あらすじ1945年(昭和二〇)、上田としこは28歳。日本が戦争に負けた時、としこは満州の地で働いていた。もしも、叶わないものを「夢」と呼ぶとするならば、「漫画家になる」というのは、としこにとって夢でしかなかった。大きな戦争は終わった。けれど、満州の日本人、とりわけ一人の女・上田としこの戦争は、終わりが見えないのであった─────
途中まで満州が舞台になるのがネックになりそうですが・・・。 女漫画家パイオニアの一人である上田トシコ先生の人生を長谷川町子、手塚治虫両先生など他大物との絡みも交えながら描く女性版まんが道と呼べる力作かと。 漫画界で立場を固めた晩年部がペースアップしたので、その辺りをもうちょっと読みたかった気がしますが、全10巻でまとまって手に取りやすい作品です。