インセクツ
製薬会社・テルバイド化学が開発した「ペレナドウイルス」。有用なタンパク質を生み出すためのウイルスであったはずが、被験体となった昆虫の巨大化、凶暴化という予期せぬ結果を招いてしまった。緊急事態として閉鎖された街の中で住民たちは…!?
母を亡くして以来、口がきけなくなってしまった少女・“凛々(りり)”は、おばにあたる“のばら”と同居人・真耶が住む屋敷を訪れる。木々に囲まれたその屋敷には、たくさんの本とたくさんの猫たちが。どこか陰のあるようなのばら、屋敷に出入りする人々、幻想的な出来事を通して、やがて凜々は……。心の再生を描くファンタジック・ストーリー。
幕末ゾンビ
時は幕末。薩摩・長州の新政府軍に追われ敗走を続ける旧幕府軍。永倉新八ら新選組の残党は、主君・徳川慶喜の命を守るため絶望的な戦いを続けていた。そんな最中、防戦一方の戦場に「人ならざるもの」がなだれ込み……!! 永倉新八、土方歳三、沖田総司、西郷隆盛、勝海舟……幕末の英雄たちと屍者の群れ、今、激戦の幕が上がる――!!
マッシュルーム
「人間なんざ単なる獲物にすぎないんだよ」 20世紀末、南太平洋某所で製薬会社の資源調査チームが遭遇した、奇妙で凄惨な殺戮劇。時は流れ現代・東京。高校生・橘倫は、一家心中の舞台となったアパートを訪れた帰り、死んだはずの男とすれ違う……!! ノンストップ侵食ホラー、開幕――!!!
16歳のマリアはアーバンド候爵家で侯爵令嬢リリーナに仕えていた。メイドとしての仕事をこなしながらも、“鼠退治”“害虫駆除”と称して侯爵家の人々を狙う暗殺者たちとの戦闘をくり返すマリアと使用人たち。そんなマリアの前世は【最強の黒騎士】と謳われた男・オブライトだった…!! フレイヤ王国で巻き起こる極上バトル&コメディ&群像劇!!
愛され洋輔
山よりも高いプライドと海よりも深い自意識を持った、まあまあのイケメン・洋輔の日々。とにかくウザイ。だけど気になる、クセになる――。天才・いがわうみこが贈る、愛されコメディ!!
輿水理香、28歳独身のフリーランサー。ひとりぐらし歴X年、彼氏いない歴X年…。仕事と同じくらい、プライベートも充実させたいと思い立ったはいいけれど、どこに行けば恋ってできるの…!? 大ヒット“超おひとりさま”ストーリー、復活!!
ボクは精神的引きこもりの近松ナウ。特技は<時間差攻撃型衝動行動>平たく言うと“気が弱くてその場では怒れず数年経って妄想が極限に達したときにキレて破壊行動する”というクセだ。そんなボクが絶対の自信を持つのは『絶対に騙されない』こと。だってボクが女だったらボクみたいな男は絶対好きにならないからな! なのに、美少女転校生・かぴあがマンガみたいな思わせぶりな態度を取るんだけど……!? だ、騙されないと言ったら騙されないからな!! 小路啓之的恋愛世界、第1巻!
「名無し」の奴隷、黒猫族の少女。呪詛の首輪の強制力により、逃げ出す事も叶わず虐げられ、売り飛ばされるのをただ待っている日々──。そんなある日、少女が目にしたものとは…!? 第4回ネット小説大賞を受賞した大人気小説を堂々コミカライズ!
くんくんガール
高校二年生の小手川美穂は、どこにでもいる女子高生……に比べ、とても『匂い』が気になる女の子だった! 身の周りに溢れている“クサイ臭い”から“芳しい香り”まで、思わず『くんくん』しちゃう! そして時には“異性の香り”に惹かれたり…!? 唯一無二のスメルラブコメディ!
おねだりしてみて
収録作品「おねだりしてみて」「魔法少女が将来なりたい職業第1位になりました」「No,105」「筍と帆立の春雨サラダゆず胡椒風味」「泣きたい人は何処にも居ない」「はちみつ日和」「ふたりべや」 単行本未収録作品、ふたりべや特別編、描き下ろし満載の“百合”作品集。
おぼろ探偵帖
時は明治―― 街にはガス燈が灯り、夜の闇がすいぶん明るくなった東京。とはいえ、巷には未だ妖怪が存在していた。狸穴法師とその弟子の尾百、そして化物の先遣・夜雀が挑む怪異とは!?
母を亡くして心を閉ざした9歳の凛々(りり)は、叔母・のばらの元に預けられる。不思議な感覚の中に住む凛々が、周囲の理解によって心を開いていく過程を描きながら、次第に物語は、叔母・のばらの過去と内面を描き始める。 凛々の母・ゆりかは、のばらの双子の姉妹。感覚も感情も共有していた二人の幼少期の安心感・楽しさ……それを抱き続けたまま大人になったのばらの、ゆりかへの愛着は重い執着となり、痛々しい。 のばらの想念が捻じ曲がって凛々に向かう、息苦しい後半。同居人の麻耶との、まるで時間のかかる認知行動療法を一気に行うような対話。のばらの感情の起伏に、心を揺さぶられる。 童話、魔女の家、幽霊、不思議な双子語……子供の為の世界をふんだんに描きながら、いつまでもそこにはいられない、という現実を残酷に描く物語。それでも何回も読みたくなってしまうのは、そこに沢山の優しさと美しさがあるからだろう。 (本作は百合作品枠で紹介されることがありますが、のばらと麻耶の関係よりは、双子の強すぎる絆と、そこへの囚われという『双子百合』と捉えると良いと思います。甘いのはありません)