転生したらあかりだけスライムだった件

あかりおいしいよあかり #1巻応援

転生したらあかりだけスライムだった件
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

『ゆるゆり』のスピンオフである本作、内容はもうタイトル通り。VRゲームの世界に転生したごらく部の四人。しかし何故かあかりだけスライムの姿に! かくしていつも通り、あかりはオチ要員として愛すべきポジションに。異世界でもやる事はいつも通り、京結のボケツッコミ、ちなつの猛アタックの中で、あかりの順応性の高さが強調される。それでいいのか、あかり……スライムやぞ……。 1巻はごらく部の四人に終始しますが、異世界の人たちも可愛いし、他の登場人物もこの世界にいるみたい。ギャグの切れ味もゆるゆりと変わらず。楽しいわぁ。 そして異世界に来るきっかけのVRゲームにいた魔王の二人(私の大好きな爆発cp)は、この世界でも魔王なのかな?まだスライムも倒せない雑魚四人の運命は!? #マンバ読書会 #続編・スピンオフ

握る男

寿司屋でラーメンとかデザート食えるのってたしかにギャグだよね

握る男
野愛
野愛
1年以上前

お寿司ギャグ漫画だと思って読んでいたのに、現代の多様性お寿司屋さん漫画だった。 今のお寿司屋さんってラーメンとかから揚げとかプリンとかタピオカとかいろいろ楽しめていいですよね。あれを最初に生んだひともたぶんこんな感じだったんだと思います。 あとお寿司握れる男性はかっこいいですよね。

弟の夫

家族のカタチ

弟の夫
干し芋
干し芋
1年以上前

父子家庭の弥一と夏菜の元に、カナダから弥一の双子の弟の涼二と結婚したマイクが訪ねてくる。 弥一は、マイクが夏菜に親戚のおじさんと自己紹介したことに違和感を感じる。それは、涼二から以前にゲイだと告白されていた時から心のどこかに引っ掛かりを感じ、カナダに行ってしまった弟と疎遠になったことの原因でもある。 しかし、3週間マイクとの生活を続けていく中で、周りの声や反応、日本でのゲイという存在に対する見えない差別を感じ、自分自身も同じく差別していたことに気付く。 娘の夏菜は、友達にカナダ人のおじさんがいることを自慢し紹介したいが、友人の家族が悪影響を及ぼすという理由でドタキャンされる。 子どもの素直な感覚と、大人の世間体を気にする感覚のズレも、よく描かれている。 ゲイの人への差別、カミングアウトのタイミング、大人のいらない噂話、まだまだ見えないところではびこっている社会に、人間としての家族としての大切なものを教えてくれるとても素敵な作品です。

ひとりで生きるはままならぬ

四者四様アラサー女子シェアハウス群像劇 #1巻応援

ひとりで生きるはままならぬ
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

アラサーの誰もが抱える仕事の悩み、恋の悩み、人生の悩み。 「今はうだつが上がらなくても何となく楽しいけど」 「今は仕事に全力出してるけど」 「彼氏との関係が思ったように進まないけど」 「フリーランスになって貯金がないけど」 「「「「このままでいいのか?」」」」 長く険しい道程に、時に心折られ疲れ果てる彼女たち。しかし、疲れた瞬間に孤独ではなく悩みを聞いてくれ、美味しい料理を振る舞ってくれる「戦友」がいる、というのは羨ましく感じる人も多そうです。 無理して婚活を始めて第一印象はとても良かった相手の悪い面がどんどん明らかになって幻滅する一方で、パッとしないと思った人が意外とウマが合って少しいい感じになったり、美味しいものを奮発して取り寄せてお酒と一緒に楽しんで発散したり、あるあると共感できるシーンがたくさん描かれます。 ルームシェアをしているという珍しい部分以外はどこにでもありそうなお話ですが、逆にその平凡さにどこか安心感を覚えながら読めて、彼女たちの行く末が幸せであることを祈りたくなる作品です。

きみとピコピコ

非実在オタクに優しくてゲーム大好きなギャル #1巻応援

きみとピコピコ
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

男性は基本的に家族や恋人など相手に関わらず連絡を取りたがらないが、一緒にゲームをプレイするための連絡であれば話は別であるというツイートがバズっていました。百理あると思います。 しかもその相手がレトロゲームも含めてゲーム大好きのオタクに優しいギャルとあっては、抗える男子はいないのではないでしょうか。 本作は、ゲーム部を舞台としたラブコメ作品となっています。とにかく、ヒロインのギャルである鬼咲アゲハちゃんが非常にアクティブかつ健康的で魅力的です。そう、健康的なのです。はなまる大幼稚園児ぐらい健康はなまる優良児です。 『ぷよぷよ』や『Pop′nツインビー』などは実名で出てきつつ、『どうぶつの街』や『Code of Dandy』など版権の関係で実名は出せないであろう有名作品も多々登場。好きな子と『Pop′nツインビー』の協力プレイとか誰もが憧れたシチュエーションですね。 また、サブキャラである先輩の倉屋敷鶴さんもとてもとても可愛く、ラブがコメる要素も豊富に含有しています。 『ハイスコアガール』であれだけ羨ましい話を描いていた押切蓮介さんをして「(羨まし過ぎて)舌を噛みきりたくなってきたぜ!」と言わしめるこうかばつぐんの破壊力。ご堪能あれ。

集え!アニマル昔話革命団

この作者危険につき #1巻応援

集え!アニマル昔話革命団
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

某有名春日部ファミリーコメディの危険な二次創作でバズり、その後はオリジナルへと転身するもネタのデンジャラスさは相変わらずであるあべまんさんの商業連載作品です。 本作は『桃太郎』や『三匹の子豚』といった有名な昔話や寓話を元にしながら、パンクでドープでピーキーな味付けを施したものとなっています。 裏切り、虐殺、革命、暗殺、正義の執行、屠殺、宗教、銃殺、掠奪、毒殺……果てはお約束の極彩色の上昇と下降・意識融解ネタも。かわいい動物たちが繰り広げる、いともたやすく行われるえげつない地獄絵図。 商業連載のため若干マイルドになっているとはいえ際どいネタの数々ですが、一周回って教戒的ですらあります。 ジョジョ、刃牙、福本作品、『狂四郎2030』など有名作品のパロディがふんだんに盛り込まれているところも笑える見どころです。

星の子どもたち 三星たま短編集

清新な才気がきらきら光る短編集 #1巻応援

星の子どもたち 三星たま短編集
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

ハルタコミックグランプリ受賞作品である「星の影」を始めとする、新鋭・三星たまさんの8作品を収録した短編集です。 「ひなた家」 「スター・ドリーマー」 「学生ランダ」 「青春フィート」 「魔法使いと弟子」 「星の影」 「涙に隠す」 「ゼラニウムの影」 と、タイトルを並べるだけでも何となく作風が見えてくるのではないでしょうか。ファンタジックなお話が多く、そしてどの作品にもきらきらと星が飛ぶように感情が弾けるシーンがあります。 とにかく三星たまさんの絵が可愛いのが最大の美点で、ペンネームのデザインすら流れ星を模していて可愛く、優しい雰囲気もあいまって読むとぽわぽわと宙に浮かぶような気持ちになれます。 個人的には「スター・ドリーマー」の社会で負った疲れが癒されるところ、「学生ランダ」での熱い学ラン語り、「青春フィート」のコンテンツで結ばれた甘酸っぱい関係性、「星の影」のヒロインのエグいほどの可愛さなどが好みです。 余談ですが、紙版の装丁がとても良いです。デザインも含めて絵の可愛さを何倍にも増幅させる、とても良いお仕事です。ハルタ系の作品はアンケートハガキもかわいいので、紙で揃えたくなりますね。 気に入った方は同時発売の連載作『夜の名前を呼んで』もぜひ。

土曜日のランチメイト

土曜日半ドンが楽しみだったあの頃

土曜日のランチメイト
野愛
野愛
1年以上前

土曜日の半ドン、なつかしいですね。 まるごと休みの日曜日よりも、早く帰れる土曜日の方が解放感があって好きだったような気がします。 そんな90年代の中学校が舞台です。 主人公の真穂は土曜日の放課後、調理室に忍び込んでこっそりお昼ご飯を作っています。 しかし野球部の宮森君に見つかってしまい、お昼ご飯を作ってあげることに…というストーリー。 普段はほとんど喋らないのに、土曜日のお昼だけ一緒にご飯を食べる関係性がいいんですよね。 食べたいものを知らせてくれなかったり、感想も言わずガツガツ食べる宮森君を「まったくもう男子ったら」みたいな目線で見守る真穂は妻のようでもあり母のようでもあります。 この男子・女子感も古き良き学園ラブコメっぽくていい!なつかしい! なつかしいなつかしい言ってますけど、結構読み進めてから「今って土曜日半ドンじゃなくない?」と90年代設定に気づきました。20代の子が読んだらすぐ気づくんだろうな…とちょっとだけ悲しくなりました。

勇気あるものより散れ

不死者と死の匂い #1巻応援

勇気あるものより散れ
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

死の匂いがする、と感じて読み進める。不死者の物語であるはずなのに、登場人物の誰もが死と隣り合わせの様な、妙な悲壮感で前のめりに進んでゆく。 不死の眷属の女性と、彼女から血を分けられた元会津藩士。不死者を殺す事ができる刀を求める二人の戦いは、「大切な者」を殺す予定に向かって進んでゆく。 新たな目標に再び生き甲斐を見つける元会津藩士。美味しい食べ物を知る不死の女性。活き活きと前進し、刀を振るって躍動する二人。 しかし切られれば深く傷つくし、強力な敵の前に危険は尽きない。不死者の尊厳を奪う構造は江戸幕府滅亡後も残り続ける。そしてなんと言っても「不死者を屠る刀」という、強力なジョーカーの存在。残酷さに震えながら、読む手を止められない。 そこにある切なさからは「強力なサイボーグだが代償に短命を宿命づけられる」という『GUNSLINGER GIRL』と同様の、悲しい袋小路を想起してしまうが……。

絶望の犯島―100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル

フランスでも人気らしいと聞いて

絶望の犯島―100人のブリーフ男vs1人の改造ギャル
名無し
12ヶ月前

ちょっと手を出しにくい表紙かもしれませんが読んでみると面白い。 女にだらしない下っ端ヤクザが会長の妻と娘に手を出した報復として、ギャルに改造され性犯罪者100人が潜む無人島に放たれてしまう…!という話。 とにかく変態達のキャラ立ちがすごい!強姦魔の趣味が日曜大工でベランダで鳩時計を作ってるとか「なんそれ!?」って感じで笑わせてくれたり、フランケンシュタインみたいな男と友情が生まれる感動があったり、実は主人公の父親も紛れ込んでいたりと、個性的な変態達それぞれのエピソードも盛りだくさんでした。面白くてマジであっという間に読み終わります。 嘘だろと思ったけど、フランスAmazonの「Hentai」カテゴリーでも1位になったのは本当らしい。なぜだ…? https://ddnavi.com/news/276431/a/

ドゥルアンキ

最後の神造種 美しい子ウスムガル

ドゥルアンキ
名無し
1年以上前

性別もなければ、人間でも精霊でも神でもない。けれど英知に富み誰もが心をとらわれる美しさを持つ子供・ウスムガル。 生まれてまもなく“聖地”と呼ばれる場所へ送られ、人間に育てられる。同世代の人間の子どもたちとの関わりの中で自分と他人との違いに複雑な思いもあるが、人間にはできない“神との対話”をしながらたくましく成長している。 主人公・ウスムガル以外にも魅力的なキャラクターが出てくる。 ウスムガルを育てた夫婦が飼う犬・フワワ。いわゆるパトラッシュ的な、大きく名前の通りふわふわでとても賢い。 ウスムガルとよく一緒にいる、半獣神的なパンという子ども。このキャラはどこで生まれてどうして人間の世界で普通に生きているのかは謎。 そもそもウスムガルを生み出した神さまたちも、ウスムガルを愛でる姿が本当の親のようで微笑ましい。 2話目に出てくるタセ村のキルタを始めとした子どもたち。狩りのための石弓をウスムガルに頼んで作ってもらったことで仲良くなる。 ウスムガルの家のかまどに住む精霊?自称・かまどのお姉さん。 生まれた時には「美しさで数多の者の運命を翻弄する」と言われていたウスムガルが紡ぐ新な神話。この新連載は絶対面白い!

ゼロイン

こういうのでいいんだよ #完結応援

ゼロイン
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

ガン=カタが嫌いな人って世界にいるんですかね、いないとおもうんですけど…。そんなわけで映画『リベリオン』の興収成績は置いておくとしてもこのマンガは極論全世界の人がハマっておかしくない作品なわけです。わたしはそうおもいます。 https://youtu.be/LqQJOr4Rx5k 本作の舞台は凶悪犯罪が増加した日本で、警察業務は「民警」と呼ばれる民間業者に委託されるようになっています。PMCみたいな感じ。 女子高生爲妹みくるはコマンド・ゼロ(コっ…コマンド・ゼロ…!!)と呼ばれる射撃を用いた近接格闘術を修めた民警のエージェントで、同級生の主人公白石光は彼女に命を救われて…という前置きはほどほどに。 「日本を舞台に銃を撃ちまくる美少女たちのガンアクションが出来るぞ!!」というのが本作の勘所。こまけぇこたぁいいんだよ! 銃器や車、バイクのリアルかつ画面映えするアクション、緻密な背景描写とスピード感ある格闘シーンなど画面のカロリーがとにかく高くて「今俺はいいアクション漫画を読んでいる…」という充実感が味わえます。 民警をめぐる人間模様もボリュームがあって海外の警察ドラマみたいな雰囲気が漂ってるのが好き。いのうえ先生のキャラ皆かわいいです。 ゼロ距離ガンアクションが読みたければこれです!!

Theかぼちゃワイン

完璧な「男のツンデレ」と大天使エルちゃん!【1巻の感想】

Theかぼちゃワイン
たか
たか
5ヶ月前

いつか読みたいと思っていた身長差ラブコメの名作『Theかぼちゃワイン』。1話を読んでまず思ったのが、春助のツンデレが完璧すぎるということ…! 「思春期特有の恥ずかしさから毎回エルちゃんからの厚意を無碍にするけど、本当にエルちゃんを傷つけてしまう前に手のひらを返して素直になる」という絶妙なバランス感覚が見事。 ツンデレキャラは下手したら「はあ?何だこいつマジ何様だよ…」となってしまいがちだけど、全く読んでいて嫌な気持ちにならなかったのがすごい。 春助がまだまだ女子になびくのはダサいと思っているお子様であり(=情状酌量の余地がある)、エルちゃんが太平洋より広い包容力を持っている(=そう簡単に傷つかない)おかげで安心して見ていられるのかも。 とにかくエルちゃんがビジュアル的、内面的に最高すぎて読みながらずっと心のなかで「バブゥ〜〜〜〜」と唱えていました。エルちゃそ〜〜〜〜!! 世界一かわいいよ! あっという間に1巻読み終わってしまって続きがメチャクチャ気になる。 ▼以下、1巻で面白かった&好きだったとこ ・開幕早々「サンシャイン学園」というネーミングで何故かツボって笑ってしまった ・超古典的ツンデレセリフをマジのガチで言ってて感動 >「い いいか 勘違いすんなよ! 別にお前が心配だから きたんじゃねえぞ」 ・かっこいいで喩えに出てくる芸能人が小林旭なの流石に古い ・ズタズタになったマフラーを見て何も言わずに静かに傷つくエルちゃん。しかし春助が喧嘩したとわかるやいなやソッコーで怪我の心配をする…あまりにも大天使 ・自分史上、笹寿司以来の最高の敵役・テッキン。シンプルかつどストレートに嫌なヤツで好きすぎる!! ・お勉強も得意なエルちゃそ素敵すぎる…… ・テスト撒くとこで「女王の教室じゃん!!」と興奮してしまった ・ネクタイで生徒とチェーンデスマッチするテッキンさん最高の極み ・「レッツゴー♡ ファイトファイト♡」と、あるはずのないハートが見えてしまいそうなぐらいかわいいエルちゃその応援たまらん… ・テッキン、カスみたいな教師のくせに発育の良い女子生徒のパンチラをみたくてしょうがないところも最高にクソで愛せる ・団長といいテッキンといい負けたら潔いとこがすごくいい ・ボンネットとフロントガラス破壊されて「ジワア」ってなってるテッキンの顔良すぎる ・電話で中学生の息子に「愛してるわよ!」と言う母と、そんな母からの頼み事をしぶしぶ聞く息子という関係があまりにも理想的すぎる。こういう家庭環境からも春助は素直じゃないだけで性根はいい子だというのが伝わってきて好き ・容姿差別と地方差別のWパンチみたいなキャラが出てきて時代を感じた ・パンツ履いてるときはパンチラさせるけどノーパンのときは一切見せないという倫理観好き。普通にドキドキしました ・「学寮祭」の扉絵に描かれたのはゴジラなのかTレックスなのか… (▼『Theかぼちゃワイン』三浦みつる 1巻より。最の高)

麦の惑星

さみしいときはあたたかくて優しいパンを食べよう

麦の惑星
野愛
野愛
1年以上前

優しくあったかくて、読み終わる瞬間には少しさみしくなりました。あったかくて甘いもの食べないと…。 山の上でパン屋を営む紺太と、不時着した宇宙人まみ太が兄弟として暮らすお話。 さみしいという感情はよくわからないけれど、紺太のパンを気に入り順応していくまみ太に心あたたまります。 美味しいと触覚がポンって出ちゃうのがめちゃくちゃかわいい…! お互いの孤独を分け合うように寄り添う2人が本当の兄弟に見えて、ずっと一緒にいてほしいなあと切なくなりました。 辛いことさみしいことは忘れてしまえばいいと思ってしまうけれど、その中にも大切な思い出がたくさんあるんですよね。 紺太のパン食べてみたいなあ。優しい味がするんだろうなあ。

錬金術無人島サヴァイブ

サバイバルに錬金術が加わることでさらに面白く! #1巻応援

錬金術無人島サヴァイブ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前

敵国の捕虜と、料理人と錬金術師が力を合わせて無人島サバイバル! https://comic-days.com/episode/3269632237329614255 軍の飛空艇が被弾し無人島に墜落。 生きていたのは、錬金術師と料理人、そして乗せていた敵国の捕虜の3人だけだった。 ここで料理人のジンは3人で協力して無人島をサバイバルすることを提案するが、錬金術師のニコは、敵国の兵士タクミと協力するのには抵抗感があり…。 「ファンタジー×サバイバル」という切り口ってたまにあることはあるんですが、焦点が違うところに定まってて、この漫画みたいなテーマではないんですよね。 よくあるものだと異世界ものが多いんですけど、結局魔法が使えたり、食材を簡単に用意できたりで、要はリアリティの線引きがかなりファンタジー側に寄ってるんですね。 それが悪いわけじゃなく、それはそれで気軽で楽しいです。 そして、この『錬金術無人島サヴァイブ』ですが、かなりリアル寄りのサバイバルの話で、そこにスパイスとして錬金術というファンタジーが乗っている。 さらに言えば、無人島でサバイバルの素人が生き抜くために「錬金術」という要素が生死を左右するポイントでもある、というのがポイント。 世界観は、「錬金術」がある以外は、食材や素材なども我々の現実と近いところにあるのでファンタジー要素は少なめです。 この作品でいう「錬金術」がどういったものかというと、すでにある素材の「分解」→成分の「抽出」→想定した物の「形成」という手順で実行される。 なので、無から有を生み出せるわけでもなく、素材に対する知識や形成するもののイメージがはっきりしていないと上手くいかない。 この作品内で上手いなというのが、それぞれの職業や関係性や能力の描き方。 例えば、錬金術師のニコは能力はあるけど、「形成」のイメージがあやふやで上手くいかない。 敵国の捕虜のタクミは、大工だったので設計図を書ける。 設計図を見て、明確なイメージがあれば、今まで上手くいかなかったニコの「形成」が上手くいく。 そして工具ができたらタクミによるDIYが炸裂する! でもニコとしては、非常事態とはいえ、自分の家族を爆撃で殺した敵国のパイロットと協力するなんて、という葛藤あるわけです。 そこを誰にでも平等な料理人のジンが二人を繋げたりしますし、食と医療が近いのもジンはかなり重要なポイントですよね。 錬金術もニコの能力による制限があって、ある程度より質量が大きいものは無理だったり、やはり何でもありじゃないのがいいんですよねー。 大きいものもできたら船作れちゃいますもんね。 そんな様々な事情が絡み合って、いろいろなものをDIYしながらサバイバルが進んでいくのです。 単純に面白い! これからも楽しみにしてます!

すみれの花咲く頃

宝塚を受験しようとする女の子

すみれの花咲く頃
かしこ
かしこ
1年以上前

高校の同じクラスに誰にも応援されないまま宝塚を受験しようとしてる女の子がいるんだけど、主人公の男の子だけは味方になってくれるという全5話のお話がメインの短編集。両親はただ受験することすら大反対だし、他のクラスメイトにはバカにされるし、逆風しかないのに諦めない女の子の気持ちにも胸が打たれますが、主人公の応援の仕方がそんなに格好いい訳じゃないのがすごくいいんですよね!不器用なんだけど優しさが伝わってきて女の子は何より嬉しかったと思う。他の短編もどれも心温まる話ばかりでよかった。今ちょうどこういうのが読みたかったんです。私は「ロッタレイン」の作風よりこっちの方が好きかも。

君になれ

自分に置き換えて考えてみると・・・。

君になれ
干し芋
干し芋
1年以上前

自分の夢に向かって進んでいく太陽。 その太陽が、自分とバンドを組んでくれる仲間を探していた。 そこで、声をかけたのが、同じクラスだけと話したこともない、光だった。 それぞれの挫折があって、今があって、人生中々思うようにはいかない。 自分の大好きだったものが、何かのきっかけで嫌いになり、それに近づかなくなる。 そして、他のものに興味を持って新しく始める。 元々持っている才能と続ける才能。 でも、私は、諦める才能も必要だと思う。 どこで区切りをつけるかで人生変わってくるから。

真夜中のオカルト公務員

超常現象(オカルト)の調査を行う公務員は

真夜中のオカルト公務員
さいろく
さいろく
1年以上前

6巻まで読んでの感想! 最初の方はちょっとテンポというか、「よつば男子寮戦線」と似たノリなので好き嫌いはちょっとあるかもしれない。あすかコミックスなのでそこは女子向けと割り切って読み始めると吉。 ガチガチのオカルト探索漫画というよりは色々なオカルトネタをベースに神仏・悪魔など+陰陽道(安倍晴明)を混ぜて独自の世界観を作っている感じ。 比較的登場人物にスポットを当てた話が多めで、軽いノリの割に相手が神仏だったりするので人間の命の重さを読み手がどう考えているかでしっくり来たり来なかったりするかも。 ただ、なんともう16巻まで続いているし、第二の夏目友人帳的なコンテンツになり得る作品だと思うのでゆっくり読んでいきたい。 そういえば2〜3年前にアニメ化もされてたようだ。

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