不死身のフジナミ

邪悪な武器商人が大暴れするアクションコメディ #マンバ読書会

不死身のフジナミ
toyoneko
toyoneko
1年以上前

今度のマンバ読書会のテーマは「5巻くらいのマンガ」とのこと。 https://note.com/manba/n/n219412b5c087 そこで「不死身のフジナミ」(全6巻)を紹介します。 実は既にV林田さんがマンバ通信でガッツリ紹介してはいるのですが,もっと皆さんに読んでもらうべき作品なので改めて紹介。 本作は,「ロドリゲス藤波」という凄い名前の武器商人が大暴れするアクションコメディです。 2巻冒頭のあらすじを読むとどんな話かわかるので引用します。 「私,武器商人の藤波と申します。街が平和じゃ武器は売れませんので,情報屋の田村さんやお人好しの山下さんをけしかけて,この街をさらに物騒にしちゃいました。」 おおむねこんな話です。武器を売るために騒動を起こしまくる藤波が暴れまくります。 こいつ,邪悪で冷徹なサイコパスで良心の欠片もないのですが,なぜか魅力的で色気のある不思議なキャラクターで,次は一体何をするんだろう?と思わせてくれる,素晴らしい悪党です。 ライバルキャラの「タイガー」をはじめ,濃いキャラクターも大勢出てきますし,まぁ基本的に悪い奴しか出てこないので,その中でのドンパチはとても楽しいです。 そしてこの作品の良いところは,全6巻で綺麗に終わるところ。 そして,全巻アンリミで読めるというところ! 読んだことが無い方は是非この機会に読んでみてください

ふぉとくら

ただぼんやりと過ごした日々を思い出す

ふぉとくら
六文銭
六文銭
1年以上前

『惰性67パーセント』をずっと読んでいられるマンの自分としては、本作もドンズバでした。 あちらが、だらだら何やっているかわからない(失礼)大学生の集団なのに対して、こちらはきちんとサークル(写真部)をやっているので、軸足がある分違う風味を楽しめます。 写真部の活動を通して、基本お色気ありおバカありの流れ。 男女混合のサークルで、わちゃわちゃしていると陰キャとしては血涙して憤死しかねないのですが、『惰性67パーセント』同様、そんな激しい気持ちにならないのが不思議。 たぶんそこまでキャラクターがキラキラはしていないからなんだと思う。 みんな、隠し事があったりオタク趣味があったり、同族の臭いがするから、共感のほうが強い。 それでも、こういうキャンパスライフはいいなぁと思いました。 山も谷も何もなく、無目的で過ごした日々が今となっては尊いです。

「ヨナカの小さな贅沢」シリーズ

疲れに支配された自分に「小さな贅沢」を

「ヨナカの小さな贅沢」シリーズ
名無し
1年以上前

独身サラリーマンが一人暮らしする家に身寄りのない女子高生がいきなり住むという設定だけ見ればツッコミどころ満載ですが、主人公のヨナカがド級のブラック企業に勤めていてろくな生活を送れてないということから、まひるが彼が少しでも人間らしい生活ができるようにサポートして救世主になるという部分はいいなと思いました。まあでも17歳である必要はあったかな〜?とは思いますけど。 漫画そのもののテーマとしては、ヨナカみたいに日々疲れ果てて自分を労る余裕もないようなひとが参考にできる「小さな贅沢」というもので、なかでも一番いいなと思ったのはお風呂でアイスですね。でもあれって自分で用意してもいいけど知らない間に準備してもらってたというサプライズ込みであの感動と癒やしが得られると思うので、ふとそんなことは自分に一生起きないのではと気づいて少し悲しくなりました。仕事終わりの夜ではなく、休みの日に起きて入る昼の風呂っていうのが素晴らしいシチュエーションでしたね。

サタノファニ

最新話(181話以降)の考察ポイント

サタノファニ
サタノファ女塾
1年以上前

*176話~180話の考察は、 「最新話の考察ポイント」のクチコミをご覧下さい。 181話の考察ー 小夜子 VS 新藤 新藤の 毒の爪が刺さって、小夜子がやられた!? いえいえ、小夜子は友坂の部屋から 防弾服、防刃服 など探して着込んでいると思います。 小夜子は 天童組戦で腹に傷を負っているので、同じ 失敗を繰り返さないはずです。 やられたフリをして、小夜子の反撃です。 その反撃とは「黄金比」のような言葉のダメージです。 新藤のマーダーモデル=グレアム・ヤングは、ナチスの 信奉者でした。 ので、小夜子のマーダーモデル=ヨーゼフ・メンゲレに 対し、ナチスの高名な医師として敬意を抱いているはず なのです。 「ドクトル・メンゲレ」「解放して差し上げます」と いう新藤の言葉に、敬意の念が現れていると思います。 普通は、敵のマーダーモデルに対しては 呼び捨てなの です。 そこで ヤングは講釈が得意なので、尊敬するメンゲレ に対して 得意気に講釈を始めると思います。 しかし、講釈では 小夜子も負けていません。 「黄金比」など例えに出し、新藤に精神的ダメージを 与えます。 その時、新藤にスキが生じるのです。 最後の決め手となるのが、新藤自らの 毒血です。 その毒素は母乳より強力なので、毒に耐性のある新藤 といえども 危ないといえます。 スキを突いて 新藤に毒の血を刺す、という展開を予想 しますが どうでしょうか?

ヤマのカミ様

短くて優しくてわかりやすい

ヤマのカミ様
野愛
野愛
1年以上前

短いけどわかりやすくて優しくていい話。絵本代わりに子どもに読ませたい作品。 山の幸に恵まれているけれど、感謝を忘れたらヤマガミ様に食われてしまうという言い伝えの残る村。 老人だらけの村を襲う不届き者を退治した佐助は、山から帰ってこない五郎じいちゃんを探しに行くことに。 そこで佐助が出会ったのは……。 不当に占領して食い尽くすことと、感謝しながらいただくこと。 それらに優劣をつけるのは人間のエゴかもしれない。 でも感謝は忘れないほうがいいし、自然は守ったほうがいいし、恵みは分かち合うほうがいい。絶対そのほうがいい。 大切なことを理屈っぽくなく説教くさくなく優しく教えてくれる作品でした。絵もかわいい!

ボールパークでつかまえて!

野球場を舞台にした群像劇

ボールパークでつかまえて!
サミアド
サミアド
1年以上前

ビールの売り子さんルリコを中心に野球場に関わる人々を優しい目線のコメディタッチで描いています。 表紙は完全に萌え漫画だし美少女の大ゴマも多いですがオッサンや子供にもスポットライトが当たります。 例えば31話で主人公は扉絵と小さな1コマのみ。 オッサン&着ぐるみの感動回です(特に好きな話です)。 作者さんの過去作も野球関連が多いですがどれも短命。「2年2組のスタジアムガール」は2巻が発売されず同人誌で自費出版。 流石に次は別ジャンルで・・・と思っていたら安定の野球場漫画で「正気か!?」と思いましたが単行本は初めて5巻突破!一安心です。 絵柄・作風的に本格野球漫画と相性が悪い気がするので群像劇は成功だと思います。 学校→野球場に舞台変更して恋愛以外のドラマも入れてルリコをメイン主人公にした『徒然チルドレン』という印象。登場人物が関わりあい、少しずつ物語が進展します。 過去作のキャラもちょっぴり出てきて特に帷子(かたびら)は敵チームなのに応援してしまいます。 5巻時点で未回収の伏線や再登場して欲しいキャラもいるので長く続いて欲しい、作者の野球愛・人間愛が伝わってくる漫画です。

パパと生きる

「父親」がテーマ

パパと生きる
名無し
1年以上前

離婚して喘息のある息子を1人で育てる父親の話。子育ての息抜きに通うようになった小料理屋の女将が登場してから「これ黄昏流星群じゃん…」と思わずにはいられない展開にもなるが、マラソン大会でビリになった息子に対してかけた言葉など弘兼先生の思う「よき父親像」も垣間見えてよかった。後書きにはご自身の息子さんに対する思いも重ねられながら描かれたこと、柴門ふみ先生の「家族の食卓」についての話もありました。そちらの柴門先生の作品も読んでみようと思います。

セトウツミ

良質なしゃべくりギャグ漫画

セトウツミ
六文銭
六文銭
1年以上前

男子高校生の二人がひたすらしゃべるだけの漫画。 ・・・なのにめっちゃ面白いんです。 大きなくくりでいうと日常系漫画なのでしょうが、日常系って、シュールというか雰囲気で押し通すというか、意味不明な展開というかで笑いを誘いますが、これは違う。 しゃべりとかけあいだけで笑わせてくるからすごいんです。 前者が、コントだとしたら、こっちは漫才みたいな感じです。 (違うか。) まるで本当に二人がしゃべっているかのようなテンポの良さと緩急の付け方は秀逸で、それでいて物語全体に伏線などもはってくるからギャグだけではなく複合的に面白いんです。 8巻とそこまで長くないし、何よりテンポが良いのでスルスルと読めるから何回でも読みたくなります。 寝る前にクスッと笑いたいギャグ漫画を探している人はぜひおすすめします。 余談ですが「オッドタクシー」のコミカライズをされているのも、なんか面白いですね。

青の花 器の森

美しい陶器と、危険な恋?

青の花 器の森
名無し
1年以上前

小玉ユキ先生の新作。陶磁器の絵付け職人をしている主人公の職場に、無愛想なイケメンがやってきて……という比較的テンプレートな導入。絵付けという仕事の特殊さと、自然を愛する主人公の天真爛漫さにほんわかする。しかしイケメンのキャラには秘められた過去があるらしく、一筋縄ではいかない危険な恋になりそうな予感。

シロとくじら

これはいい年の差マンガだ #1巻応援

シロとくじら
nyae
nyae
1年以上前

ショタくんとおじさんでおなじみtunralさんの新作。これまたかわいいショタボーイ・くじらくんと、髪の毛が真っ白な青年・シロくんの日常を描いてます。シロくんは最初、外界との接触を拒む引きこもりかと思ったのですが、家族とのやりとりや突然現れた幼児への対応力などを見て、あ違うんんだとすぐに気づきます。今のところはただの無職らしい。 普通は家にいきなり元気100倍の幼児が来たらてんやわんやの生活が始まりそうなところですが、くじらくんとシロくんの相性が抜群なのか、ずっと続いてほしいと思える平和な光景が続きます。世話をするというか、年の差がある友達って感じです。ただくじらくんは前に通っていた幼稚園で起こった問題?によって転園を余儀なくされて急遽シロくんの家へ来たっぽい。 見え隠れする色んな要素に注目すれば、キャラクターそれぞれに平坦ではなかった過去があるんだろうと想像できますし、それによって物語が上っ面だけじゃないものなってると感じました。 こういうテンションのマンガって多分他にもあるけど、いくらでもあってくれと思えるくらい好きですね。いくらでもあってほしいし、永遠に続いてほしい。

歌舞伎町の嬢王アイナ、究極の接客スキルで異世界の王になる。

控えめに言って最高!

歌舞伎町の嬢王アイナ、究極の接客スキルで異世界の王になる。
名無し
1年以上前

女性主人公の異世界ものといえば悪役令嬢とか転生とかほのぼのしたものなどが多いけど、 「キャバ嬢が異世界」という点が面白い! 性格歪みまくった男たちを次々と落としてくアイナの姿はどこか女の余裕を感じでかっこよく、 キャバ嬢って接待上手いんだ!とキャバ嬢のイメージも変わったきっかけになった作品でした!

ゴールデンカムイ

一生、ナコルルに支配されるはずだった僕のアイヌ知識を更新してくれた

ゴールデンカムイ
名無し
1年以上前

僕と同世代でゲームに夢中だった人間は、少しだけアイヌ語を知っているものです。「アムベヤトロ」とか「アンヌムツベ」とか、意味は全くわからなくてもなんとなく言えてしまうのは、格闘ゲーム『サムライスピリッツ』の美少女・ナコルルのおかげなのです。このままでは一生、ナコルルに支配されるはずだった僕のアイヌ知識を更新してくれたのが『ゴールデンカムイ』です。  『ゴールデンカムイ』の舞台は日露戦争直後の北海道。主人公である杉元は、一攫千金を狙って砂金掘りをしています。戦争中、鬼神のような戦いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれた杉元が、なぜそのようなことをしているかというと、戦死した親友の妻の病気を直すため、どうしても大金が必要になったのです。  そんな杉元に、酔っ払った男が北の大地のどこかに隠された「金塊」の話をします。そして、大金の隠し場所を示した暗号が、網走監獄から脱走した死刑囚の身体に刺青として掘られていることも…。酔が覚めた男は「しゃべりすぎた」と杉元を殺そうとします。そこで杉元はこの話が与太話ではなく真実であると確信し、謎を追うことになります。  杉元の相棒となるのがアイヌの少女アシリパ。彼女の父は「金塊」のために殺されていて、その仇を探しています。アシリパのアイヌ猟師としての知恵と知識と、杉元の不屈の精神で、彼らは北の大地を巡っていくのです  それにしても『ゴールデンカムイ』の良い所は次から次に話が展開していくところですね。3巻の時点で杉元が戦った相手は熊→熊→囚人→屯田兵→集団屯田兵→熊→ベテラン猟師…大自然の脅威から新撰組まで次々と二人に襲いかかり、それを知恵と勇気で乗り越えていくのです。  『ゴールデンカムイ』にはサスペンスとド派手なアクション、異文化の知識と、面白い要素がたくさん詰まっています。中でも料理漫画としての要素を見逃してはいけません。戦い、追い、逃げる二人はとにかくよく食べます。鹿や熊はもちろん、兎やカワウソまで、捌き方から料理法まで詳しく書かれていて、なんだかとても美味しそうなのです。  脳みそから目玉までおいしく頂くアイヌの料理に戸惑う杉元や、味噌がうんこにしか見えないと拒否するアシリパさんの異文化交流ぶりも楽しく、料理が『ゴールデンカムイ』という作品の壮大さにもつながっているのです。  厳しい自然との戦いや、骨太のサスペンス、それていて生活感があるという『ゴールデンカムイ』不思議なエンターテイメント巨編なのです。

シュウマイと熱燗

思い出の味、あります。#1巻応援

シュウマイと熱燗
Pom
Pom
1年以上前

1話1話とても丁寧で、優しい気持ちになれます。 人情味溢れる、あぁ大切な誰かと食べるご飯って、とても貴重でかけがえのない時間なんだなって。 忘れかけてるものを、ハッと思い出させてくれるような漫画って良いなぁ。 ホロリするお話の数々で、人の温かさが感じられて癒されました。

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