あらすじ少女雑誌の勃興と漫画追放運動。自分ひとりで、自分の決めた道を歩まんとしてきた上田としこの前に現れたひとりの男。周囲の猛反対の声にも耳を貸さず、小新聞社の新聞記者、政治ゴロとも噂されるその男ととしこは結婚する。1950年(昭和二十五)、世の中は戦後復興の渦中にあった。次々に創刊される雑誌、新しい家庭、そして新しい漫画。
途中まで満州が舞台になるのがネックになりそうですが・・・。 女漫画家パイオニアの一人である上田トシコ先生の人生を長谷川町子、手塚治虫両先生など他大物との絡みも交えながら描く女性版まんが道と呼べる力作かと。 漫画界で立場を固めた晩年部がペースアップしたので、その辺りをもうちょっと読みたかった気がしますが、全10巻でまとまって手に取りやすい作品です。