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OLの飯野朋子は仕事にしろ飲み会などのお誘いにしろ、
周囲に気を使いすぎて頼まれたら断れない。
それでいて周りとは馴染めずストレスは溜まる一方。
自転車屋さんの高橋くんは一見チンピラなんだけれども、
それは、したいことしかしない、
自分にも他人にも嘘がつけない、
そういう性格で、他人をいらつかせる事もあるということ。
実際には高橋君は、困っている人をみたりしたら
ほうっておけなくて手助けしてしまう良い人なのだが、
それも含めて自分は好き勝手にやりすぎると自覚していて
自分の感情に素直に行動をしていながらも、
不必要なほどにヒケメを感じたりしている。
ようするにこの二人、どちらもメンドクサイ性格だ。
上手に人と向き合えない。
だがこのメンドクサイ二人が出会い、
互いをそして自分を開放して理解していくストーリーは
とても面白く、そして考えさせられる。
人と上手につきあうってどういうこと?
上手に付き合うことが正しいの?偉いの?
それでみな、幸せなの?幸せになれるの?
一見いい人が見方によってはそうでもない。
その人のしていることが、すべて、したくてやっていることで
それに満足しているというわけでもない。
そしてその逆だってありうる。
そういうものかもしれないと思ってしまう漫画。