グランダー武蔵

伝説のルアーで子ども心を鷲掴みにした釣りマンガ

グランダー武蔵
みど丸
みど丸
1年以上前

7つ集めると世界の海が手に入るという伝説のルアー「レジェンダー」探しが始まってからが好きでした。改めて書くとヤバすぎるルアーを作るな!ってなりますが、当時は「そんな昔からルアーってあるんだ、すげえな…」って思ってました。 伝説のルアーもそうですが、主人公の武蔵が闇のルアーで洗脳されて釣りの暗黒面に落ちかけたり、ルアーが不思議な力でパワーアップしたり、釣りに特化したサイボーグが登場したり、この辺のやりすぎ感とリアリティが絶妙で楽しめました。 ちなみに闇のルアー「スケルトン」はのちに浄化されて武蔵の頼れる相棒になるのがアツいです。そして酷使されたスケルトンが武蔵のスキルに耐えきれなくなり、涙ながらに新たな相棒「オルカイザー」を迎えるという”主役機交代イベント”まで用意されてます。ドラマの量がすごくないですか? 私は父親に頼んでちょっと釣り堀に行ったくらいで釣りにハマるまではいかなかったのですが、作中に出てくるルアーは実際に販売されてかなりヒットしたそうです。欲しくなりますよね、世界の海が手に入るルアー。自分の世代の方は「釣りと言ったらグランダー武蔵」…って人が結構いるんじゃないでしょうか。 最後に本作の影響を示すエピソードとして、釣り竿を振ってルアーを加速させるグランダーウェーブっていう技(技?)があるんですが、これを真似して釣り竿振り回したら釣り堀の人にマジで怒られたという私の思い出話でシメとさせてください。こういう思い出あるのも多分私だけじゃないはず。

今日から始める幼なじみ

ありそうでなかった関係

今日から始める幼なじみ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前

もう、タイトルの「今日から始める幼なじみ」そのままの内容で非常に分かりやすい帯屋ミドリ先生の新連載。一応ラブコメなのかな? 隣の家に引っ越してきた女の子が、同じ中学、同じクラスでさらに隣の席だから気にかけてたけど、どうも引っ込み思案らしくて、ある日放課後呼び出されて言われたことは「私の幼なじみになってください」だった!? ここで出てくる転校生の女の子と同じく、自分は幼少期から転校が多く故郷すらどこか分からないような感じなので「幼なじみ」がほしいという気持ちが痛いほど分かる……!!! ただ、そうじゃないんだ…! 転校してきて航平くんと隣の家で、部屋が窓同士で向かい合ってて、教室でも同じクラスで隣の席ってなったらもう幼なじみになるしかないでしょってそんなことないんですが、非常にいいです。 と、幼なじみ作りに突っ走る楓ちゃんを楽しみつつ、これって彼氏彼女とどう違うんだ?とドギマギする航平くんでもう一楽しみできてお得です。 おそらく二人はこれから距離を縮めていくわけですが、楓ちゃんはどこの時点から幼なじみも恋人に変わり得るということに気づいていくのか、見ものです。 https://kuragebunch.com/episode/3269632237305143755#

陋巷酒家

近未来なのに、懐かしい

陋巷酒家
六文銭
六文銭
1年以上前

表紙から見ると居酒屋グルメ漫画みたいにみえるんだけど、 SFも交じって混沌とした感じが、すごく自分好み。 第三次内戦?が勃発した未来の話なんだけど、 戦後の昭和感がスゴイ。 荒廃した世界に、人情だけが残って、 見ず知らずの隣の人ともスグに馴染んで笑い、辛いことがあれば一緒に泣く。 古き良き昭和のかおりがします。 出てくる食事も、場末の飲み屋のソレで、 本当に未来なのか? というか未来って設定いるか? と思って読みすすめるんですが、 客としてくる登場人物を通して、少しづつ世界観が明らかになっていき、これが妙な緊張感を与えてただの酒飲み漫画で終わらない凄みがでてきます。 先が気になるというか、一体どういう世界なのか惹きこまれるんですね。 酒屋で出るB級グルメも含めて、おっさん好みなものが、詰まっている作品だと思います。

黄昏ゴルフ倶楽部

「黄昏ゴルフ倶楽部」読んでみた

黄昏ゴルフ倶楽部
名無し
1年以上前

弘兼憲史の完全監修と銘打ってますが、それは本当なのかと疑いたくなるような物足りなさがありました。これを読むなら黄昏流星群や島耕作を読んだ方がよっぽど面白いと思います。ただし連載先がゴルフ雑誌だということを考慮すればこれもありかもしれません。毎週楽しみに読まれている方もいらっしゃるはずです。個人的には女性の話よりも、主人公の喜寿を迎えた元上司が当時のライバルと人生最後のゴルフで賭けをする話の方が好きでした。

ボッチだった6ヶ月間 (とその後)

Twitter版の感想 重松清的な

ボッチだった6ヶ月間 (とその後)
名無し
1年以上前

クラスでハブられてしまった女の子のお話。誰にでも身に覚えがあるような内容ばかりで思わず自分の中学時代を思い返してしまったし、何よりオチが秀逸でゾッとした。本人にとっては地獄だった半年が他人にとっては存在しないものになっているのが怖い。 半年の間心の支えだったのが重松清のナイフというのが良い話(自分も中学高校と読んでました)。 ナイフの代わりにタバコの空き箱を持ち歩いて起きた出来事があまりに悲惨で、本当に重松清の世界みたいだった。 この作品自体も、エグくて辛いんだけど都会先生の人柄からか不思議な温かさがあってそこもちょっと重松みがありますね。 高校編も楽しみにしてます。 https://twitter.com/okameid/status/1277533846641115137?s=20

あーとかうーしか言えない

漫画を愛する全てのひとに読んでほしい

あーとかうーしか言えない
野愛
野愛
1年以上前

めちゃくちゃ熱い漫画でした。読めば読むほど引き込まれ、読み終えた今は漫画への感謝の気持ちでいっぱいです。 コミュニケーション能力に難あり、言葉を発するのに時間がかかるのでタイトル通りあーとかうーしか言えない天才エロ漫画家・戸田セーコ。 身ひとつで上京した戸田と同居することとなる担当編集者・タナカカツミ。 この2人の交流を中心に、ライバル漫画家との対決やコミケ参戦、新人漫画家の発掘などたくさんのドラマが描かれています。 天才・戸田が周囲に影響を与えるのはもちろんですが、戸田自身もさまざまな経験を通して成長していきます。 友達のように家族のように戸田を支え、彼女に新しい視点をもたらすタナカの成長物語でもあります。 ひとりの天才漫画家が無双するお話ではなく、漫画を愛する人々の情熱を描いた素晴らしい作品です。 漫画好きなら絶対に心震える作品だと思います。

4分間のマリーゴールド

思いやりの大切さを再確認させてくれる。

4分間のマリーゴールド
干し芋
干し芋
1年以上前

父子家庭で育った主人公のみこと。父親の再婚で、4人兄姉弟となる。 その後、父は亡くなり、、母は、カメラマンで海外を飛び回っているので、4人暮らし。 みこととは、救急救命士。 手を合わせるとその人が助かるかどうかわかる特殊な能力がある。 そのため、救急車の中で、その人が今後どうなるか分かってしまう。そして、本当にそうなるか病院に確認に行くとそれは、はずれていないので、その能力を確信するのである。 そして、家族の中にも残り1年の寿命であることが分かってしまった人がいる。 大切な家族、幸せになってもらいたい、・・・。 知ってしまったからこそ苦しい。 ページをめくった途端に涙があふれてきます。 ぜひ、お勧めしたい作品です。

笑顔の世界(読切)

少女漫画でやるにはあまりに皮肉なタイトル

笑顔の世界(読切)
名無し
3ヶ月前

「ちゃおコミ」の衝撃的な読切作品。 https://ciaocomi.tameshiyo.me/D210004X001X01 小学校5年生のリカコちゃんが、若干ネグレクト気味の家庭で母はペットのチー太にも餌をやらないし、学校は学校でいじめが横行してていじめられてる子は笑って許してるし、先生もそれを止めないどころか必要悪だろ?と言う始末。 それもそのはず、社会的に立場が弱い人は公的機関から被虐証明書が発行され、とあることが可能になるという…。 まさかのSF展開かつホラーです。 ネットで回ってきて知ったという経緯なので、どんな形で掲載されたのかは分かりませんが、子どもが見たらトラウマになるレベルの描写があります。 1ページ目に編集部からのコメントが付いてるのは、最初はなかったと思うので後で加えたようですね。 ちゃおで連載中『こっちむいて!みい子』の作者さん、おのえりこ先生のコメントに納得でした。 https://twitter.com/marimiiko/status/1428627119697915914?s=20

フォロワーさんの本当にあった怖い話

じわじわゾワゾワ来る

フォロワーさんの本当にあった怖い話
さいろく
さいろく
1年以上前

タイトルからはあまり期待してなかったけど、いい意味で裏切られてちゃんとホラーでした。。。 現代怪談というのだろうか(くわいだん部でそう表現してた気がする) より身近で想像しやすく、なにより「避けようがない」と感じられるのがまた怖い。 4話目ぐらいから怖さが増してくる感じがあり、もしかしたら上手くなってってるのかもしれない。 Twitterでは59話とか書いてあったので(2021年8月末現在)単行本も早く出ないかなーと期待しておきます。

終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>

スタイリッシュ退魔アクション待望の書籍版刊行! #1巻応援

終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

「サイコミで1話を読んだときからずーっと書籍版を思い続けてきた。ようやくその日がやって来た……長かったぜ!!」ということで「今最もハリウッド映画っぽいマンガは!?」と訊かれる際に本作の名前を出し続けてはや1年9ヶ月。このたび遂に書籍版が発売されました。 カッコよさに極振りした退魔バトルアクション、みんな好きですよね? 私もです。 四方山先生がおっしゃるようにWEB公開版からほぼ全ページ加筆修正されているという大盤振る舞いぶり!電子で持っている自分もこの男気を見せられたら買う以外の選択肢がなかったです。 https://twitter.com/yomovsevil/status/1429641159102451712 キャラも増えてバトルが加速する続刊(6巻まで出ている)もゴリゴリ出版してほしいですし出来たら前日譚の『VS EVIL』も紙で読みたい!『終の魔術師』旋風、起こってくれ〜〜〜!!!

編集王

出版業界漫画の名作

編集王
六文銭
六文銭
1年以上前

「ルーザーズ」とか「ブラック・ジャック創作秘話」とか 漫画家漫画や業界漫画って好きなんですよね。 素晴らしい作品に出会うと、どうしても創り手のことを想像してしまうタイプなので、裏話的なことも含めて作品として楽しみたいんですね。 そして、実話じゃなくても良いタイプです。 そんな中でも、この「編集王」は業界漫画の筆頭というか、まずその手の作品を読みたい方は、こちらをおすすめしたいです。 本作は、見習い編集者になったボクサー崩れの桃井環八(カンパチ)を主人公に、個性的な編集者や漫画家を描いた作品。 特に、出版とは「文化」か「ビジネス(営利)」かという点に切り込んでいく様は、生臭くもリアリティの塊です。 主人公カンパチは、つまらなくても売れればいい(売れっ子作家だからいい)とか、業界がもつある種の悪習に反発し、関係者と衝突して…という流れで物語は進んでいきます。 土田世紀の泥臭くも熱量高い登場人物たちが、本作でも良い味をだしています。 個人的に「文化」と「ビジネス(営利)」の天秤で偏ったスタンスに立っていないところが本作の魅力だと感じています。 作品としては、感情的なシーンばかり際立ちますが、双方の言い分をきちんと描いており、何が正しいかを誘導せず、読み手に問いを投げかけているようで考えさせられるんですね。 「売れる本の何が悪い?」 と問いかけられた出版社の社長の答えはシビれました。 登場人物すべてが肝が据わった信念通す人たちばかりで、 何かうまくいかない時とかに読むと元気をもらえます。 出版業界に関わらず、何かアツイものを忘れてしまったサラリーマンにも是非読んでほしいです。 何度読んでも、心が燃えて、涙が溢れます。

古代戦士ハニワット

まず手に取って読んでほしい

古代戦士ハニワット
名無し
1年以上前

何を言ってるのかわからないかもしれないけど、気が付いたら最新刊まで読み終わっていた・・・ タイトルからは想像できないくらい内容も練りこまれて作りこまれている。 構想も28年とかなり長く温めていた作品ということで気が付いたら虜になっていました。 先日オタキングこと岡田斗司夫さんが自身のゼミで当作品について話をしており、この作品をポスト進撃の巨人、エヴァが出てきた時のような衝撃を受けたという風に話しておられました。 9巻で打ち切りというピンチを迎えておりますが、まだ連載延長の可能性もあります。 本当に読んで後悔しない作品ですので、一度読んでみてください! 打ち切りになって中途半端に終わるのはもったいないです。皆様の力で完結まで見届けませんか?

おもいがおもいおもいさん

重いけど、可愛いおもいさん

おもいがおもいおもいさん
Pom
Pom
1年以上前

タイトル最初見て、よくわからず読み始めたけど、コミカルだし現実離れしてる所が面白いと思いました。 みとんの両くんに対する思い、発言がひたすら重すぎるのです。 だけど、何故か可愛く見えてしまうんだよなぁ。 みとんの家族も大分変わってる。 だけど家族愛がとても強くて素敵と思うところも。 ほんわか、クスッと笑わせてもらいました。

水のともだちカッパーマン

徳弘正也の妖怪譚

水のともだちカッパーマン
名無し
1年以上前

世は少年漫画の格好いいを極めた呪術廻戦の時代に90年代に描かれたハーフ河童が人間社会で母を探す物語を読むのは趣深い。1巻の1ページ目から全力で徳弘正也で好き。 ヒロインの舞ちゃんが黒髪ロングで大人っぽい、さっぱりした女の子で超タイプ。 そしてキャイーンの物真似が出てきたとこにすごい時代感じた。 幕間のおまけ漫画で「アシスタント時代の尾田栄一郎が鳥山先生と握手しながら写真撮った」というエピソードが載ってて面白かった。レジェンドと首脳会談みたいな構図で写真撮る新人大物すぎる…。

おののけ! くわいだん部

少し昔の押切蓮介の良さが帰ってきた感じがする

おののけ! くわいだん部
さいろく
さいろく
1年以上前

内容は相変わらずチープなのだがそこがいい。 怪談にこだわりを持ったかわいい女子部長と、怪談はスキだけど部長を怖がらせることがなかなか出来ない情けないオーラの男子部員2人が今日も怪談を考察する… みたいな感じだけど、案の定他校の怪談部とのバトルに発展、次巻ではそれが大いに展開されるのであろう。 「くわいだん部」とつくのがどう転ぶのか…気になるところである。 男子部員の顔が第一話の頃のブサイクから普通のちょい恋愛対象っぽい感じに見せられなくもないツッコミ役に適した顔に変化してきているのも面白い。

私の夫は冷凍庫に眠っている

しっとりとした恐怖

私の夫は冷凍庫に眠っている
野愛
野愛
1年以上前

殺したはずの夫が戻ってきた。 クローン?タイムリープ?などとSF的な想像を膨らませていましたが、違いました。 夏奈は夫・亮を殺害し、物置にある冷凍庫に死体を隠す。 自由を手に入れた夏奈だったが、何事もなかったかのように亮が帰ってくる。 以前とは見違えるように、仕事熱心で家事も手伝い、暴力をふるうこともない亮。 一体、この男は誰なのか…? 夏奈と共に読者も疑心暗鬼になっていきます。 全てが明かされこのまま幸せに向かっていくのかと思いきや、最後の最後までしっかり恐怖を味わわせてくれます。 実は夏奈がずっと怖いんだよな…。 中盤で登場する蒲田という男の存在がぼんやりだったのがちょっと残念だったかなあ。 それ以外はちゃんと怖くて面白かったです。

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