【“どん底”で生きる、第14集】 工場で働く片桐真実は、自分を中卒だと笑い捨てた 周囲を見返すべく、人種のルツボ“通信制高校”に入学する。お嬢様・莉央と出会い、惹かれ合った二人は付き合い始めた。二年生になった真実たち。莉央はアルバイトを始め、新たな人間関係が広がる。花火大会、運動会、誕生日を経て、より強まる二人の絆。そして、父に会いたいと願う妹の真彩。悩みに悩み、紆余曲折を経て 妹を父に会わせる決心をした真実。その再会の場で、起きてしまった“最悪”。莉央の父の懇願を受け、真実が選んだ未来とは───。大ヒット青春ラブコメ、超待望の最新刊!! 著者渾身のスピンオフ 『お嬢さまから始める結婚生活』第1集も好評発売中!!
たまを 十四歳。廓に生まれた少女が残した季節の記憶。慶応二(1866)年、日本の花鳥風月と異国の文化が交錯する長崎・出島―― 早逝する宿命を背負い、美しくも残酷な季節を生きたある少女の物語。第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞!! 高浜寛最新作 『ニュクスの角灯』『蝶のみちゆき』に連なる「長崎三部作」最終節 (あらすじ) 長崎・丸山遊郭の「たまを」は姉女郎・咲ノ介の禿(かむろ)として出島のオランダ商人邸に入る。炊事、洗濯、お使い……日々の労働に四季折々の風物を見つけ、医師のトーンやコックの岩次、フランス人貿易商の息子・ヴィクトール、混血児の小浦百年など個性豊かな人々との出会いに「廓の外」を垣間みる。「お前は大人にならんでええ…」かつての姉女郎・几帳の言葉の意味を測りかねたまま、たまをはいつか来る「その時」を静かに待つ――