思いやり、労わりが溢れる世界。ウイルス蔓延の次は独裁者が戦争を起こす殺伐とした時代。今、求められるのは他者を思い、労わる心ではないだろうか。本作の舞台、夕日町三丁目には、人の優しさ、温かさが満ちている。ある夜、お巡りさんとお使い帰の少女が道に迷ってしまう。困り果てた2人の前に、見たことのない交番が現れて…『タヌキ交番』 窮地に陥った時に不思議な超能力を発揮する主婦・木下里子さん。ご主人の取引先の社長の飼い猫を預かることになったが、これが我儘な猫で…『社長の猫』の他、2020から2021年にビッグコミックオリジナルに掲載された15編収録。
昭和三十年代なんて知らないけれど、そんなに良い人たちだらけなわけないとわかっているけれど、画柄があったかくて読まずにはいられない。 多くないページ数でこれほどまでに人情話を紡いでいけるのもスゴい。 月イチ連載になってしまったけれど、読めば必ず心はハートフル。 世界よ、ノスタルジーとはこういうことだ! でも映画化されたのは、なんか残念だった。一平のお父さんは怒りっぽくなってるし、六ちゃんなんか性別まで変わってるし...