青年マンガの感想・レビュー15399件<<411412413414415>>戦士に愛を…戦士に愛を 三浦秀雄名無し人造人(じんぞうじん)という戦争のために人が作り上げた人造人間が主人公。人間に迫害され対立しているディストピア感あふれる世界で、主人公は生きるために人間側の兵士として、戦い続けるというストーリーです。人造人間からの視点などはブレードランナーやターミネーターを彷彿とさせます。人造人、機械兵、再活性化などの難しい世界観と荒削りな作画ですが、戦場の臨場感は抜群で先の展開が気になる面白さがあります。ちなみに、巻数が14巻となってますが、実質は4.5巻くらいのボリュームです。3巻まではコミックスが出ていて、途中から分冊による販売に移行したためだと思われます。こんな風に生きていたいトコトコ節 いましろたかしhysysk最年少で世界記録樹立とか、30歳未満の優秀な人物30人とか、数億円の資金調達だとか、こんなに素晴らしい人がいるんですよ、皆も頑張ろう!夢を持とう!世界をより良い場所に!努力・友情・勝利!…生きていると日々そういった煽りが目に入ってくる。もちろんそれ自体は悪いことではないし、勇気づけられることもある。 でも別に、毎日だらだらしたり、親戚の伝手でたまに仕事したり、友達と別れる時はちゃんと見送ったり、迷った末に5000円貸してあげたり、大麻吸ってゲロ吐いたり、それで良くないか? こんなことを言うと冷笑的だととられそうだが、自分はどちらかというと熱血的でマッチョな方だと思う。努力しなければ現状維持すらままならないと思っている。でも「本当に」それが、そんな世の中が望ましいのかと聞かれたら、違うと言うだろう。誰もが慎ましく生き、他人の価値観に左右されず、ちょっとだけ悪いことをするような世界が好きだ。一本の「杖」で国家転覆の陰謀に立ち向かう #1巻応援テンタクル 岡村星starstarstarstarstarかしこ舞台は幕末。アクションだし、ミステリーだし、とにかく想像以上のスケールの大きさで驚きました!しかも「杖術」って何?初めて知った!と戸惑いましたが、文字通り「杖」を使った武術で、宮本武蔵の二刀流を倒す為に編み出されたとのこと。ちなみに岡村星先生のお父様が杖術をされているそうです。 主人公の長岡津春は武士の家の子供だけど医学生なので、相手に致命傷を負わせない杖術をしているようですが、この理由からも分かるようにとても優しいんです。そんな彼が国家転覆の陰謀に立ち向かう!って大丈夫なのかと心配になりましたが、1巻ラストから早くも覚醒の予感があったので、私の心は完全に掴まれました。続きがめちゃくちゃ気になります。杖術が炸裂するところも見たいです!星と星空のキッチン星と星空のキッチン グリコK最初は、絵が好きになり、料理が、次の話は、どんなのかな~とワクワクさせる漫画でした。 できたら、コミックでも、読みたいです😣 よろしくお願いします🙇♀️⤵️ 長崎・五島列島での回顧録とんびの島から 岩谷テンホーマンガトリツカレ男岩谷テンホーは4コマ雑誌とか青年誌で見かけるちょいエロなギャグを書きつづている作家ですごい好きで読んでいる人は見かけたことはないけど、雑誌内で見かけると安心する。 その岩谷テンホーの幼少期を回顧したマンガで相変わらずちょっとしたエロネタを挟みつつ、五島列島での生活や学校の状況などの味わい深いエピソードがあり楽しめた。セクシャルマイノリティーの切なさおとこのことおんなのこ 米代恭名無し心も体も男だったんだけど、 病気?で胸が膨らんでしまったことからニューハーフバーで働く淵野辺壮と トランスジェンダーで心は女の菊名修次 この2人のドラマが短いんだけど心にすごい刺さる飄々とした様を見て夢中さ、きみに。 和山やま漫画を読む女S救われたような楽な気持ちになる、そんなマンガでした。 パシらされる彼については、明日以降大丈夫なんかなってすこし心配になりますが、どう転んだとしてもあのかわいい人がいるからきっと大丈夫でしょうね。だめかもしれんが、大丈夫だったかもしれないし。 できれば瑣末ないろいろは軽く超越して日々を過ごしていきたいと思うんですけど、描写される平和な世界をうらやましいと思いました。一種のファンタジーかもしれません。 たとえば沖縄の土産物屋の土産物の箱の包装紙の描き込み方とかがあんまりに好ましいので、この作者の連載は読んでいます。自在に360°ぐるぐる回してどの構図も描けちゃうんだろうな。エピソードもしみじみ楽しくてとてもいいです。 でこぼこ3人組のスペース・オペラ・ファンタジー!男爵にふさわしい銀河旅行 速水螺旋人ANAGUMA広大な宇宙―…。発達したテクノロジー、多様な生態系、見果てぬ星への終わらぬ旅路…。このドキドキワクワクが一度に摂取できちゃうのがスペースオペラというジャンルの魅力ですよね。 『スターウォーズ』や『銀英伝』を筆頭にスペースオペラ、戦争とか起きがちですが本作はどたばた宇宙旅行マンガ。 基本オムニバスなので読みやすいながらも、毎話SF的な趣向を凝らした濃いぃ〜〜いネタが味わえます。 没落貴族のミハルコ男爵、ポンコツアンドロイドのランパチカ、エロめの吟遊詩人ノンシャランの3人組の珍道中、いつもわちゃついていて読んでて楽しいです。 そしてアースライト姫、一体どんな姫なんだ…。 ミハルコ男爵と同じく、僕も姿を拝める時が来るのを楽しみにしています。素直に見ててほんわかします。友達として大好き ゆうち巳くみShenキャラクターの性格や立場などがしっかり設定してある上での物語進行がされていて読んでてとっても落ち着きます。 キャラクターたちのやりとりや関係性の変化がササクレ立った読み手の心を癒してくれる気がします。 今後が楽しみ幽白〜レベルE時代の冨樫義博について先生白書 味野くにおななし※ネタバレを含むクチコミです。 コンビニ人情コメディコンビニ番長 ふくた伊佐央ポケポケコンビニという場所の懐深さを改めて認識しました。コンビニ勤務という仕事を軽く見ている人はこれを読んで考えを改めてほしい… というほど崇高な内容ではないですが。今連載してる島さんと通じるものがある。 あと絵柄とかおおひなたごうに近いものを感じるアシスタントとかしてたりして…? きっと作者は長年のコンビニ勤務経験をもとに描いているんだろうなと思ったら、実は全く未経験だということがあとがきで明らかになり驚愕。しかしあまりにもネタ出しに苦労したため、漫画のためにコンビニ勤務を開始したという。そんなことあるんだ… 実は傑作なのではないか?働かざる者たち サレンダー橋本霧兵衛良かった点 ・この漫画ほど酷くはないが、どの会社にでもいそうな人間をすごいうまい感じで表現している。 ・各話に印象的な人物が登場が単純なダメなやつでなく、社内でなんかしらの理由があり現在の至ると言う部分もありただのギャグではない 総評 ・サラリーマン漫画の最低到達点とも言われているが、世の中にあるサラリーマン漫画の一つとしてはすごい高い完成度があり実は傑作なのではないかとずっと思ってる我らが山本さほ先生がスペリオールで新作!!この町ではひとり 山本さほmampuku20代の頃と思われる神戸での新生活が語られます。 日常(?)を面白おかしくツッコみ倒します。相変わらずのノリで面白いww 図書館から始まり、宇宙へ広がるSFラブコメ生殖の碑 あさりよしとおnyae※ネタバレを含むクチコミです。まさかのSF、1冊の本としての完成度カナリアたちの舟 高松美咲漫画を読む女S作者がスキップとローファーの人だから面白くないことはまずないだろうと思って軽率に読んでみましたが、短編集とかではなくて通しできれいにまとまったSFでした。びっくり。 線が細かくて書き込みが美しい。植物だったり街並みだったり建物だったり、コマ割りひとつとっても主張しすぎす画面がまとまっていて、ああ、この作者は本当にセンスがいいんだな…月刊誌掲載時から画面はこの完成度だったんかな…とか、ストーリー以前のところにとても感心してしまったのでした。すごいなあ…。 話の筋書き、なんとか分かった(と思う)。登場人物の感情の機微、そういうのを読み解くのが得意でない自分でもなんとか追えた(と思う)。全く共感することなく読み進んでしまいましたけど、淡泊でさらりとした味わいが作品の雰囲気にぴったりだったと思いました。 何度も読みたいかと聞かれたらノーです。でも読んで良かったです。高松美咲さんという人にとても興味がわきました。野球好きに感想を聞きたい漫画ボス、俺を使ってくれないか? 富士屋カツヒト 中溝康隆ましゅまろ※ネタバレを含むクチコミです。 青野くん以上に…心配性の青野くん 腋野怜太名無し度が過ぎた心配性の青野くんが、クラスメイトの相田さんに恋をした!けど、その相田さんというのがまた変わった子で…。 この漫画の主人公は青野くんだけど、個人的には相田さんの変人ぶりに動揺を隠せない、目が離せない。一言でいうとヤバい子なんだけど、一言じゃ言い表せないほどヤバい子なんです。でもこういうヤバい子同士の恋って好きです。”反省以前”の問題を抱える非行少年たちケーキの切れない非行少年たち 鈴木マサカズ 宮口幸治名無し一度見たら忘れられないインパクトのあるタイトルで、その真意が非常に深刻な問題を表しているという点で多数のメディアで取り上げられ話題となった新書の、漫画版連載が始まりました。 世の中にはなかなか理解されないレベルの知的障害をもつ子どもというのが一定数いて、他人が簡単にできることが出来ない、分からない、そういった挫折感などが積み重なった末に罪を犯してしまうというケースがあるらしいです。 それを「ケーキを3等分できない」という事例を挙げ、その深刻さを表しています。 そしてそういう非行少年専用の収容施設があり、そこに勤める児童精神科医の目線から物語が綴られます。 ヨガでヨガりまくりギャグヨガでヨガってヨカったの? 早坂啓吾名無しレッスンが「ナマステー」って挨拶から始まるの面白かった ゆとりやくざに比べるとギャグが物足りない感じがしてしまいましたが…桜先生の容赦ない攻めはよかったです。結果、ギャグというよりオフィスラブコメということでいいのかな? ジョージ秋山作品でダントツでセックスシーンが多いピンクのカーテン ジョージ秋山starstarstarstarstarウマタロジョージ秋山作品でダントツでセックスシーンが多いのはピンクのカーテンではないだろうか?※浮浪雲は除く 「青春も人生もセックス抜きでは語れるものではない。またセックスを卑しきものとしてないがしろにしてはいけないと思う。セックスは人類が存在している根底なのだから。」 という、ジョージ秋山先生のお言葉を、額面通り受け取ってはいけなかった。けっして軽い気持ちで手を出してはいけない漫画なのだ。 実際、この漫画を読み通すにはかなりの精神力が必要だ。 どこまでも堕ちていく展開で、ひたすら出口のない色欲地獄に引きずり込まれることになる。 吐きそうになりながら歯を食いしばって読んだのだが、息を吸って水を飲むのと同じ境地にまではなれなかったのだった。 参りました、ジョージ先生。切り絵に宿るカムイたち地と水のカムイたち 鍛冶明香starstarstarstarstarひさぴよ80年代、モーニングオープン増刊という雑誌に掲載された作品で、北海道に住まう生きとし生けるものを描いた漫画です。 なんとこの漫画、全編が切り絵によって作られています。 切り絵といえば、絵本の名作「モチモチの木」で知られる滝平二郎さんの作品世界が有名ですが、この「地と水のカムイたち」も切り絵の特徴を存分に生かしており、漫画の技法やコマ割りを組み合わせて、深淵な世界を表現されています。 この作品の随所で、神々しさや恐ろしさを感じることがありましたが、やはり切り絵の陰影がそれを引き出していると思います。 時代を超えて読み継がれてほしいスゴい作品だと思うので、ゴールデンカムイのようなアイヌ文化を題材にしたヒット作品がもっと増えることで、この作品にも光が当たればなあと願ってます。随所で言われていることですが崖際のワルツ 椎名うみ作品集 椎名うみ漫画を読む女S椎名うみって天才よな。 これに尽きるんですけど、それだけじゃあんまりかなと思うので、蛇足とは思いつつ天才だなって私が思う点を書きます。 ・生理的嫌悪の描写 ・日常の狂気の描写 ・日本語のわかりやすさ ・何気ないコマ割 ・フォント芸 ・シュールギャグ ボインちゃんでクラスの女の子たちが追いかけてくる見開き絵なんてほんと最高だと思いました。遠くにヘンリーダーガーみすら感じた。 内藤が台所で手紙を燃やす後ろ姿の頁もいい。 山本祟一郎の印象が変わったロマンチック-山本崇一朗(裏)短編集- 山本崇一朗にわか表題作「ロマンチック」の展開の緩急が、よかった。良くも悪くも最近の作品傾向から王道ラブコメの人という認識だったけど、こういうひねてるようで、真っ直ぐなような一風変わったラブコメも書けるんだなと思った。(でもある意味これも王道なのかも)どこか懐かしい豊かな風景彗星★少年団 倉薗紀彦ナベテツ子供の頃、世界はずっと広いと思っていました。成人して、住んでいる場所以外に行ける自由を手にしてからそんな感覚を抱く回数は減ってしまいましたが、かつて自分が持っていた世界を捉える視線を思い出させてくれるような作品です。 作者の倉薗先生は現在は青年誌を中心に活躍中ですが、少年少女が「世界」と向き合うことを描くことが多いように思います。 この作品では豊かな自然やボーイ・ミーツ・ガール、或いは少年少女の成長が描かれていますが、暖かなノスタルジーを感じる素敵な作品でした。作品内で描かれる四季折々の風景は、実際に自分が体験した感覚を思い出させてくれました。遠出が難しい時節ではありますが、作品で自然に触れることで、少しでも現状感じる閉塞感を忘れられるのではないでしょうか。<<411412413414415>>
人造人(じんぞうじん)という戦争のために人が作り上げた人造人間が主人公。人間に迫害され対立しているディストピア感あふれる世界で、主人公は生きるために人間側の兵士として、戦い続けるというストーリーです。人造人間からの視点などはブレードランナーやターミネーターを彷彿とさせます。人造人、機械兵、再活性化などの難しい世界観と荒削りな作画ですが、戦場の臨場感は抜群で先の展開が気になる面白さがあります。ちなみに、巻数が14巻となってますが、実質は4.5巻くらいのボリュームです。3巻まではコミックスが出ていて、途中から分冊による販売に移行したためだと思われます。