※ネタバレを含むクチコミです。
サムネだけ見て「おっ、BLか?」と思ったら双子の皇子をめぐるガチガチにドシリアスな中華風歴史物語でした。普段ラブコメにしかクチコミ書かないと決めてるのに、すごいクオリティだったので思わず書いてしまいました。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496545162575 未来のシーンから始まって、どちらが玉座についたのかわかる状態で物語が読める構成が好き。 明確に才能に優劣のついてしまった双子というシンプルでわかりやすい設定でありながら、画力が抜群に高くてしかも服装からなにから描写がむちゃくそ丁寧なので説得力と物語の奥行きが半端ない。 特に最後の朝服図がカラーの演出がものすごくかっこいい…世界史の教科書に載ってそうなくらいリアル。 なんというか「ストーリーは少年マンガらしくシンプルで、画力は月刊青年誌並みの描き込み」という、作品の全体のバランスの取り方がすごい。 青年誌に載ってるとしたらなんとなくアフタヌーンよりはハルタっぽいなーと思った。 これで話も複雑だったら「少年」要素が薄くなってジャンプラの読者にこんなにウケてないんじゃないかなと思います。 作者の歴史愛がビンビン伝わってくるいいお話でした。 早く連載作品が読んでみたい! #読切応援
ノリで「ときめける」って描いたけど本当にときめけるかは人によるかなって感じです。自分も読んでてときめくというよりもフワァ〜〜〜〜ッって感じで言葉にならない感情が込み上げてきたので。ロマンティックなのは間違いないです! なんとなく南国っぽい場所で、かなり現代っぽい装備と自動で連射できそうな銃で、西欧を含む多国籍軍が何かと戦っている戦場が舞台。 フランスらしき国出身の新入りの兵士(女)が、自分をかばって負傷した異国出身の男性兵士を担いで安全な場所に運ぶ……という緊迫したシーンが描かれます。 面白かったですが、個人的には主人公が見た目も中身ももっとかっこよかったらときめけたな〜と思いました。 特に見た目が戦場にいるにはあまりにも少女漫画的すぎるというか。かわいくないと少女漫画じゃないし、激しい戦闘があったという『演出』でやっているのはわかっていますが、軍人ですから頭髪の規則は絶対あるはずなので、せめてリザ・ホークアイ中尉みたいに前髪は目にかからない程度かつ後ろはキッチリ結んでるくらいの実用性とリアリティは欲しい…!(ワガママですみません) あとすごくどうでもいいことだとは思うのですが、パッと見で白人にしか見えない男性(※謎の国出身)が「ジュ・テーム」という言葉を知らないところが一番気になりました。 この2つはどちらも掲載誌がりぼん・ちゃお・なかよだったら、もしくはこの世界が異世界と考えれば全く気にならないレベルなので、自分が求めるリアリティラインが高すぎるだけかも知れません…。 絵については瞳や髪の毛の描き込みが繊細で柔らかくてとても素敵でした。 作品自体のテーマも命を預け合う「熱いロマン」と「恋愛のロマン」を同時にやっていてものすごい意欲作だなと感じました。次回作も楽しみにしています! #読切応援
『青春しょんぼりクラブ』アサダニッキ先生の読切。「揚げない唐揚げ秋みょうがのピクルス添え」がただただ美味しそう!!ほうじ茶の出汁割り飲んでみたすぎる…! 月読くんの登場シーンで、伊賀の影丸とかCLAMP作品ばりのデカくて印象的な満月が描かれててちょっと笑ってしましました(すごく好きです)。 月読くんがなんで作りに来てくれてるのか謎なのがめっちゃ気になりますね。 こちらは「プロローグ読切」なるものだそうで、ということはいつか新連載が始まるって期待していいんでしょうか?楽しみです!
タイトルってそういう意味か!とわりと序盤で分かります。 ジャンルは本当に分からないんですが、身体の成長や変化を怖がる一人の人間と、誰とでもヤル大らかな子のSFヒューマンドラマでしょうか。 単純な男女逆転でもなく、女性の見た目で性の役割が身体の大きさで分化したような、我々とは違う人類の全く新しい生殖の概念を突きつけてくる話で頭クラクラしました! これをこっちの立場の人間が言うのか、というような男女あるあるもあったりしてまた混乱して面白いです! https://comic-days.com/episode/3269754496472136685 人はまず「男」として生まれてきて、思春期を経て集団の中で体が大きい1割が「女」になるという世界観。 体が大きい方が子供を産むのに適しているから、というもっともな理論。 この話で出てくる「雄性先熟」の人類ってクマノミの生態なんですね。 すごい思考実験感あって面白いし、この話を読んだときに自分がどこに違和感や気持ち悪さを感じたり、共感できるかが炙り出されてきて、凝り固まったジェンダーバイアスをほぐしてくれそうだなって思いました。 そういう社会に波紋を投じるようなジェンダーに対する意図がどの程度あるのかは分かりませんが、少なくともその混乱を楽しんでほしいという意図はあったようです。 https://twitter.com/mikuriyaminoru/status/1438314019442479106?s=20 いろいろと考えさせられて単純に面白かったのと、すごい、という感想になりました。
これめちゃくちゃ面白かった!色んな漫画の世界にモブとして出演を続けるベテランモブキャラ、大沢さん。多分ヒロアカ休載の代原なんだと思うんですけど、偶然からチャンスが巡ってくるっていうのにピッタリのテーマでした。 バイプレーヤー的な役者の悲哀と情熱をマンガの登場人物に落とし込んでいるのがよくて、特に作品によって大沢さんの絵柄が変わるアイデアが最高! 出演する作品もどこかで見たような絵柄(だとわからせる画力もスゴい)ばかりで、バラエティに富んでて面白い。元ネタ談義とかしたい!
転職をきっかけに一人暮らしを始めたら霊が出た!しかも見覚えのある顔のヤツ!ていうか会社の同僚じゃん!ていうことは生き霊…?オレに何の恨みがあるんだよ〜!から始まるコメディーです。最近コミックビームが読み切りに力を入れてるけどその中でも特に面白いと思った。実は主人公と同僚は子供の頃は友達だったけどあるきっかけで疎遠になってしまい、社会人になって再会した微妙な関係なんです。だから同僚が無意識に生き霊を飛ばしちゃった気持ちに共感できるんだよなぁ!大人あるあるだと思う。読んでほっこりする話でした。
女の友情とSFで、部屋の中の会話劇でここまで魅せてくれるか! 初投稿、初受賞作にもかかわらず非常に話の完成度が高く、こういった賞でなく普通に雑誌にポンと掲載されていても目を引くような素晴らしい内容でした。 読後感はしっかりプロの犯行といった気分です。 https://comic-days.com/episode/3269754496432828238 タイトルなんだっけ、と思ってしまうくらい関係ないようなスタートかと思いきや、話が転がっていくとあれよあれよとまさに本題はそこに行きつき、タイトルを経由して、扉絵に着地するというようなハッとする内容でした。 読み終わったらもう一度、扉絵を見てほしいです。 高校生のとき、互いに友達もできず独りぼっちだった二人の女子がなんとなく接近しなんとなく話すようになったそんな二人が、高校卒業から7年ぶりの再会。 互いに違う道を行き話すこともなく気まずくなるかと思いきや、話せば話せてしまう。それが友達。 互いの仕事の話をするとかたやシェフ、かたや博士課程で研究。 研究内容を聞いていくとなんとタイムマシンに関わっており…。 高校卒業後フランスの料理修行に行くほど行動派な友人の「バックトゥザ南北朝 足利尊氏にブイヤベース食わせてくる」の台詞のセンスは最高っすね! タイムマシンに対しての発想の転換というか、未来にしか行けないというのはわりと現実的な話ではあるのでいいとして、自分ではなく物を送って「鮮度をそのままにする」というところが味噌ですね。 具体的にこの世界にタイムマシン技術が根付いて開発されているっていう地味なリアリティがあって話が前に進みます。 そして食事という人が生活を送る上で最も日常的なところへ落とし込んでくるという。 はー、素晴らしい。大好きです。 ふと思ったのですが、突然訪れる友人の方ではなく、主人公の方がタイムマシンの研究しているっていうのがあまりない形なのでとてもいいですね。 我々読者側にとって突飛なことがいつも来訪する側とは限らない。 というか、突飛なように描かずあたかも普通のことのようなテンション、温度なのがとてもいいですねー、友人は驚いてましたが。 まだTwitterに載せた漫画を全部は読めていませんが、片っ端から読んでいこうと思います。 毎話バズってますし、そのうち書籍化の話来そうですよね。 ひょっとしたら今回のモーニング月例賞で箔がついて、とかもあるかも。 https://twitter.com/i/events/1060516123316121606
超よかったっす!!! なんで佳作?もっと高い賞あげてもよかったのでは?と思ってしまいますが、雑誌編集部なりの方向性や判断基準があるんだろうな、というところで。 https://comic-days.com/episode/3269754496432828231 寝坊した女子高生のまどかが、大急ぎで学校へ向かうがその方法が…!? 不思議な と、なんともあらすじをネタバレせずに上手く言語化して語れないような内容になってます。 一部ショッキングな内容も含まれてるかも? そこが!とにかく!すごいところでもあるのです! 目の前に分からないものが次々に差し出されたとき、人間ってなかなか飲み込めなくてその場で考えて止まってしまったり、読むのをやめてしまう人もいるかと思うんですけど、ですけど!するするっと読まされてしまうというか、分からないけど感覚で分かるような気がするというか、取り急ぎ一度読んでみてほしいです。 なんとなく言いたいことは分かるかと。 とりあえず言いたいのは、お母さんグッジョブです! いろんな意味で読み終わったらあともう一度読みたくなります。 そのとき、あー!ここで!という部分と依然として分からない何かに包まれたものがあったりなかったり。 でも、その分からなさが心地よいんですよね。妙に腑に落ちるという。 全部分からなきゃいけないわけじゃないんです。 にことがめ先生、超期待の方なので過去作で読める『天使の研修期間』も読むのオススメしておきます! https://tonarinoyj.jp/episode/3269754496427567251
①雪の舞うホームで、出てゆく姉を見送る妹は、姉に何かを告げようとする。 ②親の再婚で姉妹となった二人。微妙な距離感の中で姉はある事を決心していた。 ③想い合う事は同じでも、その心は微妙に違っていたりする。もどかしさと苦しさにけじめをつける物語は切なく胸に残った。 ★ひとこと★ コミック百合姫2021年10月号は、きぃやん先生の新連載『君としらない夏になる』とコダマナオコ先生の読切『pretender』、そしてこの読切と素晴らしいラインナップ。ちょっと記念に残したくて、読切応援のクチコミを書いてみました。
①男をスペックで選別するクソ女に惹かれる女。二人の女子大生は今日も合コン。 ②本当にクソ女だと知ってゆく。軽蔑とそれでも恋する心の狭間で……。 ③美しさと下衆さの狭間でこちらも感情がぐちゃぐちゃになる読書体験は凄かった。 ★ひとこと★ コミック百合姫2021年10月号は、きぃやん先生の新連載『君としらない夏になる』とカボちゃ先生の読切『ふた切れのケーキ』、そしてこの読切と、ちょっとありえないくらい凄い作品が揃いました。この号を買ってみるのもよし、短編集を買う時の参考にするもよし。
少年漫画らしい夢と自由と渋さに溢れた王道作品! 奴隷剣闘士たちによる命がけの闘いが宇宙で大人気の見世物になっていて、そこで勝ち続けているチャンピオンと、自由を夢見る新人剣闘士が出会い、互いに少しずつ影響されていく。 https://shonenjumpplus.com/red/content/SHSA_JP02PLUS00020565_57 シンプルに面白かったし、ロマンがありました。 ラストの闘いのシーンと、その結果もよかったです。 この作者さんがジャンプルーキーに投稿してる『トムの就活』もすごく面白いのでぜひ読んでみてください!! ファンタジー世界で冒険者ギルドに就活に行くも何度も落とされる男の話ですが、思ってもみなかった展開になります。 https://rookie.shonenjump.com/series/X1vJnKZD1EU/X1vJnKZD1Eg
タイトルに偽りなし。ウルトラハッピーが過ぎる読み切り。 この漫画の世界観では同性婚のハードルがほぼ無いのもあり、ただただ結婚に向けてウキウキしてるカップルが描かれてます。でもそのへんの漫画家さんが同じ内容を描いてもボツをくらうでしょう。そういう点でさすがは稲井カオルさんだなと思います。内容はただのウルトラハッピーな話だけど、最初から最後まで途切れないボケとツッコミの畳み掛けは圧巻です。
今日の日付変わってジャンプラ開いたら、最高すぎるポニテとうなじがあって気づいたら押してました。絶対美少女じゃんこんなの〜と思いつつ作品開いたら作者が川田大智でメチャクチャびっくりしました。 いつもPixivで読んでますが商業作品として掲載されるやっぱなんか嬉しいですね。 「〇〇さんモノ」が氾濫してだいぶ経ちますが、流石は川田大智。バッチリしっかり面白くて「まーたこれかぁ」なんて微塵も感じさせないユーモアがありました。 加藤さんは化粧と髪型で化けるタイプ。前川さんと同じくらい美人さんの気配を感じます。俺は詳しいんだ。 https://shonenjumpplus.com/red/content/SHSA_JP02PLUS00020469_57
※ネタバレを含むクチコミです。