あらすじ「少女クラブ」1953年1月号より、手塚治虫は『リボンの騎士』の連載をはじめる。その当時、上田としこは売れっ子漫画家として多数の締め切りを抱え多忙をきわめていた。戦後復興の渦中、時代は猛烈な速度で進んでいたが、それよりもっと速いスピードで漫画も変わろうとしていた。上田としこは重大な岐路に立っていた。「女」を選ぶか「漫画」を選ぶか。上田としこはついに、ある「漫画」を産む。作品は『フイチンさん』。
途中まで満州が舞台になるのがネックになりそうですが・・・。 女漫画家パイオニアの一人である上田トシコ先生の人生を長谷川町子、手塚治虫両先生など他大物との絡みも交えながら描く女性版まんが道と呼べる力作かと。 漫画界で立場を固めた晩年部がペースアップしたので、その辺りをもうちょっと読みたかった気がしますが、全10巻でまとまって手に取りやすい作品です。