あらすじ今はなき氷の王国の姫、ウルスラの過去――。身分差ゆえにすれ違う想い、近づく戦火の足音。徐々に崩れゆく「普通」の女の子だった彼女の幸せを決定的に蹂躙したのは、晴れの大国少年王・リヴィウスだった。彼女(ウルスラ)の心の行きつく先は――?
始まりこそ政略結婚だったかもしれないが、二人が出会わなければ世界が恐怖で治められていたでしょうね。 太陽王なんて戦争を終結させるためとはいえ、子供につけていい呼称ではなかったよ・・・全然輝かしくない。 その代償はリヴィの中に濃く深い入り込んでいて、ちょっとやそっとじゃぬぐえない。 まっすぐで行動力のあるアメフラシの才能を持ったニケ姫とふれあい、彼が世界を美しく感じることができるようになっていく素敵なお話でした。