鉄道員/ラブ・レター

名作を超えてしまった漫画

鉄道員/ラブ・レター
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

浅田次郎の短編小説「鉄道員」「ラブ・レター」の2作品を、ながやす巧先生が漫画化して1冊にまとめた作品。 究極的に美しい表現、真に迫った人物描写により、原作や映画以上の感動があります。(小説版は良くも悪くも、いつもの浅田次郎節で読んでしまって、そこまでの感動はなかったのと、映画版はもちろん良い映画なのですが、高倉健さんの存在感が強すぎるのと、広末が苦手だったのでちょっと…) 巻末あとがきにて、浅田次郎氏から作品への惜しみない賞賛が送られており、「芸術観が覆った。神ですらこれほど美しい風景は容易に造れぬであろう。」と芸術性の高さを論じています。また、「後世に残るとすれば漫画作品の方であろう」とまで言わしめてしまうから凄い。そして後年、「壬生義士伝」でもタッグを組むことになります。 電子書籍になっていない為、読むなら手に入りやすい文庫本を買うのが良いですが、できることなら単行本サイズで読みたい作品です。

おいピータン!!

おいピータン‼︎の好きなエピソードを語りたい

おいピータン!!
かしこ
かしこ
1年以上前

たま〜に思い出すのは付き合った女に必ず冷やし中華を作らせる男の話。結局は色々凝ったものを作ろうとする子より家にある材料でパッパッと作っちゃった子の冷やし中華が一番美味しかったって話なんだけど、これを思い出す度に「今うちの冷蔵庫にあるもので冷やし中華作れるか?作れないか?」を考えてる。そして大体、無理!作れない!まず麺がない!ってなる。

わたしの幸せな結婚

なるほど確かに和装シンデレラ!

わたしの幸せな結婚
名無し
1年以上前

和装シンデレラだったか和風シンデレラだったかそういうコピーが付いていたので気になって読みました。 なんでしょう、この卑屈で謙る女性主人公嫌いになるかと思いきやすごく幸せになって欲しいと思ってしまう! 名家の女性でありながら、使用人以下の処遇を受けていた主人公が嫁いだ先でめっちゃ幸せになる、それだけですがそれだけが尊くてどうか幸せになってくれ〜〜と思ってしまいます。 まだ漫画2巻なので異能持ちなど多くは語られていないのですが先が気になりすぎて小説買ってしまおうかなと思うほどです。(多分買っちゃいます) 小説原作なのでかなりモノローグに詰め込みすぎてある部分はありますが、それでも旦那さまと美世の距離が縮まるシーンはもう、尊い…!!! ってなるので是非是非読んでみてください。 美世、幸せになってくれ〜 心が洗われます

沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる

これ実際沖縄の人が読むと「わかる〜!」となるんですか

沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる
名無し
1年以上前

タイトルで聞きたいこと言ってしまったけど、実際現地民が読むとバイリンガルみたいに読めるんでしょうか! 気になります。 そのくらいもはや外国語の様な訛り方!(読書会でも言っておられましたが) 女の子は可愛いです、間違いない

小倉アンのおいしい生活。

こんな浪人生活ならしてみたい

小倉アンのおいしい生活。
野愛
野愛
1年以上前

こんなほんわかハッピーな浪人生活なら一生浪人していたい!! 秩父のでっかいお家で暮らす浪人生・小倉アンちゃんとその家族のほのぼの美味しい生活を描いた漫画です。 勉強の合間にハムを焼いたりお布団干したりねるねるねるね作ったり、いやむしろ勉強してなくない?と心配になるほどゆるゆる平和に過ごす姿に思わず心癒されます。 アンちゃんがゆるゆるなので他のキャラクターはしっかりしててもよさそうだけど、お母さんもほんわか無邪気なお嬢様だし、妹のノラちゃんはしっかりしてるけどアンちゃんと一緒に遊んだりお昼寝したりしてるし、家族みんなゆるゆるほのぼので可愛いんです。 何気にスタイル抜群のアンちゃんのサービスショットが随所に盛り込まれているんですが、セクシーっていうよりアンちゃんは無防備だなあという気持ちになるのでこれはこれでよいと思います。 お家で朝食バイキングはめちゃくちゃ楽しそうなのでいつかやってみたい!

大阪ハムレット

森下裕美作品でも名作中の名作だと思う

大阪ハムレット
nyae
nyae
1年以上前

マンバのオンライン読書会をきっかけに久しぶり読みたくなって読みました。こんな名作がKindle Unlimitedで全巻読めるとかどうなってるんだ。何回でも読める。何回読んでも泣く。毎話、よくこんな話が描けるなと感心してしまう完成度の高さ。 アシベのようなギャグ調は封印してると言っていいと思います。ただ人間くさい可笑しさはたくさんある。 しかし、刊行時期が4巻と5巻の間が数年空いてるんですが、今回読み返してみたら実は5巻だけ読んでなかったことに気づきました。忘れてた。

うめ短編集 うめあわせ

乾いた心に染み込む瑞々しさ

うめ短編集 うめあわせ
野愛
野愛
1年以上前

チクッとした痛みもあるけど心地よくて、今まさに体感しているようなシズル感もある作品集でした。 生温い水や乾いた風の温度まで伝わってきます。酸いも甘いも知った上に成り立つ瑞々しさ。重くないけど軽くもなくて、爽やかだけじゃない後味が残ります。 1番好きなお話は「青空ファインダーロック」です。 カメラマンである主人公が高校の同級生だったグラビアアイドルのレタッチをやるお話です。 青春って青春真っ只中にいるときに感じるものじゃなくて、過ぎ去った後の甘い痛みこそ青春なんだよな。なんて思いました。 過ぎ去った後の甘い痛みを感じてるこの瞬間も、後に青春だったなあなんて思うのかもしれません。屋上でのシーンの空の青さが印象的でした。カラーで描かれている訳じゃないのに。 「パラレル」は長嶋有さんの原作を読みたくなりました。全然違う印象になりそう。 とにかくどの作品も素晴らしいのでぜひ読んでほしいです!

コーポ・ア・コーポ

底知れない虚無の表情

コーポ・ア・コーポ
無用ノスケ子
無用ノスケ子
5ヶ月前

大阪のボロアパートを舞台にしたワケあり人間たちの日常を描いた作品。つい古き良き昭和の懐かしさを感じてしまいますが、それはそれとして新しい時代の貧乏下宿マンガとして読みました。最近は貧乏マンガを描く人は少ない中、ここまで飄々と生身の人間を描ける作者さんは稀有な存在だと思います。タバコを交換したがるおばちゃんとか、どの住人達にも生々しいリアルさを感じます。ふとした時の虚無の表情が何とも言えない奥深さがあって良い…。やはり人間の業の深さというものは虚無の表情からこそ見えてくるのだと思えるのです。

戦うグラフィック。

広告デザインの現場

戦うグラフィック。
hysysk
hysysk
1年以上前

かつて広告制作会社で働いていたこともあり、何となく雰囲気はわかる。オーソドックスなA案、少し変えたB案、大胆に変えたC案を出すのもよくやった。 短期間のプレゼンでクライアントの想定を超える物量のデザイン案を作ったりする、「一流の人はここまでやるんだ!」っていう部分がリアリティを持って描かれてるし、デザインは自己表現じゃない、という話も(割と今は認識されてる気もするけど)通俗的なイメージを更新するものだと思う。 自分が業界を離れたからか、最近はこんな感じの「強いアートディレクター」を見ない気がする。激務が当たり前の業界で、描きにくい部分もあると思うけど、ぜひとも切り込んで欲しい。

素人ですが、デザインしてみました。

実践的なテクニックが詰め込まれてる

素人ですが、デザインしてみました。
hysysk
hysysk
1年以上前

「なんとなく読みにくい」とか「うまく言い表せないけどださい」という事例の原因と解決策がまとまっていて参考になる。感覚やセンスじゃなくて論理的に教えてくれるので、練習すれば誰でも習得できるはず。 手を動かす前段階の、デザイナーはこんな風に考えて仕事をしてるんだっていうのも描かれてるので、デザイナーと仕事をする人にも読んで欲しい。何より大事なのは発注者がどうしたいかだから。 巷では「デザイン思考」が流行っているが、まずこういうのを読むのがいいのではないかな?街中で見かけるガタガタのものを「直したい!」と思う人が1人でも増えますように。

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