北斗の拳
狂信者の国ブランカを支配する光帝バランは、かつてのラオウの部下だった。ラオウを見て身につけた北斗神拳を駆使するバラン。幼いころ、病になっても神に祈り続けた妹を亡くしたバランは神を嫌い、自らが神になろうとしたのだった。だが間違いを悟ったバランは自ら民衆の前で死を選び、ラオウの子リュウに男の死に様を教えた。ケンシロウはリュウと別れ、ユリアの墓を訪れる。そこでマミヤに再会し、バットがリンの記憶を奪って旅に出たことを知った。そしてユリアの面影を夜空に見るケンシロウも、記憶を失う。リン・バット・ケンシロウが初めて出会った場所で再び出会った、記憶をなくしたリンとケンシロウ。そのころ、バットはリンのために殺されようとしていた……。必見!壮大なスケールで描かれた、超人気格闘巨編の最終章!
包丁人味平 荒磯勝負
いよいよ”荒磯の板場”対決の日がやってきた。この日のために”大海荒造り”の修行に励んだ味平だったが、無法板・錬二から挑まれた勝負は”荒磯焼き”対決であった。それはゆれる船の上で何十匹もの魚を焼くこと、ましてや激しい荒磯で行うのだから、まさに命がけの勝負であった。
COOL FOOL
記憶喪失の少年、十夜(とおや)が居候するのは、イラストレーターの摩利天(まりあ)と劇団女優の朱実(あけみ)の家。家事はすべて十夜が行ない、二人は仕事に精を出す。ある日、朱実が血の涙を流す女の絵画をもらってきた。その夜に摩利天はやけどをし、朱実は幽霊に襲われる。なぜか幽霊が見える十夜が止めに入るが…。「ヤングベルベット」誌上に3回連載された表題作「COOLFOOL」などを含む全5編。自閉気味の少年と女性に変化(へんげ)した熱帯魚“ディー”の耽美愛を描いた「ブルーフィッシュ」(「アップルミステリー」初出)も収録。サイコミステリーの名手・速水翼が放つ、不思議さ全開のSF短編集!