199×年、世界は核の炎に包まれた。破壊され、荒野と化した地球に生き残った人類は、再び暴力に支配された。一滴の水さえも奪い合う時代が到来し、弱者は虐げられるだけの過酷な運命を負わされた。そんな、ある日。一人の若者が水を求めて荒野を歩いていた。彼こそは、肉体に散在する経絡秘孔(ツボ)を突き、内部から相手を破壊するという、一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の使い手、ケンシロウだった。たどりついた村で、ケンシロウは牢に囚われる。牢には、バットという少年がいた。牢番をしていた少女リンは、ケンシロウの優しさに触れ、牢の鍵を渡す。そのとき、村は、豊富な食料と水が目当ての強盗組織「Z(ジード)」に襲われる……。ケンシロウの最初のライバルのシンや、最愛の恋人ユリアも登場。「週刊少年ジャンプ」やTVアニメで爆発的人気を誇り、「おまえはすでに死んでいる」のセリフが流行語にもなった一大格闘巨編、ここに復活!悲哀は、やがて愛へと変わる――。
北斗神拳の兄弟子トキの行方を探して、ケンシロウ、レイ、マミヤは、入ったら二度と出ることはできない難攻不落の監獄島カサンドラへと向かう。トキを救うには、“脱出することはできない”というカサンドラ伝説を破らなければならなかった。入口の扉を守るフウガとライガは三人の入獄を拒んだが、ケンシロウの拳に共鳴し、監獄解放の望みを託して、開くことのないといわれた扉を開けた。そしてケンシロウはカサンドラを支配する獄長ウイグルと対決する。北斗神拳はウイグルを圧倒し、ついにケンシロウにトキとの再会の時が訪れる。トキは、カサンドラをつくった拳王の話を語り始めた。狂気の野望を抱く拳王は、北斗の長兄にして失われた男、ラオウだった…。
それぞれに宿命の星をもつ南斗六聖拳。妖星・南斗紅鶴拳のユダは、両親を殺してマミヤを連れ去った非道の男だった。そしてユダと義星・南斗水鳥拳のレイとの、南斗同士の闘いが始まる。マミヤを愛するレイの心か、ユダの妖艶な裏切りの拳か――。残り少ない命のすべてをかけてユダを倒すレイ。だが闘い終わって、レイの命も尽きるのだった。一方、南斗六聖拳最強の男、極星のサウザーは、自らを聖帝と称して覇王を目指し、聖帝十字陵を築いていた。そこにやってきたケンシロウは、聖帝のために働かされる子供たちを必死でかばいながらサウザーにはむかい続ける男、南斗白鷺拳のシュウと出会う。シュウこそは、幼少のケンシロウの力を見抜いて未来を託した、仁義熱き仁星の闘将だった。
天狼星のリュウガはユリアの実兄だった。拳王ことラオウに忠誠を誓い、拳を捨てたトキを襲ってケンシロウの怒りを誘うリュウガ。そしてケンシロウの拳がリュウガを突き破る。だがトキは、荒くれた時代を救うための強者を探すために、リュウガがあえて魔狼の悪名をかぶっていたことを告げた。自ら死を選んだトキ、リュウガ、それを見つめるケンシロウ。そのころ、南斗最後の将が動き出していた。南斗最後の将を守護する風・炎・山・雲・海の五車星は、ケンシロウを将の元へ導くため、ラオウを足止めしようとする。山のフドウはケンシロウを守り、風のヒューイ、炎のシュレンがラオウに立ち向かうがことごとく倒され、ついに、自由気ままな男、雲のジュウザが動いた。ラオウvsジュウザ、因縁の対決がスタート!
北斗神拳究極奥義「無想転生」を極めたケンシロウとラオウ。ふたりの対決は、はるか遠い幼き日の修行の姿と重なる。しかしラオウは「わが生涯に一片の悔いなし!!」の叫びとともにケンシロウに敗れ、絶命した。それを見とどけたケンシロウは、すでに死の病に冒されているユリアを抱きかかえ、荒野へと消える。ついに世界はひとときの平和を取り戻した――。そして数年後。平和は貧富の差を生み、世界は再び混迷を極めていた。民衆を虐げる圧政者たちに立ち向かっていたのは、成長したリンとバットだった。ふたりは北斗の軍を名乗り、その首に賞金をかけられながらも、暴力から民衆を解放していた。だが、ふたりの目の前で賞金目当ての郡指令バスクに、リンの身代わりとして女が殺されそうになる。そこに現れたのは、黒王号にまたがった救世主ケンシロウだった。再び、ケンシロウとリン、バットの旅が始まった!
ハーン兄弟の身を犠牲にして、なんとかファルコを退けたケンシロウたち。だが中央帝都では、天帝の力を悪用する総督ジャコウが、ファルコら元斗皇拳の使い手たちに卑劣な命令を下していた。そしていま、ファルコとケンシロウ、元斗vs北斗の闘いが始まる。一方、リン、バット、アインは、天帝を救うため、中央帝都に侵入。アインは総督ジャコウを仕留めようとするが、天帝の居場所を知るジャコウを殺すことができず、逆に地下に落とされてしまう。地下の洞窟にいたのは、天帝ルイだった。そしてリンとルイ、ふたりの因縁がいま明かされる。やがて崩れていく帝都。ルイ、リンらを救うため、アインは自らの命を犠牲にする。ジャコウはファルコに倒されたが、ジャコウの息子ジャスコはリンをさらい、海を渡って逃げていった……。
シャチや赤鯱(アカシャチ)たちの活躍でカイオウの手から逃れたケンシロウ。だが赤鯱は死に、ケンシロウは意識を失ったまま、シャチにかくまわれる。羅将ヒョウは、訪れた街で、ボロとなって身を隠すシャチとケンシロウに出会う。記憶を失ったままのヒョウの脳裏に、ケンシロウの面影が焼きつく。そのころカイオウは、ヒョウの婚約者である妹のサヤカを殺してヒョウを怒らせ、北斗宗家の血を引くヒョウとケンシロウを闘わせようとたくらむ。怒りのあまり魔闘気をまとったヒョウは、カイオウの謀略に乗り、ケンシロウと闘うことになる。よみがえりつつある記憶と魔闘気の狭間で混乱するヒョウは、やがて北斗宗家の拳を繰り出す。しかしその瞬間、シャチの拳がヒョウの胸を貫く――。
ケンシロウとカイオウの激闘が続くなか、記憶を取り戻したヒョウは、目を覚ました瞬間に目の前の人を愛してしまうという秘孔「死還白(しかんはく)」を突かれたリンの救出に向かう。悪党どもにつかまり目を覚ましそうになったリンだったが、駆けつけたヒョウが助ける。そのころ、ケンシロウはカイオウの左の額に北斗七星のあざを見る。そしてケンシロウは、女人像に刻まれていた北斗宗家の悲話を明かした。北斗神拳と北斗琉拳は、北斗宗家の血を受け継ぐ二人の姉妹から生まれた二人の男児シュケンとリュウオウの拳だったのだ!そしていま、カイオウを倒すため、ケンシロウの北斗神拳がうなった……。「修羅の国」編、完結!そして時は過ぎ、ラオウの子リュウが登場!
世紀末覇王ラオウの遺児リュウを連れて、旅に出たケンシロウ。育ての親ハクリ夫妻をコウケツ一味に殺されたリュウは、ケンシロウとともにコウケツの奴隷として本拠地へ乗り込む。そこでは、ラオウ軍屈指の武将だったバルガとその部下たちが、子供たちを人質にとられコウケツにこき使われていた。そしてケンシロウはリュウに「これはおまえの闘いだ」と告げる。リュウは見事、バルガたちの子供の解放に成功。そしてリュウはコウケツに闘いを挑む。リュウは危機に陥るが、そのとき、ケンシロウの拳がコウケツを破った。さらに旅を続けるケンシロウとリュウは、雪山でサヴァの王女サラに出会う。サラは二人をサヴァへ案内し、国王アサムと引き合わせる――。
体を病んでいても民衆に力を誇示し続けなければならないサヴァの国王アサムの姿を見て、ケンシロウは国王の後継を引き受ける。それを知って、国王の座を巡って争い続けるアサムの三人の息子、カイ・ブコウ・サトラが、ケンシロウに闘いを挑んだ。だがまったく相手にならないほど強いケンシロウを前に、三人の兄弟は和解し、協力してサヴァを継ぐことを誓う。そのころ、国王アサムは雪原でヒューモに襲われて命を落とす。そして三兄弟の長男カイも、極北の聖国ブランカの槍に倒れた。ブコウをサヴァに残し、末弟のサトラはブランカの王女ルセリに会うためブランカに向かう。しかし、かつての信仰心厚き国ブランカは、光帝バランの狂信者たちの国に変貌していた……。
狂信者の国ブランカを支配する光帝バランは、かつてのラオウの部下だった。ラオウを見て身につけた北斗神拳を駆使するバラン。幼いころ、病になっても神に祈り続けた妹を亡くしたバランは神を嫌い、自らが神になろうとしたのだった。だが間違いを悟ったバランは自ら民衆の前で死を選び、ラオウの子リュウに男の死に様を教えた。ケンシロウはリュウと別れ、ユリアの墓を訪れる。そこでマミヤに再会し、バットがリンの記憶を奪って旅に出たことを知った。そしてユリアの面影を夜空に見るケンシロウも、記憶を失う。リン・バット・ケンシロウが初めて出会った場所で再び出会った、記憶をなくしたリンとケンシロウ。そのころ、バットはリンのために殺されようとしていた……。必見!壮大なスケールで描かれた、超人気格闘巨編の最終章!
ケンシロウが18才というのは驚き。 マンガは読んだことがなくても、TVで取り上げられたり、アニメの主題歌とか、スロットでも人気の台なので知っている方も多いのではないでしょうか? 超有名セリフ「おまえはもう死んでいる」とか「あべし!」とかも懐かしいですよね。 男くさく、絵もグロく、スケベシーンもあり、男性必見です。