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ミニマルミュージックというジャンルがあることを知ったのはいつだったか思い出せないのですが、その概念で語り得るギャグマンガというのは恐らくいしい先生のこのタイトルなのではないかと思います。
いしいひさいちという人がギャグの世界における革命者であるというのは、愛読者にとって今更語る必要もないことですが、この作品のおかしさというのは多分古びることなく笑い続けることが出来るのではないかと思います。
一見すると、同じフォーマットで繰り返されるマンネリのネタに感じるかもしれませんし、下らないと切って捨てられるかもしれません。ただ、読み続けていくうちに、恐らく読者にはクスリという笑いから始まって最終的には爆笑がもたらされると感じています。
くどいようですが、反復することによって生じるダイナミズムというものは存在していますし、いしいひさいちという天才は、その効果を自覚的に自らの手法として取り込んでいます。
河出書房新社のいしい読本において、大友克洋さんがこのタイトルを大好きだと答えていて、いしい作品をきちんと読んだことのない人に勧めるのに良いのかも知れないと思ったりもしました。
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