あらすじ漫画家・上田としこ。1917年(大正六)生まれ、2008年(平成二〇)没。日本にまだ誰も「女」の漫画家がいなかった時代。上田としこという素っ頓狂な少女は漫画家を目指す。昭和初期、当時少女雑誌で中原淳一と人気を二分していた挿絵画家の松本かつぢへの弟子入り。絵の勉強のため、クロッキー研究所、スイス人画家コンラッド・メイリの教室にも通うようになったとしこだったが、絵を描けば描くほど、絵がわからなくなるのだった。そして時代は戦争に傾斜していき……?漫画の、日本の、女の、「青春」を描く待望の第2集!
途中まで満州が舞台になるのがネックになりそうですが・・・。 女漫画家パイオニアの一人である上田トシコ先生の人生を長谷川町子、手塚治虫両先生など他大物との絡みも交えながら描く女性版まんが道と呼べる力作かと。 漫画界で立場を固めた晩年部がペースアップしたので、その辺りをもうちょっと読みたかった気がしますが、全10巻でまとまって手に取りやすい作品です。