4月の東京は…

ラブストーリーとして名作では!?

4月の東京は…
名無し
1年以上前

結論から言うとBLで、再会モノで、ラブストーリーで、名作だと思います! ラブストーリーの要素として必ず隔たりとか障害がミソになってくると思います。BLの場合やっぱり男と男で世間体とかマイノリティとかそういうのが一番の障害でそれを解決して結ばれる流れだと思うんですけど、この本読んでるとその障害とかに正面から向き合ってる感じがしていいなと思えました。 つまりBLなんだけど骨太ラブストーリーとして読んでいただきたい! 特に中学時代の一夜からのすれ違いがうまくドラマチックにでも丁寧に書かれててすごいなと言う印象です。

赤い鳩〔アピル〕

ルーツの追求が未来のハルマゲドンに繋がるというドラマ

赤い鳩〔アピル〕
名無し
1年以上前

新撰組の若き隊士・馬庭実行は池田屋で捕縛された ユダヤ人宣教師・ヘボンの打ち首役を命じられる。 斬首直前、ヘボンは実行に問いかけてきた。 「カゴメの唄の意味を教えてください」 日本人として国のために生きて死のうと 新撰組隊士になった実行は、思いがけずも ヘボンとともに日本人のルーツを探り、 さらに150年後の世界の命運を左右する冒険に 身を投じることになっていった。 「日ユ同祖論」という、日本人とユダヤ人の祖先は同じである、 という論説があり、原作者の小池一夫先生は その論を研究されていたようです。 この漫画では、新撰組が活動していた幕末の時代という 個人も日本も明日はどうなるかわからない、という時代に、 「日ユ同祖+ハルマゲドン・論」とでもいうべき 日本人のルーツを探ることが未来の日本と世界の 運命を左右することになるという大問題を被せてきます。 個人の生き方や国のあり方などの価値観が大きく揺らぎ、 変化しつつあるタダでさえ色々とテンパッテいる時代に、 それゆえに民族の過去を解明しなければならないという 重すぎる命題を背負ってしまう実行とヘボン。 そこに余命が僅かな沖田総司や坂本竜馬、 秦国の末裔や北の大国からの刺客らも絡んできます。 儚く散る命達、それらの積み重ねで繋がる歴史。 SF的ではあるが壮絶なドラマが展開されます。

名前はまだない

「眼差し」と「間」で描く恋愛の強度

名前はまだない
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

かずまこを先生の作品は、登場人物の強い「眼差し」にやられることが多い。 『純粋アドレッセンス』のななおの向こう見ずさ、『ディアティア』の睦子の、純粋に相手を知りたい感情、『さよならフォークロア』の二人の、現状を乗り越える意思etc……彼女達の「眼差し」が伝える強い感情に胸を打たれ、動悸が止まらなくなる。 彼女達に見つめられた者は、時に目を逸らし、時に見つめ返す。表情を僅かに変えながら、その「間」で思考を巡らせ、言葉を返す。 交わす気持ちの、伝わらなさがもどかしかったり、ふと通じる瞬間にときめいたり……いずれにしても、二人の「間」そのものが愛おしい。 かずまこを先生の作品の描く「眼差し」と「間」は、この短編集『名前はまだない』の各掌編に端的に描かれている。 まずこの短編集で、かずまこを先生の「眼差しと間の強度」を知るのもいいと思う。連載作品にも全く同じ強度があるという、その贅沢さをお伝えしておきたい。 ●3秒ルール 相手の言葉に、返事するまで3秒以内。言葉に詰まったら負け。 ●uracoi 睨んでからコミュニケーションする女子の、佇まいに惚れる。でも告白してくれたら、眼を逸らすなんて……。 ●恋はお静かに わたしが頭を打ったら、寡黙な委員長の饒舌な脳内がダダ漏れ? ●消し去る恋と願いごと 片想いしている先輩が、急に明日スイスに引っ越し!?先輩は私の秘密の願いを知りたがる。 ●名前はまだない(recalculation、interim solution含む) 本心を隠して周囲との距離を楽しむ優等生女子は、ぶっきらぼうな孤独女子が気になる。気を引き、距離を縮め、駆け引きするも、彼女はなかなか厄介で……。 ●匿名プロローグ 保健室の先生と女子生徒の恋物語『純粋アドレッセンス』の冒頭エピソード。

恋にならないシェアハウス

大人同士の友情があたたかい同居物語。

恋にならないシェアハウス
名無し
1年以上前

まったく接点のなかった20代の男女が、ある一軒家で共同生活をする物語です。もともと男性2名と女性1名が住んでいた家に、主人公のOL・真奈が引っ越してきます。最初はごくごく普通に生活している4人なのですが、話が進むうちにそれぞれが持っている事情が明らかになるところが面白いです。 人生の中で思いがけないことが起こったり、捨てられない過去があったり、登場人物それぞれの気持ちに共感できるところがありました。4人それぞれに違う事情があるので、誰かしらに感情移入できるんじゃないかと思います。恋になりそうでならない瞬間があるのもドキドキ。

丼なモンダイ!

丼なのに重たくない

丼なモンダイ!
野愛
野愛
1年以上前

重ための作品に疲れたらなぜか読んでしまう丼なモンダイ!人は死なないしめちゃめちゃ悪人も出てこないし適度に困難が訪れて美味しそうな丼と人柄の良さでちょうどよく解決してくれる。 米の消費量を増やすべく、農水省の役人・米野と栞が丼料理屋を運営し丼ブームをもたらすお話。それっぽいけどよく考えたらめちゃくちゃなお話だけど丼がとても美味しそう。 飯がうまけりゃだいたい解決するのが飯漫画。主人公の性格がよければなおよし。ちょっと嫌なやつとか気難しいやつが改心するエピソードがあればさらによし。 めちゃくちゃ面白いわけじゃないけど適度に満たされる感じが気持ちいい漫画だと思います! 出てくる丼は再現しやすそうに見えてなかなかハードル高いけど!かまぼことかオイスターソース手作りするのすごい。 自分で揚げた天ぷらを卵でとじる度胸はないので、天玉丼は天かすで作るといいですよ。もはや別な料理だけど。

デカワンコ

短所は長所

デカワンコ
名無し
1年以上前

主人公の花森一子は、人間離れした嗅覚をもつ女の子。彼女の特性ゆえ学校で悲しい思いをしたが、サンタのおじさんの言葉で自分の夢を見つけたエピソードは心が温まりました。自分が思う短所は、考え方次第で自分の長所になりうるという、読者に対するメッセージとも感じ取ることができ、真っ直ぐな一子からも元気をもらえます。

フィッシャーマン 海人丸

脱サラしてマグロ漁船の乗組員になる話

フィッシャーマン 海人丸
名無し
1年以上前

NOといえない人の良い性格もあり、会社での理不尽な扱いを受けたり、失恋を経て父親と同じマグロ漁船の乗組員になるため脱サラするところから始まります。 乗組員になったあとも、船上という逃げ場がない場所で1年、いろんな荒波にもまれ厳しい現実に打ちのめされそうになりながらも一人前の海の男として大きく成長する様子が描かれます。日本で待つ家族になにがあっても帰りたいときに帰れないというのは漁師という仕事の悲しいところだなと思いました。いずれにしても冷静な判断ができる強いメンタルと、相当な覚悟がないと出来ない仕事です。

グランマの憂鬱

とにかくグランマがカッコいい。

グランマの憂鬱
Pom
Pom
1年以上前

グランマ、すごくかっこいい! 言葉一つが、深くて重くて響きます。 まだまだグランマの言葉を聞きたい。 喝入れて欲しい!笑 孫の亜子ちゃんも可愛いし、亜子ちゃんママもおっとりしてて素敵。 どっしり構えるグランマの側にいることで、成長していく亜子ちゃんにも、注目かもです。面白い。

カズン

素直でかわいい。こんな人と友達になりたい!

カズン
名無し
1年以上前

高校を卒業してフリーターになった、つぼみ、通称「ぼんちゃん」が恋を知っていくお話。ぼんちゃんが素直でいい子で、特に何か変わったところがあるわけじゃないけど、人の話をよく聞いて、人の気持ちを考えて、自分のメイクやおしゃれも、マイペースで前向きにがんばれる子。こういう人と友達になりたいなーって思える人です。だから、ぼんちゃんをかわいいなって思ってくれる年上のバツイチ男性とか、バイト仲間の男子とか、まわりに恵まれるんだろうな。いい人がたまたまいたんじゃなくて、ぼんちゃんがいい子だから、まわりに愛されるっていう気がします。読んでいて、すごく応援したくなるストーリーとキャラクターです。 ケータイとかはちょっと時代を感じるけど、高校卒業の前後の女の子の気持ちは今読んでも色褪せないので、自分磨きとか出会いに臆病になってたり、一歩踏み出せないっていう人は、読んだら共感できるんじゃないかな、と思います。

HiGH&LOW THE WORST 鳳仙学園日誌

『ザワ』の鳳仙の日常がそこにある

HiGH&LOW THE WORST 鳳仙学園日誌
通りすがりの全日
1年以上前

始まってしまった…『ハイロー ザ・ワースト』に出てきた鳳仙四天王とアタマの佐智雄が主人公のとんでもないスピンオフが…。 この5人、映画『ザワ』が初出で『ハイロー』側からするとあくまでゲストキャラなのですが、やはり鳳仙というバックグラウンドを背負っているだけあり存在感のレベルがダンチだったのはファンの記憶に新しいところ。 映画だけで終わってしまうのもったいないと思っていたのでマンガでも彼らを掘り下げてくれるのは本当にうれしい。 ハイローのキャラも出てきたりするのかな…という期待をしちゃいますね!

想い出スタンプ

日常の不思議を丁寧に描いた作品

想い出スタンプ
名無し
1年以上前

父と娘の家の中の文通、図書室の本を通しての文通、紙ひこうきでの文通、野球少年の文通、伝書鳩での文通など、様々な人たちの「手紙」を通してのつながりを描いた短編集です。人物も背景も、絵が1コマ1コマとても丁寧に描かれています。ストーリーは、ほのぼのするところもあるし、登場人物のちょっと切ない心情が描かれていて、このまま短編ドラマにできそうな世界観があります。ありふれた日常の中で起きた、ちょっと不思議な心に残るさまざまな経験を、短い時間で味わえるので、人間ドラマが好きな人におすすめです。

大長編ドラえもん

『のび太と竜の騎士』の思い出

大長編ドラえもん
名無し
1年以上前

地球空洞説ってめっちゃロマンありますよね。スネ夫が地底で恐竜を発見する見開きのシーンの衝撃とワクワク、よく覚えています。 地底世界がどうやって出来たのか判明するオチも大好きで、スケールの大きさにシビレました。 地底世界の「政治」にのび太たちが巻き込まれていくストーリーも緊張感がありますが、なんと言っても竜の騎士のバンホーがかっこいい! 本来相容れない立場ののび太たちに対する真摯な姿勢と、自分の属する地底世界への責任感、まさに騎士道を体現した芯の通ったキャラクターです。 個人的に本作で一番心に来るのが逃げ出したのび太たちが捕まったあと、バンホーに「きみたちはどれだけ迷惑をかければ気が済むんだ」みたいに詰められるシーン。 自分が怒られてるような気がしてマジでヘコんでしまった…。

男子高校生を養いたいお姉さんの話

ピュアな愛情

男子高校生を養いたいお姉さんの話
名無し
1年以上前

隣人に当たる男子高校生を見返りを求めたり、何か下心があって尽くそうとするのではなく、純粋に日々の生きる糧として年下の男性を養ってあげたいとする気持ちに、思わず惚れ惚れしてしまいました。現実世界だと、男性側としては、絶対裏があるんじゃないかと危険を察知しますが、そうした不安を感じさせず、ピュアな男女の展開が繰り広げられる点で好きな漫画です。

和田ラヂヲの火の鳥

原作が未読でも全然大丈夫

和田ラヂヲの火の鳥
名無し
1年以上前

いつもの和田ラヂヲ先生といった感じが逆にいい。テヅコミの人も火の鳥を誰にお願いするかは相当迷ったんじゃないかと思いますが適任でしたね。和田ラヂヲ先生って他の漫画でも芸能人をネタにしたりしますが、ちゃんとリスペクトを感じるので好きです。正直に言うと自分は火の鳥と全く関係ないとこで一番笑ったかな…。

ヤング・アライブ・イン・ラブ 完全版

恋とマシンガン

ヤング・アライブ・イン・ラブ 完全版
野愛
野愛
1年以上前

この世界を憂えているふりして、お前らとは違う世界の真実に気づいているんだなんて本気で思っていて、そんな自分が痛いことも知ってるけどかっこいいとも思ってる、みたいな人に刺さるやつ!そんなやついるかよ、って自分だよ。大人になっても厨二病のままだしそんな自分可愛いって思ってる。 3.11をモチーフにした作品がぶっ刺さるような時代がまたやって来た。3.11の傷も癒えてないうちに。 非日常を受け入れて見ないふりするのが得意な私達だから、放射能だろうとウイルスだろうと幽霊だろうと当たり前のように日常に馴染ませて一丁前にこわいねえなんて言って生きている。 その中で真実が見えているマコトとマナが出会うのは運命だし必然で。最高にキュートで痛くて愛おしい!!!!霊霊霊霊!!!! なすすべもなく絶望するだけなら主人公じゃなくてもできるけど、ちゃんと開眼して世界を救おうとしてくれるのが西島作品の少年少女たち。世界の果てで絶望しながら愛を育むボーイミーツガールだったら面白くない。 かっこよく立ち向かって、虚構とリアルが混ざり合ったところで、虚構すぎて虚構大爆発なラストシーン。 最初から本当の話なんてしてないってわかってるのに、憤りを覚えるほど気持ちよく終わってしまう。このハッピーな突き放し方がわたしは好きです。 こんなむちゃくちゃな世界で生きてるんだ、好き勝手想像して創造して、思い通り描き変えてしまえばいい。 デビュー作の凹村戦争から揺らがない、やけっぱちな世界のぶち壊し方が最高です。現代を生きる上で読んどいたほうがいい!!闘える!! マナはゲロを吐くシーンが多くて最高にかわいい。かわいい。

不気田くん

ストーカーホラー男、不気田くん

不気田くん
名無し
1年以上前

犬木先生のストーカーホラー男、不気田くんの不気味な愛のお話。 最初は不気田くんに理不尽に破滅させられる女の子たちが可哀想で胸糞な話なのですが段々と純愛になっていき、不気田くんの悲恋物語に変わっていきます。 犬木先生は少女ホラー漫画家というイメージがありますが男性が主役というのも一風変わって面白いです。

夜光華~聖女帝~

まさに「夜に光る華」を描写した秀逸な作品

夜光華~聖女帝~
名無し
1年以上前

物語冒頭アダルトなシーンから始まりましたが、セクシーなシーンがメインの作品ではありません。女性も楽しめると思います。 主人公の晴美はとても美しいですね。彼女の美しさと性格の良さは読んでいて心をがっちりと掴まれました。 田舎の女子高生が家族のために都会に出て、ナイトクラブの頂点を目指すという話は引き込まれます。 晴美は家族を救えるのか「女」の頂点に立てるのか...必見の一作です!

からげんき

ファンキーな子供たちが活躍するシュールなギャグ漫画

からげんき
名無し
1年以上前

ファンキーな子供たちが主人公のシュールなナンセンスギャグ漫画。何とも言えない脱力系タッチの絵と秀逸なタイトルに惹かれて読みました。 事業で失敗したおっさんが絶望の中もめながらもこども教に入信し、社会から怪しまれながらも生きていくという出だしから笑いました。青年漫画のカテゴリーに入りますが、子供の持つユーモアや笑いのエッセンスに溢れているので、小学生にかなり受けそう。 子供刑事、子供格闘家、いったいからげんき君の正体は何なのと気にかけることは一切ありませんでした。「このセリフの意味は?」とか「なんでこういう展開になるの?」なんて考えながら読んだら、この作品は楽しめないんじゃないかな。 独特のペースでくりひろげられていく子供ワールドと大人たちのシュールなギャグがてんこもりの頭をからっぽにして楽しめる作品です。

東京喰種トーキョーグール リマスター版

人でありグールでもある少年の物語

東京喰種トーキョーグール リマスター版
名無し
1年以上前

トーキョーグールに出てくるグールには人間を餌としか見ていない者たちと、人間と共存しようとしているグループに分かれています。主人公のカネキは後者に分類されます。 カネキはとても気の弱い少年ですが、ヒロインであるトーカを追い抜く戦闘能力とメンタルの強さ、知性、敵対しているグールたちの信頼を得るカリスマ性...最強のグールへと成長してく姿が読者の心を鷲掴みにして離しません。 巻末で作品中にでてきたちょっとしたグールの話がギャグテイストで書かれていて少しほっとしました。そんなギャップも好きです。 漫画が好きな人はもちろんのこと、大人にも読んでほしい近代バトル漫画の名作です。

純水アドレッセンス 完全版

養護教諭が生徒に貰う、恋の熱

純水アドレッセンス 完全版
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

教師を呼び捨てにする、不躾で、でも真っ直ぐな女生徒。養護教諭はその怒り顔と、愚直な愛を気に入る。密かに付き合い始める二人だが……。 ♡♡♡♡♡ この作品で印象深いのは、教師の松本律子のスカした表情に対する、女生徒・奥村ななおの真っ直ぐ見つめる怒りの表情だ。 そこにあるのは、どこまでもブレない恋心。 年の差百合の、『星川銀座四丁目』『草薙先生は試されている。』等でも見られる、気の強い年下女子の突破力……なのだが、それにしても、ななおの目力と言葉の強さが凄い。見ていると目眩がして来るその圧力で、ななおは二人の恋を強力に主導していく。 一方松本は、大人っぽくななおを翻弄するようでいて、実は先行きを考えすぎて、恋に二の足を踏む。二人の恋愛で起こる、力関係の転動が面白い。 真っ直ぐな心が、考えすぎて混乱する心を救う図式は、幾つかのサブストーリーの中にもあり、特に過去の恋を引き摺る女教師の話など、切ない。 サブストーリーも含め、『純水ルミネッセンス』という単行本の後半に追加ストーリーがあるので、併せてご覧いただきたい。

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