ストップ!! ひばりくん! コンプリート・エディション

当時と現在とでは同じ受け取り方ができない

ストップ!! ひばりくん! コンプリート・エディション
hysysk
hysysk
1年以上前

ひばりくんは身体的には男性で女性として生活しているのだが、悩むでもなく性差別を是正しようとするでもなく、ただただそうすることが当たり前であるように振る舞うところがいい。「変態」だの何だの言うのは周りだけで、今の目にはそっちが異常に映るほど。 同性を好きになることの何が駄目なのか。異性の格好をするのに問題はあるのか。作者はギャグとして描き、時に差別的な突っ込みを入れているが、根源的にはそういった疑問を持っているのだろう。 同性愛自体は紀元前からある訳だし、進んでるとか遅れてるとかいうのはあんまり意味がない。ただ、1980年代の日本てこんな感じの意識だったんだなというのはよく分かる(「外人」は良くない「外国人」と言うべきみたいな描写はあったりする)。 最終回がこんな途切れ方(コンプリート・エディションで加筆されてはいるものの)なのも逆に良くて、時代が違えばもっと違う展開がありえたかも知れないという可能性についても考えさせてくれる。

ポコあポコ

競争馬なのに人間臭い!?

ポコあポコ
名無し
1年以上前

人生を賭けたギャンブラーやジョッキー・競走馬の感動や悲哀等、競馬漫画のイメージからは全く想像の出来ない脱力系4コマギャグ漫画。競走馬(?)なのにやたら人間臭いスピードハナジローと、周囲の人間とのシュールな掛け合いに思わず爆笑してしまいます。ストレスが溜まったらこれを読んで、嫌な事全部忘れるのがベストです。

合法都市

ハードボイルドの金字塔!

合法都市
名無し
1年以上前

突如石油が発掘された都市を舞台にしたハードボイルド作品です。 合法都市というタイトルから悪いことなどを合法化するのかと思い読み進めていきました。主人公は犯罪者と同じ顔に整形することで、この合法都市に潜入する警察官なのですが、街を支配する会長に近づくために出世コースを駆け上っていく様はサラリーマンによく似ていて非常に面白い作品です。 途中のアクションシーンは描写もさることながら話の展開も見事に裏切られました。(良い意味です) アクション好きな若い世代の方にはお薦め作品と思います。

故意ですが恋じゃない

世界が恋する男前ヒロイン

故意ですが恋じゃない
名無し
1年以上前

一匹狼的な存在の女子に、同級生男子と先輩男子がベタ惚れするのが面白かったです。10代が主役の恋愛漫画だと女子が男子に恋する展開が多いと思いますが、この漫画はひと味違います。誰にでも激辛対応でぶれない男前女子・大橋梢の行動には爽快感がありました。他人とつるまず、世間に流されず、嫌なことは嫌だとはっきり言う梢はかっこいいと思います。梢にふり向いてほしくて頑張ってしまう男子生徒の姿も良かったです。

蜜会~あなたのすべてを、俺にください~

「愛と哀、逢い」が交じり合う、忘れかけた情熱がよみがえる作品

蜜会~あなたのすべてを、俺にください~
名無し
1年以上前

絵柄が好みでないと面白いと思ってもなかなかハマれなかったりしますが、本作は絵がきれいなので、幅広い方、特に女性向けかなと思います。 女心を擽る若い主人公のあふれ出す愛情が伝わり、苦境に立つ女性を守ろうとする若い力、情熱が手に取るように伝わってくるストーリーです。カフェ、長髪美人、うなじの美しさ。憧れの全てを持っている哀愁ある目線が堪らない。 無難な日常を守りたい女性が、実は心の底から求める欲情に共感する作品。

ヒミズ

普通ではない、普通になれない人間の物語

ヒミズ
六文銭
六文銭
1年以上前

小生「稲中」も読んだことない勢だったので、 本作が世にいう「今までの古谷実とは違う」というのを先入観もなく読んだ。 そんで、読んだ感想だが、率直に言うとよくわからなかった。 主人公・住田が結局何をしたいのかわからず、周囲の人間、女子中学生・茶沢がなぜ彼に好意をよせ、友人・夜野はなぜ彼に尽くすのか、時折でる主人公にしか見えない化け物は何を象徴しているのか?など不明なまま4巻駆け抜けた。 自分の読解力がないだけかもですが…。 ただ登場人物たちの、何気ない瞬間にわきおこる殺意や欲の吐き出し方は、すごく唐突でこの表現には驚いた。 こういうのは衝動的で、細かい動機なんてないのか?と考えると、妙にリアルだと思う。 普通ではない、普通になれない少年・住田のどこまでも救いがない悲哀に満ちた物語。 なんとなくわからなかったが、読後もひっかかかるものがずっとあるので、時間をあけて何回か読み直したくなる魅力があると思います。

姫と忍

これは…

姫と忍
名無し
1年以上前

これがデビュー作って、いままで何をしていたんですかってくらいの完成度です…すごすぎる…上手すぎる…好きすぎる。 世にもドジなお姫様が主役、なんですがこのお姫様ただ者じゃなかった!! この読切ひとつに感動する要素いくつ入れるのってくらいずっと感動しっぱなし。内容だけでなく、背景作画とかコマ割り、描き込みのメリハリの付け方、世界観、お姫様の表情や挙動、ちっちゃい2人が動き回る可愛さ、全てが素晴らしい。愛している。 こんなこというの下品かなと思うんですけど、Twitterにあげたら30万いいねは堅いと思いますよ。

ゴッドサイダー セカンド

奇想天外なストーリーと言えばいいのか...

ゴッドサイダー セカンド
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

ゴッドサイダーの時と同じく俺の読解力が低いので主人公の設定/血筋/親類/縁者を結局理解したとは言えない状態で読み終えた。 むしろ理解せずに勢いだけで16巻まで読ませることができる巻来功士はとんでもなくすごいのではないだろうか... ちなみゴッドサイダーからのキャラクターも登場しているが、いまいち関係性も理解できなかった。ゴッドサイダーとデビルサイダーとは別に北欧神話に出てくるロキの邪神軍まで出てきたことで余計わからなくなった。 内容をすごいわかりやすくすると、平凡な主人公が自分の宿命と知りゴッドサイダーとデビルサイダーの間でゆれながら仲間とともに戦う。物語は「ヨハネの黙示録」がベースとなり北欧神話/チベット仏教/八百万神などの世界の宗教がミックスされた独自の世界観を構築している。

カフェを閉めたらふたりの時間―突然S系パティシエに!

シチュエーションが最高に好きです

カフェを閉めたらふたりの時間―突然S系パティシエに!
名無し
1年以上前

題名を見ただけで、読んでみたくなってしまいました。題名だけで、何が起こるんだろうと妄想を膨らませられます。 お父さんが仕事でいなくなり1人でカフェを切り盛りしなければならなくなった希。そこに現れた明らかにイケメンのパティシエ省吾君。でも最初は誠実な優しい男性。そんな省吾君が自分のケーキを食べると豹変してしまうんです。 俺の事好きだろうと、俺様てきに迫ってくる。このギャップがたまらなく良いんです。ドキドキしちゃう。 でも事が終わると正気に戻って、何をしたのか忘れて優しい男性に戻ってしまうんです。まるで2人の省吾君がいるようで、表情も全然違うんです。 思わず2回も読んでしまいました! 女子は、この設定大好きだと思うんです。カフェの経営の難しさも学べました。

群青のアンサンブル~2年3組の生徒たち~

これぞいま読むべき青春群像劇の代表作 #完結応援

群青のアンサンブル~2年3組の生徒たち~
nyae
nyae
1年以上前

2巻で完結しているので、騙されたと思ってとにかく読んでみてください…とまずは言いたい。 これは恋愛のときめきを描いた青春というよりも、「自分らしさ」を見失わないように懸命に一瞬一瞬を謳歌する高校生たちの群像劇です。「自分らしさ」と一言でいうとなんだか薄っぺらい気がしてしまうのですが…。 例えば、あのときもっと信頼できる人が身近にいたら、もっと本心をさらけ出せていたら、好きなものを好きと言えていたら、人に合わせたり流されたりだけじゃない青春が送れたかもなあとか、そういう「あと一歩踏み出してればもう少し楽しかったかもしれない青春」に身に覚えがある人にとくに読んでほしい。 個人的な思い出でいうと、高校生活で出来た友人ほぼ全員と卒業式を境に一切の連絡を取らなくなり「そんなもんなの?」とちょっと思ったことがあります。当時は何も思わなかったんですが、今思えばどんだけ中身のない高校生活だったんだろうとゾッとすることもあります。なにかが違えば、そんな薄い関係の友達だけじゃなかったかもなーとか思ったりしましたね。 青春を描いたマンガは星の数ほどありますが、これはそのジャンルの中でももっと評価されるべきと思っています。 「捻くれた漫画しか読みたくねぇんだよ」という人にはオススメしませんが、それ以外の人にはオススメします。

“いいね”中毒

大人の承認欲求を描いた4編

“いいね”中毒
名無し
1年以上前

いいね中毒、間接自慢もセレブ婚も、いわゆる承認欲求というものですね。気持ちはわかります。 自分と他人の間で優劣や勝ち負けを決めようとするからこうなってしまうんでしょうね。。 なのでまさに、間接自慢に出てくる真希子さんが理想的な生き方の見本だと思いました。ああいう生き方をしてても、妬み嫉みを理不尽に押し付けられることもあるでしょうが、それをスルーできる力が欲しいですね。生きるの楽になるだろうな。

NAGISA

少女から大人への成長

NAGISA
名無し
1年以上前

表紙の雰囲気に惹かれて読んでみたが一度読むと最後まで読む手が止まらないほどに引き込まれた。 主人公の少女・なぎさが湘南を舞台にして様々な出会いと別れを繰り返しながら、大人の女性へと成長していく過程が描かれている。 少女の将来に思いをはせる光を感じる一面と、出会った人との別れから漂う哀愁の雰囲気のバランスが絶妙で、読後感が切なくも心地いい。

つればり

女性作家が描く性的漫画表現

つればり
かしこ
かしこ
1年以上前

第3号に掲載されている市丸いろはさんの「あえぎ声」という作品が気になったので読んでみました。主人公の女子小学生が親のあえぎ声を聞いたことから始まる性の目覚めがテーマの話でとても面白かったです。自分の思い出とリンクするようなところもあったように感じました。市丸さんの漫画の上手さがすごくて一つの作品として面白かったので「女性作家が描く性的漫画表現」としてはあまり意識しませんでした。短編集などを出す機会があればぜひ収録していただきたいです。他に収録されていた作品ではクロキケイコさんの「禁忌の宝石」の第1話と、窓ハルカさんの「JKの舟歌」が好きでした。男性ならではの性表現っていうのは確実にあるので、女性が描く性表現も発展していくといいなと思います。これオススメだよって作品があれば教えていただきたいです。

おとりよせっていいな。

おとりよせはいいぞ #1巻応援

おとりよせっていいな。
メケメケ
1年以上前

わたしもこの2ヶ月ほどのあいだに、たくさんやりましたよお取り寄せ。 スイーツ取り寄せではバウムクーヘン頼みがち(わっかる〜…!) エレファントリングというバウムクーヘンは、カンブリア宮殿で紹介された瞬間にポチッてました。美味しかったので私からもおすすめ。 この漫画を読んでいちばん気になったのは「祇園ボロニヤ」のデニッシュパン…ちょっと種類が多いのでどれを頼むか考え中です。。 五條堂のフルーツパフェ大福「鴻池花火」は売り切れてたので次のチャンスを待つ。 今回はほとんどがお菓子系だったので、おかず系のお取り寄せ漫画も読んでみたいです!

クリスマスプレゼントなんていらない

色んなジャンルの短編が収録されてる

クリスマスプレゼントなんていらない
ウラオモテヤマネコ
1年以上前

カバーの表裏に描かれた漫画のタイトルが単行本全体のタイトルにもなっている面白い一冊です。自分は紙版で持っているのですが電子版だとカバー下の3,4ページ目はどう表示されているのかちょっと気になっています。短い話ですがこういう切ないキスシーンは売野機子先生らしいなと思います。全体的にラブは少なめな短編集ですがときめくシーンはたくさんあります!シュチュエーションが全く違う話ばかりなので読めば必ずお気に入りの話が見つかるはず。

風牌にふかれて

麻雀って人生そのものに感じる時があるから作品になるよね

風牌にふかれて
名無し
1年以上前

大好きな能條純一氏の麻雀漫画であるこの「風牌にふかれて」ですが、飄々として風の様に生きる主人公の麻雀を通しての出会いを題材にた物語です。同一作者のヒット漫画「哭きの竜」の姉妹編的な作品と捉えられますけど、並行して読むと、キャラは違うが容姿が同一な登場人物が被ってしまい混乱してしまいます。これから読まれる方は、2作品を別々に読んだ方が良い事をお伝えさせて貰います。

JIN―仁―

JIN-仁-を読まずして仁を語るなかれ

JIN―仁―
名無し
1年以上前

漫画をTVドラマにする際に、プロデューサーが原作にどんなアレンジを加えドラマ化するかを楽しみしている私ですが、この「JIN-仁-」に関してあえて勝敗を付けるならば、人物設定がシンプルであり分かり易く気軽に読める漫画の方に軍配を上げます。 南方先生もドラマに主演した大沢たかおさんみたいにカッコ良過ぎず、身近に感じられます。いずれにしろ抜群に面白い漫画である事は間違いないから読まない手はないですよ。ドラマを見ていたけど漫画は読んでいないというのはもったいないです。

ホスト魂

ホストの熱い生き様がわかる

ホスト魂
名無し
1年以上前

夜の仕事であるホストの仕事の実態や苦労などか熱く描かれている漫画です。単純にホストと言うと、ただお酒を飲んで接待すれば良いというイメージだったのが、この作品を読んでみてアフターフォロー等も含めて誰でも出来るようなものではなくとても大変な仕事だということが分かりました。 ホストの仕事に興味ある人にオススメしたいですね。

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