ラスト・シーン
人はその人生の中で様々なラスト・シーンを迎える。それは時に次のステップに踏み出す一歩となり、時には澱(おり)のように心に染み付き、自分をも苦しめる…。香霧高校でチャランポランな生活を送る巴木(ともえぎ)と曽良(そら)。ある日、校舎の裏で煙草を吸っていた二人はビデオカメラを持ったテニス部の女子に見られていた事に気付き、映像を消してもらうように頼みに行く。そのテニス部員、花屋 典子(はなや のりこ)は、かつて花形選手だったが、試合中の怪我で今はビデオ撮影係に甘んじていた。自分の選手としての最後の試合が記録として残っていない事から自分の中で整理がつかず、悩み続ける典子。そんな典子に巴木と曽良は典子のラスト・シーンの証を探し始めるが、曽良と巴木、それぞれの過去も次第に明らかになって行き…! 人生の中で必ず直面する「ラスト・シーン」。そのラスト・シーンを人はどのように受け入れれば良いのか? 特別読み切り『三畳紀のシンデレラ』も収録した小山田いくが問いかける青春ストーリーの決定版! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『一度にいろんな事を始めて、しかも続けていける人は、そう多くありません。だから、僕たちは何かを始めては終え、別の事を始めては終えて、過ごしています。毎日の中に、小さな「ラスト・シーン」は、いっぱいあるんです。それに目を向けてみたいと思って、この作品を作りました。』
イコン
どこにでもいる普通の大学生・金子ナオヤが手に入れた特別な能力…… それは「誰にでも一つだけ言う事をきかせる」というもの。圧倒的な特殊能力と引き換えに失ったのは「平凡な日常」。その石はアヤシい組織の敷地内にあり、手に入れた瞬間からナオヤは追われる身に。さらに、軽い気持ちで「お金をちょうだい」と頼んでみればヤクザの娘から数百万巻き上げる結果に! 身を隠す場所とてなく、逃げ込む所もない。恋人と二人きりの逃避行が始まった! あらゆるものから逃げまくるジェットコースター・ロマン・ホラー! 金子ナオヤは普通の大学生。だが、奇妙な文献をもとに見つけ出した「石」には特別な力が宿っていた。それは、誰にでも1つ自分の言う事をきかせる事が出来るというもの。「こりゃあおもしれエ」と調子にのったとたんに、次々とトラブルに巻き込まれるナオヤと恋人のサヤ。二人はいつの間にか、アヤシい組織とヤクザと警察とに同時に追われる身となる。
伝染(うつ)るんです。
「不条理ギャグ漫画」のパイオニア・吉田戦車の名を世に知らしめた『伝染るんです。』が、いよいよ配信開始! その影響は漫画だけではなく、テレビ番組やCMまでにも広がり、漫画に登場する「かわうそ」や「かっぱ」が一世を風靡した。他にも、「かえる」、「こけし」、「王様」などの濃いキャラクターが多数登場する第1巻! ――1989~1994年の間、『週刊ビッグコミックスピリッツ』に連載された大ヒット4コマ漫画。第37回文藝春秋漫画賞受賞作品。