かしこくて勇気ある子ども

すべての命は奇跡である

かしこくて勇気ある子ども
nyae
nyae
1年以上前

自分含めて、生まれた子供の命が無事のまま大人になるまで生きてこれたことって奇跡ですね。でもその奇跡がいとも簡単に奪われたり、悪意によって踏みにじられたりすることが、この世の中には確実に存在しています。 そしてその多くは自分ひとりではどうすることも出来ない。それはもう折り合いというか、そういうものだと受け入れるしかないと思うけど、この漫画を子供を考えている夫婦やいま妊娠している人に読ませたいかというと…違うかな。 それは置いといてもこの漫画の内容は素晴らしいと思うし、よくこの目線で描いたな…と感心します。主人公の夫婦も、あれだけの不安に押しつぶされそうになっても最終的にはやっぱり「こうなってほしい」と生まれてくる子供に願えたときには涙が出ました。

木村くんは男友だち

程よい距離感で。

木村くんは男友だち
Pom
Pom
1年以上前

鉄とミホ夫婦の在り方好きだなあ。 一見、木村の方がミホと話合ってる風に見えるけど、違うんだよね。 鉄さんの方が居心地良さそうだもんな。鉄ミホ二人のシーンは読んでほっこりした。 木村は、中々の空気読めない男性だし。笑 女性と男性の考え方の違いが顕著に分かりやすく現れていて面白く、最後上手にまとめたような印象です!

ZINGNIZE

画力が大暴れ

ZINGNIZE
さいろく
さいろく
1年以上前

KEYMANやニンジャスレイヤーで御馴染み、わらいなく先生の新作。 白い部分が少ない!墨が大暴れ! 甚内達の強引な仁義の通し方が男らしすぎて素敵なのと、戦闘のスケールがニンジャ並に忍者なのでこの見開きどうなってんだwみたいな雰囲気で読み進める読解力が多少必要かもしれない。 今後の展開もスゴイのであろうなと楽しみ。 あとヒロインが可愛くておっぱいがデカいし女性モブですら可愛い。大事。

Y氏の隣人

クセになる1話完結オムニバス

Y氏の隣人
hysysk
hysysk
1年以上前

よく引き合いに出されるのは『世にも奇妙な物語』とか『笑ゥせぇるすまん』とか星新一のショートショート、なんだけどこの例え若い人に通じるのか? 1話完結で、毎回違う主人公、徐々に脇役として馴染みのキャラクターが増えていく。基本的には普通で取り立てて特徴のない人か、要領が悪くいじめられがちの人が最終的にうまくいったり、うまくいきそうなところを欲をかいて失敗したり、単に嫌な目にあったりする話が多い。何事もプラスがあればマイナスがあり、利息がついたりもすることもある(作者は元銀行員)。 改めて読み返すと1巻の1話目だけが特殊で、何の仕掛けもなくいきなり植物になってしまう。文学的でいいなと思うんだけど、話を作りにくいのか受け入れられにくいのか、その後は不思議な道具の効果で不思議なことが起こる形式となる。明日から真面目に生きようという気持ちが湧き起こってくる名作。

コクリコ坂から

ジブリ映画が有名ですが…

コクリコ坂から
まるまる
まるまる
1年以上前

映画とは設定が結構違います。カルチェラタンは出てきません。 主人公の海はとても芯のある女の子で、曲がったことが嫌いで融通が効かない。悪く言えばお堅いけれど、心優しく世話焼きで、私はとても好感を覚えました。 対照的に、賭け麻雀でできた借金を学校新聞の売り上げで賄おうとする不良な風間と水沼。しかし彼らもはたから見ると悪徳だけどとても賢く誰にでも平等に接する気持ちのいい青年です。 全体的に時代は感じますが、主人公・海の純潔さ、海辺の街の情景、好きなものに真っ直ぐ活発なようすがよく描かれています。 絵柄だけで昔の少女漫画だから…と手を出さないでいるのは勿体ない気がします。 映画なら観たけど、という人にも読んでほしい。

アリスとアマリリス

借金取りに追われることになった母娘

アリスとアマリリス
ジャム
1年以上前

母娘の成長物語に違いないんだけど、自分だったらどこかのタイミングでくたばりそうだなってくらい過酷だった。お父さんが借金を作って一人で逃げちゃうんですよね…。そこから母娘は夜逃げして、転校して、寮付きのパチンコ屋で働き始めて、二人のことを誰も知らない街でひっそりと暮らし始めるんだけど、お母さんがお父さんの子供を身ごもってることが分かるんです。まだまだ借金取りに追われてるんですよ。過酷すぎる。 お母さんは子供の頃から超美人で親に護身術を習わされるくらいモテモテだったんだけど、高校時代に出会ったお父さんにお互い一目惚れして大学卒業してすぐ結婚した。本当は就職したい会社もあったけど、子供が出来たのが分かって諦めた過去がある。そういう選択をさせてしまったことを後悔させないよって、お父さんは言ってくれたのに…。腐らないで真面目に生きていく母娘が本当にえらい!表紙の可愛さとはギャップがある話でしたが、一気に読んじゃうくらい面白かったです。

オリベ

オリベはともだち

オリベ
野愛
野愛
1年以上前

オリベいいなあ、友達になりたいなあ。 淡々としていて、だらっとしてそうだけど節約家で料理上手で、死ぬほど性格いいとか面白いとかじゃないけど一緒にいたらすごく楽しそう。オリベと旅行いきたいな、オリベめちゃくちゃ早く寝そうだな、バイト先にちゃんとお土産買ってくんだろうなと読んだだけでもう友達になったような気がしました。 かき氷のエピソードがいちばん好きです。昔好きだったものに感動しなくなっちゃうの、寂しいよね。わかるよオリベ。 家族、友達、猫、モノ…何と相対しても距離感を見誤らず自分なりの体温で受け入れる姿がとてもかっこよいのです。なんだかんだでしっかりしてるよなあ、オリベ。尊敬しちゃう。 ほんとにオリベと友達な気がしていて、なんか連絡したくなっちゃったのでほんとの友達とか家族とかに連絡でもしてみよっかなと思いました。

そばもん ニッポン蕎麦行脚

読んでスッキリし味わってスッキリしたくなる蕎麦漫画

そばもん ニッポン蕎麦行脚
名無し
1年以上前

蕎麦は和食の中での一料理として立場を確立はしている。 しかし和食について語り話題にする場では そこそこ以上の評価はあまりされていない気もする。 和食は美味しくてヘルシーで見た目も美しい、とか、 煮物や焼き物は素材の味を引き出している、とか、 天ぷら・寿司・鰻がいかに美味しいか、とか そういうことについて語ったものは多いが、 意外に蕎麦そのものについては熱く深くは 語られていない印象もある。 立ち食い店もあれば老舗名店もあるし、 家庭で普通に気軽に茹でたりもするし、 職人しか作れない手打ち蕎麦もあるし、 広くて深くて面白くて美味しい存在だと思うのだが、 一部の「通」と言われる人以外はあまり興味をひかないみたい。 それは多分、見た目に地味だとか、 脂肪分とか糖分とかの判りやすく刺激的な美味さよりも、 風味や旨味といった感覚的な美味しさを味わう存在 だからかもしれない。 インパクトに欠けるから、ともいえるかも。 しかし「そばもん」を読めば、蕎麦をもっと知りたくなる。 食いたくなる。味わいたくなる。 そして知って食ってスッキリとなれる。 蕎麦なんて嫌いだ美味しくないし、という人や、 蕎麦なんて立ち食いでサッと安く喰えりゃいい、という人や、 逆に、いや蕎麦は美味しいよ最高だよ、という考えの人や、 それぞれの人達に 「え、そういう食べ方って美味しそうだね」 「そうか今度はそうやって味わってみよう」 と思わせる面白い話が満載されている。 家で茹でて食べる蕎麦をより美味く味わう方法。 多数ある蕎麦屋の中から自分の好みの店を探し出す方法。 手打ちにも機械打ちにも良さ悪さがあり夫々が存在する意義。 蕎麦がいかに日本各地に根付き発展し様々な形態に至ったか。 読んだら 「今日は蕎麦を食おうかな」 となり、食ったら 「明日は、今日と違う蕎麦も試してみようかな」 と、なってしまう漫画(笑)。

まんが倶楽部

いろいろやばい漫画

まんが倶楽部
ちゃんと☆せいや
1年以上前

さまざまな著名漫画作品をさくらももこが好きなようにアレンジして描いている。中にはアレンジという枠から大きく外れ、原型を保ってないものも(ほとんどそうかも)。こういうのはパロディとは言ってはいけない気がする。 もしかしたら、さくらももこはONE PIECEやNARUTOなんて漫画は知らなくて、編集者が適当にもじったタイトルの響きからイメージして描いてるだけなのかも知れない。と思ってしまうほどいろいろひどかった。 コジコジ(作中ではゴシゴシ)はそんなに変わってない気がしたけど。 ただ、ウォン・リーをさがせはかなり好き。 しかし、さくらももこがこんなヤバい漫画を世に残していたとは知らなんだ。 本気かどうか知らないが、次回予告も載っていたけれど、続きはもう読めないと思うと、不思議と寂しくなるものですね。

笑いのカイブツ

死んでもやめんじゃねーぞ!

笑いのカイブツ
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

原作は未読です。漫画の方だけ読みましたが、史群アル仙先生の作風に合ってる作品なんだろうなと感じました。両者に相当なシンパシーがなければ、ここまで内面に食い込んだ壮絶な孤独や絶望感は描けない気がするのです。 だからこそマンガ化に至ったのも頷けるわけですが、どうやらマンガ化の話は、原作ツチヤタカユキ氏から史群アル仙さんに向けて熱烈なラブレターを送っていたことで実現したようです。 『笑いのカイブツ』漫画化決定!|『笑いのカイブツ』公式 https://warainokaibutsu.com/n/n789f569bbd78 自分の気持ちを理解してくれると信じた作家に託して、描いてもらえたのは、ツチヤタカユキ氏にとって、とてつもなく幸せなことだったのではと思います。 私が、ツチヤタカユキ氏を知ったのは、オードリーのラジオを紹介した記事がきっかけで、漫画の印象とは若干異なる部分もあったりします。 ラジオでは、ドがつくほどの下ネタを投稿していたと思うのですが、漫画内には下ネタがあまり出てこないのです。できるだけキレイなネタが多い気がするのは、下ネタだと話がブレてしまうからなのかも。 この辺は原作を読んでない分際で意見する資格はないのですが、ツチヤ氏のヤバい下ネタの数々を漫画でも出してほしかったですね。

電人ファウスト

「カッコイイ」が詰まっていたコロコロの意欲作

電人ファウスト
みど丸
みど丸
1年以上前

コロコロコミックを読み始めた頃には連載が終わってしまっていたのですが、お兄ちゃんがいる友だちの家にあったコロコロで読みました。その友だちに自慢というか、「このかっこよさが分かるオレはすごい」アピールをされた思い出が強烈に残ってます。 で、確かにカッコイイ! ロボットでありながらも軽口を忘れないハードボイルドなファウストと活発な少女留詩葉。彼女を狙う9体のロボットを退けながら囚われの父を追うという鉄板のバディSFなんですわ…。 「これが本当にコロコロコミックに…?」と今では思うようなタフな設定、キャラクターデザイン、ストーリーライン。当時もどんな話だったのかはあまり分かってなかった気がしますが、それでも子ども心に「カッコイイ」と思わせるすべてがそこにありました。 残念ながら打ち切りだったという話ですが、最終話のラストの見開きがすごくキレイで、完全版を開くたびにふたりの旅はこのあとどうなっていったんだろうと思いを馳せてしまいます。 いつか続きが読める日が来たら嬉しいな…。

ウィン ある想いの物語

めちゃくちゃ続きそうな読切

ウィン ある想いの物語
名無し
1年以上前

何歳かわからないけど、余命6ヶ月の翔太くんの回復を祈って作られたお守り入りの人形が、意思を持って翔太くんの元へ向かう、というお話。 途中でねずみに襲われながらも、良い人に拾われてほつれを直してもらったり、少しパワーアップしてもらったり。ピクサーあたりが映画化して欲しいものですね。 もしかしたらしれっと続きが次号に載っているかも笑

鉄門海上人伝

愛を語るならば先ずはこれを読まれよ

鉄門海上人伝
かしこ
かしこ
9ヶ月前

愛と狂気は紙一重。ついそんなことを思ってしまいながら読み終わりました。村の荒くれ者がふとしたことで人を殺してしまい、惚れた女と泣く泣く別れ、仏門に入り、旅をする中で人々を助け、最後には即身仏になる…。なんとも激しい一生ですが、その昔に実在した人物なんですね。てっきりとみ新蔵先生の演出だと思っていた信じられない展開の数々が実話だとは。1970年に「週刊女性」で連載され、部数増加に貢献するほど人気だったということにも驚きましたが、当時の主婦の方々がハマった理由はなんとなく分かる気がします。まず劇画タッチで描かれる鉄門海上人が男らしくてカッコいい。あと惚れた男が僧侶になった女の心情を綺麗事ばかりじゃなく描いてるところがいい。私も「こんなのもらったってどうしようもないんじゃ!」と思いましたもんね。いやでも二人の愛は本物です。最後にはこんな成就の仕方があるのかと感動しました。

にこめっこ

こんなラブコメを待っていたのかもしれない

にこめっこ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前

笑うの我慢してる女の子はかわいいい!! 交通事故で瀕死のときに悪魔と契約した女の子が今後一生、笑ったら身の回りの人に不幸が訪れるという話。 笑ってはいけない状況こそおかしくなってくるのは年末にやってる「笑ってはいけない~~」でもご存知かと。 可愛い女の子が笑い堪えてて、笑うまいとツンとして、ときめいてニヤけちゃいそうになってラブコメしてるの最高にかわいい! https://comic-days.com/episode/10834108156697555194 作者の赤堀君先生は『ドーナツ父さん』『ぐりこカミングスーン』『ガカバッカ』と登場人物が少しずれててシュールめギャグテイストな設定で描かれてたことが多かったのですが、今作で「絶対に笑ってはいけない」という方向性がついたことで、笑いの伸びしろがグッと伸びたように感じた。なんでもありよりも制限がついたほうが面白いことがある。 笑ってしまったら父がハゲることから始まり、周囲の人物に様々な災いがふりかかっていた。 笑うことを避けるために逆説的に笑いを研究するというのも逆に笑いを呼び込んでる感もいいし、大きな目でツリ目がちにキリッとしてるのめちゃくちゃかわいい。 主人公がいる場所にはいつも悪魔がついてきてるのもかわいい。 災いの種類が地味に嫌でめちゃくちゃ大きな不幸ってほどじゃないのもかわいい。 ほんとに素晴らしくいやらしくなくかわいさに溢れている漫画だと思う。 名前も草原ニコって!草生えまくりじゃないですか!「w」いいなあ。 それにしても、笑っちゃいけないっていうのにこの子の笑顔を見たくなってしまう・・! 最近、漫画家さんが単行本発売時によくやるツイッターに1話目載せる手法やったらめちゃくちゃバズりそうな気がする! たくさんの人に読んでほしいなあ。

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