まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!
満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎(よたろう)。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲(やくも)がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!?昭和元禄落語心中・与太郎放浪篇、いざ幕開け!!
かつて姉の影響でバレエをやっていた伊沢ゆりあ50歳。現在は手芸教室の先生として地味ながらも幸せに暮らしている。そんなある日、物書きの旦那が渋谷のホテルで昏倒し、救急車で緊急搬送される。病院に駆けつけるとそこにいたのは旦那と見知らぬ美青年。診断はクモ膜下出血。緊急手術をし一命は取り留めたが、旦那はいっこうに目覚めない。そして後日、病院で再開した美青年の口から語られたのは信じがたい話で……。
念願かなって、新築のタワーマンションに引っ越してきた主婦の明日海(あすみ)。娘の杏(あん)を通して、4人のママ友ができるが…? 憧れのタワマンを舞台に繰り広げられるママ友同士の過酷な人間模様を「ライフ」のすえのぶけいこが強い筆致で描く!!
親を知らない夫。りんごと育った妻。夫婦は、りんごの村の禁忌を破った。――雪深いりんごの国に婿入りした雪之丞(ゆきのじょう)。昭和の激動から離れ、北の家族と静かに巡る四季は親を知らない彼の中になにかを降り積もらせてゆく。それは冬、妻の朝日(あさひ)が寝込んだ日。雪之丞の行動が、りんごの村に衝撃を与えた。りんごの時間が動き出す、田中相初連載作!
ベテラン作家の幸田まり子は自分の家で息子夫婦、孫夫婦との間で住居問題が勃発。老人の自分には居場所がないことを感じ一人家出を決意。街中のネットカフェで暮らし始めるが……?
【ebookjapan限定描き下ろしイラスト(1P)を巻末に収録!】時は天元――春。橘氏長者の長女・光子は、溺愛する弟・則光の婿入りにショックを受けていた。則光の結婚相手・なぎ子は、輝く美貌と雅なセンスの持ち主。しかし、なぎ子の言動に不審なものを感じた光子は、二人の離縁を画策する。光子がたどり着いた、なぎ子の秘密とは――!? 後の清少納言である、なぎ子の奔放かつ胸に刺さる言葉の数々。歴史漫画の枠にとらわれない、これまでになかった新たな平安絵巻、開幕!
骨肉腫で片足を失った女子高生、鈴。生きる気力すらなくしていた彼女だが、義足技術者・風見と、競技用義足・ブレードとの出会いによって人生が大きく変わりはじめる。二度と手に入らないと思っていた、「走って、風を感じる」こと。そしてクールな風見には、ブレード開発にかける過去があり…。走る楽しさが心ゆさぶる、青春パラスポーツ漫画!
星の神のごとき深き青――瑠璃色の瞳を持つ少女ニナは、その美しき瞳ゆえに、フォルトナ国第二王子、アズール・セス・フォルトナに見出される。三ヶ月後に、大国ガルガダの王位継承権を持つ第一王子のもとに嫁ぐはずだった姫巫女アリシャの身代わりとして。姫として作法を学び、美しく着飾り、大国を欺くことを求められたニナは、運命に翻弄されながら、一生に一度の恋に出会う。王宮恋愛ファンタジーの幕開け!
「妊娠」「出産」。他人事だと思っていませんか?男が妊娠・出産するようになり、早10年。エリートサラリーマン桧山健太郎(ひやま・けんたろう)は、自分が妊娠したことを機に、世間の「男の妊娠・出産」に対する偏見を目の当たりにする。最初は自分の居場所を作るため、出産を決意した桧山だったが、その行動は、すこしずつ、周りの人を、そして自分自身を変えていき……?
紅茶の香りに似たアザミが咲きほこる庭、人の言葉を話すコガネムシがやってくる庭、焼きたてのミラベルのタルトと笑い声に包まれた庭、47歩先に壊れたアシカのプールが見える庭……。さまざまな“庭”を舞台に、生きるものの繋がりを描くITAN掲載シリーズをはじめ、満場一致で大賞を受賞したデビュー作を含む短編5作を収録。人間の愛しさを豊かに伝える鮮烈な才能!
花コイ少年
のちの世阿弥となる美少年・鬼夜叉は、申楽という芸能の舞手。舞手としては美しくても、申楽を軽んじる武家や貴族にはおとしめられ、失意の鬼夜叉は、夜桜の舞うなかで美しく舞い踊る。それを見ていた青年こそ、時の将軍・足利義満で――? 世阿弥が「能」を創り出した背景にあった、美しき将軍・足利義満の愛と企み。悠久の時を越える室町ラブロマンス、開幕!
終わってしまった・・50巻と区切りも良かったですし、ちょっとマンネリ化もしてきてないとは言い切れない状態でしたので、これで良かったのかもしれませんが、続きが読めないとなるとものすごく寂しいです・・ 元々は全然知らないマンガだったのですが、甥っ子が学校で百人一首大会があり、それに向けて練習をしていると言っていたので、「百人一首スペースマンガ」で検索したところ、こちらのマンガがヒットし、甥っ子に読ませる用に購入したのが出会いでした。 それで、表紙や絵柄が完全に少女マンガ的なこともあり、甥っ子が全然興味を示さなかったため、わたしが先に読んでみようと読んだんですが、これが面白い!!! 久しぶりに1日に3回も4回も本屋に行ってしまいました(続刊買い増しのため)。 その後、コロナとかあり、個人的にも一市民なりにいろいろなことがあったのですが、その度に読み直しをさせてもらってます。総武線で危うく落涙しそうになり、マスクで顔を覆ったこともありました。 マンガ一時好きだったのですが、いろんなソシャゲとかも出てきてほぼ読んでない時期があったのですが、やっぱマンガ読んだ方がいいな、と気付けたきっかけの作品でもあります。 内容的には百人一首に打ち込む高校生達の物語で、少女マンガの雑誌に連載されているものですが、正統派スポ根ものです。努力と友情と勝利も全部マシです。柔道部物語やマキバオーが好きな人は絶対に好きだと思うので、50巻ありますが、なんとか理由をつけて読み始めてみてください。