おかしき世界の境界線

"住む世界の違う2人"が育む友情の物語 #1巻応援

おかしき世界の境界線
sogor25
sogor25
1年以上前

千鶴には2人の友達がいる。昔からの友達と、最近できた友達。 しかしその片方、美涼にとっては千鶴は唯一の友達。なぜなら彼女にもう1人は"見えていない"から。 そんな"住む世界の違う2人"が友情を育んでいく物語。 『妻、小学生になる。』の村田椰融さんの新作。同作はネーム大賞という1話のネームだけで審査される賞で入賞し、そこから連載まで至った作品であり、今作も1話が読み切りとしての完成度がすごく高い。 ただ、今作は1話から2話以降への繋ぎを意識して書かれていることが分かる構成で、また1巻を読み終わってからもう1度読み返すと初めて気付くような布石が1話の中にいくつも仕掛けられていて、美涼と千鶴、2人の"物語"を描こうとしていることが感じられる。ここからどのように2人が関係性を深め、そして"境界線"が2人を阻むこととなるのか今から楽しみな作品。 1巻まで読了。

星屑セレナーデ 星の瞳のシルエット another story

あの超ヒット恋愛漫画が奇跡の復活

星屑セレナーデ 星の瞳のシルエット another story
名無し
1年以上前

子どものころ愛読していた漫画が新世代を主役にして連載されることになり、毎回どきどきしながら読ませてもらっています。前作の『星の瞳のシルエット』はあの『りぼん』で連載されていた超ヒット恋愛漫画です。あれから現実でも作品世界でも長い年月が流れ、今作では主な舞台は大学になっています。爽やか青年だった久住くんが素敵なオジサマになっていて何だか感慨深いものがありました…。どうしても香澄ちゃんに心を寄せて読んでしまうため、イマイチ主人公を応援できない自分が居て、これも年をとったせいなのか…と少し複雑な心境になりました。 絵柄の爽やかさや恋愛のときめき描写は変わらずで、安心して読める内容になっています。もちろん作品はそれぞれ独立しているので『星屑セレナーデ』から入っても大丈夫です。前作からの読者としては、知っている登場人物がいつどこで出てくるかを楽しみにしています。

オレは妻のことをよく知らない

亡くなった妻の隠された「秘密」を夫は何も知らない...

オレは妻のことをよく知らない
名無し
1年以上前

主人公の男は自分勝手な男ですね。好き放題浮気をしておきながら、奥さんが亡くなった途端に不倫をしていたのではないかと怒るところが情けなく感じました。 物語としては表紙のイラストのイメージではセクシー路線の漫画なのだと思っていましたが、次話が気になるミステリー路線が素晴らしいと感じました。「本当に大切なものは失って初めて気づく」といいますが、まさに主人公にうってつけの言葉だと思います。 読みだしたら先が気になって仕方がない秀作です。

おとこ道

梶原一騎原作漫画のファンならば必読の作品です

おとこ道
名無し
1年以上前

主人公の父である相馬銀次郎が、入営した軍隊で激しい拷問を受け続ける所から始まる物語は、終戦後の混乱期に繋がり、そこでも銀次郎の持つ正義感が爆発します。梶原一騎原作ならではの「男」が其処に居るのだ。この男が殺され残された一人息子富士男の親譲りな生き様を描く傑作を読まない手はない。梶原ファンならば是非読んで頂きたい作品です。

横浜無印少年

今は味わえない青春の醍醐味

横浜無印少年
名無し
1年以上前

三角関係やら勘違いからなんとなく気になったり、そこかから恋になったりとか、THE青春という感じで読んでいて懐かしかったです。 当時はスマホもないから誰かと出会うためには街に出てナンパとか、連絡も当然LINEで進むわけじゃなくて、教室とか街でばったり会ってとか。今とは違って不便だなと思う一方、そのもどかしさがあるからこそお互いに距離を近づけるために一途に頑張れるんだなと感じました。 30代〜40代には「高校時代こうだったな」と懐かしみながら楽しんで読めると思うのでお勧めです。

今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント 嫁日記~

結婚生活指南書としても役立つマンガ

今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント 嫁日記~
名無し
1年以上前

共働き夫婦の、セックスレスの悩みや妊活にいたる行動や心理のゆれうごきを、妻である「ポレ美」さんの目線で、つぶさに描かれているのにとても共感をもって読めました。妊活経験のない自分でも、夫婦というひとつの人間関係に想定していなかった苦労生まれることをあらためて気づかされる内容で、結婚生活指南書としても役立つ書籍であると思います。

女なんだからっ幸せ家族

ほのぼの漫画…ではありません

女なんだからっ幸せ家族
名無し
1年以上前

表紙だけ見て、ほのぼの漫画なのかと思ったらそうでもなくて、良い意味で期待を裏切られました。 12話の結婚や子育て、家族にまつわる短編集になっていて、それぞれしっかり面白く、どれもハッピーエンドなところが読後感も良いです。 私はEPISODE7が好きです。自分も人を見た目で判断したりしないでこうなれたら良いのになと思いました。

イエスタデイをうたって

全てのキャラが独り言で会話するラブコメディ

イエスタデイをうたって
TKD@マンガの虫
TKD@マンガの虫
1年以上前

デッサン風で統一された絵柄や 情感たっぷりのようでどこか乾いた 雰囲気作りは見事としか 言いようがありません。 ここまで自分の世界観を貫いて作品を 描いている漫画家も 珍しいのではないでしょうか? 連載後期になると羽海野チカや浅野にいお などの後輩漫画家の影響をダイレクトに 受けながらも自分の世界に咀嚼してから 出している辺りも素晴らしいと思います。 そして、なんといっても鬱々とした 若者の描写ですね。 ほとんど全てのキャラが若い自分では どうしようもできない問題を抱えていて、 それを消化できないまま他人と接するので、会話が一方通行を通り越してほぼ独り言に なっています。 しかし、そこが素晴らしい! 普通は会話として成立するようにセリフを 整理するのですが、あえてそれをやらない ことで青い時期を過ごすキャラたちを 描写しています。 そこに共感できてしまう人は この作品にとことんハマってしまう と思います。 あと、この作品を批判するコメントで よく見るのが「恋愛模様が進展しない」 というものです。 しかし、そんなことは当たり前です! どのキャラも自分のことで精一杯で 他人に構っている暇なんてないんですから。 それでも、好きな人と付き合いたいという 欲望は抑えられない。 そんな時期の若者を見事に描き切った 傑作だと思います。

虹色の街

服飾の世界で生きる前向きなヒロイン

虹色の街
名無し
1年以上前

ファッションの世界に魅了された主人公・菜々美が、さまざまな困難に襲われながらも挑戦していく物語です。1970~1980年代は、デザイナーを目指して服飾専門学校に進学する人が多く、一条ゆかりさんの「デザイナー」など、ファッション界を舞台にした少女漫画も多かったので、時代を感じます。が、愛と野望と陰謀がまじりあったストーリーは、今読むと意外と新鮮かもしれません。 何より登場人物たちの生きかたが素敵だと思いました。服飾の世界は見ているだけなら華やかですが、裏側ではよりよい作品を生み出すために努力する人たちが大勢いるということを感じました。何が起きても前を向いて生きていこうとする菜々美にも共感します。同世代の彼氏と年上の有名デザイナーとの間で揺れ動く複雑な恋愛関係も読みごたえがありました。

秘密

「コミック焦燥」は凄いな

秘密
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

古本屋で「コミック焦燥」を見つけて買って読んだが、全く知らない作家でなんとなく読み始めたらむちゃくちゃよかった。 「コミック焦燥」に掲載されている押見修造の「真夜中のパラノイアスター」もむちゃくちゃなすごいけどこれは違うベクトルですごかった。開始2ページ目にあるフレーズ「思春期」とは「イキジゴク」と読むらしいという文言で一気に持ってかれた。最終的なオチも含めてすごいよかった。

バキ

異種格闘技漫画の金字塔!最強は誰だ!

バキ
名無し
1年以上前

あまりにも有名すぎる格闘漫画であり、この作品に影響を受けて格闘家となった人々は数知れずと言われています。 今作は「グラップラー刃牙」の続編にあたりますが、アクションのリアリティーや迫力は多くの格闘漫画に影響を与え、その後も続編や派生作品を生み出し続けているレジェンドと呼べる、間違いなく格闘漫画の頂点ともいうべき作品です。 前作に比べセクシーな要素がありますので、硬派一徹を愛する読者にはやや受けが悪いですが、バトルの面白さは文句なしです。

リア充の衝突

とにかく「カワイイ‼︎」幼なじみのふたりの恋物語

リア充の衝突
名無し
1年以上前

とにかく「カワイイ‼︎」漫画です。画が可愛いのはもちろん、幼なじみで付き合って5年目の瀬名と文子のやりとりが可愛くて仕方ありません。付き合っていることは隠しているものの、そのイチャイチャぶりはふたりが通っている高校でも有名だし、しまいには、学校帰りに鉢合わせした小学生達から冷やかされるほど。 みんな、ふたりの仲の良さに半分嫉妬、半分呆れて「早く、別れろ‼︎」と呟いていますが、お互いしか目に入らない瀬名と文子の耳にはまったく届かないのも微笑ましくて笑えます。仲が良すぎて、喧嘩もしょっちゅうなのに、すぐにどちらかが折れて仲直り。こんな、どこまでも漫画チックなストーリーなのに、決して甘すぎず、嫌味もないのは、ちょっとコミカルなふたりの受け答えと、富山弁の素朴さがいい味を出しているからでしょう。シリアスも少なめなので安心して見れます。読んでいて幸せしか感じない作品なので、ほっこり気分を味わいたい人には超オススメです。

ギフト±

300万部突破ってすごい売れてるよな…

ギフト±
名無し
1年以上前

臓器売買の闇を描いたマンガが300万部突破って改めてすごいことだなと。ウシジマくんの部数に比べたら落ちるけど、ドラマ化や映画化なしでこの数字は凄いのでは。ネット広告で人気の善悪の屑も同じくらいの部数だったと思うが、ギフト±はまったくと言っていいほど話題になってない。人知れず売れてるならまだ伸びるポテンシャルがあるんじゃないだろうか。臓器売買、性描写などクリアしないといけないタブーが多すぎて厳しいだろうけど。18巻時点で、まだストーリーの終わりが見えてない。話が面白くなってきたところなので、連載中にもっとハネる可能性はあると思う。

BOYS BE…

玉越博幸先生が描くヒロインはみんな可愛い

BOYS BE…
名無し
1年以上前

一話完結の恋愛漫画で、ここまで長く続いた作品は少ないでしょう。 BOYS BE…には多数のヒロインが出てきますが、すべて群を抜いた美少女ばかりです。 ストーリーとしては驚くような展開は特になく、「現実的にはないなー」と思う話ばかりですが男性読者からすると「ただただ羨ましい展開」が続く作品です。 思春期の少年たちには良い意味で刺激の強いシーンもあり、連載当時は多くの読者を獲得した思春期青春漫画の代表作です。

ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~

ゾンビに襲われるよりブラック企業のほうがつらい(断言)!

ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
名無し
1年以上前

タイトルの奇抜さと絵のタッチにひかれて読み始めました。 ブラック企業に入社してどんどんと精神的に追い詰められていく男性の日常は今の日本を象徴しているようでとても共感できました。 そして、ある日なぜかゾンビだらけの街になって、もう会社いかなくていいじゃん!と喜ぶところがとても笑えます。ゾンビに襲われる生活のほうがよいかといわれればそれはそれで嫌ですが、読んでると不思議と解放感がありました。 会社の人もゾンビになっていたのですが、きちんと退職願を伝えるところはシュールというか真面目な日本人という感じがしますね。 その後も、ブラック企業をはじめとした日本のブラック体質な世界から解放された青年が人生を謳歌するシーンは、今の日本に足りない清涼感というか夢があり、いつゾンビになるかもわからない危険な世界なのにとても太陽がまぶしいような不思議な感覚で楽しめる作品です。

LOVE道!!

優しい世界なBL短編集

LOVE道!!
名無し
1年以上前

かっこいい&かわいい男子ばかり出てきて、目の保養です。 表題作に出てくる哲くんは、素朴でまっすぐで、田舎育ちのおいしい野菜みたいな感じの人。かたや都会から来た小説家の先生は超美形。2人は見た目も性格も違うけど、どこかシャイでピュアなところは共通していて相性が良い。 その他の短編も、込み入ったドロドロな関係とかは無縁のくすっと笑える優しい世界。美形男子と優しいストーリーが好きな方におすすめします。

嘘喰い

カイジよりもアクション派な頭脳ゲーム

嘘喰い
名無し
1年以上前

賭け事に限っている訳ではないですが、頭を使った騙し騙されの頭脳ゲーム漫画です。描写力があり、説得力もある作者なので読んでいて滅茶苦茶楽しいです。デスゲームの中でも戦略性においては一段上のクオリティを持っている漫画だと思います。ストーリーが気になって、読み始めたら止まらないタイプ。

貧民の食卓

バズってほしい、無職パパ

貧民の食卓
野愛
野愛
1年以上前

無職でパチンコばっか打ってる親父が男手ひとつで子育て…というと最近バズりまくった某パパを思い浮かべてしまいますが、こちらには貧乏ながらめちゃくちゃ幸せな家庭が描かれています。 見かねた女教師が家庭訪問に来るところでまた悪夢が過ぎるのですが、こちらでは美味しい手料理を振る舞い胃袋をがっちり掴んでいます。 ろくに働かなくても町のみんなに愛されて、貧乏だけど先生や娘の友達や歌姫にまで料理を作ってあげて、アホだけど元気な娘と息子がいて、貧民だけど最高に贅沢な暮らし!! 何しろ働かなくてもなんとかなるかも、って夢を見せてくれます。働くけど。 飯漫画としてもギャグ漫画としても楽しめるし、家族で食卓を囲む尊さもちゃんと感じられるので素晴らしい作品です。 クッキングパパやクレヨンしんちゃんなどのTHE憧れの家庭という訳ではないけれど、いつも笑いの絶えない赤柿家も素敵!! どうせならこの漫画にバズってほしい!

舞妓さんちのまかないさん

心が温かくなる漫画

舞妓さんちのまかないさん
名無し
1年以上前

舞妓さんになる夢は叶えられなかったけれど、まかないとして影から舞妓さんを支える主人公。過酷な芸事の世界でとても大切な場所として、台所が描かれているのが嬉しくなります。一つの心のこもった食事でほっと一息付けたり、故郷を思い出したり。頑張っている主人公も舞妓さんたちも、みんな応援したくなる心温まる優しい漫画でした。

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