滝本亘太は学生時代は全国大会でも活躍したアマチュアゴルファーだったが、大学卒業後は広告代理店「日本プランニング社」に就職し、営業マンとして仕事に励んでいた。業界2位の酒造会社「コスモ酒造」へのプレゼンで、トップ・ゴルファー木村義一の起用を提案した滝本。相手方の宣伝部長・野崎に木村プロを紹介するべく接待ゴルフのラウンドを組むが、そこで滝本は木村から「ゴルフは“あるがまま”の状態からボールを打つスポーツ」であり、それに徹せないお前のゴルフへの愛は「浅い」と言われてしまう。何気ない木村の一言がやけに滝本の心に残った――。そんな時、会社でトラブルが起きて…。東大ゴルフ部出身で大手広告代理店での勤務経験もある「ゴルフトゥデイ」編集長の小林一人と、「バツ&テリー」で一世を風靡しゴルフ漫画も数多く手がけた大島やすいちのコンビが放つ大型ゴルフロマン!
男弐【合冊版】
※本作は、「男弐」(全10巻・集英社刊)を底本とした合冊版になります。戦国時代、江戸時代、幕末…。それぞれの異なる時代の中で、3人の男弐達はそれぞれの「今」に己の生き様を刻み、死んでいった…。一人は山本勘介。大恩ある主君・武田信玄を天下取りへと導くべくその身を賭した伝説的軍師。一人は服部半蔵。戦国の世より主君・徳川家康の影に潜み、走り続けた伊賀忍者。そしてもう一人は土方歳三。激動の時代の中、滅び行く幕府を守るべく自らの信念を貫き戦った非情のヒーロー。しかと見届けよ! これが男弐の生き様だ!
キック魂
これは…殴られ! 蹴られる! 男の物語――野球、相撲、ボクシング、プロレスにつぐ、第五のプロスポーツ、キックボクシングに、若い血潮と情熱をたたきつけて…殴られても蹴られても雄々しく立ち上がり続ける、不屈の魂の記録である! 昭和43年9月。キックボクシング東洋ミドル級チャンピオン沢村忠は遠く母国をはなれたタイのルンピニー・スタジアムの特設リングに立っていた。客席には超満員のタイ人ファンが津波のようにどよめいていた……!!
※本作は、『花板虹子』(全10巻・実業之日本社刊)に単行本未収録の95話分を追加収録し再編集した合冊版です。料亭・藤乃家の板長が亡くなって三か月…今日、新しい板長、つまり花板がやって来たのだが、旦那さんが連れてきたのはなんと女の板長だった!! その名は清水虹子。見た目は何とも冴えないメガネの小娘という感じ…。「板場ちゅうのは男のもんだ!」「あんな小娘にアゴでこき使われるなんてごめんだ!」「女に気の利いた料理などできっこねぇ!」板場の料理人達は、女が板長になるという事実に猛反発。特に次期板長と言われていた桜井は板場をボイコット。不穏な日々が続く中、室井が虹子にフグのおろしで勝負を挑んできた。しかも室井が勝ったら、虹子は板場を出ていくというルールで…!!
夜の料理人
新宿は歌舞伎町で知る人ぞ知る小料理屋を営む料理人・鬼神半次郎。料理の腕前は一級品で、常日頃から客に「こんな小さな店にはもったいない腕」と言われる職人だ。しかし…それは彼の表の顔。半次郎の真の姿は、新宿の悪党どもを文字通り「料理」してしまう、必殺仕置人なのである! 半次郎の店には悩みを抱えた多種多様な客が舞い込んでくる。金に物を言わせて関係を迫る生臭坊主に付きまとわれる美女、性根の腐ったヒモに騙されて風俗で働く若い娘…半次郎の包丁が夜に光り、悪を裁く!!
芝の貴婦人
その美貌と超ミニのスカート姿で、パンチラを物ともせず豪快なショットを連発する、新進気鋭の女子プロゴルファー・秋月愛25歳。芝(グリーン)の貴婦人の異名を持ち、その華麗な一打はギャラリーが愛(ラブ)ショットと呼ぶほど。そんな愛の恋人・桐山は新ゴルフ場建設という悲願を持っていた。その夢をめぐって暗躍する政財界の首領、ゼネコン……男たちのドス黒い野望に翻弄されてしまう愛だったが……? 牛次郎と平野仁のタッグで、艶めかしく描かれるゴルフ・ロマン!
麻雀刑事
湊宏美(みなと・ひろみ)……33才。神奈川県警捜査一課に勤務する、子連れの刑事である。強面の刑事に似つかぬこの名前は、女子誕生を熱望した親から無理やり付けられたものだ。妻は8年前、息子の誕生と引き換えにこの世を去った。その後、遺された武志(たけし)と共に、二人で暮らしている……。普段は単なるギャンブル好きな冴えないオヤジ・宏美だが、その真の顔は―― 警視庁麻雀課の特命を受けた匿名捜査官(Gメン)、麻雀刑事! 麻雀アクション・ロマンの決定版!
龍子~羅刹の女~
常盤組組長の一人娘龍子と、反町組の若頭赤井。互いに横浜を拠点とし長きにわたり抗争を続けてきた敵対するヤクザ組織の二人が恋に落ちた…。白い肌に赤井と同じ「羅刹」の刺青を彫り、命懸けで父親を説得した龍子は赤井と夫婦になるが、平穏な日々はそう長くは続かなかった。鬼剣組の横浜進出を機に、龍子の努力もむなしく再び全面抗争へと突入した常盤組と反町組。互いに愛し合いながらも別れ、対立するそれぞれの組の組長として修羅の道を歩む龍子と赤井の運命は――!?
昭和一代女
反骨の評論家と柳橋の名妓の間に生まれた美少女・鷹野翔子は、愛する母を特高警察に虐め殺されるという痛ましい経験を胸に激動の昭和を強く生きてゆく。「あしたのジョー」「巨人の星」等の大ヒット作で知られる梶原一騎と、「同棲時代」「修羅雪姫」等の名作を送り出した上村一夫が生涯でただ一度だけタッグを組んだ伝説の作品!!
太平記
北条高時執権下の鎌倉幕府。正中元年、朝廷の権威回復を図る後醍醐天皇の倒幕計画が発覚し、側近の日野資朝・俊基らは捕らえられる。なお挫けぬ天皇の要請を受けた楠木正成は、笠置の山で、赤坂の城で、天才的な戦略を用いて幕府軍を散々に打ちのめした。衆寡敵せず、遂に赤坂の落城が迫ったとき、正成は城に火を放ち、自害して果てたと思わせて姿を消す。正成一人生きている限りは、聖運は開かれる!
ピストン堀口物語
昭和6年、栃木県真岡。日本拳闘倶楽部の創立者・渡辺勇次郎がボクシング興行で訪れたとき、飛び入りでプロ・ボクサーの花井に挑み、もう少しで勝ちかけた少年がいた。真岡中学柔道部主将・堀口恒男である。早稲田大学に進んだ堀口は、その大器を見込んだ渡辺に歓迎されて日本拳闘倶楽部に入門した。防御を無視しひたすら打ちまくる独自のスタイルに徹した堀口は、日仏拳闘戦の日本選抜戦に出場。その戦いぶりに『ピストン』と冠された。決勝に進出した堀口は、大先輩で『ノックアウト・アーティスト』と呼ばれた中村金雄と対戦し、勝つ。そして日仏決戦へ! 梶原一騎の処女作にして遺作となった巨編。梶原ワールドの原点を見よ!!
悪役ブルース
梶原一騎原作による、空手家VSプロレスラーの異種格闘技漫画の決定版! 吹雪純也は全日本空手選手権の決勝で対戦相手の両目をえぐり、反則負けになってしまう。対戦相手の空手家は失明の危機で高額な手術費用が必要だと聞く。そんな折、覆面レスラーのミスター0は残虐的なプロレススタイルで対戦相手を次々に血祭りにあげていた。手術費を稼ぐために圧倒的な強さを誇るプロレスラーに小柄な空手家が挑んだ結果…!?
花板虹子は全部読んだのだが、このバージョンには単行本未収録の95話分が入っているということでまた最初から全部読んだ。 前半もいいがやはり後半の四条再建編がいい。料理漫画のテンプレートのような食材の仕入れを邪魔する嫌がらせから、料亭ならではの接客/配膳を仲居さんの派遣を邪魔する、主人公の店の料理人を金属バットでボコボコ殴る、色仕掛けを仕掛けて借金を背負わせる、出店するデパートの管理者を脅迫して主人公の店の鍵を開けさせて米を交換するなどいろんなパターンがある。 特にすごいのはライバル店が主人公の店の無料食事券を勝手に作成して配って、揉め事を起こして評判を落とそうという作戦まであった 色々料理漫画を見てきたがここまでやる料理漫画ってのは初めて見た。