れ惚れします。人間か別の生き物か、国とか仲間とかそんなテーマで展開していくのでしょうか。楽しみです
久々に読んで面白い!なんでこんなに面白いんだろう…としみじみ思ったりなんかして。 たまにこれキャラクターが喋ってるというより作者が独り言みたいに喋ってるセリフありませんか?そういうセリフの多い漫画好きなんですが! ちょっと元気がないときに暗い気分を晴らしてくれるそんな漫画ですよね
何気なく手に取ってみたけど、いい設定だった。 ごく普通の男子大学生の主人公はある特殊な能力を持っていた。 それは、「願いを叶える力」。 ただし、代償は願いを叶えた人の身のまわりの大事なモノや人でバランスを取るかのような不幸が必ず起きるということ。 半信半疑だったその力に確信をもっていくような描写や、能力の分析・検証って面白いよねーといつも思う。 全3巻という短さの中で、その末路に至った人や、かつての関係者を描いていたのは良かったが、思っていたようなワクワクするような展開には転がっていかなかったので少し残念。 主人公にとってあまり大きい波風が立たずにある意味無事に終わってしまい、投げっぱなしのようなむず痒さが残る。 勝手な言い分だが、一度狂おしいほどの強烈な不幸を味わってほしかった。 この能力の肝は、死神?の意図かそうでないかに関わらず、能力を使わなきゃいけない状況・場面に追い込まれていったときに「願う」かどうか、願ってしまった上でどう対処するか、すべてを突き放し孤独に生きるのか、代償を支払わせるためだけの関係を割り切って作るのか、能力自体にどう抗い戦っていくのか、そのあたりをもう少し具体的に見たかった。 映画『ファイナルデスティネーション』的な方向でも面白そうだったけど、作者さんがやりたかった方向とは違うのかなー。 大事な人を守りたい、という部分が強かったから動かせなかったんだろうか。 大事な人を守りたいからこそ、願ってしまう姿を見たかった。 ハンターハンターのハンター試験でも出たドキドキ二択クイズのような、母を取るか、恋人を取るかのような命題がほしかったなー。 運命と諦めないで泥臭く抗うような、そんな漫画を読みたい。
ドラマ化したと聞いて読んでみたら面白かったし、全2巻でサクッと読めて良い。 今まで全然知らなかったのが悔しい。 バリバリ働いてきて仕事場では無敵の女性がバツイチ子持ちの人と結婚し家庭に入ると、というギャップでのコメディだけの設定かと思いきや、切なさや感動もしっかりあって、良かった。 コメディ部分がしっかり面白いのがなにより印象的。 声を出して笑ってしまったシーンが数ヶ所あった。 ヨンリオの弁当はめっちゃ笑った。 ドラマだときっと描かれていない部分も補完されて丁寧に描写されてるんだろうなと思うと見たくなる。
1930年代ソヴィエト、スターリンの大粛清の時代が舞台です。実在の有名人がガシガシ出てくる上に戦争映画などで聞いたことのあるソ連用語でいっぱいです。物語は沙村節全開で面白いのですが、登場人物が多くて名前も長いし覚えるのが大変ですw(ちなみにグロは少ないです) シシェノークとビエールカの正体が明らかになっていく過程は、出来の良いミステリーのように緊張と興奮できるものがありました。あるいは映画ですね。一本の映画を観ているようでした。一巻完結とはいえ伏線の回収も見事でした。徹頭徹尾ミステリアスな人物ではありましたが、ビエールカはもしかしたら沙村作品で一番魅力的なヒロインかもしれません。
ある日、トイレで吐いた吐瀉物はむくむくと好きな人の形へと変化し、それ以来部屋では彼女と、思ったことを思ったように好き放題行っていた。 思春期に、自分勝手で利己的であった自分から、他人との境界線を感じ、思うようにできるものとできないものを理解し、ひとつ殻を破るまでのお話。 人はある時期まで、万能感に包まれなんでも出来る気がするし、他人は自分の望むことは何でもしてくれるものだと思ってしまうフシが誰しもある。 それは、母性由来の影響だと僕は思っていて、子の望むことに対して極力親は叶えてあげたいもので、それが「願い事は基本的に叶う」という万能感につながる。 無理なものは無理で、他人や他人の心を自分の好きなように動かすことなんて基本的にはできないし、無理やり好きなように行動させられたとしてもそこに心はないといつかは悟るはずだ。 そこのややこしいところを、思春期に日常の対人関係の中で一歩踏み込んだ人ととの対話で自然と学んでいく。 それは部活であったり友人であったり恋人であったり。 その通過儀礼を若い時期に果たせなかった人たちがたまにいるヤバイ大人やクレーマーへと化けるのだ。 他人は「お母さん」ではない。 なので、ある意味、この主人公は自分のお母さんとセックスしまくっていたことになる、と考えたらまさに「吐き気」が止まらない。 少し不思議で手痛い授業料だったが、これで一つ大人になった。 主人公がこの体験を客観的に言語化してキチンと自覚できるようになるのはまだ先かもしれないが、感覚で分かっているはずだ。 他人を思う通りにしようなどおこがましい。 好きな人は、モノを扱うように好きにできるものではなく、一人の人格を持った者だ。 "だからこそ"面白いし、恋焦がれる。 甘く切ないひと夏のいい想い出。 この経験を糧に、これから主人公は本当の意味で恋をしていくのだろう。 あー、考え様によっては人生は面白くなっていくように作られているんじゃないだろうか。 最高かよ、人生。
ほぼすべてのコマに背景が描いてあります。 そういうのって自分の記憶がしっかりあるからリアリティを持って描けると思うんです。 小学校生活とか他人の家とか、日々さまざまなことに意識を向けて観察してそれを作品に活かしてる。 だからファンタジー要素があっても浮つきがないので読みやすかったです。 もちろん絵も超上手いし、どの話も最初から最後まで面白かった。才能やべぇ。
真造圭伍さんの単行本です。 初めて作品を読みましたが、作者の真造さんはいいひとだなと感じました。 家族、友人、恋人、子供、猫、趣味、その物語たちのモチーフになったそれぞれに対して愛がいっぱいあるひとなんだと思う。 いいひと、と言われたらそんな単純じゃないと怒るひともいるかもしれない。 結構ハラハラする局面はあるんだけど、読んだ後どれも嫌な気持ちにさせないってすごいという私の尊敬の表れです。 表紙のプールの絵みたいにいろんなひとが出てきて楽しい。
冒頭のカラーページに出てくる「役割:村人」って表示にどうしても笑ってしまいます。どう考えてもシュールですよね、なろうを読みなれてる人にとってはそうでもないのでしょうか?最初シリアスギャグなのかと思ったのですが、その直後に世界の人々に役割がどうたらと説明があったのできっと狙ってるわけではないんですよね。 内容はタイトルそのまんまですね。単純明快に豪快で型破りな主人公なのでスマホの力でチヤホヤされたり現代知識で料理したりするよりよほど好感を持てます。素直に面白いです。 絵はリゼロや異世界ハーレムと比べると見劣りしますね。被写界深度っていえばいいのか、背景とキャラのメリハリがないのでせっかくのファンタジー世界なのに臨場感がイマイチ。デッサンも発展途上感。ただ表情のデフォルメが良いので話には入り込みやすいです。
※ネタバレを含むクチコミです。