スーさんの怒りを買って、半ば強制的にそして半永久的にベトナムに赴任させたれたハマちゃん、佐々木さん、多胡専務。日系企業が集まる工業団地の建設を果たすべくハノイにやって来た3人だが、外資の鈴建が認可をもらうためには、社会主義国家に顔が利く仲介者を頼るしかない。しかし大物仲介者、レ・フー・ズン氏は名前以外顔も存在も公になっておらず、どうすればいいか途方に暮れる3人……かと思いきや、ハマちゃんはすっかり釣りモードに切り替えていた。そんな折、佐々木さんと多胡のもとにレ・フー・ズンと名乗る老人が現れたのだが……それが本物か偽物の詐欺師か、見分けの付かない佐々木さんと多胡は……今、いちばん勢いのある急成長国、ベトナムを舞台に、ハマちゃん&スーさんが釣りに仕事に大忙し。
巻数も百を超え、シリーズ映画も終わり、マンネリの極致に達した感もある。浜ちゃんの人の良さで乗り切る展開には、もう飽き飽きしてしまう。 人物の線にもバラつきが見え、画力の衰えも感じ取れる。 なのに。 オリジナルの中に、この画柄が無いと寂しくなってしまう。 マンネリの先にある空気感を掴み取った稀有な作品と言えるのかもしれない。