若干14歳で小学館新人コミック大賞を獲ったという「アイドル急行」が読んでみたくて買ってみた。なんかもう全体的にキラキラしていて眩しかった。もうトーンの使い方が凄いのなんの。実の姉がアイドルだけあって、ストーリー・展開ともにアイドルファン目線だけでは描けないレベルだと感じた。本人の出自に触れるのはアレかもしれないけど、ほんと漫画の主人公みたいなポテンシャルの持ち主よ。今後の作品が楽しみ。
原作・白井カイウ、作画・出水ぽすかによる、ファンタジーサスペンスマンガ。設定・ストーリー構成が完璧に近い。海外ドラマ、小説でもここまでストーリー構成を完全にコントロールした作品は少ない。キャラクターも個性的であり、絵も万人受けするキレイな画力を示している。おすすめです。
※ネタバレを含むクチコミです。
父親の浮気して出来た子供・れもんが、本妻の住む安達家で暮らしはじめる何とも複雑な話。 しかも、女性しかいない環境で。 いくえみさんの漫画は、冷めている時の表情がぞくっとします。 安達家で働く植木屋として、イズミと言う男性が絡んでいくんですがこの人の登場がまたれもん達の感情を揺さぶっていくので、恋愛は人を変える力、良い感情も悪い感情も引き出す力があるんだな。と思いました。 ひとまず、私が終始抱いてたのは、あー女性って怖いなでした。特に集まると。
おとなの楽しめるジャズ漫画が始まった。 これからの展開にワクワクが止まらない。 訳ありな人たちの集団、戦後の混乱、そして、英語(スラング)の勉強にもなるかも? 巻末についているQRコードを読み込むと作品に関連した曲や、当時の流行りの曲まで聴けるサービスも素敵♪
好きなアイドルグループがGANTZとコラボしたグラビアが見たかったのでヤンジャンを買いました。 買ったからには漫画も読もうと思い、しっかり全部読んだのですが連載途中のものを読んでもなかなか物語には入り込めず。 まあ仕方ないよな…表紙とピンナップとグラビア見れたしな…と思っていた私を救ってくれたのがスナックバス江です。 知らない街を行くあてもなく彷徨っていたら「入りなよ」ってドアを開けてくれた、そんな気持ちになりました。 いつも酔っぱらいの相手してくれてありがとう。わたしのような日和見の客も入れてくれてありがとう。 スナックバス江に受け入れてもらえたので、ヤンジャンを買ってよかったと思いました。 スナックバス江、ありがとう。
漫画家としての今敏ってちばてつや賞を受賞してヤンマガで連載してたんですね。アニメ監督としてのイメージが強いのでなんかピンとこないですが、漫画家としても優秀な人だったのは間違いないです。大友克洋っぽさがありますが、インタビューを読むと第1話は「AKIRA」のアシスタントをしながら描いていたらしいです。女の子は今敏の方が可愛いですね。師弟関係とその後の活躍を抜きにしても「海帰線」は全1巻の作品として面白いと思いました。
事故物件を共に巡るメンバーの中に霊能者の人が居るんですが、部屋に憑いている霊を自分に憑依させたりタロットを使ったりして霊の言葉を伝えていて、それがあまりにも簡単にというか普通にやってるので逆にちょっと胡散臭さになっている。でも多少大げさに描いてたとしてもノンフィクションなのは違いないはずなのでそのひとが相当能力高いんだろうなと思います。事故物件住みます芸人より、その霊能力者の方がメディア向きなんじゃないでしょうか。 映画は怖そうですが、漫画は怖くないです!
インゴシマに出てくる隠語っぽい用語めも。 いくつか分からない用語もあるので意味を知ってたら教えてほしい。 オメグミ・・・漂流者 ニエ・・・生贄 イヤツコ・・・卑しい奴隷 アガメ・・・女 オゴメ・・・男 ムロ・・・家 ヨメゴ・・・嫁 エギ・・・選抜 スベラカ・・・すべすべ ヘンタイ・・・変態 コジュウ・・・手下 ボウギ・・・会話 シマビト・・・島人 ツワモノ・・・強者 アカシ・・・入れ墨 将衆(タスクシュウ)ギョウ・・・王の側近 マレビト・・・? マジコリ・・・麻薬みたいなもの? ユルシ・・・イヤツコにするかの基準? マナ・・・美人?
この作品、Kindleでしか読めないのがもったいないなあと思います。 絵柄といい、ストーリーといい、紙の本で読みたくなる魅力がある漫画です。 紙の出版は難しいとは思いますが、何らかの形で本にならないでしょうか。 そうすれば本棚に置いて、たまに読み返せるのだけど。
もう10年くらい前に読んだのでうろ覚えな部分も多々あるんだけど、逆に覚えてるところはめちゃくちゃ覚えているので自分にとって印象的な漫画だったんだろうな…。覚えてるのは主人公に味方が一人もいないということ。両親は亡くなってて結婚した兄の家に住んでるんだけど、ヒステリックな兄嫁に嫉妬されていびられるし、ボーイフレンドもいるけどお互いに恋愛感情よりも身体で繋がってるような関係だし、まともだった兄も段々と「お前は俺がいないとダメなんだ」と言い始めたのが怖かった。嫌なことを直視したくないからか常に心ここに在らずな主人公だったけど、最後に窓からこっそり家出するのが救いがある終わり方で好きだった。これを読んで得た教訓はマジでヤバかったらとにかく逃げろですね。
Twitterでもかなりバズったので知ってる人も多いと思うけど東谷文仁の「ボツ」という漫画がかなり面白い。ギャグ漫画としても漫画業界の風刺としてもオススメ。この話を手元に置いておきたかったので購入しました。 https://twitter.com/fumifum00609510/status/1194190551827877888
怖いものが読みたいけど寝られなくなるようなトラウマになるやつは嫌だなって人にオススメです。自分がまさにそういうタイプなので。怖い話が好きな人なら大体こういう流れだなって掴めるようなストーリーが多いのですが、それを絵で見るとなるとまた違う実感がありますよね。次のページをめくるのが怖くなるようなハラハラを味わえますが、端正な絵柄なのでそんなに恐怖心が残らない…タチが悪くないホラーだと思います。上手いアナログ絵って読みやすくていいですよね。
『カメラ、はじめてもいいですか?』に続き、本格的カメラ漫画が来ましたねぇ〜。 本作のテーマは鳥撮影!作者の津田七節先生はかなりガッツリ鳥撮影されているようで、内容が本格的なのが嬉しいので、ここでは本作に出てくる機材を推測したいと思います(私は花&きのこ専門なので間違ってたらスミマセン)。鳥の専門性やストーリーについては、どなたかお願いします。 ●カメラについて 主人公の初心者・秋山さんと、彼女の部下で師匠・高崎君のカメラは、いずれもNIKONのDXフォーマット。所謂APS-Cという、センサーが少し小さめのもの。小さいとはいえ、コンパクトデジカメのセンサーよりは全然大きく画質が良いので、軽さと画質を両立させたい場合は、こちらを選ぶと良いでしょう。 因みに上司の秋山さんのカメラD7000番台は、高崎君のD5000番台の上位機種。 ●レンズと望遠について 鳥撮影はいかに焦点距離を稼ぐかの戦い。ズームで500〜600mmの廉価なサードパーティー製品はありますが、それだって10万円台前半はします。秋山さんが思い切って買ったレンズは、200-500mmf5.6とのことで、こちらもニコン製品「NIKKORレンズ」の模様。ズーム全域f5.6という明るさ故に若干高価。やっぱり純正は良いのかなぁ……(遠い目)。 ちなみにDXフォーマットは、センサーサイズの大きいFXフォーマットより焦点距離を1.5倍稼げる特性があります。500mmと書いてあるレンズなら750mmになるのです。こういう点でも、鳥撮影する人はDX(APS-C)を選ぶメリットがあります。 そして高崎君のレンズは、BORGという望遠鏡ブランドから出ているレンズ。マニアック〜!絞り・オートフォーカス(AF)といった基本的機能すらなく、その代わり望遠鏡技術を取り入れた極上の写りと軽さを実現。独特なマニュアルフォーカス(MF)については本編を。あと5話で高崎君が買い足したレンズは小ささと、広角から望遠までカバーしていることから、NIKKORのDX専用高倍率ズーム18-300mmと想像します。のびるのびる! ●撮影について 鳥撮影の独特さが全編にわたって描かれていて、本当にマニアックだし、望遠のコツとか色々勉強になりました。初心者のステップアップとして「MFに挑戦するか」という点に1巻にして踏み込んでおり、秋山さんの向上心と好奇心が見てとれ、今後の成長が楽しみ。 鳥撮影の機材は珍しいものも多く、例えばコンパクトデジカメとフィールドスコープを組み合わせて、安価でそれなりの高画質を得る「デジスコ」というシステムもあり、次巻以降その辺にも触れないかな……とか、カメラの話題的にも今後、期待したいです。 以上、TAMRON150-600mmを持ってるけど一回しか使っていない、あうしぃでした。 NIKONラブ!
とにかくこういうエロ漫画が描きたいんだ!!という強い信念みたいなものを感じました。分校の人たちとも近いものはありましたが、こちらの方がシンプルで開放感がある。 あとがきでさらっと「現実と混合してはいけません」と忠告してるのが良かった。大事なことです。
こういうのずるいなと思いつつ絶対笑っちゃうからずるいな!?怪獣さんたちが普通のことしてるだけで面白いし、そもそも日常お仕事コメディは怪獣じゃなくても面白いのに、掛け合わせてちょうどいい塩梅にしたらそりゃ面白いよね。 それもめちゃくちゃ面白いを狙わずちょうどいいを狙うのがずるい。その手には乗るかと思いながらまんまとケムールさん大好きになっちゃった。 ウルトラ怪獣って存在自体がもの悲しいのにどこかポップでいいんですよね、キラッキラの美しい人間よりよっぽど人間味を感じてしまうんですよね…。 想像以上に面白いかと言われるとちょっとわからないけど、想像通りくらいにはちゃんと面白くて怪獣さんたちが愛おしいのでゆるーく読んでほしいです!
ジャンルで言うとロック・ファンタジーと言えばいいのかな。 迷宮に安置された「最強の剣」を盗み出したアバルが「無敵の楯」ソードブレイカーを携えた勇者ルルドとの戦いに敗れ去った。しかしアバルの呪いによって、ルルドは赤ん坊の姿にされた上に記憶を封じられ、異世界である現代日本へと飛ばされたが呼びかけに応じて元の世界に戻る。 これだけ読むとほとんどファンタジーだけどなぜロックか言うと 「殺人上等(コロシジョートー)ー!オレらは無敵の“未成年”様だぜ!!」 「死ね死ね死ね死ね〜!憎たらしい人間どもめ〜!」 「燃えろ燃えろー!!殺せ殺せ殺せー!!」などの名言が飛び交い、 『宇崎ちゃんは遊びたい!』にもネタとして登場した「魔城ガッデム」やファンタジーからちょっと離れた感じだったりする。 アバルの7剣邪のデザインも独特でいい感じだったし、7剣邪のうち6剣邪はあっという間にいなくなったり最終的には盾じゃ無くなったりしたけど俺は好きで単行本発売日に買ったな。
今連載中のブラックガルドが好きなので、こちらも読んでみようと思ってとりあえず試し読みしたら、あまりにツボすぎて一気読みしてしまった。 血に反応して変異する体質をもつ「鬼」が、現代社会でどう生きていくかというような話なので、そんなにファンタジーを進んで読まない私にもハマりました。 各キャラの恋愛の部分にも惜しみなくページを使って描いているのが特徴的で、とくに安斎とつかさの揺るぎない愛を存分に見せつけられました。良かった。
子供って親に対して何かしら思うところがあるじゃないですか。そうやって大人になっていくんだと思いますが。特に同性の親にはそうだと思うんですよね。母と娘の間柄を描いたものでこんなに自分にしっくりくるものは他にありません。親だからこそ許せたり許せなかったりすることってあると思います。主人公と母の関係は自分にとって理想かもしれません。冒頭に「親だって人間だもの!機嫌の悪い時くらいあるわよ!」というセリフがあるんですが、これって自分が未熟だったら逆に言えない言葉だと思うんですよね。自分が親になったらそう言えるようになりたいです。
2018年の夏の甲子園といえば、金農旋風が世を席巻しましたが、農業高校が9人の固定メンバーで県予選から甲子園の決勝まで勝ち進んだことが、川原泉の『甲子園の空に笑え!』とまったく同じだと密かに話題になっていました。偶然って、本当におそろしいですね。まさか、川原泉も自分の描いた嘘でたらめのようなマンガの物語が現実に起ころうとは夢にも思わなかったことでしょう。決勝戦で春も制した優勝候補の大本命に負けてしまうところまで同じですからね。 さて、この季節になると、もともとが涙もろい性格なのに、それにさらに拍車がかかります。今年は春夏ともに甲子園はありませんでしたけど、それでも、地方大会や交流試合の中継をみて涙をこぼしてしまう。それだけでは済まなくて、ネットのニュース記事を読んだだけで泣けてきてしまうから困ったものです。それで、まあ、『甲子園の空に笑え!』を読んだら、これまたボロボロに泣いてしまい、今に至るというわけです。こんなに泣けてしまって、自分ってもしかして何かの病気なのかなって思い立ち、色々と調べはじめるぐらいですからね。悲しくて泣いたことっていうのは、たぶん人生で一度もなくて、何かを美しいと思ったときとか、人の懸命な頑張りの軌跡みたいなものを感じとったときにとにかく弱い。つまり、受け身で泣くということはなくて、自分がそこに何かを見出したときに涙が出るみたいなんです。じゃあ、そこに何を見出したのかといって、球児たちの美しさを見出しましたなんていまさら言えるはずもなく、仕方がないので人が泣くことについて調べてみる。 ふむふむ、近年の心理学的見地では「無力感の認知」と泣くことの関連性が言われているらしい。例えば、人が予期せぬ朗報を受け取った時に泣くのは、表向きには、起こっている事態に対して無力である、影響を与えることができないと感じるためである、と。 閑話休題。 野球というスポーツの特異点は、まず何と言っても攻撃と守備の時間が明確に分かれている点にあると思います。攻撃と守備がまったく無関係に独立している、とまでは言いませんが、ルールの上では無関係に徹している。表と裏と言いますけども、表裏一体なんて言葉もありますけども、野球にかぎっては表裏がたがいに独立している。もっといえば、表と裏をひとつの単位にした回というものも、1回から9回までそれぞれに独立しています。三者凡退の回もあれば、ビッグイニングの回もある。さらにもっといえば、各バッターの打席ごとに独立していますし、ピッチャーの投げる一球ごとに独立しています。こうしたひとつびとつのプレイには全て判定があり、名前が付けられています。ストライク/ボール、アウト/セーフ、三振/四球/死球、犠打/単打/長打/本塁打、盗塁/盗塁刺、刺殺/併殺/失策/捕逸、挙げていけばきりがないですね。もちろん記録に残らないプレイというのもあるにはあるんですけども、基本的には全てのプレイに名前があり、記録として残されます。こうしたプレイのひとつびとつが一回一回を進め、野球という時間をつくっていきます。ここらへんがサッカーやバスケといったスポーツと大きく異なる点で、野球は時間のなかで行われるのではなく、ひとつびとつのプレイが野球という時間をつくってゆく。プロ野球のナイターでは、18時に始まって、24時過ぎに終わった試合まであるそうですからね、なんと6時間! ちなみに最短は55分だそうです、短! ちょっと話が逸れましたが、野球というスポーツは、ひとつびとつのプレイ、ひとつびとつに名前があって、それぞれに独立しているプレイのひとつびとつが時間をつくってゆく、尚且つ、それらは記録として残される。良い記録も、悪い記録も、勝敗を分ける点数に結びつく記録も、結びつかない記録も、それぞれに独立していて、それら全てに名前があり、記録として残されるのです。 これは野球にかぎった話ではありませんが、よく失敗を挽回するなんてことが言われます。でも、どんなに次の機会に頑張ったとしても、失敗は失敗としてそこにあるわけで、あったことを無かったことにはできません。失敗は失敗としてあり、挽回は挽回としてあり、それらは表裏一体のような体をなしておらず、あくまでも、それぞれに無関係に独立していると思います。こういった考えは残酷と思われるかもしれませんが、あったことを無かったことにできるというのなら、その逆もまた然りというわけで、成功もまた失敗によって無かったことになってしまう。そんなことが許されますか、めっちゃ頑張っていい球を投げられるようになったのに、たった一球の失投をホームランにされて、それまでの好投は無かったことになる、そんなことが許されてたまるもんですか。でも、試合は試合ですし、相手だってこの一球を逃さないための練習を重ねてきていたからのホームランです。 コロナで春のセンバツが中止になったとき、頻りに救済案ということが言われました。結果として春夏ともに甲子園大会は中止になりましたけど、仮になにか救済案があったとして、それでもセンバツを戦えなかった選手たちの無念は残ると思うんです。救済は救済としてあるかもしれない、でも、それは選手たちの無念とは無関係にすれ違ったままだと思うんです。数学ではマイナス1にプラス1をすれば0になりますけど、人の心はそんなふうにはできていなくて、マイナス1も、プラス1も、ともにそこに変わらずにあり続けると思うんです。 ある意味でこのことは、いっぽうからしてみれば、もういっぽうに影響を及ぼすことができない「無力感の認知」ということにもなり得ます。とくに攻撃と守備が相互に独立している野球というスポーツにおいて、この「無力感の認知」はよりいっそう顕在化されると思います。夏の甲子園の球史に深く刻まれた一試合に「日本文理の夏はまだ終わらない」でよく知られる、中京大中京vs日本文理の決勝戦があります。10-4と大差をつけられた日本文理が9回裏二死から怒涛の追い上げで1点差まで詰め寄ったところで、最後の快音が三塁手のグローブに吸い込まれて終わるのですが、負けた日本文理は負けたのに晴れやかな顔をしていて、勝った中京が悲愴な顔をしている。しかも、優勝インタビューを受けた四番でピッチャーの堂林が帽子で顔を隠して泣いているんです、ほんとうに情けなくて悔しいです、と。このことを書きながら自分もまた泣いてしまっているんですけど、この試合で堂林はホームランを含めた三安打で得点のほとんどに絡んでいるのにもかかわらず、9回裏の情けない自分を悔いて泣いているんです。しかも、10点をとられて負けた日本文理のピッチャーの伊藤、9回裏二死が続いて、なんということか偶然にも彼の打席で満塁となり、三遊間を破るヒットで走者を二人還して二点差まで詰め寄ります。このとき、二塁まで到達した伊藤のガッツポーズもまた忘れられない、さらに次の代打のヒットで伊藤はホームベースを踏んでついに一点差まで! また、このことを書きながらボロボロに泣いてしまっているんですけど。 そして、広岡監督の率いる豆の木高校は守備のチームです。というのも、赴任してきた広岡先生はドライでクールな生物の教師として、何故かやりたくもない野球部の監督を押し付けられ、そもそも汗と涙の高校野球なんてキモチワルイとすら思っている。それで、まあ、ストレス発散にノックで生徒たちをいびっていたら、いつのまにかチームの守備力が向上していたという能天気ぶりなんですけど、そんなドライでクールな広岡先生が不純な動機とは無関係にいつのまにか高校野球にのめりこんでいくんですよ。 守備だけをひたすら鍛えたチームですから、点なんかとれやしない。広岡監督は選手たちに言います「うちのとりえは守備だけなんだから、たとえこっちが0点でも、相手に一点もやらなけりゃ、少なくとも負けることはないのさ」そして、自分自身にも心の中で言うのです「そーだ、守るんだ、それしか生きる道はない」。となれば、攻撃はもはや神頼みしかない、祈ることしかできないわけです。まさに自分たちの守備に誇りを抱いて、人事を尽くして天命を待つですよ。 ところで、甲子園交流試合の鶴岡東5-3日本航空石川では、5-3の9回裏、追いかける航空石川が2アウト1・2塁と逆転のチャンスをつくって、勝利目前の鶴岡東は最後の打者を打ちとったと思ったんですが、それまで投手のピンチを何度も救ってきた遊撃手がエラーしてしまい、満塁の大ピンチを招いてしまいます。結果としては次のセカンドの好守備に助けられて鶴岡東が逃げ切ったんですけど、自分があの遊撃手なら高校最後のエラーを忘れられないと思うんです。だからといって高校最後の試合を勝利でおさめたことが消えてなくなるわけでもない。どちらとも、ともに、それぞれに無関係に独立にして、そこにあり続けると思うんです。 それはちょうど、恋人にフラれてしまっても、かつて恋人と過ごしたきらきらした日々が消えてなくなることのないように、いつか見た川のせせらぎのきらきらが消えてなくなることのないように、全てのあったことは、ネガティブなことでも、ポジティブなことでも、どちらでもないことでも、あったこととして、そこに変わらずにあり続けると思うんです。自分さえそう信じていれば。 思えば、人生なんてどんな人でも負け戦だと思います。あの清原が見事に体現してくれているように、裕福な家に生まれようが生まれまいが、才能があろうがなかろうが、努力で這い上がろうが這い上がるまいが、多かれ少なかれどんな人生もひとしく負け戦だと思います。攻撃のない野球みたいなものです。誰も彼もボコスカに打たれまくって肩で息をしているピッチャーみたいなものだと思います。攻撃のない野球ですから、どんなに上手く守ってもゼロ、最高のパフォーマンスを発揮してもゼロ、ゼロじゃあ試合には勝てません。たぶん、生きるということは大洪水の川のなかにいるのにひとしくて、流されないように辛抱するのがせいぜいで、進むことなんてできやしない。でも、それでも、と信じさえすれば、守備とは無関係のどこかできっと攻撃が繰り広げられていると思うんです。どんなに清原が落ちぶれようとも、かつて清原が打ったホームランは消えてなくならないように、かつて清原が日本シリーズで流した涙がぜったいに消えてなくならないように。 豆の木高校の豆っ子たちが点をとれなくてもあの手この手で(自分たちの手には負えないやり方で、でも、守備だけは懸命に頑張った!)決勝まで勝ち進んだように、今日もどこかで日本文理の終わらない夏が9回裏の奇跡のような猛攻をどこかで繰り広げていると思うんです、すくなくとも自分がそう信じさえすれば!!!!
原作小説は未読ですが、一巻でスッキリまとまっていて読みやすかったです。盲目のランナーの併走者って選手ではないけどアスリートというユニークな存在ですね。単に一緒に走っているわけではなく、相当な技術と信頼関係を持ってレースを共に戦う特別な存在なのだと理解できます。この作品のように現実のランナー達にもきっとそれぞれドラマがあるのだろうと思うと熱くなりますね。マラソン競技は好きですけど、恥ずかしながらブラインドマラソンについて何も知識がなかったので、健常者のレースには無いような駆け引きの仕方を見ると純粋に面白い!と感じます。人間ドラマのみならず白熱のレース描写も素晴らしかったです。
岩明均のデビュー作「ゴミの海」も収録されている短編集。普通は何編か読んだ後に忘れてしまうような話もあるんだけど、これはどの短編も印象に残るのですごいなと思った。面白い面白くないというよりも読んじゃう覚えちゃうって感じです。荒削りなところはありますが手に取ってみて損はないんじゃないでしょうか。 個人的には「和田山」が好きですね。男女問わず油性ペンで顔に落書きをしてくる男、和田山。誘ってないのに同窓会に現れて次々と元クラスメイト達を襲っていく話。驚くようなオチがないのが逆に新鮮でした。あと上村一夫先生のアシスタントをしていた頃のエッセイ「アシスタントで覚えた事」が面白かった。
日本人なら何度かは 「武士道とは死ぬこととみつけたり」 という言葉を聴いたことはあるだろう。 武士道の心得を記述した書「葉隠」の一節だ。 武士とは何か、生きるとは死ぬとは何か。 死を覚悟して生きるのが武士道。 生きるために闘うがそれだけではない。 もしも今の時代の日本人に「葉隠」を漫画化して 読ませたらどう感じるだろうか? (実際に、そういう漫画はあるみたいだが) 日本人の魂を見出す人も居れば、 単なる精神論の一つとみなしたり、 ただの武家社会の建前論と評する人もいるだろう。 どちらかというと現代日本ではありえない、 ある種の異文化・異世界の話と感じる人が多いと思う。 「HUMANITASU」は 世界各地で似て異なるように存在した 葉隠的な文化を描いていると思う。 人類は過去から現代まで連綿と、 地球上の世界各地で生き抜いてきた。 そして生き抜くために戦ってきた。 それぞれ独特なコミュニティを作り、 独特な文化・風習を産み育て、 それらを作るため守るために闘い、 ときに己の意思に従い、 ときに意思に反しながらも闘い、 自身や他者の生殺与奪すらも行ってきた。 それぞれの独自な文化や価値感のもとに。 「HUMANITASU」ではそれぞれ3つの短編で、 アメリカやソ連や北極圏など地球上の各所での 色々な時代での人や国家体制や大自然を相手にしての 生きるための闘いを描き、意味を問うている。 もしかしたらそれらは外国人が日本の時代劇を見て 「ワオ!ホワッツ、ハラキーリ!」 と驚いているような種類なだけの話なのかもしれない。 結局は今ではなくなった時代の話に過ぎないのかもしれないし、 もしかしたら誤解や虚構も混じっているかもしれない。 だが自分は読んで胸を撃たれたし、 日本にある「葉隠」のような文化や風習、 生きるための戦いを、人類は それぞれの異文化の中でそれぞれの形で 行っていたのだろうな、と思わせてくれた。 その闘いという行為の意味や価値については、 読む人それぞれに違う思いを感じるだろうけれど。
『カムイ伝』第1部終了後の作品、『神話伝説シリーズ』(1974〜1980年)の1作目。表題作「サバンナ」ほか、2編の短編が収録されています。太古のサバンナを舞台に、原始の人類の営みを神話的に描いた異色作です。 まだ人類が言葉すら持たない時代であるため、セリフは一切ありません。しかしセリフが無くとも読めてしまうのが白土漫画。目の前の出来事だけでなく、何を考えているか、細かい心理まで伝わってくるから凄い。といっても、第3部で壮大なスケールの神話物語に変化し、全く別の漫画のようになってしまい、細かい意味までは理解できなかったですが…。第2部あたりから思想っぽい部分があるので、純粋に表題作のイメージ通りの漫画だったのは第1部だけでしたね。序盤はサバンナの動物たちも沢山登場します。
アマゾンで高評価っぽくて「フーン」ろ思いながら読み始めました。 なるほど…そういう話ね! これまた普通の異世界ものとは一味違った感じで淡々と進んで行きます。 別に主人公が窮地から這い上がったりすごい力で世界を救おうとしたりしません。 でもじわじわと面白い! ので、読んで欲しいです!
レッドみたいなものを期待して読んだら最後までただの田舎エロだった…! 少女が死んだ夢を見た時点で、やはりそういう展開くる!? と思ったら来ずそのあともエロだった 田舎景色が綺麗だなー!
いいところも悪いところも納得できないところも含めてこの漫画がとても好きです。 どの側面も全部大好きな人間なんていないし、何を選んでも苦しみや痛みがなくなることなんてきっとない。 会社が倒産し恋人に振られ全てを失った青年・チョクがとある出会いから古着屋を経営し、出会いやわかれを繰り返し成長していく物語。 このチョクという青年がなかなか憎めないヤツなんですね。 愚直だけど優柔不断、優しすぎるけど妙にドライなところもあるし、流されやすいし小心者。でもいいヤツすぎるくらいにいいヤツなんです。心の隙間を抱えてる人たちが、チョクに集まってくる理由はなんとなくわかる気がします。 そしてこの漫画の1番好きなところは、チョクが古着屋をやりたいわけじゃないというところ!! 「古着屋だったらできるかも」と周囲の人から服を集めたりアドバイスを受けてなんとか店を開き、様々な困難を乗り越えてもなお、チョクは別に服を好きにならないのです。ギターをはじめたり、ビールの美味しさに目覚めたり、魅力的な女性と出会ったりしながら自分のやりたいことを探していくのです。 脱サラしてお店を経営するだなんて、夢でしかない憧れでしかないと思うけれど、そりゃ悩みは尽きないよね…って現実を見せてくれます。 悩んで流されて苦しんで、そんな日々の中で自分を突き詰めていくのが人生なのかもしれません。 最終話はめちゃくちゃ駆け足すぎるし、チョクの仕事や恋愛のその後が知りたくて仕方がないけど…人生死ぬまでどうなるかわかんないもんね、と自分を納得させています。 そして大市民シリーズと同じくブレないギャル批判がすげえ。とんでもねえ。 茶髪ガングロ厚底厚化粧へのヘイトスピーチがとんでもないですけどこれは柳沢きみお先生の一貫した主張なので、もうなんとも思わなくなりました。 そういう個人的な主義主張を抜いたらとても好きな漫画です。そういう主義主張がやばいなと思える世の中になったのはよかったと思います。 時代は変わったなあ と 時代が変わっても変わらないなあ 両方を味わえる作品だと思いました。わたしは好きです。
これを読んで何を思えばよかったのかを… でも作者は、今これを描かなければという強い気持ちがあったに違いないと思うから…できるかぎり多くの人に読んでもらいたい。 あと、連動してるってどういうこと???
この漫画どうなんですかね・・・ こんなになんの心の動きもなく読み終わる漫画って事あるんですね・・ という印象です。 オチもウケを狙ってるという事なんでしょうか? 正直面白いとは思いませんでした。
幼馴染女子から告白された女子が、恋心と共に告げられるのは「私を貴方の好きにして」という言葉だった。 思いもよらない同性の、幼馴染との恋愛という選択肢に戸惑う主人公。それに対して幼馴染は、「こんなことしてもいいんだよ」という具体的提示をして、主人公に想像させ、恋愛の実現可能性に誘導していく。 自分と恋愛することのメリットと、しないことの損失を選ばせようとする、見事な誘導テクニックで幼馴染は「自分との恋愛」を主人公の心に植え付ける。 しかしそれは、単なるテクニックではない。長年の恋心、いつも共にいながらずっと秘めてきた想いや欲望が、選択肢の中に重く込められつつ、時に我慢できないという風に行動に出る。どこまで計算で、どこまで衝動なのか……分かる様で分からない。 幼馴染の明るさと、内に秘めた重い恋情のギャップが……エモいとしか言いようがない!主人公には是非応えてやってくれよ、と言いたくなるが、まだ受け止め切れていない彼女に、幼馴染は1巻の最後でさらに仕掛ける。次は……当て馬!?(それあかん奴や、一歩間違えれば壊れる劇薬やでぇ〜)
『地球の放課後』吉富昭仁先生が描く「廃墟SF」が再び! 東京都杉並区で起こった超常災害。膨大な犠牲を出した地域は封鎖され、「24区」と呼ばれるように……。24区で弟を見失った高校生は、密かに24区に立ち入り、弟を探していたが、そこで同じ高校の女子を見かける、というお話。 崩壊と自然の浸食の激しい都市が細かく描かれ、そこで起こる超常現象と相まってちょっと重い世界観になっている。実際の地名が出てくるところもあり、もしかしたら杉並に土地勘のある方は、分かる箇所もあるのかなぁ……ちょっと崩壊が激しいけど。 学校で24区での事を問い質しても、はっきりしない女子。24区の彼女と学校の彼女は同一人物なのか……。さらに思考が現実に反映される24区では、自分でも気付かない本心、深層心理が試され、読み応えのあるストーリーに発展しそうな期待感がある。 割と命懸けの異界冒険と、不思議女子の謎解きの、続きが気になる!
近未来。須波光二と大郷錠は互いに銀河総合アカデミーへの入学を志す親友でした。しかし優秀な須波へ密かな嫉妬心を抱く大郷はとある陰謀に利用され、なんと須波を殺害する計画に加担します。謎の存在オパスの力によって姿を変えて蘇生した須波は、宇宙移民局の局長となっていた大郷に見つかり流刑星へ放逐され、カオスと名を変えて新たな人生を送る…という怒涛の冒頭部が読み応え抜群でした。 物語は宇宙の果てでさまざまな異星人と交流しながら生き延びるカオスと、地球で陰謀に巻き込まれながら立身を図る大郷の視点で進んでいきます。 大郷も一見救いようのない邪悪に思えますが、決して強い人間ではなく、心の弱さから人を恐れ、悪事に手を染めています。生き返った須波を殺さず流刑にしたことからも、彼がどんな男なのかよくわかります。きっと2度は親友を殺せなかったからでしょう。常に後悔・不安・罪の意識に苛まれながらも、生きていくためにギリギリの選択として悪を為しているのが大郷なのです。 須波との友情を手放し、他人を拒絶し続けた孤独な大郷。広大な宇宙に放逐されながらも生に執着し、多様な宇宙人と信頼関係を築き上げたカオス。 ふたりのあいだにあった友情と信頼は一見消え失せてしまったように見えます。互いに憎しみ合い、スキあらば殺そうとする中盤の展開は壮絶そのもの。 だからこそクライマックスでカオスと大郷が最後に見せる表情には目頭が熱くなります。最終ページには「第一部完」とありますが、その後続編などは描かれなかったよう。 友情とは何なのか。ふたりの関係性がどこに着地するのか。壮大なテーマと世界観、もっと見ていたかったと思わされました。
2人でルームシェアをしているアキとハルという大学生が主人公。絵がとにかくお洒落で可愛くてご飯がキラキラしてる…! BLのLの部分はあんまりなくて、本当にただ「男子大学生が2人暮らししているだけ」って感じでそこが最高ですね。 恋愛要素を抜いて主人公の年を若くしてキラキラさせた「何食べ」って感じって感じで読んでて癒やされました。 https://twitter.com/taji_makoto/status/1153983757243650049?s=20 https://comic.pixiv.net/works/5876 たじまことって水曜日のトリップランチの方だったんですね。そっちも読んでみたくなりました。
あらすじに「現象学的還元ラーメン」なる言葉が出てくるように、何故かラーメン屋が蘊蓄を語るように現象学を解説してくれる。一見ふざけてるように思えるけど作者は哲学科卒でこの漫画のために1年近く準備したというガチのやつ。ラーメンで説明してるのにもちゃんと意味がある。「Noesis-Noema構造とは〜」みたいな用語の説明ではなくて、タイトル通り「理念」について掘り下げている。 それまでの哲学や科学との違いなど、文字だけでは掴みにくいイメージが視覚的に整理されていて分かりやすいし、登場人物の対話によってさまざまな角度から議論がなされていくので、漫画であることの良さも活きている。 内容の教えを尊重するとしたら、上で書いたようなことはいったん忘れて試し読みして欲しい。
主人公のニコラは「浄会」に奉仕する修道士(童貞)。ひょんなことから人類の仇敵である魔女と次々契りを結んでいき(重婚)、悪しき魔女を魔女の力によって打ち倒す旅に出ます。 ちなみに彼女たちはニコラの体液を摂取することで真の力を開放する変身、「女神変成(アドベント)」ができるのです。最高ですね?どんな体液かは読んで確かめてほしい。 魔女の力を使うアクションのカッコよさはもちろん、魔女たちとニコラの愛の行方も物語の重要な焦点です。 ニコラと契りを結ぶ魔女3人は高飛車お嬢のエゼル、男勝りのウプスラ、根暗気味のミュリッタとみな個性的。禁欲生活を送るニコラは常に振り回されていますが魔女という割にはみなピュアなところがあってギャップがかわいいです。 中世ヨーロッパの世界観も作り込まれていて読み応えがあります。歴史上の慣習や社会情勢の描写はリアリティ抜群。 個人的にツボだったのが用語解説のコーナーで、本格的な解説かと思いきやネタに全振りしたものもあって笑っちゃいます。イチオシは「魔女ガチャ」の項目。業が深いね。 アクション、ロマンス、世界観。三拍子揃ったファンタジーが楽しめますよ!
やっぱり植田まさし先生のかりあげクンコラボの破壊力すごいですね。 竹本泉先生が描くしんちゃんの異物感もすごかった。 臼井先生にも見てほしかった豪華さです。
主人公と物語の舞台となるサーカス団の顔見世的な第1話だった。サーカスのメンバーは15歳〜22歳とみな若く、中でも「稲妻飛行少年」の異名をとる主人公・龍之介は、難度SSの技を全く失敗しない団の花形。 自分を「現人神だと思え」とのたまい恐怖政治を敷く団長の下、龍之介を妬んでる団員がいたり、親子が居たり…。 これから古屋兎丸先生お得意の、若者たちの愛憎入り交じる青春劇が繰り広げられていきそう。
戦場まんがシリーズ + ザ・コクピットシリーズ + ハードメタル + ケースハードがまとまっている短編集。ちゃんと確認していないけど重弾道シリーズも入っているのかな 大雑把な括りとして以下のような感じです。 戦場まんがシリーズ:「週刊少年サンデー」「COM」「プレイコミック」に掲載 ザ・コクピットシリーズ : ビッグコミックオリジナルに掲載 重弾道シリーズ: ザ・コクピットシリーズの後に不定期でビッグコミックに掲載 ハードメタル: ビッグコミックに掲載 ケースハード:ビッグゴールドに掲載 長い期間で少年誌から青年誌などのいろいろ雑誌で掲載していたので性描写があったりなかったり、絵の感じが全然違ったりする。 全シリーズ読んでるけど、やっぱり戦場まんがシリーズの「パイロットハンター」「スタンレーの魔女」「音速雷撃隊」「鉄の竜騎兵」が好きだな
内容はあらすじに全て書いてあったがプロの漫画家でありプロの草野球選手の「徳光康之」の草野球での話。この漫画で一番好きなのは漫画家チームと対決でビッグネームのオーラと超大物漫画家とぶつかった編集の末路、深夜のバッティングセンターでの出来事の話
2巻完結で読みやすい、面白い、後味がスッキリした作品。 美由紀は、同棲相手と別れお見合いをしながら、読書カフェに置いてあるノートに自分の気持ちを綴るとある人から返信がきてて。。 その相手は偶然にも同じ会社の人で、おじさんだった。 てっきりこのおじさんと恋してくのかと思いきや意外な方向へ転がりましたね。 美由紀も色んなお見合い相手と話したりおじさんと話したりで、本当の愛?!を見つけられて素敵なお話でした!
2011年をきっかけに取り壊された神保町にかつて存在した九段下ビル。築80年の歴史ある建築物を舞台に、4人の作家が、それぞれの時代の人間ドラマを描いていく作品です。ビルの場所は神保町ということもあり、漫画家とも少なからず縁のあったビルだったことが伺えます。 執筆している4名の作家さんですが、一色登希彦さんがスピリッツで「日本沈没」を連載していた時のスタッフが、元町夏央さん(元夫婦)、大瑛ユキオさん、朱戸アオさん、という繋がりがあります。(私は勝手に日本沈没チームと呼んでますが) 収録作 『スクリュードライブ らせんですすむ』一色登希彦 『ごはんの匂い、帰り道』元町夏央 『此処へ』朱戸アオ 『ガール・ミーツ・ボーイズ』大瑛ユキオ いずれの作品もそれぞれの作家さんの持ち味が感じられる短編です。なんだかんだ一色節が好きなんですけど、やはり今オススメするとすれば朱戸アオ先生でしょうか。朱戸アオさん目当てで、この本を手に取る人も少なくないと思いますが、インハンドやFinal Phaseより以前の作品も読みたい、という方は読んで損はありません。この本の中で最も大きなドラマを描いてましたし、ひときわ記憶に残る作品でした。
若干14歳で小学館新人コミック大賞を獲ったという「アイドル急行」が読んでみたくて買ってみた。なんかもう全体的にキラキラしていて眩しかった。もうトーンの使い方が凄いのなんの。実の姉がアイドルだけあって、ストーリー・展開ともにアイドルファン目線だけでは描けないレベルだと感じた。本人の出自に触れるのはアレかもしれないけど、ほんと漫画の主人公みたいなポテンシャルの持ち主よ。今後の作品が楽しみ。