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思いやり、優しさ、慈しみ。その裏側にあるものは──…。(モーニング2019年23号)
【第5回トーチ漫画賞〈大賞〉受賞作】エアコン組立工場で働く川上綾は、小説家志望。 繰り返される単調な日々の中、月に一度、文芸サークルの集いを楽しみにしている。 しかしある事態をきっかけに、信じていた日常は崩壊する。 「”創作”なんかから卒業するきっかけを 本当はいつも探していたんだ」 逃れられない創作の呪縛、 この苦しみが誰かの喜びに変わる時まで――。
『スクールバック』の小野寺こころが描く衝撃作!! 高校1年生の夏、人生で初めて告白されたはるか。いじめから助けてくれたこともあり、そのまま流れで付き合うことになり…。
困っている人を見ると自分が減っていく気がすると言う主人公だけど、身を削って人を助けようとする姿はそのうち彼自身が消えて無くなりそうで痛ましい。その呪いのようなものに唯一気づいて反発してくれたクラスメイトの女の子の存在は、彼の孤独や不安が「いつかゼロになる」になると思えるような希望に思えた。