自分はその作品を描いたのがどんな人か気になるタイプだと話たら、作品と作家は別だからそんなことは考えないと言われ、この「パースペクティブキッド」を渡された。ひさうちみちお先生のファンは実際に先生にお会いすると作風と本人がまったく違うので驚くのだと言う。

端正なペンタッチで耽美な世界が描かれている。男色や殺人や吸血鬼まで描かれているけど悪趣味なおどろおどろしさはない。追いかけ続ける美少年キッドが一体何者なのか…?ユーモアと美しさの余韻が残って好きな終わり方だった。

あとがきにデビュー前は見た夢の内容そのままのつまらない漫画を描いていたとあったけど、そのプロセスがなければ描かれなかった作品かもしれない。他人の夢はつまらないとは言うけど、話の構成が上手ければそんなことないんだと思う。それがなかなか出来ないんだけど。20代でこれを描かれたのはすごい。

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ダイヤモンドの功罪

最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!

ダイヤモンドの功罪
かしこ
かしこ

最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。

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義経の赤い春

義経の赤い春

叡山を追われ京に流れてきた弁慶。口入屋の持ってきた公達の家から盗まれたという家宝の太刀を探すアルバイトを請け負ったのだがそれがいつしか人気を呼び、五条坊門の大橋完成イベントで源氏の御曹司「五条の禿殺し」こと牛若丸を相手に太刀取りを披露することに…!心優しき弁慶と美しく凶暴な牛若丸の対決の行方は―!?

ラビリンス 愛蔵版

ラビリンス 愛蔵版

天才漫画家、ひさうちみちお。1976年、パリの公衆便所で客を漁る美男子を主人公にした『パースペクティブキッド』が 「ガロ」新人賞に入選し、その後は同誌を中心に活躍。80年代にはニューウエーブ漫画の騎手として脚光を浴び、常識を覆す手法で漫画界に衝撃を与えた。この『ラビリンス』には、天才漫画家、ひさうちみちおの処女作である『パースペクティブキッド』が収録されている。【目次】 帽子屋と迷路 パースペクティブキッド ラバンナジールの愛の夢 病院の午後 パルメランの孤独 突き棒を蹴って棘を得る 嘆きの天使 愛妻記etc

オーロラ 森の奥の永い睦言

オーロラ 森の奥の永い睦言

天才漫画家、ひさうちみちお。1976年、パリの公衆便所で客を漁る美男子を主人公にした『パースペクティブキッド』が「ガロ」新人賞に入選し、その後は同誌を中心に活躍。80年代にはニューウエーブ漫画の騎手として脚光を浴び、常識を覆す手法で漫画界に衝撃を与えた。天才漫画家、ひさうちみちおは、(1)アート系、(2)エロ系、(3)文章+イラストの3つの世界を描く。『オーロラ 森の奥の永い睦言』は(3)に分類される作品だ。

理髪店主のかなしみ

理髪店主のかなしみ

理髪店主は子供時代、体が弱かった。小学校五年生頃には登校しなくなっていた。その頃彼の家は裕福だったので、家庭教師をつけてもらう。彼女は父の愛人でもあった。父への憎しみから、彼女は理髪店主に体罰を加えていたが、逆に彼は家庭教師に対して性的な憧れを持つようになる。ある日、家庭教師が帰った後、彼女の座った椅子に顔を埋めているところを発見され、理髪店主はじかに彼女の股間を顔に押し付けられた…。マゾやスカトロの魅力に取りつかれ、飽きることなく真の恥ずかしさを求めて生きた男の物語…。

試し読み
托卵

托卵

托卵と言う習性を持つ鳥・カッコー。その名を冠せられた、カッコーと呼ばれる民族がいた。彼らは昔から自分の国を持たず、少人数の集団を作って各地を巡り、芸を見せて日々の糧にする暮らしを送っている。そんな彼等が、金で産婆を買収して、次々と自分達の子を各家庭に送り込み、世界を支配しようとしていると言うのだ。それが本当なのか?証拠があるのかは、問われなかった…。ある殺人事件に関するカッコーたちへの疑惑を晴らそうとする修道士と、その事件を審理するリベラルな判事の養子を中心に展開する、差別の諸相。深い、…です!

オシャカ

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2500年前、ヒマラヤの麓にカピラバスという国がありました。カピラバスのお城には、情け深いスッドダーナ王と優しいお妃のマーヤ様が住んでいました。ある日マーヤ様は夢をご覧になったのです。空から白い象が降りてきて、マーヤ様の○○のなかに入りました。その時同じ部屋で、スッドダーナ王は椅子に座ってうたた寝をしていたのですが、夢の中でマーヤ様の夢をのぞき見てしまったのです。そのあまりの恐ろしさに、スッドダーナ王は御夢精をなさり、宙を舞われた御液がマーヤ様のアノ部分に入っていったのです…。長~い十月十日の物語。恐れを知らぬ、釈迦誕生奇話!

義経の赤い春

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叡山を追われ京に流れてきた弁慶は、口入屋の持ってきたアルバイトで、公達の家から盗まれたという家宝の太刀を探すことになった。多分どこかの武者の手に渡っているはずと、片っ端から道行く武者をぶっ倒して太刀を検めるという、大雑把な方法である。それがいつしか人気を呼び、弁慶は戦で人が死なぬようにと太刀千本奪取の大願をかけたのだと噂された。折りしも大雨で流失した五条坊門の大橋を再建する平清盛たちの動きがあり、その完成記念に弁慶千本目の太刀取りを行わせようというイベント計画が進んでいく。相手に選ばれたのは、源氏の御曹司で禿(かむろ)殺しの常習犯・牛若丸!心優しい弁慶と、美しく凶暴な牛若丸の対決が迫る!!※角川書店の単行本を分冊しております。

100万人のマスチゲン

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エログロナンセンスも突き詰めれば現代美術だ!思わず目を伏せたくなるはずのぎりぎりのネタも、天才ひさうちみちおの手にかかれば、アーティスティックなマンガにはやがわり。独特の乾いた画面からにじみ出る下品と上品の混沌を体感すれば、脳が嬉しい悲鳴を上げること間違いなし!

夢の贈物

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ぼくの家はお金持ちです。ぼくは箱庭をつくりました。プラモではなく、本物の素材で牧場をつくったのです。出来上がってみると、何か物足りないと感じ、それは牛だと気がつきました。でも箱庭の牧場に本物の牛は入りません。偽者が嫌なぼくは、牛肉を買ってきて入れる事にしました…。ファンタジーではなく、人間の歪みに焦点を当てた、どこか怖い短編集。

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