パニックホラーは無慈悲であればあるほど面白いと思うのです。ある日突然、町の天地が入れ替わります。何の理由も兆しもなく、とんでもない事態が起こるのです。
失ったものを取り戻そうとしたり、現実から目を背けたり、自分に都合のよい世界を作り出そうとしたり、緊急事態の中ではみんな剥き出しの姿になります。
自分ならどうするかなあ、と考えながら読んじゃいます。
この地変天異をどうにか解決しようとする涼晴のように、主人公として生きることはできないだろうなあ。
そして最強アイドル・まほりんのように突き進むことももちろんできないでしょう。まほりんのキャラクターはとてもよいですね。アイドルとしても人間としても推せないけれど、漫画のキャラクターとしては最高です。ネタバレ回避のため詳しくは言えないけれど…!!
地変天異には何の理由もない、と言っておきながら実はそうでもなかったり。すべてが明かされたあとのラストシーンが秀逸です。ほんのひとさじのリアルさが最高のカタストロフを生み出してます。
5月28日、午前10時12分―― 「地変天異」発生。その瞬間、街は空と大地を逆さにした。摂理を失った世界で、夢も希望も愛も悲しみも、人々の日常は音を立てて崩れ落ちる――。『走馬灯株式会社』『鉄民』の実力派が描く、驚愕のサバイバルミステリ!!
5月28日、午前10時12分―― 「地変天異」発生。その瞬間、街は空と大地を逆さにした。摂理を失った世界で、夢も希望も愛も悲しみも、人々の日常は音を立てて崩れ落ちる――。『走馬灯株式会社』『鉄民』の実力派が描く、驚愕のサバイバルミステリ!!