懐かしき“昭和のにっぽん”に浸るいま振り返れば、不便な時代だった昭和30年代。それゆえに、不思議なこと、面白いことがたくさんあったのかもしれない…いまだからこそ読みたい昭和ノスタルジー最新刊。昭和39年。東京オリンピック開催を控えた夕日町で、ネコたちが駅伝大会を開催…『夕日町ネコリンピック』。部下を自宅に招いた加藤さん。貞淑な奥さんの様子に来客は感服するが…『加藤家の来客』。女手ひとつで7歳の息子を育てる母。仕事に行っている間に、その子が病気で亡くなってしまい…『月夜とオムレツ』他、2019年~2020年にビッグコミックオリジナルに掲載された15編を収録。
昭和三十年代なんて知らないけれど、そんなに良い人たちだらけなわけないとわかっているけれど、画柄があったかくて読まずにはいられない。 多くないページ数でこれほどまでに人情話を紡いでいけるのもスゴい。 月イチ連載になってしまったけれど、読めば必ず心はハートフル。 世界よ、ノスタルジーとはこういうことだ! でも映画化されたのは、なんか残念だった。一平のお父さんは怒りっぽくなってるし、六ちゃんなんか性別まで変わってるし...