public
star_border
star_border
star_border
star_border
star_border
流れなかった涙が花として身体に咲く。
大好きだった祖父が亡くなったのに、自分に泣くことを許せず大量に花が咲いてしまうが…。
花が咲く描写や、目やあふれ出してはじけた感情の表現がとてもよかったです。
陰陽道の派生として花を祓うお花屋さんというのも好きでした。
「自分が自分にその感情を持つことを許せない」といった普遍的なテーマで、許せるようになるまでをこういう設定で描くんだというのが楽しかったし、視覚的な新鮮さがあって惹きつけられました。
【四季賞2020秋 四季大賞受賞作】近しい者の死。残された家族は——。(アフタヌーン2020年12月号)