素人ですが、デザインしてみました。

実践的なテクニックが詰め込まれてる

素人ですが、デザインしてみました。
hysysk
hysysk
1年以上前

「なんとなく読みにくい」とか「うまく言い表せないけどださい」という事例の原因と解決策がまとまっていて参考になる。感覚やセンスじゃなくて論理的に教えてくれるので、練習すれば誰でも習得できるはず。 手を動かす前段階の、デザイナーはこんな風に考えて仕事をしてるんだっていうのも描かれてるので、デザイナーと仕事をする人にも読んで欲しい。何より大事なのは発注者がどうしたいかだから。 巷では「デザイン思考」が流行っているが、まずこういうのを読むのがいいのではないかな?街中で見かけるガタガタのものを「直したい!」と思う人が1人でも増えますように。

ドン<極道水滸伝>

本宮ひろ志マンガのすごいところを凝縮した感じ

ドン<極道水滸伝>
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

ドン<極道水滸伝>とあるが水滸伝に関係あるかと言われると難しい面もあるが個人的にはすごい好きなマンガではある。 主人公の伊達武吉は喧嘩は強い/頭もいい/何よりもカリスマ性もある。持ち前の能力を駆使することはせずに困った人を助ける時にしか使わない。その辺の人間性の惚れ込んで一癖も二癖もあるメンツが武吉のところに集まり、日本の極道を1つにまとめるためことを目標にした「播堂組」の室戸正一と争うことになる。巻数が少ないマンガで本宮ひろ志作品の面白さを知りたいなら俺はこれを勧めます。

広告会社、男子寮のおかずくん

美味しいご飯で明日への活力を

広告会社、男子寮のおかずくん
野愛
野愛
1年以上前

お仕事漫画×飯漫画って相性いいんですよね。ひと仕事頑張ったあとのご飯に活力をもらったり癒されたり、って大体の人類が皆共感できることだと思います。 あったかいご飯とお味噌汁があって、ご飯がすすむおかずがあって、箸休めまであったらもう絶対幸せ。ひとりごはんの日もほしいけど、やっぱり友達や仲間と一緒だとさらに幸せ。 ささやかだけどいっちばんうらやましくて、わかる〜が散りばめられていて、気づいたら心がホクホクしちゃうのがこの作品です。 会社の男子寮で週末にご飯持ち寄って仲良く食事をする姿があたたかくて可愛くて優しくて素晴らしいんです。みんなそれぞれバリバリ働いている様子も描かれているので、リラックスしてご飯食べてる姿が余計に愛おしくなります。 疲れたから明日は豚肉食べようかな、お味噌汁も作ろうかななんて、読んだらきっと明日への活力が湧くはずです。 背が低くて料理上手っておかずくん最強かわいいです。かわいい。かわいい。

ナツノクモ

スタンドアローンでも夢想する世界

ナツノクモ
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

自分はネトゲの経験はないのですが、TVゲームで寝食を忘れた経験はあり、この作品が描いていた「依存」に関して納得できました。 スタンドアローンであってものめり込むのだから、ネットで誰かと繋がることはメリット・デメリットどちらも大きいのだろうな、と想像します。 恐らく、作者の構想した最後までは描けなかったのだろうとも思います。ただ個人的に、この作品は読後に強い印象を残しています。それは恐らく、ヒリヒリとした感情を与えるネットの暗部が、まだ存在しているからなのではないかと(勝手に)思っています。 ネトゲにはまった人の感想も知りたいと思う作品です。

他向け花

花の美しさと怖さと新鮮さ

他向け花
名無し
1年以上前

流れなかった涙が花として身体に咲く。 大好きだった祖父が亡くなったのに、自分に泣くことを許せず大量に花が咲いてしまうが…。 花が咲く描写や、目やあふれ出してはじけた感情の表現がとてもよかったです。 陰陽道の派生として花を祓うお花屋さんというのも好きでした。 「自分が自分にその感情を持つことを許せない」といった普遍的なテーマで、許せるようになるまでをこういう設定で描くんだというのが楽しかったし、視覚的な新鮮さがあって惹きつけられました。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

ステゴロ系悪役令嬢スカッと爆誕!!

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
異世界スキー
1年以上前

当方悪役令嬢モノなるジャンルは完全素人だったのですがなるほどコレはいいものだ。キラキラの銀髪よりも光り輝いているグローブ(※指抜き)の鋲に目を奪われて一瞬で購入してしまいました。最高ですよこの表紙は。 最初は主人公のスカーレットがちょい暴力的すぎる…と思っちゃうかもですが、敵対する悪徳貴族はマジで分かりやすく“悪”なので「ガンガン世直ししていけ!」という気持ちになります。いつの間にか彼女のイケメンすぎる心意気に惚れ込み「全員殴って然るべき」というスタンスになっていることでしょう。顔面とパワーがすごい水戸黄門みたいな感じですね。 第二王子カイルがウザすぎて辟易しちゃう人もそんなに気にしなくて大丈夫です。ただの噛ませなので。雑魚。 電子書籍もそのうち出るのかな?まだまだ人気が出そうで楽しみです! ▽試し読みも置いときます(真に魅力が発揮されるのは個人的には4話以降…) https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/665000279

Beast Gamer-凶暴な獣を手懐ける方法-

アウトロー系男女の殴り愛TL!! 〜異世界転生を添えて〜

Beast Gamer-凶暴な獣を手懐ける方法-
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

またとんでもない漫画に出会ってしまった〜〜! すごい!!! これを読んで初めて「あっ、自分ってこういう漫画が読みたかったんだな」と気づきました。こういう漫画大好きです!!!(大声) U佳先生のPixivのキャプション曰く「強い女子が強い男子とバチボコ対等にやり合うケンカ漫画」。女性向けのTL作品ですが、男性でもこういう男女の関係好きな人って結構いると思うので読んでほしい…! https://twitter.com/u_kkaa/status/1278294421910417409?s=20 もう表紙からしてすごく最高ですよね。これでTLですよ? そしてなにより、 ・アウトロー ・ボコり愛 これらの要素をTLにブチ込むという発想がまず半端ない…! これをTLでやるって「抹茶小倉スパゲッティ」くらい奇抜に感じますけど、でもよく考えれば「アウトロー」も「ボコり愛」もBLでは根強い人気のあるジャンルなんですよね。 それを固定観念に囚われず男女で描いてみようと思ったのは、水兵の着るセーラー服を女子の制服にしようと考えた人くらい天才的な発想じゃないかと思います。天才です…! そもそも、ジブリ映画やハリウッドのアクション映画に出てくる『精神的・肉体的にタフな女性』ってみんな大好きなはずなのに、なんで世の中にはそんな彼女たちを主人公にした恋愛漫画は少ないのか……あらためて考えると無茶苦茶不思議ですね。 ゲーム内で最強の男・鷲崎は、サブタイトルの「凶暴な獣」という言葉に偽りなしの野獣ぶり。(しかもテストステロンばりばりの野獣なのに、照れたり恥ずかしがったりするピュアな部分もあって「なんだこいつ無敵か?」という感じ) そんな最強・鷲崎と主人公アンナは互角に拳でやりあっていくのが爽快…! 以前、BL研究家の金田淳子先生が「コワすぎ!」に登場する工藤Dと市川ADの関係性を「男女のやおい、男女のブロマンス」と説明していたのですが、この作品もまさに「男女BL」だなと、しみじみその良さを噛み締めてしまいました。 ちなみに、言うまでもなく自分はまさに主人公・アンナのような女性が好きなので、「スパダリや獣人とドラマチックな恋愛を繰り広げるのが“普通”のTLレーベルでよく載せられたなぁ…!」と感激しつつ読んでいたのですが、実際編集さんには「主人公に感情移入できない」と言われたそう。 ▼Pixiv【商業お知らせ】BeastGamer(女性向けオリジナル) https://www.pixiv.net/en/artworks/82688809 「これ異世界転生の意味あるか…?」と、ただでさえニッチな関係のところへ異世界要素を加えることに首を傾げていたのですが、そういう理由だったんですね。なるほど…。 ということは、異世界転生というエクスキューズさえあれば、普通のTL読者これ受け入れてくれるってこと!?!!! ならバリバリ転生してこういう作品ガンガン描いてほしいです! 男女BL増えて〜〜!

連ちゃんパパ【合冊版】

予想以上に登場人物全員クズでたまげた

連ちゃんパパ【合冊版】
六文銭
六文銭
1年以上前

話題になっていたので、読んでみたが色んな意味でたまげました。 まがりなりにも主人公は高校教師であったにも関わらず、 嫁さんがパチンコで借金をし、挙げ句失踪してからの堕ちっぷりがすんごい。 本人もパチンコにハマって~くらいの情報だったのだが、読んでいくうちに、もう人間としてどうなの?というくらいの堕ちかたは、空中きりもみ降下してドブの中という感じ。 ただ思いつくまま、欲のまま生きている。 嫁さんの行動もよくわからない。 ある時は、すべてを捨てて逃げ出すのに、そのまま舌の根も乾かぬうちに子供が大事みたいな素振りもする。 主人公も嫁も、まともそうに見えるから、そのギャップが逆にすごい。 真顔でクズな感じは、一周回ってホラーに近かったす。 ふりまわされる息子がホントに可愛そうだなぁと思いました。 そんな息子以外の登場人物全員がクズなのですが、1人だけ、そう1人だけまともな人がいます。 借金取りの金融屋です。 仕事はまともなじゃないし、風体もまるっきりヤクザのそれなのですが、クズ親以上に主人公の息子を気にかけたり(昔、この金融屋も同じ境遇だったから共感しての行動。これもまた泣ける。)人情深い行動をして、ひたすらこの漫画の癒やしでした。 口や粗暴は悪いですが、ここぞという時に、ちゃんと助けてくれる感じ、好きですね。 最後の最後まで、良い人なのも良かったです。 しかし、この良い人には…名前が…ないのです! (この漫画の本当に恐ろしいのは、人間がパチンコにハマって堕ちることよりも、こういうところなんじゃないか?) 思わず何回も読んだり、ネットでも調べましたが、名前が「金融屋」以外ないっ…。 クズにしか名前がつかない世界線なのか?とさえ思いました。 全般的に胸糞悪い展開が続きますが、こんな人生もあるのかと社会見学のつもりで読むと非常に面白い作品だと思います。 俗称パチンカスの末路は、存外こういう感じなのかもですね。

デイズ・オン・フェス

人類、フェスを愛せよ

デイズ・オン・フェス
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

音楽フェスに行くなんて考えたこともないほどインドアかつダウナーな人生を歩んできた私ですが、このマンガを読んで考えが180度変わりました。 行きてぇ、フェスに。 フェス、爆音の中酒を片手に夜通し熱狂する狂乱の宴だと思い込んでおり「近づくまい!」と頑なに距離を取っていたのですが、『デイズ・オン・フェス』のなかには優しく楽しく賑やかなフェスの世界が描かれています。 のんびりキャンプとかしてるんですよみんな。いいなぁ。 登場人物は主人公・奏と音葉のJK初心者コンビと、喫茶店を営む音葉兄(楽さん)とバイトの律留のベテランチーム。計4名のコントラストが小気味いいです。 奏がフェスに魅了されていく新鮮な過程と、律留たちがフェスの“よさ”をじんわり味わっているようす。互いが互いのパートを引き立たせていて、読んでる自分も「早くこうなってこうなりたい」という欲求が湧いてきます。 行かなきゃ味わえない空気感が内包されてるんですよ…。 奏が自身の推しバンド「デイズ・オン・ユース」を起点に、どんどん自分の興味に従って世界を広げていくのも心地良いです。何かにハマるのってそういうことだよな、という原初的な喜びが押し付けがましくなく描かれていて。 そして3巻にはその「デイズ」の結成エピソードが収録されているんですけどこれもまたいいんですよね…。音楽に救われた者がまた音楽で人を救っていくという円環が完成するんです。美しい。 とにかく読んだら絶対にフェスに行きたくなることでしょう!!行きたい!!フェス!!

あわドルぐらし

徳島ロコドル繰り出す自虐と他県dis

あわドルぐらし
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

私は埼玉県民ですので、多少の自虐ネタには動じない自負があるのですが、この作品の自虐にはかなり驚きました。 徳島県の地元アイドル=ロコドルは、徳島のいい所をアピールしなくてはいけない筈なのですが、のっけから「何もない!」「田舎!」「県外の人は知らない!」と、地元を紹介しつつサゲるサゲる。強烈な笑い。 それでも紹介される名産や行事、地元あるあるは多岐に渡り、色々な事を知れる。私は本当に徳島のことを知らないなぁと、改めて認識させられます。 更には同じ西日本でもマイナーな所のアイドルが現れ、互いをdisりマウントを取り合い……田舎同士の低レベルな争いの中に各県の、思いもよらない特色が紹介され、毒っぽい笑いのインパクト故に、各地域の面白さが印象に残ります。 それにしても徳島弁、可愛い。時々無性に使いたくなるじょ! 【出て来る地域】 四国●徳島県・香川県・愛媛県・高知県 関西●和歌山県・兵庫県淡路島 中国●鳥取県・岡山県

しまなみくるくる

生口島JKの釣り×自転車ライフ #1巻応援

しまなみくるくる
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

尾道市に属する生口島(いくちじま)に引っ越してきた自転車好きのみかは、釣りをしているみうと出会う。不思議な因縁で巡り合う二人が、釣りを通じて意気投合し、自転車×釣りに興じる日々のお話は、始終明るく楽しげ。 この明るさ、舞台の生口島にも要因がありそう。瀬戸内海に浮かぶこの島は、レモンの産地でサイクリングも盛ん。島全体で現代アートを展示していたりと、楽しそうな所。 海は美しく、釣りには最高のロケーション。みうの家の古い日本家屋の珍しさや島のちょっとした食習慣など面白い。そしてそれらを素直に楽しむみかに、次第に打ち解けて行くちょっと内向的なみうの関係性も、既にいい感じ!

Bread&Coffee&cats

『Bread&Butter』番外編!

Bread&Coffee&cats
まるまる
まるまる
1年以上前

これ単体でもすごく面白かったので、未読だったBread&Butterを1巻から最終話まで読んでしまいました。(最終10巻は12/24発売予定とのこと) やっぱり人と人の距離感を描くのが抜群に上手いんですね…この読切みたいに「美味しいもの」が繋いでくれる関係性って尊いなと。箱根板橋に行ったらBread&Butterがあればいいのに…!!!!!!

隣町のカタストロフ

春の風のようなカタストロフ

隣町のカタストロフ
野愛
野愛
1年以上前

パニックホラーは無慈悲であればあるほど面白いと思うのです。ある日突然、町の天地が入れ替わります。何の理由も兆しもなく、とんでもない事態が起こるのです。 失ったものを取り戻そうとしたり、現実から目を背けたり、自分に都合のよい世界を作り出そうとしたり、緊急事態の中ではみんな剥き出しの姿になります。 自分ならどうするかなあ、と考えながら読んじゃいます。 この地変天異をどうにか解決しようとする涼晴のように、主人公として生きることはできないだろうなあ。 そして最強アイドル・まほりんのように突き進むことももちろんできないでしょう。まほりんのキャラクターはとてもよいですね。アイドルとしても人間としても推せないけれど、漫画のキャラクターとしては最高です。ネタバレ回避のため詳しくは言えないけれど…!! 地変天異には何の理由もない、と言っておきながら実はそうでもなかったり。すべてが明かされたあとのラストシーンが秀逸です。ほんのひとさじのリアルさが最高のカタストロフを生み出してます。

鬼虫

孤島に住む民族の崩壊までを描いた物語

鬼虫
六文銭
六文銭
1年以上前

本作の孤島もそうなのでですが、限界集落など外部から孤立した場所で、独自に築き上げてきた風習や文化を扱う作品って地味に好きなんですよね。 テクノロジーが発展していない時代に、災害や病など、原因不明なことに対する「不安」とどう立ち向かっていったかとか、知的好奇心とは違う人間の根源的な部分を刺激してロマンをかきたてます。 加持祈祷や人身御供などに頼らざるをえない感じも、今となっては哀愁漂いますし。 そして、孤立した環境下で発展した独自の文化を壊すのは、いつだって外部からの異分子だったりします。 本作も、平安時代の孤島「鬼島」を舞台に、そこで暮らす人と漂流してきた女「マナメ」を中心に描かれます。 そのマナメは、主人公トラゴが幼少期、自身の過失で海の向こうへ行方不明になってしまった実の姉タナと瓜二つ。 実際は赤の他人なのだが、過去の負い目からなのかこの外部からの異分子でもトラゴは保護し、これが島にとって問題となる。 この島にある火山の噴火や自然災害など良くないこと連続すると、この手の孤立した環境下ではよくあるように、外部からの存在が原因とされ、島全体でマナメを殺そうとする。 逃げるマナメとかくまうトラゴ。 また、マナメという外部の存在によって、外の世界を知った島の住民たち。 こうして統制が保たれていた島全体にも、少しづつ亀裂が起き、火山の本格的な噴火も助けて、やがて島から脱出という崩壊へと繋がっていくという流れ。 5巻と比較的短いながらも、歴史・文化・風習などを扱った民俗的な濃厚ストーリーでした。 そして何より、それらを形作る「人間」を描いた作品だと思います。 随所にリアリティや神話のモチーフもあるようで、舞台青ヶ島かな?とか最期はノアの方舟をイメージしているのかな?とか考えると、それもまた楽しいです。 著者は、似たようなテーマで村の風習を扱った「花園メリーゴーランド」という作品もあり、こちらもオススメです。

月下の一群

モノローグの一言ひとことが深い

月下の一群
かしこ
かしこ
1年以上前

かなり初期の作品のようです。とても面白かった。以前に吉野朔実先生の違う作品を読んだ時にとても難解だった印象があったのですが、この作品は大学生の青春がベースにあるので親しみやすくてスラスラと一気に読み終えてしまいました。あらすじにすると主人公は2個下の弟くらいしか心開ける相手がいない内気な女の子で、仲良しの弟がせっかく自分と同じ大学に合格したのに寮に入ることが不満だったんだけど、その寮に出入りするようになってから友達も出来るようになって世界が広がっていく、けれども恋人に婚約者が現れてから初めて感じる自分の嫉妬心に戸惑うようになる…。単純に言ってしまうと恋の三角関係の話なんですが、人間の内面の掘り下げが深いのでモノローグの一言ひとことも噛み締めたくなる深さでした。吉野朔実先生を理解するきっかけになりそうな作品です。

ZOOKEEPER

学ぶ機会を貰えた作品

ZOOKEEPER
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

実家にいた頃から動物を飼ったことがなく、生態に対して疎い人間なのですが、この作品は勉強になりました。 主人公は特殊能力を持っていますが、決してそれに頼る訳ではなく、知恵と愛情で動物に接しています。 作中には様々な動物が登場しますが、キシリトールが動物にとって毒になる可能性があることは知りませんでした(猫に与えていけない食べ物がある、くらいしか知りませんでした)。 自分が動物を飼う日が来るかは分かりませんが、人間と異なる生態に対して意識を持つきっかけになりました。

チロリン堂の夏休み

現代っ子と神様、宇部の歪んだ時空冒険

チロリン堂の夏休み
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

小学生達が撤去された古いお社を復活させると、スマホの中に神様が!冒険大好きな子供達だが、それから次第に不思議な現象に巻き込まれる……というお話。 妙に女子のパンチラが多くてちょっと辟易するものの、元気な子供達の冒険と民話・伝承の世界とがリンクする、スリルと知的トキメキが楽しい。 ……物語だけ読んでいると、ここ迄の感想になるのだが、この場所が(参考文献等から)山口県宇部市が舞台かも、と考えだすと、急に奇妙な世界観が立ち現れる。 既に埋め立てられている筈の「鍋島」が、古い姿のまま存在するという「時空の歪み」の中で、不思議な者との出会いが描かれる。また、保存された古い石畳や、地図に見当たらない?神社で、やはり時空の歪む現象が起こる。時折現れるブリキの看板のある街並や古民家など、時代が混在しているらしき世界観が見て取れ、郷土資料を調べてみたくなる。 スマホと古い神様の同居という「歪み」に始まり、様々に今と昔が混在し、古い「時層」が剥き出しになる町で、民謡を歌ったり巫女になったりと、色々な形で古い時と触れる小学生の冒険は、知的好奇心に訴えるものがある。

偉大なる、しゅららぼん

滋賀・琵琶湖古き一族の異能バトル!

偉大なる、しゅららぼん
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

舞台は琵琶湖。湖より力を授かる一族の、分家の青年と本家の跡取り息子は、似た力を持つ一族の息子と高校で出会い、反目する。どちらかがこの地を出て行くか……という時に、彼らの前に、高校の校長が現れる。彼の目的は……? ◉◉◉◉◉ 巨大な琵琶湖と城の歴史、水路を船で通学する風景の非日常感と気持ち良さ(モデルは彦根等と言われますが、水路に関しては近江八幡も近いと感じました)。水を介して発生する異能は、水面を波立たせ、豪快にしぶきを上げて迫力! 異能自体は精神や時間に作用し、緊張感あるバトルが繰り返されます。しかし、登場人物たちは皆、異能に振り回され、異能を忌み嫌っている。誰一人として幸福にしない異能を、それでも使うのか……それぞれの覚悟が試される展開の切なさ。 そして男の子それぞれの愛らしさに加えて、女性陣も皆可愛い!異能と因縁に恋も加わって、スリリングなストーリーは読み応え抜群!

もっとみる