話立てはシンプルだけど、二人とも訳あって冷めている関係からどう進展していくのか、過程が楽しみです。久々に表紙買いして当たりでした。
これからも応援してます。
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千鶴には2人の友達がいる。昔からの友達と、最近できた友達。
しかしその片方、美涼にとっては千鶴は唯一の友達。なぜなら彼女にもう1人は"見えていない"から。
そんな"住む世界の違う2人"が友情を育んでいく物語。
『妻、小学生になる。』の村田椰融さんの新作。同作はネーム大賞という1話のネームだけで審査される賞で入賞し、そこから連載まで至った作品であり、今作も1話が読み切りとしての完成度がすごく高い。
ただ、今作は1話から2話以降への繋ぎを意識して書かれていることが分かる構成で、また1巻を読み終わってからもう1度読み返すと初めて気付くような布石が1話の中にいくつも仕掛けられていて、美涼と千鶴、2人の"物語"を描こうとしていることが感じられる。ここからどのように2人が関係性を深め、そして"境界線"が2人を阻むこととなるのか今から楽しみな作品。
1巻まで読了。