あらすじ

防衛。死闘。説得。三者三様の戦い、開始! 五頭応尽の脅威を退けたのも束の間、艦砲射撃開始への制限時間が迫る。“双亡亭が爆炎に包まれれば、侵略者がやって来る” それを知る一行は、次なる危機に立ち向かう。身を挺して砲撃を防がんとする者。難敵“しの”に挑みそれを護る者。邂逅した残花と泥努の誤解を正し、絵を開かぬよう説得を試みる者。己にしか出来ぬ役割を担う者達の 三者三様の戦いが始まる…!!
双亡亭壊すべし 1巻

大正時代より、東京・沼半井町に傲然とそびえ立つ奇怪な屋敷、名を「双亡亭」。立ち入った先で闇と出会ってしまったら、もはや己は己でなくなるだろう。遺恨を辿る者達はその門戸へと導かれ、集い、挑む。おぞましき屋敷を破壊する為に…!!

双亡亭壊すべし 2巻

空爆でも傷一つつかぬ幽霊屋敷「双亡亭」。父を双亡亭に喰い殺された緑朗と 謎の少年・青一は、強い復讐心を胸に道を急ぐ。一方で、総理が懸けた 莫大な報奨金の元に集う破壊者達… 凧葉や紅、軍、対超常現象のプロらによる「双亡亭破壊作戦」が始まる!! 震撼のスペクタクル・モダン・ホラー、第二巻!!

双亡亭壊すべし 3巻

総理が懸けた莫大な報奨金の元に開始された「双亡亭破壊作戦」。奇怪な屋敷に立ち向かう“破壊者達”は、不自然に飾られた自らの肖像画に取り込まれる。彼らを待ち受けていたのは、耐えがたい絶望の世界… 恐怖に呑まれた者達が次々と己を失ってゆく中、凧葉と紅の運命は…!? 震撼のスペクタクル・モダン・ホラー、第三巻!!

双亡亭壊すべし 4巻

双亡亭が見せる恐怖に打ち克ち、肖像画から生還した凧葉と紅。絵の奥に潜みながら人間の心身を欲し、侵入者を人ならざる者へと変える“奴ら”は一体何者なのか…? その正体を知る青一は、緑朗と歴代総理大臣達を前に、自身の壮絶な過去をゆっくりと語り始める…!!

双亡亭壊すべし 5巻

青一は自らの壮絶な過去を語る。旅客機が不時着した異星で、感情を知らぬ“あの人”と会った事。侵略者達と45年間戦い続けた事… そしてその過去は、双亡亭へと繋がっていた…!! 一方で、凧葉や紅ら破壊者達は、人智を超えた“異形“を退けながらさらに屋敷の奥へ奥へと進んでゆき…!?

双亡亭壊すべし 6巻

惨劇を阻止すべく、屋敷の亡者を一掃せよ! 凧葉と紅に救われ、一命を取り留めた破壊者達は屋敷の深部へと歩を進める。その先で、侵略者達の恐るべき目的が明らかに…!! そして総理らと共に、遂に双亡亭の門前に立った青一と緑朗。迫り来る絶望を打破すべく命懸けの攻防戦が始まる…!!

双亡亭壊すべし 7巻

この屋敷の奥には、まだ見ぬ闇がある…!! 水路を求める亡者を阻止すべく、液体窒素を爆発させた凧葉、紅ら破壊者達!! 決死の破壊作戦の結末は!? そして新たに、双亡亭へと入りゆく青一、緑朗。奇妙な家屋のさらに奥、誰も立ち入る事がなかった場所で… 双亡亭を建てた坂巻泥努の“闇”が、遂に姿を現し始める!!

双亡亭壊すべし 8巻

屋敷の主・坂巻泥努の壮絶な半生とは…!? 昭和七年、五月十五日。双亡亭に部下と踏み込んだ黄ノ下残花は、泥努と邂逅し彼の描いた「絵」に引き込まれた。幼馴染みである泥努と残花の壮絶な過去、そして絶望とは!? 一方、屋敷に巣喰う侵略者達が緑朗に接触。少女の姿で、泥努との“因縁”を語り始め… 知れば知るほど深まる屋敷の恐怖に、立ち向かう術はあるのか…!?

双亡亭壊すべし 9巻

屋敷の奥へと進む者達を、次々襲う惨劇…! 双亡亭に巣喰う侵略者“しの”を体内に招き入れてしまった緑朗。屋敷を破壊できる青一を殺さんとする黒い意志が、心身を駆け巡る…!! 残花と帰黒は深部へと進むべく、行く手を阻む脅威に立ち向かい続ける。そんな中、凧葉が凶刃に倒れ…!? 致命傷を負った身体に起きる異変。生死の境で目撃する、恐るべき真実とは!?

双亡亭壊すべし 10巻

迫る破滅の時… 急げ、坂巻泥努の元へ!! 双亡亭の主・坂巻泥努が「絵」を描き上げた時、侵略者の大群が押し寄せる… 衝撃の真実を知った霊体の凧葉は、必死に危機を訴える。一方、青一を襲う史上最大の窮地! 幼き少年の心は“絶望”に侵され!? 破滅への時が迫る中で、容赦なく襲い来る屋敷の悪意。決死の覚悟を胸に、再び集え、破壊者達よ――…!!

双亡亭壊すべし(11)

追手を振り切り、双亡亭に再び集結せよ!! 霊体の凧葉の檄を受けて、病院を脱走し双亡亭へと向かう破壊者達! 鬼離田姉妹や警察が行く手を阻む中、決死の逃亡劇が始まる。屋敷の内部には、地下の元水路「暗渠」に向かい穴を掘る亡者の群れ… 一刻の猶予も許されぬ中、屋敷の深部へと連れ去られた紅に坂巻泥努の魔手が迫る!! 無間地獄の先に、活路はあるのか…!?

双亡亭壊すべし(12)

少年・坂巻由太郎は坂巻泥努と成る…!! 双亡亭の主・坂巻泥努によって絵のモデルとして屋敷の深部に連れ去られた紅。「お前は似ている」と語る泥努に見せられた姉の死の記憶は、あまりにも壮絶なものだった。少年・由太郎が坂巻泥努に成るまでの深すぎる“闇”を知った紅は…!? そんな紅を救出すべく、屋敷の深部に急ぐ凧葉達は「アンキョ」を掘る亡者達と衝突! 敵の主人格・しのや、支配された軍人達との苛烈な攻防が始まる…!!

双亡亭壊すべし(13)

双亡亭の主・坂巻泥努に連れ去られた紅を救う為、屋敷の最深部を目指す一行。その眼前に、異形な“刃”を従えた鬼離田菊代が立ちはだかる…!! 一方、屋内に逃げ込んだ凧葉達が出会ったのは怯える数人の子供。空前絶後の恐怖が、音もなく忍び寄る… これまでとは全く異質な敵に、苦戦を強いられる一行! その時、帰黒と緑朗にある異変が…!?

双亡亭壊すべし(14)

泥努、激昂…!! 「双亡亭は壊させん」侵略者に支配された“旧友”の刃に斃れた青一。憤怒に駆られた帰黒は、兄を救うことが出来るのか…!? 一方、泥努殺害の機会を虎視眈々と狙う紅。そして始まる、第二次双亡亭破壊作戦。自衛隊と破壊者が一丸となり屋敷の破壊を試みたその時、坂巻泥努が真の実力を見せる…!! 屋敷にこだまする阿鼻叫喚の声。人智を超えた激情と戦闘力に、立ち向かう術はあるのか…!?

双亡亭壊すべし(15)

奥へ進めば進むほど、悪夢は加速する…!! 坂巻泥努の攻撃によって、塵と化した屋外の自衛隊… 破壊作戦の命運は屋内に突入した者達に託された。彼らの行く手を塞ぐのは、双亡亭に与する“人間”五頭応尽!! 圧倒的な戦闘力を持つ応尽の弱点を暴くため、鬼離田姉妹は支配された長女・菊代に決死の戦いを挑む。因縁に満ちた攻防の行方は…!?

双亡亭壊すべし(16)

緑朗を狙う、容赦のない殺意…!! 双亡亭の母屋前。再び集結した破壊者達は、束の間の休息を取り決戦への力を蓄える。一方で、誰にも知られぬよう進行する五頭応尽と侵略者の黒い陰謀…!! 一命を取り留めた緑朗は、偶然にも彼らの「秘密」を耳にしてしまう。剥き出しの殺意を一身に受け、生き延びることが出来るのか…!? 破壊者達、坂巻泥努、五頭応尽。各々の思惑は複雑に絡み合い…!?

双亡亭壊すべし(17)

突入せよ。泥努の待つ、双亡亭最奥部へと… 侵略者の「秘密」を知り、五頭応尽に命を狙われる霊体の緑朗。泥努のアトリエに逃げ込むも、まさかの結末が…!? 一方で、凧葉ら破壊者達を襲う 応尽の黒い陰謀、そして政府の非情な決定。退路を失った一行の決断は…!? 終焉の“制限時間”が迫る中、戦いの舞台は坂巻泥努の待つ双亡亭の最奥部・母屋へ…!!

双亡亭壊すべし(18)

母屋で待つのは、最も“残酷”な敵…!! 自衛隊の艦砲射撃への制限時間が迫る中、坂巻泥努の待つ双亡亭の最奥部・母屋へと突入した破壊者達!! そこで待ち受けていたのは、各々に深い因縁を持つ強敵だった。屋敷の中で失ったかつての部下達や、家族。過去の絶望に刃を振るい、彼らは前へと進むことが出来るのか…!? 泥努の一筆によって凶悪化した者達との、心身を削る死闘が始まる…!!

双亡亭壊すべし(19)

最奥部に響く音。覚悟を砕く絶望の音。双亡亭の母屋に突入した破壊者達。アウグストには、その娘・ナンシー。宿木には、かつての部下・森田。各々にとって最も残酷な敵が道を阻む中、マーグ夫妻は“絵”の中でかつて失った最愛の娘と再会する。「私たちは弱い」と語る二人に、抗う術はなく…!? そして破壊者達に道中を託し、最奥部へといち早く辿り着いた凧葉と帰黒。彼らに訪れた予想だにしない結末とは…!!

双亡亭壊すべし(20)

瀕死の泥努を救い、応尽の“秘密”を暴け! 自らが放った弾丸を“しの”に返され、泥努は瀕死の重傷を負った。そこに来たるは、憤怒に燃える破壊者達。彼らの目的は、当初より唯一つ… 「双亡亭の主・坂巻泥努を殺すべし」掌で踊る一行を嘲笑う応尽としのを尻目に、紅は泥努を救うことが出来るのか…!? 一方で、緑朗と鬼離田姉妹が辿り着いた応尽の不死の秘密。「弱点」を探し当て、窮地を打開せよ…!!

双亡亭壊すべし(21)

瀕死の泥努を救い、応尽の“秘密”を暴け! 自らが放った弾丸を“しの”に返され、泥努は瀕死の重傷を負った。そこに来たるは、憤怒に燃える破壊者達。彼らの目的は、当初より唯一つ… 「双亡亭の主・坂巻泥努を殺すべし」 掌で踊る一行を嘲笑う応尽としのを尻目に、紅は泥努を救うことが出来るのか…!? 一方で、緑朗と鬼離田姉妹が辿り着いた 応尽の不死の秘密。「弱点」を探し当て、窮地を打開せよ…!!

双亡亭壊すべし(22)

命を懸けて戦う仲間を背に、心臓を探せ!! 五頭応尽と侵略者“しの”の裏切りによって、瀕死の重傷を負った屋敷の主・坂巻泥努。「泥努が死ねば侵略者が来る」殺意に燃えていた破壊者達は、凧葉の説得を聞き入れ踏みとどまった。侵略を止める術は、泥努を護りながら隠された応尽の心臓を探し当てる事…!! 画廊の天井でそれを探す凧葉達を援護すべく、青一・鬼離田・残花が強敵に立ち向かう…!! 一縷の望みを繋ぐことは出来るのか――!?

双亡亭壊すべし(23)

防衛。死闘。説得。三者三様の戦い、開始! 五頭応尽の脅威を退けたのも束の間、艦砲射撃開始への制限時間が迫る。“双亡亭が爆炎に包まれれば、侵略者がやって来る” それを知る一行は、次なる危機に立ち向かう。身を挺して砲撃を防がんとする者。難敵“しの”に挑みそれを護る者。邂逅した残花と泥努の誤解を正し、絵を開かぬよう説得を試みる者。己にしか出来ぬ役割を担う者達の 三者三様の戦いが始まる…!!

双亡亭壊すべし 24巻

二人の絵描き。雌雄を決するは、必然か―― 大切な者のため、帰黒と残花は命を懸けた。その想いを胸に、“しの”に立ち向かう青一。自らの感情と向き合い揺れる泥努。役割を担う者達が必死に成し遂げた所業は、少しずつ事態を好転させていく…………かに見えた。急転直下、凧葉と泥努を襲う運命の皮肉。決壊する心。溢れ出る憎悪。この絶望は、最早避けては通れない。破壊劇は、雌雄を決する最終戦へ…!!

双亡亭壊すべし 25巻

空前絶後の破壊劇、堂々完結――!! 海へ向かい、川を進む侵略者“しの”を足止めすべく、死力を尽くす破壊者達。侵略者の放出を止めるべく、泥努との絵描き対決に臨む凧葉。キャンバスを通じて向かい合い、己の全てを筆に乗せる二人の絵描きの、本音と本音が火花を散らす! 空前絶後の破壊劇は、想像を超える結末へ――!! 震撼のスペクタクル・モダン・ホラー、ここに堂々完結!!