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80年代、モーニングオープン増刊という雑誌に掲載された作品で、北海道に住まう生きとし生けるものを描いた漫画です。
なんとこの漫画、全編が切り絵によって作られています。
切り絵といえば、絵本の名作「モチモチの木」で知られる滝平二郎さんの作品世界が有名ですが、この「地と水のカムイたち」も切り絵の特徴を存分に生かしており、漫画の技法やコマ割りを組み合わせて、深淵な世界を表現されています。
この作品の随所で、神々しさや恐ろしさを感じることがありましたが、やはり切り絵の陰影がそれを引き出していると思います。
時代を超えて読み継がれてほしいスゴい作品だと思うので、ゴールデンカムイのようなアイヌ文化を題材にしたヒット作品がもっと増えることで、この作品にも光が当たればなあと願ってます。