リイド社マンガの感想・レビュー362件<<7891011>>百姓からなる一撃必殺隊物語、完結いちげき 松本次郎 永井義男さいろく松本次郎作品はどれも好きだが割とどれもぶっ飛んでいてたまについていけなくなる時があった。 でも本作はそんなことなかった、原作付きだからかもしれないけど。 そして、めっちゃいい最後だった。これはネタバレにならないはず。。 最後までちゃんと読んでよかった。 個人的には謎のままのところがちょっとあるけど、分かる人には分かったのかもしれない。 百姓が侍に憧れ、侍がお上を護り、お上が時代を変えていく。 その変化の煽りをモロに受けるのは一番遠い百姓たちなんだということ。 百姓が憧れた侍は、しっかり侍なやつもいたし、みんな平等に人間なので同様に切れば死ぬということ。 色々なことを考える作品でもありました。あといっぱい血が出るよ! 一番好きなキャラは伊牟田です! 松本次郎先生の女子は可愛いのだが本作はほぼ出てこないからそういう意味では期待しないほうがいいぞ! 追記:謎だったところ、7巻のキャラ紹介に書いてあったので謎じゃなかったです!よく見ようね!こういうの好き大魔王のOFF 水野まどかさいろく「良いタイミングで読んだ」作品って印象に残る事ありませんか。 これもアプリで無料公開されてたのを手にとってみたんですが、休憩中に2話分読んで(これいいわ)と思ったものでした。 ドラクエ風なRPGファンタジーの世界の大魔王が主人公。 大魔王とは勇者をこんな感じで待ち受けてて、来るまではこんな生活しているのだ…という感じ。 大魔王は抜けてるところはあるけど漫画の都合上(?)美女キャラなのでちゃんと華もある。 何も考えずに読めてズバッとコレだわーと思わせてくれたほのぼの作品、オススメです。武士道といふは、死ぬことと見つけたり葉隠物語 藤原芳秀 安部龍太郎マンガトリツカレ男発売当時に読んでいたけど久しぶりに読んだ。あらすじにあるとおり武士道の代名詞たる『葉隠』を佐賀鍋島藩の成り立ちと数多の“曲者”たちの物語として描いた傑作歴史小説を『拳児』を描いた藤原芳秀がコミカライズしたもの。こういう人間はどう生きるかを描いたエピソードのマンガはいつ読んでも面白いな。 九州が舞台は武士マンガは「葉隠物語」といい「薩摩義士伝」といいすごい名作が多い 三寒も最高でした自転車屋さんの高橋くん 松虫あられむ新刊まってた! なんでこんな応援したくなるカップルが描けるんでしょう 実際高橋くんも中身は最高だしイケメンだし、ともちゃんも地味めにしてるだけで女性としてはめちゃくちゃ魅力的なんですよね セクハラ上司を殴って、翌日に会社辞める流れ素晴らしい はやく4巻んんん!! そば 人情話そば屋 幻庵 かどたひろし 梶研吾名無しそばの蘊蓄より、そばに纏わった人情話が温かで面白い。何度も読める作品ですね⚾️誠実さに溢れた素敵な…かしこくて勇気ある子ども 山本美希大トロ誠実さに溢れた素敵な作品です! 簡単じゃない問題を簡潔に描いています。 駿河城御前試合は面白いなあ腕KAINA~駿河城御前試合~ 森秀樹 南條範夫名無し駿河城御前試合は面白いなあ シグルイでは藤木と伊良子の試合だけで終わっちゃったけど、ガマの試合とかもあってよかった ページ数をすごい割いてるわけじゃないけど、ガマの心境はこの顔でシグルイ以上に染み入るものがあった メンドクサイ者どうしが出会ったら自転車屋さんの高橋くん 松虫あられ名無しOLの飯野朋子は仕事にしろ飲み会などのお誘いにしろ、 周囲に気を使いすぎて頼まれたら断れない。 それでいて周りとは馴染めずストレスは溜まる一方。 自転車屋さんの高橋くんは一見チンピラなんだけれども、 それは、したいことしかしない、 自分にも他人にも嘘がつけない、 そういう性格で、他人をいらつかせる事もあるということ。 実際には高橋君は、困っている人をみたりしたら ほうっておけなくて手助けしてしまう良い人なのだが、 それも含めて自分は好き勝手にやりすぎると自覚していて 自分の感情に素直に行動をしていながらも、 不必要なほどにヒケメを感じたりしている。 ようするにこの二人、どちらもメンドクサイ性格だ。 上手に人と向き合えない。 だがこのメンドクサイ二人が出会い、 互いをそして自分を開放して理解していくストーリーは とても面白く、そして考えさせられる。 人と上手につきあうってどういうこと? 上手に付き合うことが正しいの?偉いの? それでみな、幸せなの?幸せになれるの? 一見いい人が見方によってはそうでもない。 その人のしていることが、すべて、したくてやっていることで それに満足しているというわけでもない。 そしてその逆だってありうる。 そういうものかもしれないと思ってしまう漫画。 電子書籍版で買うか迷うわかめとなみとむげんのものがたり リトルサンダー名無し電子版の購入を検討している人向けのクチコミ。 電子版を試し読みした時に、画面がモアレだらけに感じたのだが、紙版の書籍を読んだところ、紙でも同じ柄で表現されていた。 つまりトーンがそのまま再現されていただけで勘違いしていたのだが、電子版だけで判断すると勘違いする可能性があるな、と思った。他サイトのレビューでは、「文字が潰れている」との指摘(ちなみに☆1つ)を見かけたが、自分の環境/ebookjapanビューアではそのような現象は確認できなかったことを付け加えておく。 電子版の購入を検討している方は、とりあえず購入先のストアで試し読みをして確認すると良いと思う。 ただ、特別の理由がなければ、電子版より紙版を選択した方が良いかもしれない。 紙版については、サイズもデカくて重い(本棚の収納問題もある)のだが、紙でなければ体感できないような仕掛けがこの本にはある。前後編の2巻でスッキリできる素晴らしい物語平太郎に怖いものはない スケラッコさいろく平太郎に怖いものはない、と言う。 怪異がバンバンいたずらを仕掛けてくるが彼は怖いと思わない。 平太郎はあんまり喋らないが、人がよく、16歳とは思えない魅力があり、人に好かれ、道は平坦ではないようだが周囲に恵まれ広島で温かい人々に囲まれてお好み焼き屋をやっている。 最後の最後まで読まなくてもなんとなくそういう感じになるのかなとは思っていたけど、最後まで読んでスッキリして「よかったー」と思える素晴らしい作品でした。スケラッコ先生好き。 ちょっと心温まる(極端に泣けるとは言わん)ショート・ショート集大きい犬 スケラッコさいろくこういう単行本こそ単体での価値を高く評価したい。 ほっこりするショート・ショートがいっぱい入っていてとても好き。 最初の数話(タイトルの「大きい犬」も含めて)は好みがわかれるかなと思ってたが、全部読んだ頃にはスケラッコ先生のファンになれる。 「クリスマス幸子」や「梅・桃・桜」ではショート・ショートとしてのレベルも上がったように感じる。 単に私が好きな感じなだけかもしれないけど。 あと犬を描くのが下手でかわいいw1巻感想鬼平犯科帳 さいとう・たかを 久保田千太郎 池波正太郎 北鏡太 大原久澄 守山カオリ 植田真太郎 和泉悠紀名無し※ネタバレを含むクチコミです。見つけたら手に取るべし!!かしこくて勇気ある子ども 山本美希starstarstarstarstar干し芋なんて、柔らかくて、優しくて、強くて、不安で、自分で抱えきれなくて、愛が詰まった作品なんでしょう。 妊娠した夫婦が子供が生まれるまでのカウントダウンの中で、幸せや葛藤、子どもに対する理想、夢、現実に起きている事を目の当たりにするニュースに動揺し、精神的に不安定になる、様々な要素が、カラーの鉛筆描きされた作品から溢れ出てきます。 この作品に出会って幸せです。 この少し大判の赤い表紙を見かけたら手に取ってパラパラ数ページ捲ってみてください。 その先が、絶対に読んでみたくなりますから。 どん底も道草であるみちくさ日記 道草晴子nyae思春期から30を過ぎるまで、あれほどにどん底ともいえる経験を経て、最後にあの結論に至れるの凄すぎる。でもたしかに校長先生に再会したときは、大きくぐるーーーーっとまわり道をして、やっと戻ってきた、という感じがしましたね。 続編「よりみち日記」を読むのが今から楽しみ。 このパターンは新しい…!本田鹿の子の本棚 佐藤将さいろく目の付け所が良いというか発想力の勝利ではないか。 父が娘がどんな本を読んでいるのか気になって仕方ないというところから始まる「娘の本棚を覗き見る」のが繰り返されていく。 読んでみたところをマンガで表し(ただし本作で描かれる登場人物達の見た目は父親の想像するイメージで、鹿の子のイメージするソレ=栞の自作絵とは異なる)そこからしっかりオチに繋げるところは永続的に繰り返すことが出来るマンガの新しいカタチだと思った。 単行本では話と話の間に途中で出てくる作家などの設定資料のようなものが出てくるのだが、梶○一騎のような作家が出てきてたりするのもとても良い。 このノリはジェネレーション的に近いものを感じるなぁ 2巻(天魔大戦篇)になってから色々パロディがすごいのもまた一興。遭難しても生き抜けるようになる漫画サバイバル さいとう・たかを斎藤jrただし、ナイフを持っていないやつはダメだ 百合好きくんは百合好き好きくんが百合好きくんのことを…あ〜百合好きくんと百合好き好きくん U-temonyaeだからつまり、百合好き男子(百合好きくん)がいて、彼の幼なじみ(男)は百合好きくんが好きで(だから百合好き好きくん)、でも百合好きくんは百合に夢中でもし彼女ができてもその彼女に彼女ができればいいと思っているほど百合好き。だから百合好き好きくんは百合好きくんに好きだと打ち明けられない。一方百合好きくんは大学内の百合っぽい女子二人組みを見つけては百合妄想にふける日々。そのターゲットになっている女子二人のうちひとりは腐女子だから、百合好きくんと百合好き好きくんをみてボーイスラブ妄想にふける日々。そして陽キャの男子が百合好きくんと友達の友達で陽キャの友達未満知り合い以上なオタクくんが百合好きくんと仲良くなりたいけどそれを知った百合好き好きくんが…もういいか。 要するにそういうの全部入りの面白い漫画です。コンビニコミックだと完結している慈恩 幕末秘剣 森田信吾starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男この単行本では途中で終わっているが2010年ぐらいに発売したコンビニコミックで完結版が発売されました。謎の剣技「影念流」を使う「慈恩」と敵役である「昴弾蔵」との戦いがメインです。伊庭征西日記の伊庭八郎が脇役で登場したり、「明楽と孫蔵 幕末御庭番」の心法の「山猫まわし」が登場したり森田信吾ファンにはたまらない内容になってるが、ちょっとコピーが気になってしまった... 森田信吾の時代劇アクション漫画がどれも面白い11.27発売の作品集は絶対買ったほうがいい、たぶん僕のジル 鯨庭野愛優しくて悲しくて痛くて甘くて、鍵のかかる箱に入れてそっとしまって置きたくなるような作品でした。 トーチwebでは『僕のジル』と『君はそれでも優しかった』の2作が公開されています(20.11.05現在)。 どちらもユニコーンやグリフィン、ピポグリフといった伝説の生き物と人間による物語が描かれています。 自分以外のなにものかに対して、側にいたいとか優しくしたいというのは人間の身勝手な感情なのでしょうか。自分が傷つきたくないから、寂しくなりたくないから、愛するという言葉を使って行動するのかもしれません。 人間が作り出したものならどうなるのでしょう。教育された優しさは本当の優しさとは異なるのでしょうか。 自然に生まれ出づるものだけが真実だとしたら、ひどく人道的に道徳的に産まれ落ち、十分な教育を受けて生きてきた私たちは作られたものなのかもしれません。 愛って何なんでしょう。馬鹿みたいに泣きたくなりました。 でも、悲しいだけの物語ではありません。愛に満ちた悲しくも優しい物語です。 作品集、手元に置いておきたい。優しさも悲しさも忘れないように、鍵はかけずにしまっておきたいです。 こんな浪人生活ならしてみたい小倉アンのおいしい生活。 渡邉ポポ野愛こんなほんわかハッピーな浪人生活なら一生浪人していたい!! 秩父のでっかいお家で暮らす浪人生・小倉アンちゃんとその家族のほのぼの美味しい生活を描いた漫画です。 勉強の合間にハムを焼いたりお布団干したりねるねるねるね作ったり、いやむしろ勉強してなくない?と心配になるほどゆるゆる平和に過ごす姿に思わず心癒されます。 アンちゃんがゆるゆるなので他のキャラクターはしっかりしててもよさそうだけど、お母さんもほんわか無邪気なお嬢様だし、妹のノラちゃんはしっかりしてるけどアンちゃんと一緒に遊んだりお昼寝したりしてるし、家族みんなゆるゆるほのぼので可愛いんです。 何気にスタイル抜群のアンちゃんのサービスショットが随所に盛り込まれているんですが、セクシーっていうよりアンちゃんは無防備だなあという気持ちになるのでこれはこれでよいと思います。 お家で朝食バイキングはめちゃくちゃ楽しそうなのでいつかやってみたい!太古のヒーロー見参カムヤライド 久正人さいろくジャバウォッキー1914の久正人作品。 大和の時代のジパングが舞台で、ハニワを使って爆発したり返信したりカギ開けて退治したりするヒーローもの。 1コマ1コマのカットも面白く、デフォルメも独特で、硬そうだったり柔らかそうだったり不思議な質感に見えるタッチが相変わらず特徴的で良いです。 ただ、私的には戦闘範囲が広がるたびに脳内補完しないとついていけなくなっちゃうので「細かいことは気にすんな」という読み方のほうがいいのかなーとは思う。ゆるくて笑えてためになる政宗さまと景綱くん 重野なおき名無し政宗と景綱といえば「景綱が政宗の目を抉り出した」エピソードは有名で、戦国時代に詳しくない自分ですら知っている。とは言え、筆まめだったとか、やらかしたあと死装束で謝りに行ったとか、美食家だったとか…政宗については断片的に知ってるとのの、景綱との関係やその生涯の歩みはキチンと知らなかったので読んでみた。 13歳で結婚してたとか、奥さんの愛姫が坂上田村麻呂の子孫とか、毛虫を模したかざりを兜に付けてた臣下がいたとは知らなかった。5歳でめっちゃ賢いこと言ったりして片鱗現しまくりだったんだなー。 絵が可愛くてギャグも面白いからゆるく楽しめた。 名短編集蘇る野獣ボクサー!!ハイエナ ほんまりう セルジオ関マンガトリツカレ男表題作の「ハイエナ」と「処刑倶楽部」がお気にいり 「ハイエナ」はボクシングは強いが人気はなくむしろ嫌われているくらいの中年ボクサー「ハイエナ加尻」が主人公。対戦相手コーチにスピードはない、パワーはない、足は鈍足でスタミナとしつこさが取り柄と言われるくらい花がないが、試合の最中のシーンで独白の内容がよかった。試合相手の榊との対戦中に「榊 素質だけで勝てるなら・・・お、俺はとっくにボクサーやめてるよ」 この試合で引退する設定だったが、第二話があり復帰していたがそっちもよかった。 「処刑倶楽部」は原作なしなのかな。仕事として殺人を行う「処刑クラブ」の男が主人公。仕事としているため殺人が仕事の部門や掃除が専門の部署などに別れて仕事を遂行していく。秘密の仕事にわりには、表の仕事である新聞配達中にモデルガンを背負って配達のなかなか目立つことはしている。第一話より第二話の方が好きかな本物の作品アマゾネス・キス 意志強ナツ子野愛2回目の感想になります。 つい先程、最終話を読み終わりました。 意志強ナツ子先生は全くブレない。カルト宗教とか自己啓発みたいなものを斜めから見た作品なのかと最初の最初はちょっとだけ思ったけれど、意志強先生は真っ直ぐな目で見つめて描いている。 何かを信じるということは頼るとか縋ることにも似ていて、それは不安な気持ちを誰かに丸投げするような行為に思えたりもする。 でも、信じ続けることは違うのだ。 信じ続けることは真実すら変えてしまうほどの強さがある。 証明したもん勝ち。意味のない偶然なんてない。 あまりに鮮烈で力強い言葉に圧倒される。 わたしはいち読者でしかないので、意志強先生が本当に伝えたいところを100受け取れたかどうかはわからない。 それでも、100伝えようとしていること、そこに嘘や揶揄が一切ないことはわかる。 証明したもん勝ち。読んで信じ続ければきっと高次元に行けるはずです。 <<7891011>>
松本次郎作品はどれも好きだが割とどれもぶっ飛んでいてたまについていけなくなる時があった。 でも本作はそんなことなかった、原作付きだからかもしれないけど。 そして、めっちゃいい最後だった。これはネタバレにならないはず。。 最後までちゃんと読んでよかった。 個人的には謎のままのところがちょっとあるけど、分かる人には分かったのかもしれない。 百姓が侍に憧れ、侍がお上を護り、お上が時代を変えていく。 その変化の煽りをモロに受けるのは一番遠い百姓たちなんだということ。 百姓が憧れた侍は、しっかり侍なやつもいたし、みんな平等に人間なので同様に切れば死ぬということ。 色々なことを考える作品でもありました。あといっぱい血が出るよ! 一番好きなキャラは伊牟田です! 松本次郎先生の女子は可愛いのだが本作はほぼ出てこないからそういう意味では期待しないほうがいいぞ! 追記:謎だったところ、7巻のキャラ紹介に書いてあったので謎じゃなかったです!よく見ようね!