nyae2021/04/12「サービス」の意味をもう一度考える。いままで、サービスを受けることってなんとなく「自分の得になること」が定義だと思っていた気がするけど、それだけじゃないということが読んでわかりました。 自分の暮らしを振り返ると、何かを貰ったり得をしたわけじゃないのに、気持ちの良い接客をする店員さんがいるところはそのことを忘れないし、絶対もう一度行く。コンビニのように店舗ごとに扱ってる商品に大きな変わりがなければ素敵な店員さんがいるところを選ぶ。 同じお金を払うなら、よりサービスが良いところに払いたいし、むしろ多少高くてもサービスが良い方を選ぶ。そういうものですよね。 こういう話って接客の仕事をした経験がある人ほど思うところがあるんじゃないですかね。する方・される方どっちもわかるから。する方だった時の自分を思い返すと………ありゃダメですね。サービス紳士こしのりょう 野地秩嘉 永井博華4わかる
nyae2021/04/10ネタバレ春の呪いってそういうことか。春は死んだ妹のことなんですね。その春が病気で亡くなった直後に、姉である夏美が春の婚約者と付き合いはじめることで、罪悪感やらなんやらいろんなものを抱え込むはなし。 題材的にはもっと軽い感じに描くこともできると思うけど、この漫画はこれでもかと呪いに押し潰されそうになる人間を描いてる。その容赦のなさがすごく良かったです。 あとモノローグが多い漫画って読みにくくなりがちですけど、この漫画では読みにくさは一切感じなかった。ワザですね。よく分からないけど 夏美と冬吾には幸せになってほしいと思いながら読んでたけど最後に冬吾が言ったセリフ 「俺もお前も本当は呪われてなどいないのかもしれない」 「だがそれが解ける瞬間は恐らく一生来ることはない」 で、そうだよねー!とつらいけど納得しちゃったな。体だけ自由になることはできるけど、それだけで呪いが解けるとは限らない。春の呪い小西明日翔
nyae2021/04/09ネタバレ深い。そしてやっぱり、かわいい。📷誰もが何にでも簡単に「かわいい」と言うけど、それ以外にもっと大事な部分があるのでは?という“かわいい”という言葉の裏側や背景を掘り下げて考えるという意味でとても面白いマンガでした。 一方で読みながら「ねこかわいい…」と考えている自分もいる。 レオナルドくんの心のツッコミが関西弁なの好きです。リチャード青化2わかる
nyae2021/04/08Netflixでドラマ化!これをドラマ化するのはけっこうチャレンジングなことですね。実写で男性が妊娠したら漫画よりも衝撃が強いだろうな。 キャストは大物なのに民放じゃないところがやはりなという感じ。 これは適当につくっちゃだめなやつだと読んだことある人はみんな思うのでは。だけど作者の坂井先生が脚本にかなり口を出して、それがちゃんと反映されてると知ったのですごく期待しています! https://twitter.com/erisakai/status/1379956267494469634ヒヤマケンタロウの妊娠坂井恵理3わかる
nyae2021/04/07中東シリアでヤマザキ一家と出会った猫ゴルムものすごい数の国境を超えた引っ越しを繰り返すヤマザキマリとその家族。 この漫画の舞台である中東シリアの首都ダマスカスには、旦那さんのベッピーノの希望により移住することとなり、そして再びイタリアへ引っ越す2ヶ月まえに出会う猫・ゴルムとの日々を描く。というよりゴルムの目線で物語は語られる。 世界中いろんな場所でいろんな猫とともに生きてきた著者が言うには、シリアに住む猫は肝が座っていておおらかなのが多いらしい。ゴルムの目から見たヤマザキマリ一家の滑稽な日常描写もさることながら、このシリアという場所がこのあととんでもないことになるという事実が、読んでいて頭によぎる。 あとがきによればイタリアに引っ越す前の時点ですでに平和とは言えない状況だったらしいけど、それでもあそこまで長引いて、歴史的な建造物や遺産がなくなってしまうとは思いもよらなかっただろうなと思います。猫が主役の愉快な猫マンガですが、いろんな背景を思うとゴルムはとても不思議な運を持った猫だなと感じます。 ぜひイタリア引っ越し以降のゴルムの生活を描いた続編も読んでみたいものです。 ちなみにゴルムの名前はロード・オブ・ザ・リングからとっている。 日本では「ゴラム」と発音してたけどここでは違うのが国の違いを感じて面白いですね。アラビア猫のゴルムヤマザキマリ
nyae2021/04/02人間くさい虫たちの極限サバイバル読むと色んな作品が頭に浮かびます。みなしごハッチとかガンバの冒険とか。 2巻まではなんとなくで読んでましたが3巻から急に面白くなりますね。 キャラはみんな二足歩行で怪我すると血?が出るところとか虫っぽくないんですけどスズメバチだけはリアルに描いてておそろしい。ああやってスズメバチが他の虫を襲ったりコロニーを破壊したりって実際あるんだろうか? キャラが多いので名前を覚えるところまではいかなかったですけど(主人公すら危うい)久々に人間が出てこない漫画読みました。面白かったです。サバイビーつの丸7わかる
nyae2021/03/29仕事に生きる喜びがひしひしと伝わってくる #1巻応援読んでいるといい香りがしてきそうな漫画です。洋裁の仕事をしている女性のもとに、朝顔の花を持って「服を作って欲しい」と妖精の女の子が訪ねてきて…というお話。ハルタとか読む人に親和性が高そう。 綺麗なものや美しいものに囲まれたキラキラした華やかさと、仕事に生きる職人の生き様というふたつの要素がどちらも惜しみなく描かれているなと感じました。プロフェッショナルってこういうことだ…!と読む手に力が入る場面が多々あります。やっぱり仕事に生きている人って男女関係なくかっこいい。 妖精のヒメちゃんが、自分も他の妖精たちに服を作ってあげたいと思っていることに気づき、この気持ちに名前はあるのか景子さんに聞く場面がすごく好きです。2021年この漫画は大ヒットすべき、いやする!と大声で叫びたい気持ちです。妖精のおきゃくさま脇田茜1わかる
nyae2021/03/28ネタバレ人型ロボットとの共存人型のAIが当たり前に存在する世界。この作品はおそらく今よりも未来の話で、人型AIを大量生産したものの現在は多くの廃棄が進められている状況。そんななか今も人と一緒に働くAIと彼らと上手く共存している人間たちの姿が描かれます。 元々監視カメラ用として作られたAI・和音の目線から、生命が発するきらめきを見る描写はおもしろい。 時代が変わってもAIの彼らにしかできないこと、人間にしかできないことがあり、うまく役割分担すればさらに快適な暮らしになるはず。いつか人型のAIが普及する未来がきても、そこのバランスが崩れるようなことにならないといいですね。個人的にはどの家庭にもというより、必要な人のところに適切に使われればそれでいいと思います。 池辺先生の画風だと普通の人間も少しロボットっぽいところがあるので、読んでる感じでは人間とロボットの差があまりないなと思いました。私にできるすべてのこと池辺葵
nyae2021/03/27なごんだ今日の新刊ページでみかけて気になって1巻だけ読んでみたら、「これは好きなやつ」でした。以前、同じ作者の「魔王引退」もなんとなく読んで大当たりで、つまりこの作者の作風が自分に合ってるってことになりますかね。 最近だと西荻窪 三ツ星洋酒堂とか、普段はなかなかいく機会がないような場所に行ってみたいと思わせてくれる漫画って面白いですよね。この漫画も(こういうホストクラブがあるなら)行ってみたいと思えました。 魔王引退もそうですけど、絶妙にテンションが低空飛行で、かと思いきやふいに泣かせてくるところがニクい。安心してずっと読んでいられる。なごみクラブ遠藤淑子1わかる
nyae2021/03/26ネタバレ残酷だけど希望もある、とある中学生の恋 #1巻応援何も考えずに楽しく読める漫画じゃないってことは1話を読めば明らかなんですけど、無視できない"引力"がある漫画です。読まないとな、という気持ちになります。 主人公の女子中学生・淳が、幼馴染の彼氏がいながらもある時自分のピンチを救ってくれた女子高校生・圭と知り合い、圭への恋心を自覚します。中学生って大人よりも大事なものや簡単に失うことができない物事が多すぎて、残酷な現実だなと思います。そのなかで大きな心で支えてくれようとする大人もいて、淳も自分なりにけりをつけるところにはつけて、初めての感情と向き合おうとします。 こういう場合、圭への恋心に蓋をするかしないかには正解も不正解もなくて、もし六丸くんと付き合い続けてもそれも間違いじゃないと思うので、読者としては淳のしたいようにしてほしいという気持ちしかないですね。 あと個人的には、もし知らない人がいたら伝わってたら良いなと思ったのが生理の描き方。もちろん全員がそうじゃないけど、生理ってこういうことが起きるんだってちゃんと描いているのが良かったです。 少年誌で描かれていることがちゃんと意味のあるものになってほしい作品です。 気になるのはあの梅島心くんという少年ですね。 淳たちのクラスメイトなのにまったく素性が明かされないまま1巻が終わりました。圭ちゃんと親しそうな関係みたい。来陽と青梅深山はな2わかる
nyae2021/03/25日陰者たちの青春今でいうところのスクールカースト最下層にいる少年たち4人の、彼らなりに輝くための努力を描いた物語だと思いました。 彼らは元々、同じ学校に通いながらも全く接点がなかったのにひょんなことから友と呼べる存在になります。その過程もたまらなく良いのですが、彼らがいかに存在の薄い生徒かというのの伝え方もまた良い。親からしたらそんな悲しいことないだろうと思いましたけどね。 彼らはまず不良生徒を見返すために体を鍛え出すのですがその流れで、暴力に怯えず人を殴れるようにならないと、という考えに至ります。それが最終的に悲劇的な事件につながるのですが、なんとなく彼らを責める気持ちにはなれないというか、本当はもっと爽やかな方向で発散する術を見つけられれば良かったけど(例えばスポーツとか芸術とか)彼らにはそんなに選択肢はなかったんだろうなと。 実際、壮絶ないじめを受けてるわけじゃないしなんとなく日陰でやり過ごしていればなんとなく卒業してなんとなく大人になって…が可能だったのに、そっちを選ばなかった彼らをちょっと尊敬します。息をつめて走りぬけようほんまりう6わかる
nyae2021/03/24新聞とかでずっと連載してほしいとある4人家族の、なんてことなさが最高に面白い日常ショートストーリー。もうひとつのクチコミにも書きましたが単行本化を待ち望んでいました。 サザエさんみたいに、新聞のはじっことかでずっと連載していてほしいような漫画です。 #完結応援コットリコトコおくやまゆか1わかる
nyae2021/03/21リアル書店ってほんとにおもしろい!接客の仕事をしたことがある人はもれなく、ある!いる!わかる!!を味わうことができる漫画です。また、こんなご時世だからこそ、リアル書店にしかない魅力をこれを読んで知ってほしい。 私は書店バイトの経験があるので読んでいると当時の思い出がよみがえります。カバー作るのとかラッピングとかシュリンクとか段ボール縛るのとか付録付けとか、やったなあ…。 これを読んで本屋で働きたいって思う人絶対いると思います。本が好きだったら、本屋で働くのがいちばんいいです。 たまにやけに特徴的に描かれた客が出てくるんですが、作者の方が現役書店員さんということもあり、多分この人は実在するんだろうなと思うと笑ってしまいます。めんどい客が来たら逃げるところとかも良いですね。気持ちすごくわかる。 2巻以降も続いてくれることを願って、#1巻応援。カバーいらないですよね佐久間薫3わかる
nyae2021/03/19まじでこれがデビュー作か…こんな作品でデビューしちゃう人、絶対売れるっしょ…! 真偽は知らないが、「ジャンプ作品」というのを意識しないで描いてそうだなと思った。四季賞に応募したら大賞取れたのでは。それは言い過ぎ?恋は盲目藤本タツキ
nyae2021/03/18草だけ食べても意外と生きられるものなのかな貧乏すぎて草を食って生きている占い師(自称)の主人公が、空腹のあまりある大学の薬草を育てている庭に入り込んで捕まるところから始まります。 薬学部の教授や生徒の面々とのドタバタがメインですが、主人公がお腹が満たされている状態で人の手に触れると未来や過去が見える能力があるのがおもしろい。 家賃滞納で家を追い出されて、学部内に間借りして暮らしたり、いつも空腹だったり、食べてはいけない草を食べてしまったりと一般的な人間の生活とはかけ離れすぎてて読んでて可哀想になるんですが、当人がとにかく元気なのが救いです。 全1巻でちゃんと終わってますけど、もっと続いてもおかしくないのにと思いました。花食う乙女絹田村子
nyae2021/03/17マキマミ作者のSF読切作者がtwitterで公開してたので読みました。 途中からなんとなくオチが予想できるけど、主人公のキャラクターがすごくいいので、あっそういう反応か〜!とほっこりしました。 ノアの方舟が題材でもありますが、人を見た目の違いで差別しない主人公の考え方もメッセージとしてありますね。他のクチコミにもありますが、「その後」が読みたくなるいい読切だと思います。 https://twitter.com/machi_kayu/status/1372147548492763138?s=21ノア町田粥
nyae2021/03/16ネタバレいま連載してる中でいちばん面白いかも…?フルカラーの縦スクロールが馴染まなかったので読まずにいたけど、単行本になったので読んでみました。 当然といえば当然ですけど、東村アキコファンは絶対読んだほうがいい。面白い。 もしかしたら今連載中の東村作品の中でいちばん面白いかも。 かんたんにいうと、芸能ゴシップライターの主人公・遥が、大好きな俳優・SORAの熱愛スクープをきっかけに、小学生の頃にした3歳年下の可愛い男の子「こうちゃん」との切ない恋を思い出すんだけど、そのこうちゃんがもしかしたらSORAと同一人物かもしれないという話。というか同一人物なんだけどいまのところ遥はそれに確信を持てていない。取材で対面して名乗ったけどSORAは無反応。覚えてないのか、どうなのか…。 当時、幼馴染の猫作に変態だとからかわれたせいでこうちゃんとの思い出を30歳になるまで蓋をしていたから、一度その蓋が開いてからどんどん色んなものが蘇ってくる感じがなんかわからないけどこっちもドキドキする!! 仮に「あのとき本当はこうちゃんのこと好きだった」と言ったところで、いやむしろ言うべきなんかじゃないけど、どうしても記憶って美化されがちだし幸せだったときの思い出って蔑ろにできないよね、しがみつきたいよね…!ってのがものすごくわかる。 あと東村作品の好きなところ、サブキャラがホント良い。 個人的にはSORAのお兄ちゃんが最高。私のことを憶えていますか東村アキコ40わかる
nyae2021/03/15「左中間」でジュース屋を営む犬続編?のZ(ぞね)の方は読んでいるんですけど、こっちを読んでいませんでした(読んでなくても問題ないですが)。今更ながらどちらもヤンジャンで連載していたと知りびっくりしました。いまのバス江的な立ち位置だったんだろうか。 全1巻のようですがすごいところで終わってるので単行本未収録の話があるんですかね。でもあれで完結と言われれば、まあそうかぁ、という終わりかたです。 パッと見コロコロとかで連載してそうな空気を出しながら実際はわりと邪悪なんですけど、どこか生活感のある描写がたまらないギャグ漫画です。 おおひなたごう先生の漫画といえば小ネタの多さが特徴ですが、その点で言うと週チャン連載のフェイスガード虜の方がこれでもか感がありました。電子化してほしいなあ。 犬のジュース屋さんおおひなたごう1わかる
nyae2021/03/12ネタバレ想定の800倍おもしろかった🐷ある日突然、会社の同僚たちの顔が「豚」になって襲いかかってくるという話。その設定だけでもう面白かったので、はずれても別にいいやと思って期待せず読んだら想定の800倍くらい面白かったです。 途中までは、ゾンビが豚になったようなものかなと思っていたけど意外とそういうわけでもないことが分かります。スッキリするオチじゃないところも含め、文句なしのエンタメでした。 会社で嫌な奴がいたり嫌なことがあったら、全員豚になるのを想像すると楽しいかもしれません🐷会社の奴には絶対知られたくない若竹アビシ1わかる
nyae2021/03/08来月号のフィーヤンからシリーズ化すると知って2017年に掲載された一話限りの読切が電子単行本になったものなんですね。知らなかったので読んでみた。 厳しい労働環境の職場を辞めようとしたら、上司も一緒に辞めてしまうところから始まり、それからその元上司とその弟と不思議な絆が生まれる話です。 これぞ海野つなみという感じの会話劇。読んでて気持ちいい。 新作もこの3人が出てくるみたいなので今から読むのが楽しみです!!スプートニク海野つなみ
nyae2021/03/07ASが「20〜30人にひとりくらいはいる」と知って📷そんなにたくさんいるの?と思う人がほとんどなんじゃないでしょうか。 私はこの漫画を読んでそれを知った時、発達障害と呼ぶことに違和感を覚えました。確かに、漫画に描かれてる作者含めた様々な人の「やらかし」を読んでいると、特殊だな、大変そうだな、と感じることが多いです。しかし同時に、そもそも健常(と呼ばれる側)が置いてるハードルも高すぎるんじゃないか、それを超えられない人をまとめて障害と呼ぶのは乱暴なんじゃないかとも感じました。 とはいえ、今まで生きてきたなかで自分の中に埋め込まれてきた 「普通はこうすべき」「こうするのが常識」「これができないなんでおかしい」という思い込みを取り払うのが難しいのも事実(そこは頑張れよという話だが)。 読んでると、ASの人でも関わる人や環境によっては健常同様に生きていける場合もあることがわかります。運と縁とタイミングってやつだな、と思いますけど、健常も同じですよね。 しかし作者もその他の方も、よく今まで無事に生きてこれたなというエピソードが満載です。親しい人にAS等の特徴があったら、今まで生きてきてくれてありがとうと伝えましょう。 あとがきに、「健常」と「障害」は区別であって差別ではないって書いてあったことにもハッとしました。漢字表記を気にして変えたりとか、気遣いのやり方のズレなんだなと。 毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で沖田×華4わかる
nyae2021/03/01ネタバレ石黒正数っぽいというのはわかる最初の方読んでる時は、ぽいなーとは思っていたけど、結果そこまででもないな、という結論に至りました。あと自分は普段からゲームをほとんどしないんですが、する人の方が何倍も楽しめるんだろうな、という内容でした。それでも結構面白かったので、相当面白いんだと思います。 こういう話を3巻以下で綺麗にまとめてる話ってだいたい面白いですよね。 礼香というキャラクターの社会からはじかれてしまう感じ、最後どうなるんだろうと思ったら、自ら社会から完全に抜けたというオチ。個人的にはそこがいちばん良かった。あとがきにもありましたが、それが幸なのか不幸なのかは微妙なところだけど。百万畳ラビリンスたかみち3わかる
nyae2021/03/01河内遙が描く三角関係読切今日、マンバの新刊通知で来ていたんですが、新作?とおもったら2009年にフィーヤンに載った読切らしい。知らなかった。 あらすじにもあるように、レーベルはBLだけど内容はほぼ一般向けのほんのりBLです。 男子・シムラにそれぞれ片思いをしていた男子・リキと女子・キミカ。ふたりの恋はシムラが転校することで終わってしまいます。しかしその後、恋のライバルでもあったふたりは夫婦に。そしてある日、キミカの仕事場にシムラが現れたことで、三角関係の意外な真実が明らかになり…というお話でした。 というか、河内遙先生ってBL描いたことないんでしたっけ。 あんまり過去作のこと知らないんですけど、いつかガッツリBLを描いてほしいと思っちゃいました。カミキリムシ河内遙
nyae2021/02/25あかねが主役の『ヤマタノオロチ編』数あるバトルエピソードのなかでも、ダントツに好きなのがコミックス25巻から26巻にかけて描かれる『ヤマタノオロチ編』で、自分が生まれて初めてらんま1/2を読んだ回でもあり、ヒロインのあかねが主役です。 ある日あかねがひとりで化物退治に向かい、そこである少年と運命的な再会を果たし…というもの。まず料理下手のあかねが"普通のカレー"を作るという衝撃的な始まり方をする点からも、他とは一線を画すると思っています。 またここでは"真之介"という(この漫画の中では)わりと普通の少年が出てくるのが特徴的で、それにより"乱馬に正統派ライバルがいるタイプ"の珍しい三角関係が生まれるのも見どころのひとつ。 そんな複雑な関係性と悲しいすれ違いが起こる中、乱馬はあくまであかねの「真之介を救いたい」気持ちを汲んで、真之介と共闘する展開になるのもアツい。全体的にみんなの人としての優しさとか思いやりがベースにあるのがなんかいいんですよね。 女好きなヤマタノオロチのところへ、あかねのかわりに女らんまが行くのではなく、あえて乱馬は女装して戦いに臨みます。あくまでもあかねが中心に真之介のために戦うという構図が最後まで崩れないのが良かった。そして忘れてはいけない良牙の存在ですが、ここまで都合のいいように扱われた回もなかったのでは。笑 という感じで、あかねの武道家としての強くて真摯なところと優しくて情に厚いところ、更には乱馬とあかねのもはや"家族愛"ともいえる絆を改めて感じることができたいい回だったなと思います。らんまを読んだことがない人にこのエピソードだけでも読んでほしいくらい、お気に入りです。 しかし、あの時どうしてあかねは普通のカレーを作ることができたのか。謎です。 #マンバ読書会らんま1/2 〔新装版〕高橋留美子5わかる