思ってたのとちがーう!大食いのお姉さんにボクが料理してあげて最終的にはボクがお姉さんごといただきますっていう筋だと思ってたのに! 面白かったからいいけど!始まってわずか18ページで「ラブ」とはかけ離れた存在でてきてマジでファッ!?てなるよ
「パチンカー血風録」の作者だからむちゃくちゃな感じだと思ってたが、上京した主人公 味倉料平が味極道の親方・不知火に鍛えられてる修行の日々を送りその修行も厳しい中にも師匠の優しさが入ってる良い話ばかりだった。
よく考えたら中身ペラッペラなのに続きが気になって仕方がなくフリックする手が止まらない。 展開はとにかく行きあたりばったりで、着地点が見えないまま、冴えない主人公が謎の美女に振り回され続ける。襲われたり逮捕されたり色香に惑わされたり、この手の媒体の読者は長期にわたる伏線を憶えていられないという判断なのか短期的に「続きが気になる」仕掛けが矢継ぎ早。 また、サブタイトルによるネタバレも厭わない「見られてナンボ」なスタイルは視聴率主義の時代の昔のアニメを思い出されますね。『城之内、死す』
遠隔操作(リモート)は戦闘等の危険な活動には有効だ。 操縦者が負傷したり死ぬ危険がない。 操縦されるほうも通常は鉄人28号のようなマシーンだから 痛みも恐怖も感じず、それらに左右されることもなく 操縦者の意図通りの行動が行える。 壊れたら修理すればいいし、修理不能なら捨てて 新しいマシーンを投入すれば良い。 マシーンなら痛みや恐怖や死は関係ないのだから。 だが操縦される側が鉄人ではなく、かよわい女性だったら? 鋼の体も拳も心もなく、個人として意思を持ち、 傷つけば血が流れ痛みも死の恐怖も感じる人間だったら? そして操縦する側のほうがマシーンのように冷徹だったら? 寿退社寸前だった婦人警官・彩木くるみは 急遽、結婚資金を貯めるために仕事を続けることに。 新たに与えられた任務は 地下室に引きこもって一歩も出てこない イケメンで感情の一部が麻痺した 氷室警視正のお世話係。 身の回りの世話くらいかと思っていたら 連絡役とか捜査のアシスタントどころか 劇場型犯罪や密室殺人、大統領テロの現場に 体を張って「飛び込まさせられる」ことになってしまった。 マシーンとは違い体は生身で、 マシーンとは違い自分自身の意思を持ち、 マシーンとは違い痛みや怒りや恐怖心も感じる、 21歳の女の子が マシーンのように冷徹な上司からの 携帯電話での指示だけを頼りに 犯罪者に立ち向かうことになってしまった。 腰かけ仕事が命がけ仕事になってしまったくるみが 葛藤のすえに辿り着いた境地は・・
5機の特攻機が飛び立つシーンで始まり、若いパイロットの生い立ちなどを回想していくオムニバス形式で進む。 史実や思想的なものは別としてこういう感じの「本宮ひろ志」マンガはたまに読むとやはりいいな
つぐみちゃんと海江田先生は各々、ツッコミたくなるような行動も取るけど、そういう隙みたいなところと魅力が混じり合っていて。 ありふれた言葉だけど人間が描かれていた。おかげで物語にがっつり引き込まれたなぁ 地味に引っかかってたマコトくんの話もしっかり回収してくれてたし、西園寺さんの逆プロポーズの言葉がカッコよくて最高だった。 読んで良かった。
冨澤浩気は「戦渦のカノジョ」を書いた作家だから知っていたが小池克臣の方は全く知らない状態で読んだ。 とりあえずわかったのは「小池克臣」はすごい牛肉が好きだということ。 最近肉や肉好きな人物を扱った漫画が多いが一体どれが一番正しいことを書いているのか?と考えてしまった。
主人公はコンビニ店員で店先にいる女の子を興味をしめすがその女の子は探偵事務所の調査員。特殊能力のハイパーリコグナイザ(超絶記憶認識能力)を使って犯人を見つけ出す。 実際主人公はなんでいるんだろうと途中まで思っていたが話が進むにつれ展開に必要な人物というのはわかる。 1巻の方が雰囲気はすきかな。
これまで絵がオシャレだったから気取ったオシャレなマンガを描く人なんだろうと勝手に思ってたけど、ACCAで初めてオノ・ナツメ作品を読んでバッチリ惚れてしまった。 某スペースカウボーイのような世界観もあり、私としては大好物の塊だった。男の友情を描くのが上手いし、話も面白い。 続編というかスピンオフ?のPSもオススメ。好き。
刑務官と死刑囚の交流を通し、死刑制度の意味に向かい合った本作。重いテーマを丁寧かつ大胆に扱っており、連続ドラマの原作になるほど内容がつまった、読み応えある作品です。最初はタイトルに引っかかったんですよね。”モリ”というのは何となくわかるけど”アサガオ”って何?と。これは作品の最初でわかります。しかしそれがわかった時点で、話の本筋に引き込まれている自分がいました。冒頭、ある死刑囚の刑が執行されます。立ち会った刑務官とは信頼関係が結ばれていた様子。この二人の間にはいったい何が?と思わせておいて、舞台は過去へ。この死刑囚・渡瀬が登場するのは物語の中盤で、それまでは収監されている死刑囚の罪と、死を待つだけの極限状態での真実が主人公・及川の眼を通して明らかにされます。この過程の中でテーマが浮かび上がってくるのですね。それは”死刑”に作品として答えをだすこと。そして及川は渡瀬の死をもって、それから逃げることなくきちんと答えている。これは本当にすごいことです。
『悪食王』のときから「この作者ひょっとしてやべぇ奴なのでは…?」と思ってましたが、思った以上にやべぇ奴でした。 31人のアイドルが殺し合う、正確には1人の主人公が他全員を殺して回るんですが、表紙とは裏腹にイキイキと、キラキラ笑顔でぶっ殺しまくるぶっ壊れっぷりがなかなかにサイコでいい感じです。WEB漫画が「より過激に」「より刺激的に」を目指すなら「これくらいはやれよ」というお手本になりそう。 何が面白いって、デスゲームやバトロワ系漫画の多くは、大量の人死にが出ても社会的に騒ぎになったり警察などの公権力に介入されることによってゲームに水を差されないように、異空間や閉鎖空間に閉じ込めてから殺し合いをさせますが、「この業界は隠蔽体質なので」の一言で済ませる強引すぎるスタイル。天才かよ!
不器用すぎてそこらへんの幼稚園児よりもできないことが多い高倉くん。 命に関わる不器用さの為に最初はクラスメイトも距離を置いていたけど、世話好きな綿貫さんの献身的なサポートのおかげで少しずつ高倉くんの不器用がみんなの日常になってくる。 全体的な雰囲気としては、ピューと吹く!ジャガー的なノリに近いかなと思います。それがミステリーボニータで連載してたというのもまた味わい深い。 周りの人間もだんだんと高倉くんの扱いに慣れてくるため、綿貫さんが最終的にはプロの黒子みたいになっているのがかっこよかった。
これは競馬学校を卒業した主人公が、プロとして歩んでいく過程を描く成長物語。原案はダービー4勝の武豊で、走らせる側の心理描写は説得力あり。でもこの作品の特筆すべき所はそこではありません。異様に高い競馬濃度、そして深い競馬愛があるということが競馬好きの心をくすぐってくれるのです。全編ほぼ競馬のことのみに終始し、余計な日常はそぎ落とされています。主人公親子の団らんやデート場面でも話題は競馬オンリー。描写も渾身の一筆という体で、競走馬はあくまで大きく力強く、コースのラスト100mは本当に長く険しく見える。そんな舞台で研ぎ澄まされるジョッキーのたくましい精神。読めば間違いなく気合いが入ります。競馬を知らない人でも、きっと熱狂するファン心理がわかるのではないでしょうか。
コーヒータイムはドラマになりますね。このタイトルと絵柄だとオシャレ漫画かな?と思いがちですが、様々な年齢のキャラクターが持つ悩みは生々しくて人間らしい重さがあります。そこにコーヒーが登場することで場が和んでホッとするんですよね。オムニバスなので毎回シュチュエーションも登場人物も違うんだけど、何度か出てくるキャラクターもいて関係が進んだりして楽しいです。異性だけど気のおけない友人である堀と佐藤がお互いを意識していく過程とか面白かった。恋愛の話もそれ以外も、どこか小説っぽいユーモアがあるので色んな人にオススメ出来るなと思います。電車でこの作品の広告を見かけたのが懐かしい。
『ストレッチ』のアキリさんの新作ということで否が応でも期待感の高かった本作。 表紙からも解る通り、今回も百合味たっぷりの物語を楽しめます。そして、元々高かった画力が更に洗練されており絵を眺めているだけで幸福感を覚えるマンガです。 等身大な14歳女子中学生の性格にとても好感を持てる主人公・一花。そして彼女の下に突然現れた、白皙の美少年のような美しすぎる吸血鬼の少女。 設定だけ見れば取り立てて珍しいものはないのですが、表情・テンポ・些細な言動やそのリアクションにアキリさんの持ち味が最大限に発揮されていて、読んでいて小気味良いです。 それにしても生え際から僅かに生える髪や頸、艶めく唇など随所にフェチズムを感じずにはいられません。素晴らしいです。
『女子高生の無駄づかい』のビーノさんがまたやらかして下さいました(褒め言葉)。 本作の中心となるのも、美人姉妹ながらそれぞれにそこはかとなく残念な要素を持ち合わせた三姉妹です。 三姉妹以外に出て来る脇役も、万物を脳内でエロに結び付けてしまう14歳の神社の息子であったり、咀嚼音が好き過ぎるイケメン眼鏡男子な大学生であったり、大体強烈な個性を有しています。コミックス描き下ろしの幕間では更に細かい解説もあり、個性がより強固にされています。 そんな彼らが入り混じって織り成される笑いの協奏曲、否、狂騒曲は一度味わうと病み付きになること請け合いです。シャウエッセンの件は声を出して笑ってしまいました。そこから更に発展していくのも予想外でした。 ちなみに私は好きなおでんはちくわぶ、次点で玉子と大根です。
誰もが日常的にスマホで写真を撮り、簡単にSNSに上げて共有し楽しめるこの時代。証明写真すらコンビニプリントで賄えるようになって来たご時世の写真館を描く物語。 この作品を読むと、写真はただ一瞬を切り取った絵ではないということを改めて感じます。写真やその被写体に付随するあらゆる感情や想い。 人を、世界を、創作物を、撮る。その営為について考えさせられます。そして、毎話の人間ドラマも伴って感じ入ります。 現実的に売上は厳しく撤退を余儀なくされてしまう写真屋も多いと思いますが、そこに求められるものは人間が人間である限り無くならないだろうなと思います。 読むと、少し写真を撮る技術も上達するかもしれません。
間違いなく2019年で最も注目すべき新人作家の一人でしょう。 世界はこんなにも多彩な感情が幾層にも折り重なり、互いに響き合って混在しながら今日も回っているのだなあとしみじみ思わされる物語たちが集まった短編集。その中では、世界におけるその総量など全く意味を持たずそれぞれに切実さを持ちながら発露したり秘められたりしているあらゆる感情が豊かに描かれています。非常に令和感のある、鮮烈な一冊です。 個々の背景から生じる種々の強い想いは、人によって共感したり辛くなったり、愛おしくなったり嫌悪を催したりすることでしょう。 一冊の本としての満足感がとても強いストーリーテリング・構成力もさることながら、端然とした絵もまた実に魅力的です。 また一人素晴らしい描き手が現れたことに乾杯しましょう。ひの宙子さん、今後の活躍が楽しみです。
雑誌連載時から読んでいて、章が変わるごとに、著者の新しい面が見られるのが楽しみでした。3巻あたりまでは、麻雀をきっかけに知り合ったひろゆきと天のヒューマン・ストーリー。泣かせる演出も入れた仕立てで、これは『熱いぜ辺ちゃん』など初期の作品に見られるテイスト。その後、真骨頂である心理戦を中心とした麻雀勝負論が、ヤクザの代理戦である東西戦を舞台にスタートします。強烈な個性のぶつかりあい、息をもつかせぬ駆け引きの数々と、このあたりは『アカギ』などの代表作で確立した作風そのもの。そして最後の3巻は麻雀とかけ離れた、裏の主人公・赤木しげるの死生観について。不治の病に侵され、自ら死を選ぶ赤木と、それを翻意させようとする仲間との人生談義が展開されます。「無頼伝涯」などでも見られた極限の人生論に圧倒されました。今更ながら思うのは、著者のさまざまなタイプの作品のエッセンスは、みんなこの中にあるということ。福本漫画の世界に入門するにはうってつけです。
今どきそんな……ってレベルでどテンプレなデスゲームですね。にしては絵がめちゃくちゃ良いので売れる可能性は多少感じる漫画です。 どテンプレとは言ったものの、下品(褒め言葉)な方向にエスカレートが著しい気はします。主人公がプレイヤーになってリアルに女の子をガチャで引いたり(?)、ツカミと言わんばかりにいきなり美少女が雑に惨死したり(ちなみに主人公の過失で死んだにも関わらず誰も特にそこには触れず流される)、重たいのが続いたと思えば最新のマガポケの無料分では一転シリアスギャグに走っていたり……常に読者のリアクションを見ながら刺激を与え続けることに徹底していますね、良くも悪くもというか。デスゲーム漫画の、一部の傑作を除くほぼ全てに感じることですが、展開が雑w 絵が良いとは言っても「堕イドル」ほど突き抜けて圧倒的に良いわけではない上に、作家のコンディションで意外と崩れたりするものでもあるのでそこに依存せず面白い作品づくり目指して欲しいですけどね。
連載時はF1ブーム真っ盛りのころで、表紙を眺めていても懐かしい。ジャッドエンジンにキャメルイエローのロータスなど、当時のF1の印象的な写真が1巻から散りばめられています。にもかかわらず、本編ではF1のくだりが核ではないんですよね。求道的ストーリーだと最終的には頂点を目指す、となるはず。確かに主人公の赤木軍馬は「何人たりとも俺の前は走らせねェ!」と言ってます。しかしその究極のスピードの先に見ているものは…若者ならではの試練。乗り越えていかなければならない壁。そんなことを訴えかけられます。F1ブームを思い出そうとしたら、以外にも約20年のときの流れを感じ、受け取り方も逆になった気がします。。ラストシーンも40歳をすぎた身には少々切ないなあ。。。
どんどん文字が小さくなってるよな…
新しい! なんと言ったらいいか、新しい恋愛もの! ちょっと読んでみてほしい! 安易な非モテ主人公のいきなりモテ期到来じゃない! 主人公の女の子が卑屈じゃない!素でそのままなのに周りが惹かれていく感じです。 恋愛もの読み飽きたという人に是非一読してみてほしい漫画!
連発式ではなく玉を一発ずつ打ちだすパチンコ台や、ホールに椅子がなく立って遊戯するなど、今とはパチンコ店を取り巻く状況がまるで違う時代のお話。なので釘師である主人公と対決するパチプロやゴト師の技も、今では考えられない必殺技のオンパレード。フックがついた針金や磁石を使うなんて、前近代的なアングラ臭を漂わせてくれるじゃないですか。もちろん、こんな邪道な技だけでなく、まっとうな技を駆使するパチプロもいて、これがまずは主人公・サブやんのライバルになるわけです。それとの対決を経てサブやんが日本一の釘師になるかと思えばそうではなく、悪のゴト集団に狙われ落ちぶれ、右手を負傷。その使えない右手をなんとかしてパチプロと対決するも、禁断の技を使ったため釘師の大物に破門を言い渡され、寺で修行。そして裏社会にスカウトされ…、とまあ暗くはならないもののいかがわしさ満載で、お腹いっぱいになること間違いなし。私たちが今、気軽にパチンコを楽しめるようになるまでには、こんなウラの歴史もあったのか?と、民明書房(by男塾)ばりに思わせてくれますよ。
※ネタバレを含むクチコミです。
高校生のひと夏のお話。 だけど、・・・。 それだけじゃない。 そのひと夏で、人との出会いで、人って代われる事。 素敵です。 終わり方が好き♡
元保育士の作者・でこぽん吾郎さんが、2019年1月頃よりTwitterで連載していた保育漫画が書籍化! *「かつて保育士をしていたでこぽん吾郎の実録漫画です。 "でこ先生"を代理人として私の体験を元に描いています。」* (2019年1月4日のツイートより) https://twitter.com/Dekopon_56/status/1081167167284862976?s=20 中でも自分が好きなのは、**お迎えに来るパパ達の悲喜こもごもの反応。パパ…!!** 「第74話 パパは幸せ」 https://twitter.com/Dekopon_56/status/1148501662509572096 「第68話 悲しみのパパ」 https://twitter.com/Dekopon_56/status/1139460024390995969 子どもたちだけでなく、保育士さんもご両親もみんな全力で毎日生きていて、可愛くて面白くて読んでて元気が湧いてきます。 笑顔になりたいときにぜひどうぞ…!!
映画版とは違う描写もあるし、望月先生らしさも感じられて楽しいのだけど、唐突に終わってしまうのが残念。これだったら最後のページで無理やり解決させなくても良かったんではと思う。
作品冒頭に出てくる「レエ……オグロアラダ……ロゴ……」という言葉。何のことやら意味不明で、響きといいとらえどころのなさといい、何とも言えない不安感をあおられませんか。ミステリーの導入としては秀逸だと思います。実際、私はその意味を知って安心したいがために、ページをクリックするマウスを止められませんでしたよ。で、読んでも読んでもどんどん不安感は増していくばかり。いやあまんまと術中にはまってしまった訳です。白峠村を訪れた作家の道尾秀介は児童の神隠し事件を知り、遺体が見つかった場所で奇妙な声を聞く。帰京した道尾は友人の霊現象を探求する真備庄介に相談。偶然にも真備の元には、自殺する前にとられた複数の写真に写る眼についての相談が舞い込んでいた。ここまでは1巻の時点でわかっていることなんですけど、これが霊現象なのかは明らかにされないのがミソなんだよなあ。原作は直木賞作家のデビュー作。で私の大学・学部の後輩ということをこれを書いた後に知って、期せずして前回と大学つながりになっちゃいました。う~ん、ミステリー。
しぼり太郎が絞れるものを絞るとき、そこに救われる命や地球があることを私達は知らない…。そんな太郎にも唯一絞れないものがあり…!? タイトルだけ募集して決まったものをそこから漫画にしたという作品らしいです。 自分が適当に(?)考えたタイトルがこんな立派な漫画になるなんて、うれしいですね。
表紙からして怖いです。特に2巻の、目を閉じて口あんぐりの構図。作者が好んで使うこの表情ってなんでこんなに怖いんでしょうか。この作品で描かれている恐怖の形態は、犬神憑きであったり亡霊であったりとさまざま。そして根本には恨みつらみや嫉妬といった明確な悪意があります。あの口あんぐり開け顔は、それに対する恐怖を表すのに最適なのかもしれません。しかし昭和の恐怖漫画はホラーとカタカナで書くより、漢字で怪奇と書いたほうがぴったりきますね。無差別殺戮系より、身近な悪意がねちっこく襲ってくるほうが、やっぱり日本の夏の定番という気がします。私は2巻の「サンタクロースがやってくる」が好きで、題と違って、こちらもものすごく和風テイスト。怪談にもあるネタですがこの手のは直接的でホント怖いです。しかしなにより怖いのはこの作者が「まことちゃん」と同じことなんだよなあ。
巻末の解説でも表題作の『森』ばかり取り上げられてたけど、他の読切も面白いよ。岡崎京子のハッピーな作品もいいよね。17歳の誕生日を迎えた女の子が幼なじみで片思いの男の子に無理やり迫ろうとする『やさしくしてね』がコミカルで好き。男の子の「オレの少年心 ふみにじりやがってー!!」が名言だなと思った。けどなんかこのフレーズを前にも読んだことがある気がした…。 岡崎京子は文章もよく書いていてエッセイ集『オカザキ・ジャーナル』を愛読してるんだけど素の彼女もとっても面白い。おちゃらけたり真面目になったり悲しくなったり作品そのままの人だなぁという印象。1991年4月のエッセイ『ナニが「少年の心」だッ!!』で、とある雑誌で若い男の子が「いくつになっても男は少年の心を持っていたほうがいいと思います」と発言しているのを読んで「本当の少年は自分が少年であることにうしろめたさとごうまんさと恥ずかしさを持っているはずだから」と憤慨したと書いていた。 このエッセイの4年後に『やさしくしてね』を描いてるんだよね。本人は忘れてるかもしれないけど。でもこの岡崎京子の言葉を踏まえると「オレの少年心 ふみにじりやがってー!!」の感じ方も変わってくる。男の子にも女の子にも『やさしくしてね』のダブルミーニングなのかもな。
吃音というハンデをテーマとしながらも、笑いながら読める。 人前で喋らない代わりに股間が喋ってくれる男の子と、そんな彼を大きな愛で受け止めるかわいい彼女の話でした。 股間がコッテコテの関西弁で喋るから、二人の間におっさんがいるのかな?という感じ こういう美麗な絵柄なのに遠慮なしのギャグを描く漫画、大好物です。
まず絵を見て作者はいくえみ綾だと思ってた。姉妹で描いてる方だそうな。 「泣きたいあなたにこのマンガを薦めます」という帯文句の通り、感動して泣きたい人には良いです。登場人物全員いい奴だし、少女漫画の理想設定が盛り込まれているなぁと。低刺激で年配にもウケが良さそう。 救急救命士・警備員・高校生。制服フェチ的にもナイスな漫画だと言えます。
この作家さんが少子化問題を描くと、なるほどこうなるのね!もう絶対面白い…わかる… でも普通に考えれば当たり前で、少子化問題の解消に必要なのは「金」だよ「金」!!! ということで、『聖婚』という制度が制定された。どんな制度かというと、男女関係なく“聖人”の資格を持つものは、一夫多妻・一妻多夫が認められ、金銭的に保証される人間を増やそうという制度。 つまり、お金持ちと結婚できる人が増える=子供もたくさん産める!ということ。 主人公は平凡(より少し恵まれない)な家庭に生まれた晶瑛子(あきらえいこ)。 学園の王子様・良々田砕(いいだくだく)が聖人に認定されたところから、瑛子は無事に聖婚までたどり着けるのか!? しかし、大人たちが結婚・出産を当たり前に勧めてくる一方、本人たちの本心は少々複雑で…本当の幸せ、本当の自由ってなんだろう?
色使いと絵柄に惹かれて読んでみた作品。内容も2人の関係がゆっくり進んでく感じで読みやすかったです! 高槻がとにかく美人で可愛いので、綺麗なお兄さんが好きな人におすすめです。
コミックビームに読切が掲載されたときから、ずっと発売を楽しみにしていた短編集。普段は電子書籍派なのですが、これはぜひ紙で味わいたいと久々に書籍を購入しました。たまたま青山ブックセンターで買ったらサイン本が置いてあって興奮しました! https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/281755/d4365865-a547-42df-a735-5f12013c0007.jpg 配色といい構図といい、んも〜!この表紙メチャクチャ好きです…!青みを帯びた色で描かれたリアルな背景と、極端にデフォルメされた少女と猫。語彙力が足りないので、とにかく「この絵の感じめっちゃ好き」としか言えません。 そして表紙をめくってすぐの遊び紙の絵も最高〜〜!!その裏の目次の絵もカワイイ!!フォントまでカワイイ!! この短編集に収録されている、(新規描き下ろしを除いた)4編のうち3はすでにビームで読んだことがあったので、表紙を開くまでは割と落ち着いていたのですが、ここでテンションがギュンと高まりました。そのくらい素敵…! っていうか、帯も袖もカバー下も余すところなくイラストがあって超素敵なんですけど〜〜!!隙きがねぇ〜〜ッ!!ちなみに電書も買ったのですが、帯以外全部収録されてました。ありがてぇ〜〜!! お話の内容はというと、はなちゃんが嵐の日に不思議なものを見たり、原っぱでとんでもない目に遭ったり、卓球したり、親友のうたちゃんが宿題をしたり。はなちゃんが体験する(ちょっと不思議な)日常が描かれています。 (植田りょうたろう『はなちゃんと、世界のかたち』より) https://i.imgur.com/Nl8Qgq5.png それぞれのお話は独立していて、世界観や登場人物についての説明がないところがまたいいんです。はなちゃんが観ている世界をそのまま、「読んでただ感じてくれ」というスタイルが最高。 そしてまた絵の話に戻りますが、植田りょうたろう先生の絵がやっぱすごくいいんですよ…!! (植田りょうたろう『はなちゃんと、世界のかたち』より) https://i.imgur.com/RKt2zZX.png 水彩っぽいリアルな背景、ゆるくて可愛いデフォルメ、大胆な構図、セリフに合わせて変化するフキダシ。最初のお話「あらしのかたち」を読めばすぐに良さがわかると思います。 なお「あらしのかたち」と「卓球セラピー」がニコニコ漫画でも読むことができますので、とりあえず読んでください。 https://seiga.nicovideo.jp/comic/43628?track=list 全ページ・全コマ最高の、買って間違いない1冊です…!
疲れた時にはレモンハートを読むとほっこりします。 本当にお酒の勉強うってつけなので、これでお酒の薀蓄をためていますが、披露する機会はまだ一度も無いです。
久正人先生初の原作担当マンガということでドキドキしながら読みましたが…超面白い! 絵のテイストはぜんぜん違うのにちゃんと久マンガ独特のケレン味とリズムが息づいており、新鮮な久正人体験が出来る作品です。 久先生のネームも収録されてるのでKRSG先生の作画と比べられるのも楽しい。 あらゆる世界から最弱キャラクターを集めて時空イチのクソ雑魚を決める戦いに巻き込まれた人間代表ヒトムくんが雑魚トップ(ワースト?)5のメンバーとしてサバイバルしていくお話。 出てくるキャラもギリギリを攻めてて、趣味が悪すぎる『月光条例』みたいな感じですが、「弱いこと」が生む悲哀のドラマの描き方がたまらなく切なく、俺TUEE作品への単純なアンチテーゼに終わらない深みがあります。 みんな雑魚キャラなので基本どうしようもない連中なんですが、彼らがいじらしく生き抜こうとするサマが否応なしに泣けてくる…。 クソ雑魚としての矜持が輝くのをもっと見たい。 弱いからこそ、みっともないからこそ、彼らを愛せずにはいられなくなります。最弱だろうと生きてていいんだよ…!! とりわけ某宇宙戦争から出てきたような戦闘ロボKが自分のショボさに向き合ったときに見せる表情が自分の1巻のピークでした。 この顔が描けるのはすごいよ…。
俺の大好きな新谷かおるの新作だと思って読んだら全く想像していなかった内容だった... 確か「砂の薔薇」と同時期ぐらいにやっていたんだよな 面白いかどうかと聞かれたら、「俺は新谷かおるの漫画は全部好きだよ・・・」としか言わんよ
「黒白(こくびゃく)を弁ぜず」 意味: 物事の正邪・善悪・是非の区別ができない。 ― デジタル大辞泉(小学館)より引用 犯罪心理学を学びながら自らも7人もの人間を殺害した連続殺人犯・黒枝生。彼を捜査に参加させる上でもしもの時に"彼を撃つことができる"という理由で彼の護衛を任された捜査一課の刑事・白葉大地。かつてなく歪な組み合わせの2人によるバディサスペンス。 絶対に理解り合わない2人が対峙するのは数々の猟奇的な連続殺人、そして決して混じり合わないはずの善悪の価値観。 それを根底からを揺るがすことで読者の倫理観の奥底に訴えかけてくる、答えのないメッセージが強い作品。 また、ストーリーもさることながら、マンガとしての画面作りの"白さ"も強烈に印象に残る。会話劇が中心のために絵の情報量を少なくしようという意図なのか、背景を極端に省略したコマを多用していることも理由の1つなのだが、それよりも黒枝と白葉、2人のコントラストとしての白さが目につく。 名前およびキャラの背景に反するように、黒枝は白髪の青年として描かれ、服装は勿論、影の描写すらも黒塗りを最小限に留めている。それに対して白葉は黒髪かつ服装もスーツなので黒なのだが、まるで照明に照らされているかのように髪や服装の大部分が白く塗られる形で描かれることが多い。言い方を変えれば黒の部分が白色に"侵食"されているようにも見えるのだが、果たしてこの表現には何か意図があるのだろうか…。 1巻まで読了
『死者が残した形あるものは暴かれるの。』 『でないと、死者の心残りを代りに遂げてやれないでしょう。』 チーママの言葉、刺さります。 何となく、触れちゃいけないもののような気がしてたから・・・。
YouTubeでディスカバリーチャンネルのエドが裸一貫からスタートするガチサバイバルシリーズ大好きなので(超面白いのでオススメ)割と知ってるネタが出て来て感心する。 そして女子は可愛いしサバイバルは露出度が高くなる。わかるね? こういうサバイバル系のマンガは何かあった時に知識としてあるのとないのでは雲泥の差になると思うのだけど、サバイバル系もさいとうたかを先生のバイブルもあるし何から手を付けていいのか悩むと思う。 これは読みやすい(軽い)という意味では秀でているので私としてはオススメ。
有名殺人事件の殺人犯との面会の記録を漫画化した内容。ちょっと実話ナックルっぽいかなと思ってたら全く違った。マスコミの報道で見る殺人犯という扱いでなく実際に面会した人間しかわからない実像や事件の内容が書いてありおもしろかった。 全く使う機会はないと思うが巻末特集の「殺人犯たちと面会する方法」はこれでしか知ることができないな
不定期連載?なのでゆっくり進んでいる。 親同士の再婚で年頃の子供達がひとつ屋根の下でなんやかんや。志村貴子の漫画でこういうコマは初めて見たかも。笑
の話をして作品を振り返ったりゲームのよさを語りましょう。アニメも始まるし! ※一覧、Wikipediaから引っ張ってきましたんで参考にどうぞ。 1巻 ・マラケシュ ・ごきぶりポーカー ・ねことねずみの大レース ・ハゲタカのえじき ・ミラーズホロウの人狼 2巻 ・ガイスター ・インカの黄金 ・カタンの開拓者たち ・テレストレーション ・ファウナ 3巻 ・ニムト ・キング・オブ・トーキョー ・ごいた ・ドブル ・バトルライン 4巻 ・ラブレター ・もんじろう ・アイランド ・ケルト 5巻 ・ピット ・オニリム ・エルフェンランド ・だるまさんがころんだ ・パンデミック 6巻 ・アクワイア ・ブロックス ・レディース&ジェントルメン ・バルバロッサ ・カルカソンヌ 7巻 ・プエルトリコ ・ダンシングドラゴン ・ナンジャモンジャ 8巻 ・ヘックメック ・ファミリア ・クアルト ・チャオチャオ ・魔法のラビリンス 9巻 ・お邪魔者 ・アンドールの伝説 ・コードネーム ・ディクシット 10巻 ・禁断の砂漠 ・セレスティア ・パッチワーク ・カルバ ・アグリコラ 牧場の動物たち 11巻 ・クゥワークル ・それはオレの魚だ! ・スティッキー ・ドデリド 12巻 ・カヤナック ・ブラフ ・ナイアガラ ・バロニィ 13巻 ・ブラックストーリー ・カロム ・ベストフレンドS ・ウェンディゴのこわい話 ・くるりんパニック 14巻 ・バックギャモン ・ラビリンス ・リアル型脱出ゲーム ・ウボンゴ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E8%AA%B2%E5%BE%8C%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%93%E3%82%8D%E5%80%B6%E6%A5%BD%E9%83%A8#%E4%BD%9C%E4%B8%AD%E3%81%AB%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0
医者である前にギャルであやっぺでうぇ〜〜いな『ギャル医者あやっぺ』めちゃくちゃおもしろイキアキヒコギャグ漫画!! おそらく空想で描かれてるギャルがめっちゃよくて、僕も生のギャルは全然知らないとはいえ、絶対違うけどきっとそうなんだろうと思わせられる不思議な感覚。 あやっぺ以外にもライバルの白ギャルとかミヤビ先輩とかキャラも立ってるし、害がない漫画だからいろんな層の人に届いて読んでほしいなと思う。 長イキアキヒコ先生は、ジャンプSQとかにも読切を何度も載せてて、どれも面白いし似たようなギャグ漫画は見たことがない。 『ゴールデンキング』 『怪人お父さん山本光太郎』 『長生きする漫画』 『1dayティーチャーズ』 『すべての頂点に立つ女ゴッドレディ純子』 『宇宙になった黒ギャル ペコ』 『悲しみを撮る男 悲一』 『女子高生は小説より奇なり』 数えて見たらめっちゃ読切出してる。 短編集出してくれたら絶対買うから出してくれないかな…。 オモコロに載せてる漫画もどれも面白いしいつでも読めて最高。 https://omocoro.jp/writer/nagaiki/ そして、2019年内単行本発売決定!&巻頭オールカラーは最高すぎる! スタンプも制作中とか、買うしかない…。 マジご祝福〜! https://twitter.com/sinitoma/status/1171626312571789314?s=21
俺を好きなのはお前だけかよに出てきたデスノートパロディまとめ。メチャクチャ登場してたイメージだけど意外と少なかった。 まずは明確にわかるものから。 【1巻1話】計画通り
思ってたのとちがーう!大食いのお姉さんにボクが料理してあげて最終的にはボクがお姉さんごといただきますっていう筋だと思ってたのに! 面白かったからいいけど!始まってわずか18ページで「ラブ」とはかけ離れた存在でてきてマジでファッ!?てなるよ