あらすじ

笠置(かさぎ)の宿場町にある老舗料理屋「一升庵(いっしょうあん)」の若女将、おせんこと半田仙(はんだ・せん)。日頃はノンベエでぐうたらだけど、いざお客様のためならば、一肌でもふた肌でも脱ぎやしょう!世間の流行に流されず、自分の良いと思うものだけを信じるおせんの作り出す料理は、みんなのお腹と心を幸せで満たしてくれる。帳場見習いで修行に来た江崎(グリコ)と一緒に、グルメ漫画とは一味もふた味も違う、“本物”の世界をご堪能ください!
おせん 1巻
笠置(かさぎ)の宿場町にある老舗料理屋「一升庵(いっしょうあん)」の若女将、おせんこと半田仙(はんだ・せん)。日頃はノンベエでぐうたらだけど、いざお客様のためならば、一肌でもふた肌でも脱ぎやしょう!世間の流行に流されず、自分の良いと思うものだけを信じるおせんの作り出す料理は、みんなのお腹と心を幸せで満たしてくれる。帳場見習いで修行に来た江崎(グリコ)と一緒に、グルメ漫画とは一味もふた味も違う、“本物”の世界をご堪能ください!
おせん 2巻
笠置(かさぎ)の老舗料理屋「一升庵(いっしょうあん)」の若女将、おせんこと半田仙(はんだ・せん)。一級品の目利きと絶品料理、そしてなによりお客様を大事にするおせんには、“和の美”が生きている!超合理主義のスーパーウーマン・山口が、会社の歓迎会で一升庵を訪れた。日本人的優柔不断が許せない彼女は、部下たちと大喧嘩、チームワークもバラバラ。よっしゃ、わっちが一肌脱ぎましょう!おせんの美意識とおもてなしが、お堅い頭をやわらかくトロかす。今宵も極上の夢をお届けいたしやしょう――。
おせん 3巻
ニッポン再発見!陶器の目利き、料理の拵(こさ)え方、人をもてなすということ。老舗料理屋「一升庵(いっしょうあん)」の看板女将・おせんの立ち居振る舞いや思いには、連綿と受け継がれてきた「日本の心」が息づいている。現代に生きる私たちが忘れかけていた古き良き日本の心を、ほら、あなたの遺伝子が知りたがっていますよ。今回は、旨い料理に舌鼓を打ちながら、一升庵男衆の粋でせつない恋話に耳を傾けてくださいなぁ。
おせん(4)
一升庵(いっしょうあん)がある笠置(かさぎ)の宿のご近所さん、赤木の若旦那は町内でも一、二を争うカタブツ。そんな彼が恋をした相手は、お茶のお師匠さん!人間国宝の茶碗を携えプロポーズするも、「あなたらしいお茶碗でお手前してちょうだい」と断られてしまう。そんな彼を連れて骨董市に出かけたおせんこと半田仙(はんだ・せん)たちは、彼に、世間の評判や資産価値なんかでは測れない、自分の価値観を大事にすることの楽しさを教える。“和の心”を愛するおせんが、本当の豊かさをお届けします!
おせん(5)
老舗料理屋「一升庵(いっしょうあん)」では、朝と夜は板場が、昼は仲居の女性陣が持ち回りで賄(まかな)い料理を作っている。料理の腕も上がり、食材や調理の情報共有もでき、みんなの心がひとつになる。これが賄いの素晴らしき効用。おせんの人気を頼って、料理学校の校長がおせんに先生を頼みに来た。なぜか対決することになったのは、スピード料理で人気の桜井三千子(さくらい・みちこ)。料理に一番大事なことは、スピード?アイデア?それとも……?おせんのおもてなしの心、あなたにも届きますように。
おせん(6)
「一升庵(いっしょうあん)」の若女将、おせんさんを和食の師匠と仰ぐ、英国テーブルウエアメーカーのプロデューサー、リーチさん。総責任者を務めるレストランでランチをはじめるのだが、扱うお米の銘柄でスタッフの間は大騒動。ササニシキがいいか、コシヒカリがいいか。優劣なんてつけられないけど、そんなら食べ比べてもらいやしょう。素材の良さを最大限に生かした、状況にあったおもてなし!だけど一番おいしいのは、「おいしくなあれ、おいしくなあれ」と心をこめて握った、おせんさんのシンプル塩結び。
おせん(7)
三度の飯より仲人(なこうど)好きの大河原さんの奥様。記念すべき100組目の縁談に、おせんさんをセッティング!相手は、日本美術史研究の権威である大河原教授の愛弟子で、有名料理旅館の御曹司、千堂(せんどう)。なかば強引に行われたお見合いで、おせんに興味を持った千堂は、一升庵(いっしょうあん)にご来店~。おせんの心をこめたおもてなしを受け、彼の心は動く動く!笠置小町おせんを取られちゃなるめぇと、町の男衆はヤキモキ。さてさてこの顛末(てんまつ)、いったいどうなることやら。
おせん(8)
老舗料理屋「一升庵(いっしょうあん)」の隠れた才人・メシ炊き名人テル子さん。彼女の炊くお米は、みんなの心を幸せにする。それに惚れ込んだ人気料理雑誌の編集長とカメラマンは、彼女の実家の農家を訪れた。もちろん、おせんさんも一緒。昔ながらの手刈りに稲のわらごと干す天日干し、手間隙かけて育てたお米のおいしさ、「わら」の偉さをみんなにも思い出していただきやしょう!おせんの料理とおもてなしの心で、昔から生きる“和”の知恵、ご堪能くださいな。
おせん(9)
お店のお得意さん、光北電機の大久保さんのお誘いで、沖縄・石垣島にやってきた一升庵(いっしょうあん)ご一行。美しい海と自然、おいしい料理に心はメロメロ、すっかり石垣のトリコ。そんななか、東京の大企業音羽フーズの若社長が新規開拓にやってきた。石垣の味を広めたい地元振興会の平良(たいら)は、一生懸命もてなすが、逆に侮辱されて商談はパァに。お世話になった友人たちの一大事!地元のよさを最大限にいかしたおもてなし、おせんが存分にお目にかけやしょう!!女衆の水着姿も拝める、貴重な一冊。
おせん(10)
千成さんの裏にある大沢じいさんの竹林。そこで穫れる筍(たけのこ)は、天下一品でぃ!しかしその竹林が、バイパス道路予定地に決まったっていうから穏やかじゃない。遠くの名産より近くの掘りたて、一升庵(いっしょうあん)でしか食べられない絶品筍料理の危機。大沢じいさんのためにも、おせんの拵(こしら)えを楽しみにしているみんなのためにも、しっかりきっちり気張りやしょう!!おせんさんの中学高校時代の思い出話も垣間見られる、お腹も心もしあわせになる第10巻。
おせん(11)
いまさらですが、一升庵(いっしょうあん)の若女将・おせんさんはお酒が大好き。日本酒、泡盛、焼酎の類(たぐい)、とりわけ好きなのは昼麦酒(ビール)。飲んだ翌日の朝風呂の後に控えるは、なんといっても冷たい麦酒!!しか~し、今日に限ってお店に麦酒が一本たりとも残っていない。なぜなら昨晩、大盤振る舞いで全部飲んじゃったから!!かくして旨(うま)い麦酒を求めて、町を彷徨(さまよ)うおせんと江崎のグリコさん。自分の欲望に忠実に、しかし美学は崩さずに。おせんの希望ははたして叶うのか?
おせん(12)
火事と喧嘩は江戸の華!だけど、おせんのいる笠置「一升庵(いっしょうあん)」の前で、不埒(ふらち)な真似はゆるさねぇ!!その一声で騒動終結、千成の弁天様おせんはみんなの元気の源です。おせんとサンタクロースの不思議な交流を描いた「今宵聖夜を告げる鐘」編のほか、水を一滴も使わない「おせん流“アンコウのどぶ汁”」など、垂涎必至の料理もてんこ盛り。今宵もおせんの料理と心意気に、ちょいと酔いしれてくださいな。
おせん(13)
老舗料理屋「一升庵(いっしょうあん)」の若女将、おせんさんは豊かなストレートの黒髪がトレードマーク。お店の女の子たちが衣替えにあわせて髪を切っても、「わっちには関係ありやせん」。だけどおせんも女の子、ちと流行(はや)りのコスプレなどを……。しかも、か、髪の毛を切った~!!そんなイメチェンおせんが教えてくれる、日本の伝統文化お中元の正しい贈り方。そして江戸から続くスローフード、本来の日本食の技と味……。日本人なら誰もが享受し、表現できる和の心、おせんさんが思い出させてくれました。
おせん(14)
東京に珍しく大雪が降った日。一升庵(いっしょうあん)のみんなはお正月休みの旅行におでかけ。おせんさんひとりがお留守番です。そこにやって来たのは、小さい男の子雪ぼんぼっこ。亡くなった祖母の思い出に浸りながら過ごす、豊かであったかな冬の一日……。同じあったかでも、こちらは、離婚の危機という夫婦に贈る、旦那(だんな)さまの思い出がいっぱい詰まったカレーパン。純和風の一升庵の厨房で繰り広げられる、前代未聞の愛の修復カレーパンつくり!そして今回はなんと、おせんさんの爆弾宣言もあり!必見!!
おせん(15)
珍品堂さんとこの弟子、目利きの真子ちゃんにお見合い話が持ち上がる。だけど彼女は浮かぬ顔、だって本当はグリコさんが好きなんだもの。不器用な2人の愛の行方はいかに!?そして、一升庵(いっしょうあん)の板前・留さんのお姉さん登場~。彼女の勤め先、鰹節工場の危機を救うため、おせんさん&一升庵御一行様、鹿児島の山川(やまがわ)へ!!そこでは、留の旧友であるサトルが、本枯節と呼ばれる最高級の鰹節に情熱を注いでいたが……。おせんさん、日本料理のダシ、その根本である鰹節の魂を守れ!
おせん(16)
本枯節を愛する心。しかし、その一方で、企業の道理、時代の趨勢――昔ながらの日本の味は消えようとしている!?鹿児島は山川が誇る鰹節の中の鰹節『本枯れ節』を守るため、真っ当な想いを繋ぐため、おせん、動きます!!鰹節編、完全決着!!そして、「おせん」第1幕完!!別冊モーニングで描かれた、きくち正太の究極のエロス!「萬屋先生道行恋の春絵巻よひわひな」も特別収録!!
おせん 和な女

おせん 和な女

茨城の水戸で創作ビストロのシェフをしていた荒井光治は、東京のフレンチレストランに憧れ、自信満々に上京を決意。それを聞いた常連客の河村は、【ガストロノミ―】が料理の最高峰と信じていた彼を、《とある居酒屋》へと招待する。後日、荒井が連れられて行ったのは、緑が残る武蔵野の片隅に佇む古民家だった。小さな女の子に案内され、噂にたがわぬ美人女将・おせんと対面。店の設え、立地、雰囲気に圧倒される中、最初に饗された料理は「枝豆、漬物、煮貝」……そんな居酒屋メニューに期待を削がれた感じの彼だったが、それは若きシェフが心尽くしのおもてなしと「和食」の奥深さを痛感する序章であったのだ――。電子限定カラーイラスト収録!!
おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。

おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。

おせん、新装開幕!一升庵に舞い込んだテレビ局の取材依頼――。若き料理人達との、山菜採り――。2つの難題に、おせんの五感が冴え渡る!“視聴率の神様”と称されるプロデューサーの手がけるテレビ番組、そこで紹介されるお店の候補に挙がった一升庵。出演交渉を兼ねて取材にやって来た番組スタッフから、視聴率のためにあれやこれやと注文を受けたおせんは……?現代(いま)だからこそ伝えたい、人と食を真っすぐ繋げる珠玉の物語。
太夫

太夫

ここは色街、おはぐろ通り……江戸の昔より続く、大歓楽街……仕切るは齢十五の女子高生。姓は夕霧、名は太夕。泣く子は黙り、ぐずる赤子は笑い出す、粋な美少女、総元締めが、今宵もあなたをお待ちします――。
きりきり亭主人

きりきり亭主人

「おせん」でおなじみのきくち正太が描く、食と下ネタをテーマにした小粋なドタバタコメディ!きりきり亭の主人であるぶら雲先生が朝風呂上がりに所望したのは、さっぱりすっきりつるんの「もずく」。だけど先生ってば、もずくを陰毛に例えちゃったりして下ネタ炸裂!あげくに魚屋さんまで行って、美味しいもずく探しを……!?