あらすじ

日本を代表する電機メーカー・テコットの会長となった島耕作は、電機業界のみならず、素粒子物理学の世界にも目を向ける。この分野で数多くのノーベル賞受賞者を輩出してきた日本には、最先端の巨大加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の建設を誘致する動きがあった。島が聞くところによると、その実験装置によって、宇宙担当の謎、新しい粒子の存在、なぜ生命体や物質が存在するのかがわかるという。誘致先は岩手県。誘致が決定すれば、その地に国際的な研究者とその家族、関係する業者が集う一つの街ができる。問題は予算、コンセンサス、他分野の学者たちの理解を得られるか。うまくいかなければ、中国に建設地が流れるかもしれない――日本の未来のため、島が動き出す。シリーズ36周年を迎え、今も愛される国民的サラリーマン・サーガの最新刊は「理系」です!
会長島耕作 1巻

会長に就任した島耕作。業界への利益誘導を目的とする経済連から距離を置き、個人加盟で国益のために活動する経済交友会を中心に「財界活動」をおこなうことにした。島が尽力するのは、日本の「農業問題」。食糧自給率と国内の雇用を確保するため、新たな農業モデルの確立を決意する。会長となり、会社という枠に縛られずに活動する島の舞台は全世界。日本の国益を背負って、より大きなステージで島耕作は活躍する。

会長島耕作 2巻

入社から44年。総合電機メーカー「テコット」の会長に就任した島耕作が手始めに目を付けたのは、未知なる領域「農業」だった。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)開始を目前とし、今まさに激動の中にある日本農業に、島は新風を吹き込むことができるのか。日本を代表するスーパービジネスマン・島耕作の新たなる挑戦が始まる!

会長島耕作 3巻

経済団体で農業委員会に所属した島耕作。日本の農業を変えるべく、オランダに最先端農業の視察に訪れた。視察が続く中、ある誤解から生まれたライバル会社ソラーCEOとの「確執」、飾り窓地区での出会いと悲しい別れ、そして帰国後に島が見舞われた久しぶりの「女難」……盛りだくさんすぎるエピソードが展開する!

会長島耕作(4)

経済団体「経済連」「経済交友会」に所属する島耕作は日本の低い食料自給率を懸念し、漁業の変革に乗り出した。近大マグロの完全養殖など、最新の現場を精力的に視察する島耕作。そんな中、日本の政財界に大きな影響力を持つ「経済連」と意見の相違から袂を分かつことに。フィリピンで凶弾に倒れた同期・樫村建三の妻とその息子、福岡時代の“上司”今野輝常など、かつての名脇役もカムバック!

会長島耕作(5)

島を苛め抜いた元上司・今野輝常と再会。そこには妻に捨てられ、老いさらばえた今野がいた。島を敵視する「経済連」の会長が中国人ホステスにハニートラップを仕掛けられていることを察知。日本に潜む“産業スパイ”の存在を強く感じるのだった。さらにテコット上海の機密情報漏えい疑惑と麻薬スキャンダルなど事件が勃発。島耕作はこのトラブルをうまく切り抜けられるのか?

会長島耕作(6)

地下の帝王・曽烈生が仕掛けたトラップに対し、島が打った手は? 次いで島は食料をテーマにした万博の視察へミラノに降り立つ。そこで何度も赤いドレスの女から熱視線を向けられる。“島耕作様 もし 時間がとれるなら明日の夜 ベネチアのサンマルコ広場で会いませんか?”自分の名前を知る女からのメッセージ。危険を感じるもミステリアスな仕掛けに惹かれ…?

会長島耕作(7)

日本を代表する総合電機メーカー・テコットの会長、島耕作。そんな島が新たに注目したのは、アウンサンスーチー率いるNLD政権となったミャンマー。そのポテンシャルをこの目で確かめるべく視察に向かった島は、またも因縁の相手である曽烈生に遭遇する…!! あの浜崎伝助がデキる男として登場した「釣りバカ日誌」コラボ編も収録。

会長島耕作(8)

アジアのラストフロンティア・ミャンマーで視察中の島耕作。農業に対するポテンシャルの高さに注目し、革新的な方法で日本酒を製造する桜沼酒造と共に“日本酒造り”プロジェクトに挑む。しかし、中国の裏社会の王・曽烈生に執拗につけ狙われた島は、現地女子社員の家に身を隠すもついに発見されてしまう。一方、島の秘書・三代はミャンマーで出会った麗しい男性・武部に恋をしてしまう。

会長島耕作(9)

人類の進化の鍵を握る「ゲノム編集」の現状を探るべくアメリカへ飛んだ島。視察後、忘れられない女・パメラに会いに行くが残酷な現実が待ち受けていた…。TBSでドラマ化された「ハロー張りネズミ」も同時収録!

会長島耕作(10)

日本を代表する電機メーカー・テコットの会長となった島耕作。経済交友会の夏季セミナーにて向かった長崎県五島列島でマグロの養殖場を視察し、養殖魚ビジネスの必要性を痛感する・・・・・! 島耕作の永遠の恋人・大町久美子の性の遍歴を描いたスピンオフ読み切り「JK 大町久美子」も収録。

会長島耕作(11)

【35周年!!】日本を代表する電機メーカー・テコットの会長となった島耕作は、電機業界のみならず、農林水産業にも目を向ける。台湾へ視察をする島は、当地の政治的、経済的課題を知る。旧友との会食でIT技術に長けた天才的な頭脳を持つ少年の存在を知った島は、その少年がこれからの台湾の成長のカギを握るのではと思いを馳せる。シリーズ35周年を迎えた今も愛される国民的サラリーマン・サーガの最新刊は一冊丸ごと台湾編

会長島耕作(12)

日本を代表する電機メーカー・テコットの会長となった島耕作は、電機業界のみならず、素粒子物理学の世界にも目を向ける。この分野で数多くのノーベル賞受賞者を輩出してきた日本には、最先端の巨大加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の建設を誘致する動きがあった。島が聞くところによると、その実験装置によって、宇宙担当の謎、新しい粒子の存在、なぜ生命体や物質が存在するのかがわかるという。誘致先は岩手県。誘致が決定すれば、その地に国際的な研究者とその家族、関係する業者が集う一つの街ができる。問題は予算、コンセンサス、他分野の学者たちの理解を得られるか。うまくいかなければ、中国に建設地が流れるかもしれない――日本の未来のため、島が動き出す。シリーズ36周年を迎え、今も愛される国民的サラリーマン・サーガの最新刊は「理系」です!

会長島耕作(13)

日本を代表する電機メーカー・テコットの会長となった島耕作は、電機業界のみならず、農水産業や科学界にも目を向けてきた。東京五輪が翌年に迫る中、選手村の建設予定地を視察するなど精力的に職務をこなす。そんなある日、島は万亀相談役から胃がんが進行し、余命が幾ばくもないことを明かされる。自分にだって残された時間は多くはない。やり残した仕事は何か――!? テコット、そして日本の未来のために、島はある決断を下す――。2018年に女優りょう主演でドラマ化された話題作『部長 風花凜子の恋』を特別収録!