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まず絵がかなり好きです…!読後感も爽やか。
かつて仲良くしていたクラスメイトが、家庭の事情で高校を辞め、それからきっぱり関わりがなくなってしまった。そんなふたりが約二年半ぶりに高校の卒業式の日に再会して…というお話。
「家庭の事情で高校を辞めた同級生」に同情を寄せることは誰にでもあることだと思いますが、友人に気を使われて「もう対等に付き合えないんだ」と悟った彼はきっと悲しかったと思います。
その彼が仕事をしながらこの二年半で得たものは、高校生活を送っていただけの主人公には想像もできない広い世界だったのです。再会を機にふたりの関係がかつてのものに戻るのかなと思って読んでいたんですが、二年半のあいだ一度も会わなかったことで出来た微妙な距離感がふたりの間にしっかり存在していて、それが会話の内容とか表情とかでわかるんですが…う、上手いッ…!
表面だけを見て相手を見下したり不憫に思ったりすることは、とても勝手で無知で、無礼なことだなと気づかせてくれます。
ただタイトルの100円は、どの100円のことだろう?
あの時、ふたりは同じ場所にいた。僕とあいつの青い春(ハルタ76号)