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春は死んだ妹のことなんですね。その春が病気で亡くなった直後に、姉である夏美が春の婚約者と付き合いはじめることで、罪悪感やらなんやらいろんなものを抱え込むはなし。
題材的にはもっと軽い感じに描くこともできると思うけど、この漫画はこれでもかと呪いに押し潰されそうになる人間を描いてる。その容赦のなさがすごく良かったです。
あとモノローグが多い漫画って読みにくくなりがちですけど、この漫画では読みにくさは一切感じなかった。ワザですね。よく分からないけど
夏美と冬吾には幸せになってほしいと思いながら読んでたけど最後に冬吾が言ったセリフ
「俺もお前も本当は呪われてなどいないのかもしれない」
「だがそれが解ける瞬間は恐らく一生来ることはない」
で、そうだよねー!とつらいけど納得しちゃったな。体だけ自由になることはできるけど、それだけで呪いが解けるとは限らない。