小骨トモさんの2冊目となる短編集です。 それぞれ発表時に話題になった「リカ先輩の夢をみる」、「それでも天使のままで」、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」の短編3作に加え、今回の単行本で先行収録となる「先生のクモのイト」の4篇が収められています。 「先生のクモのイト」は、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」に連なる作品となっています。 全体的な読み味としては、1作目の『神様お願い』と同様です。表紙絵のようにベースの絵柄は丸っこくてかわいらしいのに対して、剥き出しの″人間″が顕にされる中身の鋭利さたるや。 最初の「リカ先輩の夢を見る」からして、精神的に余裕があるときでないと食らいすぎるので読む時分とコンディションは選びたい作品です。果てしなく深い共感と、そこに隣接する絶望的な感情。読みながら魂が汗をかき血涙を零します。 1篇だけでも抉られるのに、1冊を通読したときの痛痒感といったら。 心の瘡蓋をガシガシと剥ぎ取られ、傷口をグリグリと穿られるような、そしてそれが痛みだけではなく何か他の感情をも催してくるような。 同じ経験をした訳ではないのに、どこか記憶の奥底にある罪悪感を喚起され撫ぜられるような部分もあります。 鋭敏なセンスが昏い輝きをもって溢れている短編集で、ダウナーな気分に浸りたい方やそうした作品が好きな方にお薦めです。
本作はブッキー先生こと小児科医と、園児ふたりをかかえる、妻を亡くした夫が登場する。 幼児と乳児がいる波乱の毎日が、その生活に慣れていないかつ生真面目なお父さん視線で綴られる。 オバケメイクのブッキー先生は、土曜日に小さな医院で診察をしてくれている。 大きな病院でバリバリ働く(メイクはなし)先生だから腕は確かなのに、オバケメイクだからか医院はガラガラ。 小児科の先生って、親身になってくれるけど、忙しそうだし、小児科はいつも混んでるから気軽に行きづらい。 そんな親側の気持ちをオバケメイクで結果的に解決している。 オバケメイクを怖がる子供もいそうだけど、そこはどうなのだろう… それから、読んでいて、口コミって大切だよなとブッキー先生のもとへ通う人たちをみて思った。 土曜日で空いていて、腕は確かな小児科って穴場すぎる!
地下芸人が悪魔に取り憑かれるんですが、悪魔的な力を得てお笑い界で天下を取るわけでもなく売れずにくすぶったままで、チンピラみたいな悪魔にもてあそばれ続ける話です。正直に言うと1巻はそんなに面白くなくて2巻で打ち切りになってしまったのも納得ですが、作者が3巻まで描き加えてkindleで公開しているのを最後まで読むとちょっといいものを読んだなという気分になった。相方にも逃げられてどん底にいる主人公がふとしたきっかけで悪魔のしがらみから抜け出すんですが、ちょっとしたことに気づいて道が開けていくって人生のあらゆる場面であるよな〜って思いました。
友人に勧められて読みました。一巻だけ。個人的には麻雀の駆け引きがもうちょっとあったほうが楽しめたかな。けど設定は斬新で、村の掟が凄まじく面白い。ホラー要素あるのでそっち好きなひとにはいいかも。
佐橋くんが過ごす毎日はちょっぴり不思議で、でもほのぼのしていて、何だか心がホッコリするな。…アレ?おかしいな。だいぶイカレた出来事が次々起きているはずなんだけどな(笑)。懐かしさを感じる素朴な絵柄や、間の取り方や展開の早さも独特でクセになるわ!
実は最初に1巻読んだ時は猫かぶりの品行方正アナウンサー国江田の本性が非常識の暴言ボロボロでイラッとしたんだけど、なんか読んでいるうちに「可愛い生き物・国江田」が子供のように当たり喚いているみたいで一周回って可愛く見えてきた😂 こんな反抗期の猫みたいな爆弾をヨシヨシしながら流せる都築の器の大きさよ・・・😅 2巻ではドーンと真正面から「爽やかさ」をぶつけてくる新人アナウンサー竜起に本性がバレたのか?ってとこで終了。
色々と唐突。 ケモミミの世界から現実に戻ってきたけど、同僚や上司の人任せ体質は変わって無さそうだし、2人が惹かれたのも突然過ぎ。 そんな兆候はどちらにも無かったのに夢だけで急に?
ドロドロしたのを久しぶりに読んだら、面白かった。 両親を火事でなくしたミサトちやんを、引き取った家の人達が癖のある人たちで謎だらけです。 あんな家に、ずっと住むなんて苦しすぎます。。 2巻の最後はまた驚きだったけれども、ミサトちゃんが家を出て、女優への道を進んで自分の出生の秘密だったり、何故火事で両親が亡くなったのとか色々謎が解明されていくんだろうなと思う。 ミサトちゃんが這い上がってきた時からの復讐劇がどうなっていくのか、誰にどう復讐していくのか、読み応えありそうな作品です。
アシガール読んだことなかったけど、続編だったのですね。普通に面白く楽しく読めました。 前のお話を読んだらより楽しめるのかなとも思いました。 晴貴が、まぁイケメンだし優しいし、病気の身体を押して、守りに来てくれるしあれは好きになってしまうと思う。笑 主人公の月は江戸にタイムスリップしても、馴染んじゃってるし可愛いし、芯通っててかっこ良かったな〜 続きがまた楽しみになったから、これを機に森本先生の他の作品も読んでみようかな。
甘々なのにお酒の力無しにはやはり言葉足らず。
※ネタバレを含むクチコミです。
ケーキ屋さんと好奇心あふれる女子とのケーキをめぐる不思議な話です。 一コマ一コマやわらかな水彩画のように美しく見ているだけで癒されますし、こういったカットケーキを食べたくなります(笑 タイトルにある「ヘクセン」はHexen、ドイツ語で魔女や魔法を使うこと、を意味するそうです。またヘクセンハウスといったらクッキーなどのお菓子で作ったミニチュアの家のことです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 今の俺が求めているのはこういうマンガだね ・特に好きなところは? わたしにしかできないことの表現と最後のページ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 別冊少年チャンピオンの連載作と違った面白さがあるのでおすすめです
悲惨な生い立ちからボクシングに生きる道を見い出した主人公・リクを描いた快作『リクドウ』の著者・松原先生が作画の本作。 前作『黒鉄のヴァルハリアン』もそうだが、とにかくアクションシーンの躍動感が魅力的な著者だけに、最初推理漫画との相性はどうなんだろうと思っていたが、これがなかなかどうして良かった。 シャーロック・ホームズという、この手の題材では誰もが知っているような探偵が出てくるところもわかりやすく魅力があって良い。 (イケメンだがクセがあるのもポイント) 主人公は、ホームズの子飼いとして働く浮浪児で、推理でパシッと解決するよりは、時に泥臭く走り回ったり、時に裏社会の人間に対して危険な役回りを押し付けられたりして、推理とバトルの融合が見事だった。 推理面は、どんな少ない情報からでも真実にたどりつくホームズの頭脳が際立ち、バトルシーンはスピード感あふれる展開が圧巻な本作。 ただのバトル漫画、ただの推理漫画だけでは物足りない方はぜひおすすめします。
日頃から漫画雑誌を読んでいるので新人作家さんの読切に目を通す機会も多いですが記憶に残る作品は少ないですね。漫画が好きなのでオープンな気持ちでいるつもりですがやっぱり読みにくいと読み飛ばしてしまいがちです。しかし「へそのお」は何年か前に掲載された読切版がとても面白かったのを覚えています。もぐこん作画で連載化が発表されて一番驚いたのは私なんじゃないだろうか。 今回の連載化では父親サイドの話が追加されていましたね。へその緒を切ってしまうと二人とも死んでしまう奇病にかかっている母と息子、そんな運命共同体な二人とすれ違ってしまう父親について描かれることで、より人との「繋がり」とは何かを考えさせる物語になっていました。息子マサトの不器用なところは父親似だと思うけどね〜。古参ファンとしては高くなってもいいので読切版も単行本に収録して欲しかったです。
就寝前に読んだせいだろうか…心の中にまで恐怖が侵蝕してきて、何度もうなされてしまった(笑)。一見すると何の繋がりも無さそうないくつかの事件が、とある宗教団体を通して絶妙な繋がりをみせる様は鳥肌ものだ。読み始めたら最後、途中下車は出来ません(笑)。
<ログライン> 漫画家さんの日常&お仕事もの。 <ここがオススメ!> お仕事×微百合を堂々とやってくれる。 お前最高過ぎひんか?という作品。 当初こそ下ネタ&ギャグ多めだけれど、巻数が進むに連れ、泣かせにもかかってくる。 おバカ映画で泣かせた方が格好良いという、ポンポさんですかってんだい!!という傑作。 ところどころで、作者のくずしろ先生の本音なんだろうなぁというセリフが飛び出したり、アニメ化について作中でも言及されたりと、フィクションでもありながら、ノンフィクションでもある内容になっていたり。 基本的にのんびりと笑いながら読めるので、リラックスしたい時や疲れている時にもオススメ。 ちなみに、くずしろ先生の作品の一つである『永世乙女の戦い方』の塔子さんもスピンオフで登場するので、『永世乙女の戦い方』もご一緒にぜひ! <この作品が好きなら……> ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172 ・ゆるキャン△ https://manba.co.jp/boards/56054 ・永世乙女の戦い方 https://manba.co.jp/boards/104009
尊❤️❤️❤️ 愛❤️❤️❤️ これに尽きた。 なんか「好きーーー😻」ってのが溢れてて 読んでて涙出てきた。 真央の家族については詳しく触れてなかったけど、寿を受け入れて欲しいな。 寿にも家族を!😭 みーんな幸せに仲良くいてくれ。 このシリーズ本当好き😻 仁x義一の続編も楽しみ。 それよりまずはこのメンバーがアニメになって動くとか楽しみすぎる!!! (何気に仏の本條くん良い人キャラで好きだw)
リアルタイムで読んでいたのですが、 当時は結構好きでしっかり読んでいました。 主人公も可愛らしいのですが、作品に登場する星座のキャラがいつも可愛かった印象です。 主人公のまひると、一緒に魔法の修行をしてる奈斗くんは最初あまり仲が良くないのですが、 口が悪い奈斗くんが中身は優しかったり、 2人がどんどん仲良くなるのも、 少女漫画としては王道ですが、キュンとします!
今新作アニメが決定して話題のらんま1/2ですが、新作を見る前に、漫画とアニメを絶対見て欲しいです、、、! 現代ではタブーな表現が満載ですが、それがまた良いスパイスになっているので、正直こんなに完成された作品は、リメイクのようなことはするべきではないのではないかと個人的には思います。 話は逸れましたが、笑いあり、格闘あり、胸きゅんあり、高橋留美子ワールド全開の素晴らしい作品だと思います。 キャラクターもみんな個性的で、みんな憎めない、本当に大好きな作品なので、 まだ読んだことがない方にもぜひ読んでいただきたいです。 1話や数話完結の話が多いので、どの巻数から読んでも楽しめます!
ギャルなおねえさんと、ちびっこおにいさんが、社内恋愛禁止と知らず結婚しちゃって、上からの司令で結婚は隠して生活。 若いお二人、とてもイチャイチャ。 加えて、作者さんの各話あとがきがおもしろい。 喜怒哀楽の各シーンを、マシュマロのようなお胸だけを切り取って、喜怒哀楽どれが好きか聞いてきたり。 「お胸がなければこの漫画は成立しない」と、資料に書いて共有される、強すぎるアシスタントさんの話を書かれていたり。 ひたすらお胸で、柔らかそうと思ってしまうほど、自由に変形。 メインキャラみんな、びっくら胸がおおきい。 あ、胸のことしか書いていなかったけども、おおきなお胸のための漫画なので、素直な感想ということで…
ヤクザにお風呂で働かされるとなればアレを想像するが、安心してください、銭湯屋の話です。 父親の死と共に、実家に帰ってきた主人公みや子。 実家は銭湯屋。 しかし、そこには生前父親が残した多額の借金があって、ヤクザの蛇塚が取り立てにくる。 蛇塚は過去にみや子と会っており、並々ならぬ感情があるものだから銭湯の再建を手伝うという展開。 恋愛漫画というよりはラブコメで、特に主人公のポンコツ具合がいい感じで楽しめた。 溺愛系の部類なんだろうけど、なんというか絶妙に色気がないので、コメのほうが魅力的な作品です。 二人の関係もいいけど、どうやって銭湯再建するのかも気になる。
現在ラスベガスで世界最大のポーカー大会であるWorld Series of Poker(WSOP)が開催中です。毎年開かれているこの大会ですが、昨今は世界的なポーカー人気も高まっておりメインイベントの参加者も年々増加し、優勝賞金は今のレートだとおよそ16億円にもなります。 かくいう私もポーカーは好きで国内最大の大会でも好成績を残しており、その内WSOPにも挑戦しに行きたいと思っています。 そんなわけで、今までに描かれたポーカーマンガはほぼすべてチェックしており、新しいポーカーマンガが出たと知って喜び勇んで1話から楽しみに読んでいました。 山本神話さんは、前作の『グレイテストアンダードッグ』にもボクシングマンガでありながら数話にわたるテキサスホールデム回があり、またそれが面白かったので、今回新たにポーカーマンガを描くと聞いてとても納得感がありました。 何しろ、山本神話さんの描くキャラには色気があり、カッコいいし、美しいし、かわいいのです。鉄火場でのアツい駆け引きを描く際にも、クールなキャラたちが興奮を高めてくれます。 ポーカーはルールを知らなくても一瞬で覚えられる上に世界共通なのが長所で麻雀と違うところですが、本作もルールは解らなくてもまったく問題ないように作られています。 極端に言えば、ポーカーの駆け引きは「嘘」か「本当」かの二択。その緊張溢れるドキドキ感を読んでいてたっぷり味わえます。 解りやすく描かれているが故に、玄人からするとプレイラインなどは物足りなく感じる部分もあるかもしれませんが、それは現役の医師が医療マンガを読んで重箱のすみをつつくようなもので、大半の読者には問題ないでしょう。 個人的には、こうした作品がどんどん増えて行って、ポーカー文化が隆盛していくことで玄人も満足できる麻雀マンガにおける『ノーマーク爆牌党』のような作品もいずれ出てくることを期待しています。 この作品でポーカーに興味を持って始めてみようという方もきっといると思いますので、将来そういう方と楽しく卓を囲めたら良いなと思います。 なお、この作品に登場するCasino Live Tokyoは実在するお店で私も行ったことがあり、手軽に聖地巡礼もできるようになっています。興味があれば足を運んでみるのも良いでしょう。
連載で読ませてほしい!オタサーの姫同士ドロドロ争うんじゃなくて、バチバチ熱く爽やかに戦うのよすぎる。 メインヒロインの小田澤姫のビジュアルがとてもちょうどいい。完璧な美少女として描かれてないのがわかる。でも歯がギザギザでちゃんと心を掴みにきてるんだよなあ……ギザ歯いいんだよなあ……。 性格がいいわけでもないけど悪いわけでもないから負けを早い段階で負けを認めてるのもいい。人間味があっていい。 毎回打ちのめされるけどなんやかんや諦めない小田澤が見たいのでぜひとも連載してください。最終的に女だらけの部になってください。
少し前に連載始まってすぐ人気になったな~と思いつつ、やっとこさ読み始めた!マジでふつうの軽音部の日常漫画!だけどめちゃ面白い。普通なのが良い。 自分はド陰だったので、漫画やアニメ見て軽音部たのしそ~と憧れを抱くだけのモブ学生でした。軽音部に所属していた友達もいなかったので軽音部解像度ゼロだけど今作読んだら「すごくそれっぽい…リアル!」となぜか思いました。そんな不思議な魅力(?)がある。 主人公はとっちが初心者なのもあって、私みたいな人間が読んでも面白い。気軽に読める。でもギターの練習風景やたびたび出てくるバンドの名前や歌詞などなど、知ってる人でも楽しめる要素があるなと思いました。(詳しくないけど令和の漫画だからか私でもちょびっとわかって嬉しい…!)
全く話に脈絡がなく勢いだけで進み「アフガンに極道部隊を派遣」でどうなるかと思ったらすぐに終わった。さすがになんだと思ったのであらすじを見たら、雑誌打ち切りのため終わったと書かれていた 最後まで読んだがそんなに嫌いではないな
1巻読了。 会社では、ミス続きで上司から叱られまくりの多田野。 ただ、凛々しい容姿で叱られていてもキリっとしているので、反省しているようには、見えない。 それは、緊張していて引き攣っているだけなのだが…。 しかし、家事では掃除、洗濯、料理、全て完璧にこなせる。 ある日、多田野が夕飯の材料を買いにスーパーに行ったら、社長が買い物に来ていた。 社長は、クールで仕事ができて、全て完璧と皆は思っているのだが、多田野は、社長の弱点を見てしまった・・・。 二人が、社長、社員の枠を超えてお互いに心を許し同士のように接しているかわいい姿に癒されます。 そして、登場人物が皆いい人。 テンポのいいツッコミも魅力。
テンコが描きたかったんだろうなぁ、っていう感じで浅野いにおが大人雑誌(スペリオール)で覚醒し、自由に、かつ本気で、新しいものを取り入れまくって描くサイバーパンクネオトーキョー的な物語。 AKIRAやCyberPunk2077より現代東京により近くて、より3丁目感(新大久保感も)あってとても良い。 デデデデの深い深いストーリーと比べてまだ表面しか見えてないけど、これからが楽しみ。
先日新たに「比嘉姉妹」としてカドコミでの連載も始まった『ぼぎわんが、来る』に端を発し映画化もされた「比嘉姉妹シリーズ」の澤村伊智さんによる小説を原作として、『十五魔女の最後の旅』や『レインコートキッズ』、また『宇宙よりも遠い場所』のコミカライズも担当した宵町めめさんが漫画を担当する作品です。 本作は、面白ければ何でもありのエンタメWebマガジン「アウターQ」でライターとして活動する駆け出しライターの湾澤陸男(わんざわりくお)が主人公。「新人ライターが食わず嫌いを克服する」シリーズを書き始めて3ヶ月経った彼が、新たにさまざまなネタを追っていく物語です。 私は原作は未読なのですが、あらゆることをテーマにすることができるこの設定がまず良いなと思いました。これが探偵などであれば、行く先々で事件が起きる体質が必要になります。しかし、Webライターなら自らさまざまなところに能動的に飛び込んでいける、しかもネタのためにどんな場所にでも行く必然性もある。如何ようにでもお話を膨らませることができて、各エピソードごとに違った味わいを生みながら楽しませることも可能で何とも美味しいなと。 Case.1の「笑う露死獣」では、都市伝説の正体に迫っていくことになるのですが、暗号を次々と解読していって真相に迫っていく展開にワクワクしました。読者も解読に挑戦できるようになっているのが面白いです。また、明かされる真実にも心動かされました。 そうかと思えば、Case.2の「歌うハンバーガー」ではまた違ったテイストで魅せてくれます。ナイフとフォークで食べる大きくて美味しいハンバーガーが食べたくなりました。綾辻行人さんにも絶賛されたホラーエンターテインメントの名手としての魅力が、本作にも溢れています。 一見カタギに見えないものの中身はとても良い人な編集長の八坂さんや、先輩ライターで顔も性格も良いものの会話においては指示代名詞連発でちょっと残念さを醸し出す井手さんなど脇を固めるキャラたちも魅力的です。陸男を初め、宵町めめさんのかわいくも少し影が見え隠れする画風とも絶妙にマッチしていると感じます。 個人的に特筆すべきはCase.3の「飛ぶストーカーと叫ぶアイドル」に登場する篠原亞叉梨さん。良き黒髪ロングストレートキャラです。ファンのことを「衆生」と呼称し、浄化・昇天させ極楽浄土へ送る仏教系アイドルグループ「ぱ☆GO!陀」、推せます。金剛杵型のペンライトとか振りたいですね。 今後もバラエティ豊かな調査対象に、いろいろな感情の揺さぶられ方をしそうで楽しみです。ホラー、ミステリー、オカルトなどが好きな方にお薦めです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 北の女に試されたいの頃と随分絵がかわったな。 ・特に好きなところは? 全然嫌な予感がしないぐるぐる目 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ぐるぐる目を見ると不穏になり人が死ぬマンガばかり読んでいるのでこういう良いぐるぐる目マンガも増えて欲しい
『コーポ・ア・コーポ』や、作画ですが『セーフセックス』の岩浪れんじ先生の新作! ちょうど『セーフセックス』が終わるタイミングで始まったのすごいですね。 https://comic-action.com/episode/2550689798723247048 第0話ですが、ファッションヘルスの日常を描いていて、まさか初っ端から死人出てくるなんて笑ったし、平然と明るく笑ってるのすげーとなりました。 登場人物がみんなそれぞれキャラ全く違って面白いし、みんなきれい! この連載めちゃくちゃ好きかもしれん!
これはアガるギャル漫画。あれだけ虐げられて裏切られてバカにされて、それでも尚相手の幸せを願えるだなんてなんて良い子なんだよ。だから彼女のことをちゃんと知っている友達は、彼女がピンチのときに助けてくれるんだ。とくにギャルが好きってわけじゃないけど、ギャル漫画って元気をもらえますね。
5巻ぐらいまではちょっとおかしいかなぐらいだったけど6巻以降おかしさが加速している。出来立てのラーメンのように熱い男万吉の正義感が全くなくなってきている。読んだ感想としては以下の画像の心境だ。画像の背景もよくわからない
最初からハーレム型だったけど潔くどんどん女子が追加されていくのも需要をわかっている作者ならでは。 さすが安部先生である。 非常に短いページ構成なのでサクサク進むし、起承転結がちゃんと盛り込まれているのでテンポよく読めてスナック的にちょうどよい。 もう20巻が出る、と考えると愛されているのも納得な作品。
いつも線がきれいで絵も上手いし画角・構図も読みやすくてテンポも良くて素晴らしいなと思っていた『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』の作者である紺吉センセーの作品。 女子が可愛い作品を描くのが元々だったのにギャグでpixivでBL解説マンガ的なのを描いたら大ウケしたという感じか。女子が死ぬほど可愛いのに! ギャルじゃなくても女子が全部ギャルっぽくなってしまうマンガ家さんは大体女子が可愛いしたまらんので是非読んでもらいたい。オススメ。 最終的にどうなるかネタバレは防ぎたい気持ちはありつつ、このままもっと発展して先の先まで読ませて欲しかったわーーーーーってなり、続きがあるなら薄い本でいいから読ませて欲しい。 薄い本の探し方とかわからんけど探してみよ… 画像はめっちゃモブの2人のいいところ。読まんとわからんけど胸がギュゥーってなる。
<ログライン> 部下とのコミュニケーションに悩む女性とドジだけどコミュ強の女性のお話。 <ここがオススメ!> 『シガレット&チェリー』『三十路病の唄』の河上だいしろう先生の最新作。 今回は相席マンガ。 ……相席マンガって何ぞ? 「相席」と聞くと、微妙にモヤる感じがあるかもしれないけれど、本作はそんなことは全くなく、お互いの価値観を尊重し合える二人のお話でとても良い。 たまたまランチで一緒になった女性二人が意気投合して、ランチを「相席」し続けることから物語が始まる。 「相席」してお喋りをするシチュエーション中心に物語が展開していくだけなのに、二人の悩みや嬉しさ、楽しさや悲しさなど喜怒哀楽が見事に表現されている。 端的に言えばめちゃくちゃ好き! 本作もそうだけど、そもそも先生を箱推しする程好き! 笑いとキュンが絶妙。 加えて、先生のさりげない言葉とツッコミが常に物凄くツボ。 「耳の無駄貸し」は、是非ともいつか使いたい。 ぜひお手に取ってご覧いただきたい作品。 <この作品が好きなら……> ・笑顔のたえない職場です。 https://manba.co.jp/boards/103939 ・ふたりエスケープ https://manba.co.jp/boards/126172 ・恐竜とカッパのいる図書室 https://manba.co.jp/boards/202842
自分が何かと恵まれていないのは、何か大きな陰謀によるものではないか?という、ネットではびこる「陰謀論」がテーマの本作。 主人公は、いわゆる社会的に弱者の部類で、それでも自分にも特別な何か(人生大逆転できるようなものが)あるんじゃないかと日夜怪しいセミナーに通いながら過ごす。 そんな中、偶然出会った大学生の女性に恋してしまう。 関係を深めていくなかで、彼女につきまとうFACTという謎の組織の存在を知り、彼女を守るために接触。 そこは、陰謀論に染まった集団で、自分の境遇の悪さも、彼女と出会ったのも全てが大きな陰謀だったと諭され、気づくと彼もまたその思想に染まりはじめてしまう・・。という展開。 社会的な問題を扱う重そうな感じもあれば、コミカルなヌケ感もある。 現実を描いた漫画だから明らかに嘘っぽくも感じつつも、これ実はファンタジー漫画なのでは?と思うと真実のように感じてしまう。 ついつい、陰謀も本当のように感じてしまう。(ちょっと調べればわかるんですけどね) そんな感じで嘘か真実かわからないながら、自分なんかは読んでいたのでめちゃくちゃ楽しめた。 特に2巻。 主人公が上述した恋心を抱いている女性に、付け焼き刃的な稚拙な持論を展開し、一瞬で論破される様は読んでいてホント痛々しく、ゾクゾクした。 共感性羞恥をこれほど感じたシーンはないと思う。 4巻で最終巻らしいけど、どうオチをつけるか気になる。
主人公、自分のこじらせによって大事な人を同時にふたりも失っているわりにはどこか冷めてて、ただの思春期という言葉では片付けられない話なのかもしれない。どうしてよっちゃんは変わってしまったのか、あのとき親友はどういう気持だったのか、彼女が理解するのはもう少し先の話になるんだろう。
1ページ目から「超絶わかる~~~」でした。共感しかない。 「普通に」恋愛とか結婚みんなしてるけど、どうやってんの?と交際経験のない主人公在香がマッチングアプリを始める話。ものすっっごいリアルだなと思ったのが率直な感想です。なんか今までより気合うなこの人~、一緒にいるの嫌じゃないどころか楽しいな~、って付き合うのあるある(と思う)。 シーグラスのシーンお洒落過ぎて好きです。オチ意外だったけどめちゃくちゃリアルです。だからこそこの終わり方は好きだし、分かる……それな……結局これが全てだよな……と頷きました。
いやー、助かります。こういう漫画。 いくらあっても良いですね。
いろいろあって終電を逃したアラサー女子がいつも通っている居酒屋の店員と飲んでいたらいい感じになり…という、良い意味で、なんの捻りもないシンプルな話。この先ふたりの仲は進展するのか、一夜だけの関係で終わるのかは読者のご想像にお任せ、的な。
1巻読了。 怖いです。 画も、物語も。 夢に出てきそうです。 怖いのが苦手な人は、お勧めしません。 でも、好きな人はハマりそうです。 短編なので、読みやすいですが、私には、怖すぎました。 物語を紹介してくれる少年、最後は、どうなるのでしょう・・・?
可愛かったけど物足りなかったかな。 もう少し3人を見ていたかった。 保育士の高岡くんがこんなに不器用なルーツが曖昧だから唐突感ある。 両思いになってから渉が両親のところに行くまで、(お別れは描かれていたけど)2人になってからの関係とか、良かっただけにもっと読みたいなと思った。 同時収録の短編はあのデザイナー信用ならないと思ったw 元々好きじゃなくて単なる職業的関心だったのが雰囲気に飲まれて流されたとしか思えなかった。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 多分二十年くらい前に連載中も月刊少年ジャンプで読んでいたがほとんど内容を覚えていなかった。今回Kindle Unlimitedで読めたから読み返したが「ペナントレース やまだたいちの奇蹟」と記憶が混ざっていたな ・特に好きなところは? 名前は外国人のようになっているが中身は「県立海空高校野球部員 山下たろ~くん」の辰巳や須永じゃねーかと思わせるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 1990年代のあまり洗練されていないジャンプ漫画が好きな人にはおすすめ。やはり岸辺露伴が尊敬するだけの漫画家ではあるね
最近読んだ漫画でいちばん面白かった。自分も漫画家目指してますが、この人には一生勝てないと思う。もっと作品読みたいです!めちゃくちゃ面白かった、本当に面白かった
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中にも読んでいたがだいぶ記憶とずれていたがやはり面白いな。鮫島の人間的な成長がわかっていい ・特に好きなところは? 虎城部屋の鮫島の同期田上。色々問題はあるが同期にいて欲しいタイプだ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ちょっと回想シーンや寄り道が多くなってきた気もするがやはり面白いね。
最初は中学生男子たちの肝試し。 その次は少女の授業参観。 暇を持て余したニートや、就活が終わった大学生など1話1話は独立していてありふれた日常から始まる、オムニバス形式で描かれた作品です。しかし、その日常はある瞬間から一変していきます。 すべてのお話に共通するのは、謎の存在「N」。バラバラの物語が、「N」に収斂していきます。 第1話「A」 第2話「B」 第3話「C」 と、アルファベット順に進行しながら、 第5話「E」 の次が 第7話「G」(7とGは鏡文字、目次でもこの部分だけ反転) で、その次が 第6話「F」 という構成で、その最後には 【第14話「N」まであと7話】 という死へのカウントダウンのような予告。 更には、単行本の最後に入っているおまけの部分も背筋が凍るようなものです。こうした演出も含めて、非常に良いミステリーホラーとなっています。 罪を犯したり禁忌に触れたりする瞬間の、胸の鼓動が早まり冷や汗をかくような心地が的確に描かれており、にことがめさんの作画も話に非常にマッチしていると感じます。 果たして、Nとは何なのか。 14話で一体何が起こるのか。 急激に夏感が出てきた最近ですが、こちらで涼を取ってみてはいかがでしょうか。
小骨トモさんの2冊目となる短編集です。 それぞれ発表時に話題になった「リカ先輩の夢をみる」、「それでも天使のままで」、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」の短編3作に加え、今回の単行本で先行収録となる「先生のクモのイト」の4篇が収められています。 「先生のクモのイト」は、「あの嫌いなバンドはネットのおもちゃ」に連なる作品となっています。 全体的な読み味としては、1作目の『神様お願い』と同様です。表紙絵のようにベースの絵柄は丸っこくてかわいらしいのに対して、剥き出しの″人間″が顕にされる中身の鋭利さたるや。 最初の「リカ先輩の夢を見る」からして、精神的に余裕があるときでないと食らいすぎるので読む時分とコンディションは選びたい作品です。果てしなく深い共感と、そこに隣接する絶望的な感情。読みながら魂が汗をかき血涙を零します。 1篇だけでも抉られるのに、1冊を通読したときの痛痒感といったら。 心の瘡蓋をガシガシと剥ぎ取られ、傷口をグリグリと穿られるような、そしてそれが痛みだけではなく何か他の感情をも催してくるような。 同じ経験をした訳ではないのに、どこか記憶の奥底にある罪悪感を喚起され撫ぜられるような部分もあります。 鋭敏なセンスが昏い輝きをもって溢れている短編集で、ダウナーな気分に浸りたい方やそうした作品が好きな方にお薦めです。