愛は踊る、されど進まず

圧倒的フリルと花!!繊細な書き込みの暴力

愛は踊る、されど進まず
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

呪い子の召使いを読んだときも思いましたが、やはりどれだけ時代が経とうとも少女漫画の肝は「花・髪の毛・ドレス」をどれだけドレスと美しく描けるかですね。 細かいレースやフリルといった装飾から髪の毛の一筋一筋まで。作画のカロリー度外視でトコトン描き込まれていて全ページにカワイイに満ちあふれてて最高でした! 人物紹介の名前がスクロールだったり、手紙の文字がしっかり架空の文字になっていたり・・・隅から隅までこだわりが感じられました。 作画にカワイイが溢れている一方で、ストーリーは「暗殺者VS暗殺者」で心理戦ありアクションありという、全体の甘辛のバランスも素晴らしいなぁと思いました。 LaLa本誌初登場の新人さんのようですがこれからの活躍に期待しています!

神の雫

山P主演で海外ドラマ化!【Hulu米仏日共同プロジェクト】

神の雫
名無し
1年以上前

亜樹直原作、オキモト・シュウ作画による「神の雫」が新たに実写化。Huluの米仏日共同プロジェクトとして2022年に世界同時放送・配信予定で、日本ではHuluで独占配信される。 遠峰一青役は山下智久、一青のライバル・カミーユ役はフルール・ジェフリエが担当。また脚本はコック・ダン・トラン、監督はオデッド・ラスキン、製作はダイナミック・テレビジョンのクラウス・ジマーマンが務める。 仏英日の多言語ドラマシリーズとなる「Drops of God/神の雫(仮題)」は、アメリカのレジェンダリー・テレビジョンとダイナミック・テレビジョン、フランス国営放送局グループのフランス・テレヴィジオン、Hulu Japanの4社で共同製作される。 https://natalie.mu/comic/news/442115

春の呪い

春=妹

春の呪い
干し芋
干し芋
1年以上前

19歳で死んでしまった妹の春の恋人と付き合うって・・・。 妹の恋人だった冬吾は、今まで親の引いたレールを真っ直ぐに歩んできた。 それは、自分のやりたいことがなかったから。 夏美、春と会ったお見合いも、財閥の血筋が欲しいというもので、親に進められてのこと。母親の気に入った妹と付き合うのも自然の流れ。 でも、冬吾は最初から夏美の事が気になっていた。 そして、春が亡くなった後、同じ血筋なら姉と付き合ってはどうかと言う話になったらしい(のちのち、分かるが、冬吾がそのように話を持っていった)。そこで、妹が大好きだった姉は冬吾に付き合う条件として、『春とデートに行ったところに私を連れて行って欲しい。』と頼む。そして、二人は、妹の亡き後、色々な思いに苛まれながら、答えを見つけられないまま、一緒に生活することになる。 2巻で完結なので、サクサク話は進みますが、・・・。 もっと、深く心理を描いてほしかったと思いました。

いばらの王

石化病と怪物の脅威から生き延びろ!SF古城サバイバル #完結応援

いばらの王
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

モンスター映画やパニック映画の仕組みを考えてみると、多くの場合立ち向かうべき危機は基本的にひとつです。サメだったり災害だったりゾンビだったり。 『いばらの王』で最初に描かれる危機は石化病と呼ばれる奇病。主人公のカスミが石化病から逃れるための冷凍睡眠から目覚めるところから本作は始まるのですが、間髪入れずに第二のクライシスが発生。 恐竜みたいなモンスターが襲ってきます(マジで!?)。 病気と怪物、脅威がダブルで襲いかかってくるので単純計算で緊張感が2倍!おまけに古城もボロボロなのでそこかしこに死の危険が転がっています。(個人的に岩原作品で「必ず描いてるな!」と思っている水場の戦闘と潜水イベントもバッチリあります!) 命の危機に対処しながらも石化病の真実、登場人物たちの過去、カスミが抱えていた秘密が次第に明かされていくのがさながらハリウッド映画を見てるかのようなワクワク感。読み始めたら止まらなくなります。 長らく電子版が刊行されていなかったのですが、『DTB』や『ディメンション W』から岩原裕二を知った方はこの機会にこちらも読んでみてほしいです。 張り巡らされた伏線、ゾクゾクするような設定、起伏に飛んだ人間模様がスリリングなアクションとともに描かれる「岩原エッセンス」が本作にもたっぷり詰まってます。

夫を噛(か)む

地方…多肉…妻…

夫を噛(か)む
名無し
1年以上前

地方都市を舞台にした不倫マンガ。読み進めるうち「多肉植物」が次第にムラムラするワードに聞こえてくるから不思議…w しかも浮気相手の名前がムラタて。なんだかんだ段階踏みつつ、不倫に至るまで早かった〜。え?もう?みたいなスピード感。ただ作品に清楚な雰囲気があって、サラリとしたエロの感じがちょっと良いっス…(でも不倫はNO!)別の女性も登場してきたりして、これからもっと業が深くなっていきそー…。主人公、あんま不幸は似合わなさそうなタイプの女子っぽいので最終的に夫だけが酷い目にあってほしいな。 それにしても漫画アクションで連載してる「いとなみいとなめず」とは真逆の作風なの面白い。あっちでは純情な新婚生活を描いて、こっちでは不倫を描く、結構チャレンジングな連載でどちらも結末が気になる作品です。

昭和天皇物語

シンプルに面白い

昭和天皇物語
名無し
1年以上前

テーマがテーマだけになんとなーく抵抗感があって読むのを躊躇ってたのですが、読んでみたらシンプルに無茶苦茶面白かったです。 作画が能條純一だけあって美しく重厚で説得力があってすごくいいですね……その一方でちょいちょい印象的なおっさんの変顔が入るとこも好きです。 もし気になってるけど読むのを迷ってる人がいたら、エジソンとけヘレン・ケラー伝記くらいの気持ちでまずは読んでみて欲しいです。

乙嫁語り

乙嫁を大きく楽しめる『ワイド版』が発売!

乙嫁語り
名無し
1年以上前

ワイド版は作者の肉筆に近いサイズで絵が楽しめる、天地240mm・左右170mmという大判サイズで出版。緻密な描線を高精細に再現できる紙を使用していたり、見開きページが隅々まで堪能できるよう本のノドの部分まで開くホローバック製本を採用していたりと、細部まで“モノづくりのこだわり”が詰めこまれた。 堅牢なくるみ函の三方背ケースには、透明な箔押しで柄をプリント。もとの単行本のカラーイラストを大きなサイズで味わえる折り込みページも用意された。なお2巻と3巻は9月20日に、4巻と5巻は10月20日に刊行予定。

うちのちいさな女中さん

美人翻訳家と14歳の女中・ハナちゃんの日常

うちのちいさな女中さん
名無し
1年以上前

日本版エマ!と言いたくなったのは私だけではない…はず…(もちろん設定はいろいろ違いますが)。10歳から女中をやってきたハナちゃんは、体は小さいけれど表情は堅く子供らしさは皆無。ひとり暮らしの翻訳家・令子さんとの暮らしの中で少しずつほぐれていくと良いなと思った1話でした。 最後に、令子さんの童話集を大切に持っているハナちゃん。令子さんのことは前から知っていたんですね。

この社会主義グルメがすごい!!

ハイテンション社会主義

この社会主義グルメがすごい!!
野愛
野愛
1年以上前

異国の食生活と歴史を学べる漫画かと思ったら……学べるは学べるんだけどハイテンションで情報量がすごいので圧倒されてよくわかってません。 社会主義の擬人化ってすげえな…しかもあんまり飯美味そうじゃないな…とうっかり資本主義に感謝しそうになりました。 透明コーラのエピソードは面白いので記憶に残りましたね。 資本主義の象徴であるコーラをバレないように味わうため、なんか現代にも通ずるようなお話だなあ。 かわいい女の子の形しててもお家にソ連そのものがやってきたら嫌かも。

逃げ上手の若君

異能は歴史マンガでも主人公のチョイスがすごい

逃げ上手の若君
六文銭
六文銭
1年以上前

歴史が好きなんです。 おそらく、多くの歴史好きがそうであるように、自分も 戦国時代(信長とか)⇒幕末(龍馬とか)という、 いうわゆる「どメジャー」から入ったものです。 戦国、幕末時代は登場人物全てにドラマがあっていいですよね。 ・・・と思っていた時期が私にもありました。 というのも最近、戦国、幕末はいささか食傷気味だったので、 鎌倉後半~室町に戻ったのですが、 「え? この時代が一番おもろくない?」 ってなってます。結構、本気で。 語ると長くなるので割愛しますが、 この時代の、いつまでも政権が決まらない、天皇も派閥が別れたりしたグダグダっぷりが、世紀末感あって自分好みなんすよね。 ここに人間の権力に対する欲望というか、獣の闘争本能というか 、そういうのが随所に垣間見えて、理性をもつ人間のプリミティブな価値観をぶつけてくれるんですね。 楠木正成のような英雄もでてきて良いスパイスです。。 幼い頃歴史の授業を思い出しても、いい国つくろう鎌倉幕府(今はいいくにじゃない)程度の知識しかなく、室町も金閣くらいしか記憶になかったので、目からウロコでした。 さて前置きが長くなりましたが、本作はそんな時代の鎌倉最後の話。 足利高氏が次の時代をつくる英雄としたら、 敵側の鎌倉・北条時行が主人公の話。 この人選が、松井優征という異能の為せる技だとうなります。 歴史マンガで普通、こちらを主人公にしますかね? 最近、この辺を噛んだからホクホクしてますが、知らない人はどうなんだろ?気になります。 作家のネームバリューによって読む人もいるかもしれませんが、 歴史を知っている側としては、本当に面白い歴史上の人物です。 ネタバレになるので控えますが、何度も鎌倉再興で抵抗し(実際、実現した)た人物なので、 そこらへんがドラマチックに描かれること期待して読んでます。 「ネウロ」「暗殺教室」の松井優征だけに一本道ではいかない感じが2巻からでも、ビシビシ伝わってきて、上記のクセのある人物とマッチしてそうです。 今後の楽しみな作品の1つです。 余談ですが、楠木正成のシーンでてくるかなぁとわくわくして読んでます。

pareja-パレハ-

恋でも友情でもない、ただタンゴを踊りたいだけのふたり

pareja-パレハ-
名無し
1年以上前

ダンスに人生をかけている人間は見てて面白いです。「お前なんて大嫌いだ」といいながらどうしようもなく惹かれるのがいかにも恋愛ものっぽいですが、この漫画では、男性同士の歪でありながらこれ以上ない純粋な関係性を描いています。友情でも愛でも恋でもない「こいつとはタンゴだけでいい」と思える、踊るためだけの相手、そういう関係をスペイン語で"パレハ"と言うそうです。 ブロマンスと言っていいんでしょうけど、作者の方の過去作みるとゴリゴリのBL描いてらっしゃるのでそれもそれで気になりましたw

鏡が来た 高橋留美子短編集

才能豊かな短編集♪

鏡が来た 高橋留美子短編集
干し芋
干し芋
1年以上前

高橋留美子短編集、なんて贅沢な作品集なんでしょう。 色んなテイストがあって、高橋留美子の才能を今更ながら感じます。 『鏡が来た』斬新だし、引き込まれます。 『リベンジドール』最後のオチが好き! 『with CAT』可愛いらしい二人のほのぼのストーリー。 そして、最後の『マイスイートサンデー』はあだち充と高橋留美子二人の境遇が本人によって描かれているって素敵すぎる💓 皆に読んで欲しいです♪

挑戦者たち

みなもと太郎のエッセイ漫画

挑戦者たち
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

多分3回くらい買って読んでいるが読むたびに毎回いい発見がある。 個人的にものすごい好きなのは以下の三つ ・一軒一軒「行商」して回る貸本屋の話である「残照者たち」 ・みなもと太郎の会社員時代の話である「感触者たち」 ・南禅寺の豆腐の話である「くいだおれ者たち」 イベントで一回だけみなもと太郎に会ったことがありその時に「続・映画人たち」に登場した「敵に悟られないようにのぞいて抜き打ちして殺すシーン」で相手にみつからないように見た時のポーズをしたのは誰なのでしょうかと聞いて教えてもらったのは忘れられない

化け猫あんずちゃん

当時の小学生はどんな気持ちで読んでたんだろうか

化け猫あんずちゃん
hysysk
hysysk
1年以上前

割と自分も(後になって気づくと)大人向けのマンガを読んでいたので面白みは伝わると思うが、一般的に想像するような子供向けマンガのドタバタ感や分かりやすいオチはない。 地下道に住んでる大妖怪カエルちゃんとのやり取りが最高。 あんずちゃん「お前ここで何やってんの?」 カエルちゃん「何にもしてないよ 寝たり起きたり」「穴掘るのが趣味だからさーたいくつだと穴掘って遊んでるんだ」 あんずちゃん「かっこいいじゃん」 あるがままの自分でいい、ということではなく、こうなるしかない、みたいなキャラクターがいましろ作品の魅力。何もしてなくてもいい。宝くじで3億円が当たっても、やりたいことはなくていい。 とかく夢や目標を持たなければ駄目だと言われがちな小学生(そしてそれを分かっていて大人が喜ぶようにうまく立ち振る舞えてしまうやつ)にとって、こういうスタンスは目から鱗なんじゃないかと思う。 『グチ文学 気に病む』というエッセイにこの作品を描いている時の話が出てきて面白い。小学5年生が「先生と話がしたいから家に遊びに来てくれ」というファンレターを送ってきたり、宝くじが当たると色んな人がたかりにくる噂は都市伝説であることを担当編集が調べてたり(えらい)。 個人的には、いましろ節が利いてて、モラルの面でも思想的な面でも安心して人におすすめできる作品。

一丁目の心友たち

大人になってからの心許せる友達

一丁目の心友たち
Pom
Pom
1年以上前

大阪から東京の社宅に越して来たゆみこと、社宅に住む女性達とのお友達(?)物語。 読んでいる限り、大変そう。。 人間関係が濃いし、見られてる感がすごい。。 そんな生活の中でも、心許せる友達と呼べる人ができるのなら楽しいのかもしれないなと感じたお話しでした。 みんな、扉の奥で色々抱えてるんだなぁ。

マッド・ブル34

NY34分署のバケモンみたいなお巡りさん!

マッド・ブル34
名無し
1年以上前

なんとなく1巻読んだけどこれ好きなヤツだった。1980年代のヤバすぎる街ニューヨークの平和をバイオレンスな方法で守るお巡りさんの話。 怪物みたいな巨体に悪人面のスリーピーは、命に関わる手術のあとにそのまま手術室で女抱くようなヤベーやつ。とても警官とは思えないダーティーなこともするけど、掠めた金は娼婦みたいな弱い立場の女を助けるために使っている義の男で、その相棒は新米警官で気弱な日系人のダイザブローっていうのがいい。 とにかくニューヨークに蔓延る犯罪者がヤベェやつばっかで、そいつらの頭を遠慮なくスイカみたいに弾き飛ばすとこが最高!こういうハチャメチャなアクション漫画は読むと元気が出る

赤の世界

びっけが描く戦争 時代を超えて緩やかに繋がりあう4つのストーリー

赤の世界
名無し
1年以上前

ebookjapanの戦争漫画特集で知った作品。西洋風の架空の世界で起きたある戦争が「過去と未来」、「花・鳩・電話交換手・特殊能力」という切り口から多面的に描かれていて面白い。それぞれ独立したストーリーとしても面白いし、重なり合う部分もあって読み応えがあった。やっぱびっけはいいな。

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