あらすじ大国祭に乗じ、かつてリビが滅ぼした“氷の王国”王女・ウルスラが王宮に潜入していた。彼女の狙いは、太陽王ただ一人。ニケはリビを庇ってナイフの刃を受け、さらに王宮には、毒の煙がまわりはじめる──。ニケの命は? そして、暗闇の向こうにあるリビの心は?愛する覚悟に、少年の成長に、胸が熱くなる第10巻!
始まりこそ政略結婚だったかもしれないが、二人が出会わなければ世界が恐怖で治められていたでしょうね。 太陽王なんて戦争を終結させるためとはいえ、子供につけていい呼称ではなかったよ・・・全然輝かしくない。 その代償はリヴィの中に濃く深い入り込んでいて、ちょっとやそっとじゃぬぐえない。 まっすぐで行動力のあるアメフラシの才能を持ったニケ姫とふれあい、彼が世界を美しく感じることができるようになっていく素敵なお話でした。