あらすじ『フイチンさん』の連載は人気の絶頂にあった。次々にアイデアもセリフも湧き、上田としこものっていた。そんな折、掲載誌「少女クラブ」の28歳の若き新編集長・丸山昭はとしこに言う。「『フイチンさん』の連載を考え直してくれないでしょうか」以前は小説や読み物が中心だった少女雑誌も、今や漫画が雑誌の柱になり、「漫画」に、「少女漫画」に、新しい大きな波が押し寄せてきていた。漫画は変わる。時代が変わる。漫画家・上田としこ「苦悩の絶頂期」の第9集。
途中まで満州が舞台になるのがネックになりそうですが・・・。 女漫画家パイオニアの一人である上田トシコ先生の人生を長谷川町子、手塚治虫両先生など他大物との絡みも交えながら描く女性版まんが道と呼べる力作かと。 漫画界で立場を固めた晩年部がペースアップしたので、その辺りをもうちょっと読みたかった気がしますが、全10巻でまとまって手に取りやすい作品です。