自転車屋さんの高橋くん

メンドクサイ者どうしが出会ったら

自転車屋さんの高橋くん
名無し
1年以上前

OLの飯野朋子は仕事にしろ飲み会などのお誘いにしろ、 周囲に気を使いすぎて頼まれたら断れない。 それでいて周りとは馴染めずストレスは溜まる一方。 自転車屋さんの高橋くんは一見チンピラなんだけれども、 それは、したいことしかしない、 自分にも他人にも嘘がつけない、 そういう性格で、他人をいらつかせる事もあるということ。 実際には高橋君は、困っている人をみたりしたら ほうっておけなくて手助けしてしまう良い人なのだが、 それも含めて自分は好き勝手にやりすぎると自覚していて 自分の感情に素直に行動をしていながらも、 不必要なほどにヒケメを感じたりしている。 ようするにこの二人、どちらもメンドクサイ性格だ。 上手に人と向き合えない。 だがこのメンドクサイ二人が出会い、 互いをそして自分を開放して理解していくストーリーは とても面白く、そして考えさせられる。 人と上手につきあうってどういうこと? 上手に付き合うことが正しいの?偉いの? それでみな、幸せなの?幸せになれるの? 一見いい人が見方によってはそうでもない。 その人のしていることが、すべて、したくてやっていることで それに満足しているというわけでもない。 そしてその逆だってありうる。 そういうものかもしれないと思ってしまう漫画。

恋のツキ

ワコの気持ちって浮気なの?

恋のツキ
干し芋
干し芋
1年以上前

私、ワコの気持ち凄くわかる! 無いものねだりで、今付き合っている人にはない年下の真っ直ぐさとか、一生懸命さとか、本当に可愛くて愛しくて何でも許せちゃう感じ。 でも、長く付き合っていくと面倒くさくなったり、最初魅力的だと思っていたところが、頼りないなぁ~と感じたり。 私だったら、土屋くんの所に行っちゃうかも? 傷心の時にタイミングよく連絡くれる人って運命感じるし・・・。 にしても、イコくんとの付き合い始めは、高校生とはいえまだまだ子どもだし、ちょっと考える。 高校3年生だと卒業したら大学生だからまだ、男性としてみられるかな? 7巻で母親が入院中に言ってくれた言葉は、本当に優しさの塊で、心がほぐれる。

私は貴兄のオモチャなの

タイトル通りの話ではある

私は貴兄のオモチャなの
名無し子
1年以上前

主人公の星山星子は空知くんのことが好き。何年も片思いしていて何回も告白してフラレ続けているがそれでも好き。しかし夏休みのある日に空知くんから電話で映画に誘われます。そして失恋で自暴自棄になった空知くんから「俺のペットになれ」と言われてしまいます。タイトル通り『私は貴兄のオモチャなの』というような展開になる訳ですが、ここに別の男達も加わって星子はかなりめちゃくちゃな目に合います。最終的に空知くんが星子に対して「酷いことをしてごめん」と謝って二人は別れるけど、星子は空知くんのことを嫌いにならなかったという話です。 岡崎京子先生の絵じゃなかったら読めないようなバイオレンスなシーンがあるし、あらすじにも「賛否両論の激しい反響を巻き起こした表題作」とありますが、私は好意的に受け取りました。岡崎京子作品は普通だったら犯罪や事件になるような出来事にキャラクター達がよく巻き込まれますが、ラストはおとぎばなしみたいに「めでたしめでたしチャンチャン♪」で終わるのが特徴ですね。『pink』では主人公のユミちゃんがスリルとサスペンスを得る為にワニを飼っていましたが、星子がどんな暴力も愛だと思えたのはそれが一番リアルだったからなのかもと思いました。

転がる女と恋の沼

「現状維持」女子が転がりだすとき

転がる女と恋の沼
名無し
1年以上前

居心地の良い職場に勤め続けて9年、大好きなアイドルを追っかけて、おなじみの友達と好きな時に会って飲んで、両親に甘えて実家に寄生する生活を維持し続けたいという願望も、31歳の誕生日の夜に、実家の火事により崩れ去ってしまいました。 でもその後すぐに、友達のつてで条件のよい物件を紹介してもらえて難なく自立できたし、となりにイケメンは住んでるし、現状維持から転がりだして戸惑いはあるかもだけど、客観的に見ればそんな理想的な転がり方羨ましい限りです。 あの仲良しの友達いなかったらちょっと地獄かも。あの2人の存在は大きいと思う。 現状維持をモットーとしている人間が、目まぐるしく変わる環境に対応できるのか、この先楽しみに読みます。

寿司ガール

癒されるけど刺さるお寿司たち

寿司ガール
野愛
野愛
1年以上前

寿司ガールたちは特に何かをもたらしてくれる訳ではない、でもいつも側にいてくれる。お話を聞いて見守ってくれる。そして何よりも可愛い!! ほのぼの可愛いお話かなと思ったら、なかなかに刺さります。 お世辞にも順風満帆な人生をおくっているとは言えない女性たち。 寿司ガールがやってきたからと言って、それまでの悩みや苦しみが全部解決しちゃうなんてことはおこらない。 それでも、自分に寄り添ってくれる存在がいるのは幸せなこと。家族とか恋人とか友達に恵まれなかったとしても、寿司ガールがいることで女性たちが笑顔になったりちょっとだけ前向きになれたりするのに救われる…! 今度お寿司を食べるときは一貫一貫目を合わせて大事に食べたい…。

人間回収車

思うこと

人間回収車
名無し
1年以上前

・5巻以降はコミックス収録が順不同。 (その一例として、「回収リスト 村上 絵里」の方が先だが、5巻に収録されているのは「回収リスト 矢方 亜美」である。) →「回収リスト 五十嵐 芽愛」と「回収リスト 村上 絵里」の作風が似ているからか? (仮にこの2作が1冊に収録されていれば、1冊で読み比べられたのだろうか。)

Theかぼちゃワイン

恋愛観やジェンダー観もずいぶん変わった

Theかぼちゃワイン
hysysk
hysysk
1年以上前

子供の頃にアニメの再放送で観るともなく観ていたような記憶はあるが、時代がそうだったのか自分が幼かったのか、恋愛に積極的な女ははしたないと思っていて、エルのことは好きじゃなかった。冷やかされ具合や春助の態度をみても、それほどずれた感覚ではなかったと思う。自分の背が低いことも関係しているかも知れない。 しかし今読むと「周りにどれだけ冷やかされようが全力で仲良くするべき」と即答できるくらいエルは最高だし、これだけ沢山シリーズとして続いた理由も分かる。「男として」「男だから」「男らしく」という言葉が頻繁に出てくることや、森田先輩の描写など引っかかるところも多々あるが、逆にそれだけ当時の支配的な考え方を思い起こさせるし、ある程度そういったものを打ち壊そうとしていたようにも読める。

凸凹のワルツ

可愛いお弁当漫画

凸凹のワルツ
名無し
1年以上前

可愛いもの好き、料理好きだけど人に言えない男子学生と、巨神兵あだ名の根暗教師のラブ料理漫画! 可愛い〜! まずお弁当のレベルですが高すぎますw 今は男女性別関係なく可愛いお弁当インスタに上げたらポイント高いと思うんですが当の本人はらしくないと悩むもんなんでしょうか お弁当ネタは100%実用的で必見、そして2人の距離感にも目が離せません

B型平次捕物控

究極のマンネリズム

B型平次捕物控
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

ミニマルミュージックというジャンルがあることを知ったのはいつだったか思い出せないのですが、その概念で語り得るギャグマンガというのは恐らくいしい先生のこのタイトルなのではないかと思います。 いしいひさいちという人がギャグの世界における革命者であるというのは、愛読者にとって今更語る必要もないことですが、この作品のおかしさというのは多分古びることなく笑い続けることが出来るのではないかと思います。 一見すると、同じフォーマットで繰り返されるマンネリのネタに感じるかもしれませんし、下らないと切って捨てられるかもしれません。ただ、読み続けていくうちに、恐らく読者にはクスリという笑いから始まって最終的には爆笑がもたらされると感じています。 くどいようですが、反復することによって生じるダイナミズムというものは存在していますし、いしいひさいちという天才は、その効果を自覚的に自らの手法として取り込んでいます。 河出書房新社のいしい読本において、大友克洋さんがこのタイトルを大好きだと答えていて、いしい作品をきちんと読んだことのない人に勧めるのに良いのかも知れないと思ったりもしました。

撲殺ピンク~性犯罪者処刑人~

性犯罪者のチ○コ潰してくマンガ

撲殺ピンク~性犯罪者処刑人~
ウマタロ
ウマタロ
1年以上前

性犯罪者に人生を狂わされた青年と少女の復讐劇。世間で凶悪な性犯罪のニュースが伝えられるとネット上では「犯人のチ○コを切れ!」などの意見が溢れ返る。そんな鬱々とした願望を叶えてくれるのがこちらのマンガ。性犯罪の描写が非常に過激なので注意されたし。吐き気を催すレベルの性犯罪者たちが次から次へと登場するのだ。(1巻より画像参照)ヒロイン自らが囮となり、ギリギリまで読者サービ…引き寄せた所でバッドを片手に殴り込み、ボコボコにしてチ○コを潰すという美人局スタイルが爽快〜!これでもう性犯罪できないねぇ…状態である。主役2人の関係性は、地獄の中にあって唯一の希望に感じる。ヒロインを黒ギャルではなく、あえて白ギャルにしたのは英断だったと言わざるを得ない。

もっとみる